風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  よも”ヤマ”話 >  よも”ヤマ”話  第194話  大峰・奥駈 その4

よも”ヤマ”話  第194話  大峰・奥駈 その4

よも”ヤマ”話 第194話 大峰・奥駈 その4 (釈迦ヶ岳~前鬼・下山〔奈良県〕 '98・ 5

n475-2.jpg
落差160m・七段の勇壮な姿は
真に『不動明王』の如し

  不動七重ノ滝 ふどうななえのたき (吉野熊野国定公園)
吉野と新宮を結ぶ国道169号線の前鬼橋から、細い村道を約6kmほど入った所にある滝で、『日本の滝百選』にも選定されている。 車が1台通れるほどのうねうねと続く山道をひたすら進むと、目の前に風景が開けて豪快に流れ落ちる滝が目に飛び込んでくる。

y194-takiiro.jpg
不動七重ノ滝を下から見上げで
※『滝いろ』より

滝つぼへなだれ込んでゆくその落差は約160m。 そしてハッキリと視認できる段差は4段で、実際は滝名の『七重』以上にあるという。 新緑や夏の濃い緑・秋の紅葉・そして厳寒の冬と、四季を通じて見る者を圧倒する大瀑布である。

y194-taki.jpg
不動七重の滝の釜淵をめぐる
遊歩道もあるが滝に近づくには
渡渉靴などが必要だろう
※ 別の時に撮影

滝を一望するには村道の展望所からが最も一般的だが、滝の近くへ向かう遊歩道もある。
その場合はすべりやすい岩場や急な階段を上下するので、装備に注意が必要だ。



n475-m.jpg
大峰・奥駈(釈迦ヶ岳~下山)の詳細図

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報  
《1日目》 大阪・阿部野橋駅より鉄道(1:15)→下市口駅よりバス(1:30)→洞川バス停
     (0:15)→稲村ヶ岳登山口(2:20)→山上辻(0:50)→稲村ヶ岳(1:30)→山上ヶ岳
     (0:55)→小笹ノ宿跡
《2日目》 小笹ノ宿跡(2:00)→大普賢岳(2:45)→行者還岳(2:00)→石休場ノ宿跡
     (1:00)→聖宝ノ宿跡(1:00)→弥山小屋
《3日目》 弥山小屋(0:35)→大峰・八剣山(2:00)→舟ノ垰(3:50)→釈迦ヶ岳
     (1:00)→太古ノ辻(1:50)→前鬼
《4日目》 前鬼(0:40)→林道ゲート(0:30)→不動七重ノ滝展望台
     (1:20)→前鬼口バス停よりバス(2:25)→大和上市駅より鉄道
     (1:20)→大阪・阿部野橋駅
  ※ 前話の『第193話 その3』の続き

n474-4 (6)
奥駈道より望む釈迦ヶ岳
※ ウィキペディア画像を拝借

さて、釈迦ヶ岳からは本格的な下山となり、《前鬼》の宿坊まで標高差1000mを下りきらねばならない。 
釈迦ヶ岳に登り着くまでの長い道のりでかなり疲れているだろうから、下りの一歩一歩が足の裏にズシリと効いてくるだろう。

n474-4 (1)
トイレもなく何とか泊まれるレベルの
深山ノ宿避難小屋
雨が降ってなければ
テントを張った方が快適
※ ウィキペディア画像を拝借

もし、バテてどうしようもない状態に陥ったなら、釈迦ヶ岳から下り40分の所にある《深山ノ宿》のお堂の前で“バタンキュー”も一つの手段となる。 ここには《香精水》と呼ばれる岩清水もあるので、条件的には十分だ。 但し、確実に下山口での朝のバス便には乗車できないが・・。

n474-4 (7)
深山ノ宿のお堂(権頂堂)の脇には
香精水といういい水場があり
"バタンキュー"の誘惑にかられる
※ 『大峰・奥駈道をゆく』より

なおここは、釈迦ヶ岳での御来光目当ての幕営者が多いみたいである。 このお堂を越えると、大日岳の岩峰を分ける尾根筋まで登り返す。 大日岳は長さ三十三尋といわれる一条の鎖が掛かる“荒行の地”である。 この山の東側は絶壁となっていて展望も申し分ないので、余裕があれば登ってみよう。 大日岳へは、所要50分位で往復できるだろう。 

