風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第191話  大峰・奥駈 その1

よも”ヤマ”話  第191話  大峰・奥駈 その1 (山上ヶ岳)〔奈良県〕 '98・ 5
稲村ヶ岳 1726m、大峰・山上ヶ岳 1719m【名峰百選 79峰目】

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山上ヶ岳はその峰を成す岩場全体が
修験道行場となっている
※ ウィキペディア画像を拝借

  大峰・山上ヶ岳 おおみね・さんじょうがたけ (吉野熊野国立公園)
奈良県吉野郡天川(てんかわ)村の東方にある標高1,719 mの峰で、北に大天井ヶ岳(おおてんじようがたけ)、南西に大普賢岳(だいふげんだけ)、南西に稲村ヶ岳を配し、大峰信仰の根本道場の中心を成している。 

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大峰・西ノ覗岩
この岩の上から縄一本で逆さ吊り
されるのが修験道の修行である
※ ウィキペディア画像を拝借

頂上部は平坦な広い台地になっていて、夏には高山植物のお花畑が美しい。 山頂から北へ少し下った山稜の西側と東側の岩壁は、それぞれ『西ノ覗』・『東ノ覗』と呼ばれる修験道の行場になっている。
また、山頂付近には大峰山寺があり、蔵王権現が祭られている。 信仰の山らしく黄金伝説や仏教伝説が多く残っている。

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大峰奥駈道を切り開いた役行者
一昼夜かけて大峰山全山を
駆け抜けるという
※ ウィキペディア画像を拝借

この山群一帯は、古くから修験道の山として山伏の修行の場であった。 道場としての大峯山は単独の山を指すのではなく、吉野山から熊野へ続く長い山脈全体を示している。 大峰奥駈修行が行われるようになったのは、大峰信仰と熊野信仰が結びつく平安時代以降とされている。

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大峰・奥駈道は吉野山のこの地より
熊野まで延々と続く修験道の道だ
※ ウィキペディア画像を拝借

この頃になると吉野と熊野を結ぶ全長150kmの大縦走が盛んに行われ、七十五靡(なびき)と呼ばれる霊所で説教し、約2カ月もかけて修行したという。 厳しい修験道の精神は現在も受け継がれ、山上ヶ岳(旧名:金峯山)の頂上付近には、修験道の根本道場である大峯山寺山上蔵王堂があり、山全体を聖域として現在でも女人禁制が維持されている。

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古からの修験道の掟か
はたまた性差別か論争渦巻く
大峰山の『女人結界門』
※ ウィキペディア画像を拝借

山上ヶ岳へ通じる登山道には、宗教上の理由により女人禁制である旨を伝える『女人結界門』という門があり、1300年の伝統を守る為の協力を依頼した看板が設置されている。 だが、女人禁制とは言いながらも、既に戦前より女性が登山していた記録も残っていて、一部では女性も入れるようになったとの解釈もされている。



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大峰・奥駈(洞川~山上ヶ岳)詳細図

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報  
《1日目》 大阪・阿部野橋駅より鉄道(1:15)→下市口駅よりバス(1:30)→洞川バス停
     (0:15)→稲村ヶ岳登山口(2:20)→山上辻(0:50)→稲村ヶ岳(1:30)→山上ヶ岳
     (0:55)→小笹ノ宿跡
《2日目》 小笹ノ宿跡(2:00)→大普賢岳(2:45)→行者還岳(2:00)→石休場ノ宿跡
     (1:00)→聖宝ノ宿跡(1:00)→弥山小屋
《3日目》 弥山小屋(0:35)→大峰・八剣山(2:00)→舟ノ垰(3:50)→釈迦ヶ岳
     (1:00)→太古ノ辻(1:50)→前鬼
《4日目》 前鬼(0:40)→林道ゲート(0:30)→不動七重ノ滝展望台
     (1:20)→前鬼口バス停よりバス(2:25)→大和上市駅より鉄道
     (1:20)→大阪・阿部野橋駅

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垂直に切り立った岩がそびえる
大峰・山上ヶ岳
※ ウィキペディア画像を拝借

 《1日目》 洞川温泉より稲村ヶ岳・山上ヶ岳へ
この項目では、修験者が“行”をまっとうする為にに駈ける道として名高い『大峰・奥駈道』を歩いてみよう。 このコースを歩くにあたってまず考えねばならぬ事は、登山口の《洞川温泉》へのアプローチであろう。 

