2023-06-24 (Sat)✎
『ネームトレイン』 第41回 べにばな
豪雪の荒川渓谷を渡る
急行【べにばな】
急行【べにばな】 ・・ かつて、新潟~山形(愛称改称当初は仙台まで運行)を白新線・羽越本線・米坂線・奥羽本線経由で運行していた急行列車で、現在は米沢~山形の区間をカットの上で、新潟~米沢を運行する快速列車に格下げとなっている。
快速列車としての運行は
新潟~坂町の羽越本線区間のみで
米坂線内は全駅停車の
米坂線6往復の頭数と化している
※『列車名鑑・べにばな』より
また、快速列車として運転する区間は新潟~坂町のみで、米坂線内は各駅停車となって線内の全ての駅に停車し、事実上は米坂線内の普通列車の頭数となっている。
トレインネームの由来は
山形県特産のベニハナ(紅花)からである
※ ウィキペディア画像を拝借
このトレインネームであるが、山形県特産で同県の県花としても登録されている『ベニバナ(紅花)』に由来している。
運行当初は急行【あさひ】だった
※『国鉄急行列車《東日本編》』
廣田尚敬 著 より
【あさひ】の愛称の由来は
米坂線の北方にそびえる朝日連峰から
:
美しい三角錐を魅せる
連峰の盟主・大朝日岳
かつては、米坂線の北方にそびえる朝日連峰から採られた愛称の急行【あさひ】を名乗っていて、運行区間も仙台から仙山線経由で山形に出て、山形から米沢までを奥羽本線、米沢からは新潟とを結ぶ都市間連絡急行として重要な役割を果たしていた。
米沢発着と仙台発着の2系統があり
陸羽西線を経由して終点が羽後本荘だった
異色の多層建て急行列車【もがみ】
※『国鉄急行列車《東日本編》』
廣田尚敬 著 より
特に急行列車が主流だった頃は多層建て列車として、新潟~坂町で急行【羽越】と、山形~米沢で急行【もがみ】・【千秋】と、仙台~山形で急行【月山】と、それぞれの区間で併結して運行していた。
かつては豪雪地帯をゆく米坂線で
吹雪の中で急行【べにばな】を
撮る根性があったのだが
しかし、1982年11月15日に上越新幹線が開業した際に、【あさひ】の愛称は上越新幹線の速達タイプの列車愛称として採用され、現名称の【べにばな】に改称された。 また、愛称の改称から3年後の1985年のダイヤ改正で、仙台~山形の区間は快速〔仙山〕に分割されて山形~新潟の運行となっていた。
山形新幹線開業に向けての改軌により
米坂線から山形への直通が
不能となって快速に格下げられた
※ ウィキペディア画像を拝借
また、山形発着に区間短縮されてから6年後の1991年8月27日に、山形新幹線工事に伴う奥羽本線の標準軌への改軌によって、在来線で期間が狭軌である米坂線から山形への直通運行が不能となり、快速列車に格下げと同時に運行区間も新潟~米坂に短縮となった。
都市間輸送の任を解かれ
使用車両も一般車両混結編成となり
米坂線内は各駅停車となる
普通列車の頭数と化していた
※『列車名鑑・べにばな』より
その後は、米坂線と併走する国道113号の道路高規格化や高速道路網の整備などで、快速〔仙山〕と共に仙台・新潟間の都市間輸送列車としての役目をほぼ終えて、現在では前述の通りに米坂線内が各駅停車となるなど米坂線内のローカル輸送に役割を変えていて、米坂線では新潟方面へ向かう唯一の直通列車となっている。
新潟~仙台を結ぶ高速バス
〔WEライナー〕号
:
高速道路網の整備・充実で
仙台・新潟の都市間輸送は
高速バスに委ねられている
※ ウィキペディア画像を拝借
なお、現在の鉄道での仙台~新潟は大宮乗換で東北・上越新幹線を利用するルートが最速となっているが、運賃・料金が競合交通機関の倍以上となり、事実上は鉄道による仙台~新潟の都市間輸送の任は解かれた状態となっている。 鉄道がその任を解かれた仙台~新潟の都市間輸送であるが、磐越自動車道・東北自動車道を経由する高速バス〔WEライナー〕が、山形~新潟では国道113号・日本海東北自動車道を経由する特急バス〔Zao号〕が運行されている。