大日岳の分岐を過ぎて少し下ると、《太古ノ辻》という釈丈の突き立てられた分岐に着く。 
これを直進すると『南奥駈道』に入り、笠捨山・玉置山を経て《熊野》へと向かっている。 
《前鬼》へは、進路を左に取る。 急斜面をどんどん下り、沢沿いの岩がゴロゴロ転がる歩き辛い道を伝っていく。 

n474-4 (9)
ここまでくると早く着いて
テントの中で転がりたい
という気持ちが強くなって
ほとんど無視で通り過ぎたよ
※ 『大峰・奥駈道をゆく』より

途中の景勝はというと、《二ッ岩》(セイタカ童子岩とコンガラ童子岩が向き合っている)位だろうか。 だが、疲れがピークに達している頃なので、気にも止まらないだろう。 沢を2回渡り、寺の支配地らしい小さな祠が両脇にチラホラと現れ出すと、程なく《前鬼》の小中坊の門前に出る。 今日は、門前下に広がる快適な芝地でキャンプを張ろう。 

n475-zenki.jpg
里の寺院宿坊といった感じの
前鬼の宿坊・小仲坊
※ 『大峰・奥駈道をゆく』より

また翌日は最終日なので、奮発して宿坊に泊るのもいいだろう。 明日は、林道を10km歩いて朝のバス便に乗らねばならない。 早起きは必定だ。 その為にも早く就寝しよう。

y194-kamikitayama.jpg
不動七重ノ滝の最下段の釜淵
久々に沢に行こうかなぁ
※ 下北山村のウェブサイトより

 《4日目》 不動七重ノ滝を見て帰路に着く
’03年現在、下山口の《前鬼口バス停》発のバス便は、貴重な10時台の便がカットされて今や僅か2便しかない(いつの間にか、16時台もカットされている)。 《前鬼口バス停》のバス通過時刻は、7:41と9:02のみだ。 これを逃すと、最悪《前鬼》に連泊となってしまうのである。

・・と、引き続いて下山行程に取り掛かりたい所であるが、時の経過とは酷いモノで、現在の《前鬼口バス停》のバス時刻を調べてみると、とんでもない状況になっている事が判ったのである。

y194-asd.jpg
修験道の山里の宿坊
前鬼小仲坊
※『朝日新聞デジタル』より

それは結論から言うと、これまで《その1》から今回下山の《その4》までの『大峰・奥駈』の山旅は、下山先で車で迎えに来てくれる支援者を仕立てるか、前鬼の宿坊で明日のタクシーを予約するかしないと、下山できなくなってしまったのである。 つまり、《前鬼口バス停》のバス時刻が利用不能状態となってしまっているのである。

それは奈良交通がこの地域から撤退し、現在はR169ゆうゆうバス〕という大淀町のコミュニティバスとなっているが、タダでさえ『吉野・熊野国道』の国道169号線が通る道路のみの人口稀薄地帯で路線バスも撤退するような地域だから、今現在では下山してくる登山者の利便など無視されて、このコミュニティバスはおざなりの如くの運行設定となっているのである。

n475-cmibus.jpg
奈良交通が運行していた
路線バスが撤退して
上北山村が奈良交通に運行を委託した
コミニュティバスとなっている

それは平日のみ7:31の便があって運行はコレ1本のみで、土休日はこの朝の便が運休となって、代わりに15時台に1本設定されているのみである。 とどのつまり、休日は15:22の1本のみで利用不能、平日の《前鬼口バス停》7:31のバスも、前鬼の宿坊からバス停まで約10km・3時間かかる事から、前鬼を夜明け前の4時前から出ないと乗車不能だろう。 このように、完全に利用不能となったのである。