山行の成功の秘訣は、前日アプローチの早朝出発と目的地への早着である。 だが、交通機関利用となると、近鉄下市口駅発の最終バスは17時台とちょっと“早じまい”だし、タクシー利用だと万を乞える思わぬ散財となる。 

そして、何とか《洞川温泉》に着いたとしても、ここは旅館の建ち並ぶ温泉街で気安くテントを張れる雰囲気ではない。 また、山登りをする前日に高い旅館に宿泊するというのも“モチベーション”的に問題だと思うのである。

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洞川温泉センター前に駐車場があり
下山後に温泉にも入れるが
下山先より丸1日かけて
車を回収しに来ねばならない
※ 洞川温泉観光協会ウェブより

「ならば、マイカーで」という手段もあるが、これも《両刃の剣》なのである。 マイカー利用でアプローチすると、初日の問題点は全てクリアー(もちろん、駐車場にて車中泊である)できるが、山岳縦走で登山口と下山口が大きく離れているので、下山後に大回りをして車を回収しにこなければならなくなるのだ。 ワテは後者の『マイカー』を選択したが、こればっかりは各自の判断に委ねたいと思う。

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大峰山の湧き水で名水百選にも選ばれた
神泉洞の『ごろごろ水』
※『トラベルJP』より

さて、前置きが少々長くなったが出発しよう。 バス停と無料の駐車場のある温泉街入口より約7~800m歩くと、大峰山の湧き水で名水としても名高い『神泉洞』がある。 この辺りに稲村ヶ岳への登り口がある。

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朝日に染まる山上ヶ岳
朝の登り始めは晴れていたのだが
※ ヤマケイオンラインより

ここから、樹林帯の中に向かって緩やかに登っていく。 緩やかな傾斜を登りきると土手の上を歩くようになり、程なく《五代松母公堂》の奥宮が現れる。 これを突き抜けると、この神社の『御神体』ともいえる《五代松鍾乳洞》がある。 早朝だと、残念ながら鍵が掛かっているので見学は叶わない(ちなみに、300円と有料である)。 鍾乳洞を過ぎると、程なくもう一つの登山口からの道と合流する。 

ここからは、樹林帯の中の道が続く。 足場はしっかりして歩きよいのだが、景色は樹木に遮られて退屈な道だ。 途中で沢を二度跨ぐと、馬の背のような伝い尾根の上に出て視界が一瞬開ける。
だが、この辺りから雨が降り出してきて、途端にタダ降りの雨となってしまったよ。 だから、視界は全くなかったよ。

ここは《法力峠》と呼ばれている所で、目標の山上辻に建つ稲村小屋も視界に入る。 ここから尾根のたわみを伝って、山上辻を経て稲村ヶ岳へと登っていくのである。 大きく迂回するように峠をたわんでから、徐々に稲村ヶ岳に向かって高度を上げていく。 先程峠をたわんでいるので、歩いてきた道程をはっきり望む事ができるが、ここも雨で視界ゼロだったよ。

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ワテの通った時は
「やってなかった」稲村小屋
※ 天川村役場ウェブより

やがて、「待ってました」とばかりに程よく現れる水場で喉を潤し、《高崎横手》と呼ばれる緩やかな登りをつめていくと、山小屋の建つ《山上辻》に登り着く。 この小屋はシーズン中でも予約を入れない限り閉鎖しているので、雨宿りにも使えない。 ここに荷物を置いて、稲村ヶ岳を往復しよう。 

小屋の前を通り、樹木の中を登っていく。 しばらく登ると、ほとんど傾斜のない道が続く。 
道が正しいのか不安になるが、一本道なので突き進んでいこう。 やがて、大きな岩の基部を巻くようになり、これを越えると《大日キレット》である。

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特徴的な岩塔を魅せる大日山
※ 天川村観光協会ウェフより

ここから大日山への登路が分かれるが、この道は鎖場の続くエキスパート向けの道なので、自重した方が賢明だ。

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雨がやや小康状態になった時に
大日岳をゲット

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大日岳へはこのキレットを
鞍部まで降りていくらしい
※ 好日山荘ウェブより

