風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第542回  コッタロ湿原

『日本百景』 冬  第542回   コッタロ湿原  〔北海道〕

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東京都23区がスッポリハマる
広大な釧路湿原が
一望できるコッタロ湿原

  コッタロ湿原 こったろしつげん (釧路湿原国立公園)
ラムサール条約の登録湿地である釧路湿原は日本最大の湿原であり、丸ごと東京都の都心が入るほどの大きさだ。 タンチョウの最大の生息地としても知られている。 その釧路湿原の北東の端に位置するコッタロ湿原は、タンチョウの営巣地として国立公園の特別保護区に指定されている。

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夏のコッタロ湿原
※『標茶町』のウェブサイトより

前述の如く、コッタロ湿原は釧路湿原の北東の端にあり、眺めを楽しむのであれば高台にあって原野を一望できるコッタロ湿原展望台がいいだろう。

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コッタロ湿原へはダート道の
道道1060号線を7km入った先にある
※『フォートラベル』より

この展望台は、『クチョロ原野塘路線』と呼ばれる道道1060号線のダートを、国道391号線との交差点から北に7キロほど走ったところにある。 だが、この砂利道の道床は脆弱で、天候が荒れるとすぐに閉鎖となるので注意が必要だ。

トイレが完備(但し冬季は閉鎖)された第一展望第の駐車場から階段で200メートルほど登ると、コッタロ湿原を見下ろす展望台に出る。 湿原の中を流れるコッタロ川を高い位置から見下ろす構図で、いかにも湿原らしい眺めを楽しむ事ができる。

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飛来するタンチョウ
※ 茅沼にて

夏季には湿原内の小さな沼にミツガシワの群落が見られ、運が良ければタンチョウやアオサギなどの野鳥が姿を魅せてくれる。 また、ここはタンチョウの営巣地として非常に重要視されている低層湿原地帯で、運がよければ春の繁殖期にはタンチョウのつがいが雛を連れているシーンを目にする事ができる。



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コッタロ湿原・アプローチ図

   アプローチ
釧路市街よりレンタカー利用で約32km・所要は車で約1時間
道道1060号のダート道が舗装道に変わる地点に、コッタロ湿原展望台のトイレ休憩舎の建つ駐車場がある
塘路まで国道391号で快適な道だが、塘路の先から入る道道1060号・クチョロ原野塘路線はダート道で、一度天候が荒れると長期に渡って通行止となるので注意が必要

   行程表
コッタロ湿原展望台前駐車場より展望台まで、約10分丸太の階段を昇っていく
冬季は丸太の階段が凍結するので、スリップや転倒転落に注意が必要

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東京の大都会より広い釧路湿原を
一望の下に見渡せる絶景へ

釧路湿原は東京都23区が丸ごと入るほどに広大だ。 そして、起伏のほとんどない湿原性の大草原が広がり、また、そこには貴重な動植物が営巣地を設けて生息するなど、その大自然の営みを魅せる姿は地球の宝としてラムサール条約に登録されて厳重な保護が課せられている。 

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国道沿いの一部区画と
一部の鉄道駅の周辺以外は
完全な無人原野となっている

なので、人が通る所以外に道路は設けられず、国道391号線とそれに沿う釧網本線の駅周辺以外に集落はなく、生息する動植物優先となっている所だ。 だから、訪れる者もそのルールに従う事が必須となる。
それを踏まえて、この雄大な情景を魅せる好展望地を訪ねてみよう。

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釧路湿原を訪れる観光客が向かう
展望台は観光整備され尽くした
細岡展望台だろう
※ ポータルサイト『得北』より

コッタロ湿原は釧路湿原の北東部の端にあり、都市である釧路からは車でも小1時間はかかる。
また、国道に沿って釧路湿原には数多くの展望台があり、観光客の多くはアクセスが不便なコッタロ湿原展望台を避けて、旅行ガイド等でも紹介されている細岡展望台やサルボ展望台、シラルトロ沼や塘路湖などに向かうので、釧路湿原の観光名所でもノーマークとなっている場所とも言える。