   ※ 更に変わっていたりバス自体の運行が無くなっている場合も有り得るので、事前に
     調べる事をお勧めしたい

だから、今後に単独で『大峰・奥駈』を縦走するなら、公共交通機関のある熊野大社までの完全なる『奥駈』行をするか、タクシーで杉の湯ホテル前(川上村近くのこのバス停からは、奈良交通の路線バスがある)まで行くしか手はないだろう。 タクシーだと、恐らく20000円近くかかるだろうね。
それか前鬼口まで出て、国道169号線で運を天に任せての『ヒッチハイク』しかないだろうね。
たぶん、ワテなら「運を天に任せて」の一択になるだろうけど。

さて、「協力者を募らないと、単独ではこの『奥駈』行は成し得ない」という現状を説明した上で、当時にワテが行った下山行を記述しようと思う。

n475 (2)
この時でも前鬼を夜明け前に立たないと
その日の内に大阪には戻れなかった

・・10kmを歩いて朝の2便に間に合うには、《前鬼》の門前を5時半までに発たねばならないだろう。 それに備えて、朝食・荷物整理・出発準備をして就寝する。 《前鬼》には《三重 みがさね 滝》という美しい滝を訪ねる裏行場めぐりがあるが、このバス便では連泊以外には不可能という以外にないだろう。

三重(みがさね)滝
n475-mikasane (1)
千手滝
ツアー参加か沢遡行パーティを
組まないと行けそうにないね

n475-mikasane (4)
不動滝
沢を遡行しないと
下からは望めないらしい
落ちると確実サヨナラのデンジャラス滝

n475-mikasane (3)
最上部の馬頭滝への登りも
要登攀技術のデンジャラスゾーンだ

また、三重滝めぐりはガイドが必要の『裏行場』であるので、宿坊に泊って『三重滝めぐりツァー』への参加を申し込まねばならないだろう。

n475-mikasane (2)
撮りに行きてぇなぁ・・
でも今は『裏行場』ツァーに
着いていけるかなぁ
4枚いずれも滝ガイド『水の秘境』より

・・さて、《前鬼》の門前を出ると、《前鬼川》の渓谷に沿って石畳の急坂が40分程続く。 
やがて、吊橋で川を渡って林道終点に登り返す。 ここには、釈迦ヶ岳を目指す登山者の車が数台泊っている。 ここから、延々とほとんど舗装された『前鬼林道』を歩いていく。 

n475 (1)
前鬼の宿坊を発つと
前鬼川に沿って
延々と舗装林道歩きとなる

n475 (4)
林道は渓流に沿って上下するので
時折渓流が間近に見られる

途中、唯一の壮観は、『名瀑百選』にも指定されている《不動七重ノ滝》であろう。
最大の第一滝は、落差70~80mはあろうか。

n475 (8)
壮大なスケールを魅せる
『不動明王』の滝・不動七重滝

両側を巨大な岩盤に挟まれた中を直瀑で水量豊かに落とす様は、正に『不動明王』のようである。
滝前にある展望台からは、第一瀑と第二瀑が望まれる。 

n475 (9)
滝が見えた少し先に
滝の全容が見渡せる展望台がある

少し下流に歩いた所からは、第三瀑と第四瀑も望む事ができる。 なお、沢に下って滝前まで行ける遊歩道が設けられているが、9:02のバスに乗るのは至上命題(この時はこのバス便に乗る以外にその日の内に帰る術がなかった)だったので、口惜しくも滝前に降りての滝見は見送らざるを得ないだろう。

n475 (5)
滝前への遊歩道に立ち寄って
しまうと帰れなくなるので
不動七重滝を印象深く撮る

n475 (6)
木々で囲むと写り込む滝の水煙が
より滝の神秘性を高めて○
この滝の『一番星』でっす

n475 (7)
時間の都合で滝下には
行けなかったので
滝下を覗き見れる所で最後のショット

これを望んだなら、後はダム湖となった《前鬼川》を見ながら延々6kmを歩いていくのみだ。 
所要で、滝から1時間40分位であろうか。 だが、現在は上で記したように、ヒッチハイクが成功しない限りは、どう足掻こうがその日の内に帰るのは不可能となっている。