足場はしっかりしているものの、鋭く切れ落ちた《大日キレット》を右下に望みながらだとやはり緊張する。 これを越えると、稲村ヶ岳の最後の登りに差しかかる。 ここはちょっとした鎖付きの急傾斜で、雨でも降って足場が濡れているようだと、下りで鎖を頼らねばならないかもしれない。 しかし、登りでは鎖を必要としなくても登れるだろう。

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稲村ヶ岳頂上では再び雨が強くなって
コンクリート展望櫓の下で
雨宿りした記憶しかないよ
※ ウィキペディア画像を拝借

この鎖場を登りきって、直角に右に折れて樹木の中を20mばかり登りつめると、狭い頂上に大きな展望櫓が乗っかる稲村ヶ岳 1726m 頂上だ。 この大きな人工構造物のせいかもしれないが、あまり感慨が湧いてこない。 ワテの登った時は、雨天だったから仕方のないのかもしれないけど。 帰りは往路を忠実に戻る。

《山上辻》に戻ってデポった荷物を回収したなら、大峰山系の主峰・山上ヶ岳へ向かう。
枯葉に埋もれる道を大きく上下すると、「ついに」《レンゲ峠》にやってくる。 何が「ついに」なのであるのかというと、これより先は《大峰山寺》の支配する山域で、修験の法により『女人禁制』となっているのである。

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かつて性差別論争が繰り広げられた
大峯山寺支配地域を示す
『女人結界門』

峠には『女人結界門』なる木の鳥居と、《大峰山寺》の設置した日本語と英語の警告看板が立てかけてあった。 ワテは宗教には全く興味がないし、これが性差別なのかもよくは解からないが、「郷に入れば郷に従う」べきなのであろうと思う。

最近では在日チョンの日本人成り済ましが、『ジェンダー・フリー』やら『夫婦別姓』など、事あるごとに『差別』と『平等』を訴えているが、こういう奴らの目的は日本という国の風習を壊して、日本国民から全てを搾取しての『ゼロの平等』をもって日本を隷属支配する思考がアリアリで不快である。

逆に『右翼』と呼ばれる奴らも在日チョンの日本人成り済ましで、愛国を装って日本人に取り入り、チョンの背乗り天皇を傀儡とする全体主義国家に挿げ替えて、日本の国を隷属支配しようとする思惑がアリアリで、それがダブスタな行動の数々現れて嫌悪感を覚える。 そして、全世界の研究機関から「感染爆発を招く」と警告を受けたにも関わらず、己の利権の為に開催して感染爆発を引き起こし、今日まで7万人以上の日本の国民を殺害するなどコチラも日本の仇敵である。 あらら・・、脱線しちまったよ。

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話を戻して、『女人結界』の門をくぐると、修験の山らしく迫り立つ岩の直登となっていく。 
ルンゼ状に掘られた岩の間を立てハシゴを交えて登っていく。 どうやら、ここが今日のハイライトのようである。 これを喘ぎながらも登りつめると、山上ヶ岳の肩で大峰本山直進ルートと合流する。
右へ行けば山上ヶ岳の頂上と大峰山寺へ、左へ行けば宿坊と《西ノ覗》などの行場である。 
余裕があれば、《日本岩》や《西ノ覗》などを見てくるといい。

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「親不孝してねぇかァ!」修業をするなら
刹那札が乱立する西ノ覗より
何もない崖っぷちの東ノ覗の方が上

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なので東ノ覗でうつ伏せと
なってナンチャって修業

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修業を終えて横を向くと
雨霧の中でオオヤマレンゲが
紅の色彩を滲ませていた

ちなみにワテは、雨が本降りだった事もあり、《西ノ覗》は端折って《東ノ覗》で腹這いになって岩覗きの『修業』をしたよ。

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『お花畑』の石標が立つ
山上ヶ岳の頂上
でもクマザサだけで花はなかった

肩の分岐から左へ一投足で、『お花畑』の石標が立つ山上ヶ岳 1719m の頂上だ。 開花期であれば、笹に覆われた草原にシャクナゲやオオヤマレンゲが鮮やかな彩りを添えるのであろうが、ワテの訪れた時は花期にはまだ早かったようで、クマザサだけの坊主だったよ。

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大峯山寺の本堂(だと思う)
宗教には全く興味がないし
雨という事もあって適当撮り