雪解けの荒川渓谷を渡る
急行【べにばな】
《列車データ》
運行区間:新潟~山形 187.0km(登場時は新潟~仙台 249.8km)
※ かつては急行【あさひ】を名乗っていたが、上越新幹線の速達タイプの列車への愛称譲渡
に伴い、急行【べにばな】に改称されている
※ 山形新幹線開業に向けた福島~山形の改軌工事によって、米坂線から山形への直通運行が
不能となって、運行区間を新潟~米沢に短縮の上で快速に格下げとなっている
2008年に運転された
急行【リバイバルべにばな】号
※ ウィキペディア画像を拝借
運行期間:1960年 6月 1日: 仙台~新潟を仙山線・奥羽本線・米坂線・羽越本線経由で運行する
準急列車〔あさひ〕の運行が開始される
運行開始当初は2両で運行されていた
1962年10月 1日:〔あさひ〕が1往復増発されて2往復となる(1往復は2両、1往復3両
編成だった)
1966年 3月 5日:列車料金の改定が行われ、急行列車に昇格となり、編成も増強される
(1往復は2両→3両、もう1往復3両→5両)
『コーサントウ』の改正までは
準急用旧型気動車の
キハ55も使用されていた
※『国鉄急行列車《東日本編》』
廣田尚敬 著 より
1978年10月 1日:2往復とも6両編成に増強となる
なお、この年の改正はいわゆる『ゴーサントウ』の改正で、多くの
急行が特急に格上げされるなどして淘汰されている
1982年は東北新幹線の大宮~盛岡の開業と
上越新幹線の大宮~新潟が開業した
新幹線ラッシュの年で
そのあおりを食って東北や新潟の
急行のほとんどが淘汰された
:
急行【べにばな】と併結していた
急行【月山】が廃止になったのもこの年である
※『国鉄急行列車《東日本編》』
廣田尚敬 著 より
1982年 6月頃 :11月15日の上越新幹線開業を控え、【あさひ】の愛称が上越新幹線
の速達タイプの列車に譲渡される事となった為に、列車愛称を急行
【べにばな】に改称
1985年11月 1日:新潟~山形と山形~仙台の運転系統が分割されて、新潟~山形は
急行【べにばな】、山形~仙台は快速に格下げの上で快速〔仙山〕
として運行となる
また、同時に急行【べにばな】は、2往復とも3両編成に短縮
山形新幹線開業に備えた
改軌により米坂線が分断されて
山形直通が不能となると同時に
快速に格下げとなった
※『列車名鑑・べにばな』より
1991年 8月27日:山形新幹線開業に向けた福島~山形の改軌工事によって、米坂線
から山形への直通運行が不能となって、運行区間を新潟~米沢に
短縮の上で快速に格下げとなる
この頃から米坂線内は
各駅停車となったようだ
※『列車名鑑・べにばな』より
2001年 4月 1日:快速〔べにばな4号〕が廃止され、新津(水原経由)~坂町~米沢
の普通列車に格下げとなる
この上り便の廃止により、快速〔べにばな〕は下り2本・上り1本の
運行となる
2002年12月 1日:快速〔べにばな1号〕の運行を坂町で打ち切り、米坂線内の運行と
なる(坂町からは奥羽本線の普通列車に接続)
JR東日本管内では
最後まで国鉄型の気動車が
運用に就いていた
※『列車名鑑・べにばな』より
2007年 3月18日:快速〔べにばな1号〕が普通列車に格下げとなり、1往復のみの運行
となる(号数は同列車廃止3日前の3月15日に抹消されていた)
2009年 3月14日:使用車両をキハE120形及び、キハ110形気動車に置き換え
同時に新潟~米沢の全区間でワンマン運転開始
2018年 3月17日:新潟駅高架化に備えて、使用車両がキハ110形に統一となる
2022年 8月 3日:大雨によって米坂線内で橋梁が流失するなど大規模な被害が発生し
以降米坂線は現在まで不通となっている
※ 2022年8月3日以降は米坂線の不通によるバス代行運転となり、快速〔べにばな〕は