n475-bus.jpg
前鬼口バス停と
廃屋となったバス停前売店
『奈良交通・バス停案内』より

下り着いた《前鬼口バス停》には売店がある(もちろん、とっくの昔に廃業して現在は廃屋となっているようだ)ので、利用するといい。 バスは《川上村》の中心にある《杉の湯》(バス会社の系列ホテル)で乗継を経た上で、近鉄吉野線・大和上市駅、又は近鉄大阪線の大和八木駅へと向かっている。

n475 (3)
テント担いで3泊4日・全行程56km
都合歩行時間は29時間・・
普通の山岳縦走のレベルを凌駕する
山岳修業ルートの『奥駈』道

・・今回の『奥駈道』。 さすがに修験の道らしく、とてつもなく長い。 途中で見かけた道標の距離を加えていくと、今回の行程で歩いた距離の総計は何と56km。 テント持ちのワテで、都合29時間歩いた事になる。 

これは、ガイド本の記す所要23時間を大きくオーバーするのである。 この事からも解かるだろう。 
「ガイド本のコースタイムは信じるなかれ、自分のペースを把握すべき事の大切さを・・」という事が。


にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
前回の続き
だが東京五輪の開催によって
案の定感染爆発を引き起こし
シナやチョンのスポークスマンで
日本が衰退する事を欲するマスニダが
東京五輪の開催を『感動』と報じた時点で

東京五輪の開催に限っては
パヨクと在日チョンウヨクとが
日本を窮地に落とすという
利害関係が一致して協力関係が成立し
共同で日本を潰しにかかったのである

にほんブログ村 写真ブログへ
その感染爆発を招いて国民75000人を殺害する
キッカケを作った東京五輪の開催は
ロシアがウクライナに侵攻して自滅し
多くの自国民を殺害している
ウクライナ侵攻と同じようなモノなのである

それは政府が感染爆発となるのを知りながら
開催を煽って多数の国民を殺害し
アスリートなど国民を殺してでも
開催を望んだ一部の奴らの欲望を称え
国民が多数死ぬ事に『感動した』とほざいたのである

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
それは一部の為政者の思惑だけで
自滅必至の作戦行動を行い
国民を駆り立てて命を捧げさせて
そんな無駄死にを強いる事を国益の為と嘯き

反対するモノを反国家思想者やら
パヨクの回し者と非難・罵倒するのである
ロシアの場合は処刑・投獄・最前線送りと
反攻は死を意味するのである

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
その結果もたらされたモノは
多くの国民の犠牲と経済の苦境だけなのだし
日本が感染爆発に陥って喜ぶのは
シナやチョンそして

日本の『天皇全体主義』の支配体制に変えて
裏からチョンの背乗りである天皇を操って
日本乗っ取りを画策する
在日チョンウヨクなのである

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
ホントパヨク・ウヨク共に日本を妬む
チョンそのままの思考形態である
だから重大な災禍を引き起こしても
全く責任を取らずに反論窓口を閉めて
反論者を国に背く反日思想と蔑むのである

この国が感染爆発となって多くの死者を
出したのはおまエラが開催を煽って感染爆発を
招いた『東京五輪』という災禍だろうがよ
日本の国が感染爆発に陥るのを喜んだのも
開催を煽ったおまエラ在日チョンウヨクだろうがよ

PVアクセスランキング にほんブログ村
だからウヨクも口では勇ましい事を宣っているが
反論に対してパヨクと決めつけて窓口を塞ぎ
感染爆発を招いた東京五輪の責任も取らずに
小物に責任を被せて追及されないようにするなど
パヨク以上に汚さ満開の唾棄すべきチョンである





関連記事
スポンサーサイト



コメント






管理者にだけ表示を許可