山頂からのスロープを下ると、《大峰山寺》の総本山が建立されている山門に入る。 毎年5月の第1日曜日に総本山の御本尊開きがあるので、この時期になると白装束に釈丈片手の熱心な門徒衆を見かける事だろう。

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一心不乱に念仏を唱える男達
大峰山寺にて

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大峯山寺の宿坊
信者だけでなく登山者も宿泊可能だが
修験の法により女性の宿泊は
受け付けないとの事
※ ウィキペディア画像を拝借

なお、御本尊の扉開きの日とその前日は、《大峰山寺》の宿坊には門徒関係の予約者以外は宿泊不可との事である。

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トイレがない事以外は
住環境の高い小笹ノ宿避難小屋

このような訳もあり、今日の宿泊地は山上ヶ岳より45分ほど先の《小笹ノ宿跡》にしようと思う。
ここは、清流の沢が流れるキャンプの別天地だ。 でも、まだ『女人結界』の内側なので『掟』の上では女性は入れないけど、無人小屋なので監視はないよ。 だけどトイレがないので、女性の利用は厳しいよね。

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いい水場もあるしィ
※ 『ヤマレコ』より

また、建付け状態のすごぶる良い避難小屋もある(土間と床が仕切られて床はじゅうたん敷き)ので、入植者!?が少なければこれの利用もいいだろう。 今日は早めに休んで、明日からの長丁場に備えるとしよう。

・・今年は冬は寒かったけど、春は急激に暖かくなって各地で1週間以上早く、3月26日位には早くも桜が満開となったよ。 恐らく、平年で満開日となる4月7日辺りは、葉桜か散りぞめとなるだろうね。
なので、『よも“ヤマ”話』も春の『大峰・奥駈』から再開という事で。

  ※ 続きは、次話の『第192話 大峰・奥駈 その2』にて


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前回の続き
:
そんな会社の社畜になるべく評価されて
出世してちょっとの金と肩書きを得るより
全く期待されない下っ端の方が断然いい


期待されないと責任もかけられないし
休日は遠慮なく取れるし
お縄になるとか会社に大損をコカせるなどの
取り返しの着かない失態をしない限り
雇用者の権利である雇用の保証を行使できるのだ

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そして雇用の安定を確保した上で
勤め先の仕事はクビやけん責を受けない
程度にまたサボらずに適当にやって
責任とノルマが小さいゆえに確保が適う
自由な時間を使って少ない給料を補填すればいいのだ

といった訳で本当の有能とは
勤め先では無能を装い責任がかけられるのを
極力回避して裏で別の金儲けの手段を
構築して邁進してる奴だぁね

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ワテはコレに半分当てはまるけど
本当に仕事が全くできない無能なので
半分はハズレでいるかな

常にあざとく逃げ道と裏付けの構築を考えて
最悪の場面を想定してそうならないように心掛けると
仕事の全くできないワテのような無能でも
会社から『仕事ができる』と評価を受けた奴より
手取り収入が多くなったりする事もあり得るのだ

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ここで最悪の場面とは
裏の稼業が独り立ちできたなど
収入の裏付けを構築しないまま
今の勤め先を辞めるあるいはクビになる事である

裏付けを構築せぬまま勤め先を「仕事が嫌だ」で
辞めた例のオッサンは自ら『詰んで』しまったのである
たから簡単にアフィリエイトサイトの
甘い言葉に乗せられて次々と自爆していくし
自爆した自身の境遇を逆恨みして世間を罵り敵に回す

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自身の世間への逆恨みを労働者層に置き換えて
「労働者層(自分自身)からの搾取しか考えない
経営者や資産家は人手不足からくる
『グレードリセット』で全部潰れればよい
から皆で仕事を辞めて逃散しよう」と宣う

でも『グレードリセット』で巻き起こるのは
労働者層の賃金アップや労働環境改善
などではなく深刻な失業者の
増加による大不況なのだ

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現にこのオッサンは無職で公的給付を
チュウチュウ吸うダニと同様の寄生虫で
自身に1食200円のノルマを課している
家族にも同様のノルマを課していたら
鬼畜そのものな人間のクズだな

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働かずに公的支援吸う寄生虫として
世間から人間のクズと貶されて家族からも恨まれ
(特に受験を控えた息子には恨まれるよ)
1食200円生活するような『詰んだ』生き方をしたい
のならこのオッサンの言うように『逃散』すればいい





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