新潟~坂町の羽越本線区間も含めて時刻表から削除となる
なお、現在の状況は、米坂~今泉は復旧したものの、以遠は復旧される事なくそのまま
廃止バス転換となる事が内示されている
やっぱりキハ58はカックイイなぁ
停車駅:新潟・豊栄・新発田・中条・坂町・越後下関・越後金丸・小国・羽前椿・今泉・羽前小松・
西米沢・米沢・糠ノ目(現在は高畠)・赤湯・上ノ山(現在はかみのやま温泉)・山形・
北山形・山寺・作並・北仙台・仙台
※ 上記は急行【あさひ】時代及び、1985年11月1日まで運行された仙台~新潟運行時の急行
【べにばな】の停車駅である
※ 快速〔べにばな〕の停車駅は新潟・豊栄・新発田・中条・坂町で、米坂線内は全駅停車
である
※ 快速格下げ当初は米坂線内を通過する列車もあったが、その停車駅の内容は不詳である
恐らく、急行時とほぼ同じ停車駅だったと思われる
急行時代は非冷房のキハ58も
急行運用に就いていた
使用車両:急行時代はキハ58系で、全車自由席の2両又は指定席車1両の3両編成であった
指定席1両のみでグリーン車は
連結されなかったようだ
:
なお写真は全車指定席の
急行【リバイバルべにばな】号デス
※ ウィキペディア画像を拝借
6両編成化されてもグリーン車は連結されず、指定席1両のみであった
快速に格下げられてからは
当時最古参のキハ52や
※『列車名鑑・べにばな』より
新潟支社塗装の
キハ47などが使用された
※『列車名鑑・べにばな』より
快速に格下げられてからは、キハ58・キハ52・キハ40の混結の2両編成だった
現在はキハ110系で統一されている
※ ウィキペディア画像を拝借
2009年3月にキハ58・キハ52・キハ40などの国鉄時からの車両の置き換えとして、
キハ110系や環境負荷の低いキハE120への置き換えが始まり、新潟駅の高架改装を控
えて、キハ110系のみの運用となる
前回の続き
:
副業にせよフリーランスでの独立起業にせよ
事を始めるなら最低500万前後の金がいるし
その500万とは別に運転資金も要るのである
けれどもそんな金は無いので
金融機関から金を借りねばならない訳である
特にこのオッサンの生業である
ITエンジニアは請負業だから
受注がなければ収入が全くなく
運転資金吐き出しまくりって事も
たぶんにあり得るのだ
まぁワテの家主業はやり始めたその月から
十万以上の利益を出してくれたけどね
このように理想としてはやり始めた直後から
いくらかのリターンが欲しい所なのである
ちなみにワテが想定するFIREの最低基準は
月に最低20万の収入が入ってくる事だ
それ元に考えると株式投資が
FIRE成就にとっては論外
という事が見えてくるだろう
ちなみに今のワテで月に17万弱だから
後もうちょっとっていうか
2件目買ったら成就なんだよね
株式投資で甘々に見積って含み益を入れて
年間5%(株で年5%なんて絶対に
有り得ないけど)の利益が上がるとして
月20万を株式投資で稼ぐなら
元金4000万円以上が必要なんだわ
即ち4000万を貯めるなら年100万を
40年間投資し続けなけなればならない訳で
月に直すと1ヶ月8万円投資し続けねばならないのだ
勤め出した二十歳位から毎月8万円の
投資なんて完全潰れるわなぁ
それに高度経済成長期のような爆発的な
株価の上昇はもうないだろうし
逆にリーマンショックのような株価大暴落は
20年に一度の周期でやって来そうだしね
世界大不況時でアメ株なんか持ってたら
資産の半分失うなどアメ株って
かなりリスクが大きいのよね
今も経済破綻を招く金利大幅上昇に加え
銀行の倒産続発やらアメ政府の借金額増大で
米民主党と共和党でモメてるから
アメリカ発の不況による
株価大暴落が来るかもしれないよ
:
次回に続く
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