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野鳥のプリンスたる
凛とした気品を抱くタンチョウ
今回はコッタロ湿原では
見られなかったので
飛来地の茅沼にて

それだけにタンチョウを始めとした野鳥の姿や、湿原を蛇行する釧路川の支流など、釧路湿原の本来の姿を望む事ができるだろう。 そして、冬・・。 北海道の北海道たる大地の真の姿が魅られる季節がこの冬だろう。

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雪中で勇壮たる声を上げる
タンチョウのつがい
雪の中では100m進むのにも
喘ぐほどに自然界で最も劣るのは人間だ

それは、便利さなどは全て『冬季閉鎖』で封鎖され、たどり着くのが困難となった状況でたどりつく高揚感と、たどり着いたこの場所は『自然界というフィールドでは人間が最も劣る生物だ』という事を思い知られる眺めが広がるのだ。 そう、人間は通る為に造られた通路しか立ち入る事が敵わないし、そしてその通路を100m進むのでさえ、自力では何分もかかってしまうのだ。

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たどり着く事が困難だからこそ
たどり着けたなら得も言えぬ
絶景を目にする事ができるのだ

だが、それだからこそ、たどり着いた時の高揚感や普通の旅では目にする事の出来ない夕景など、心に残る情景に魅せられた旅となるのである。 それでは、この楽園風景を訪ねてみよう。

まず、特に冬が当てはまるが、コッタロ湿原には何もない。 冬はトイレさえもないのだ。 
最も近いトイレは、ダート道を7km戻った先の塘路駅前の公衆トイレしかないのだ。 なので、この地での一日中の滞在は身体的に不可能と言えるだろう。 そして、クライマックスシーンは夜明けのシーンか夕日のシーンって事になるだろう。

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ヒグマはともかく
車が頻繁に行き交う国道でさえ
出没するエゾシカとの衝突事故は
下手すれば死亡事故モノとなる
※ 根室の春国岱で撮影

従って、朝日か夕日かのどちらかにターゲットを絞って訪れる事が必須となろう。 なお、朝日ならば夜明け前の暗闇の中でダート道を行くので、ダート道上に出没するヒグマやエゾシカとの衝突事故の危険が高くなるので、できれば避けた方がいいだろう。 少なくとも、初めて訪れる際は避けた方が賢明だろう。

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塘路駅には周辺で唯一の店屋である
軽食喫茶がテナント入店している
駅舎の手前にウォシュレットの
公衆トイレがある

また、トイレであるが、この地に訪れる前に、必ず『大』を塘路駅前の公衆便所で済ましておくべきだろうね。 また、店屋等の食事も塘路駅の駅舎に軽食喫茶はあるが、店屋は20km離れた標茶町の市街までないので、食料は事前に買い込んでおく事も必要となるだろう。

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道道1060号線は道はダートだが
平坦で道幅もそれなりにあるが
道床が脆弱で天候が荒れると冠水して
道床が流失して通行止となる

また、ダート道は道床が脆弱で、一度天候が荒れると湿原を蛇行する川が決壊して道床を流失させて通行止となるなど、1年の内では通行できる期間の方が少ないという事も耳にしている。  なお、ダート道が通行止となった際は、標茶町から40km以上の大回りが必要で、道道1060号の舗装道路となった側よりのアプローチとなる。

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夏はトイレ付きの休憩舎となっているが
冬は閉鎖されて使用不能となっている
※『北海道スタイル』より

さて、たどり着いたコッタロ湿原展望台には、地図を見た所はこの場所1ヶ所しかないが『コッタロ湿原第一展望台』の石標が置かれたトイレ付きの休憩舎の建つ駐車スペースの前に出る。

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道道1060号線は
展望台の駐車場からの
標茶側は舗装されている
※ ウィキペディア画像を拝借

ダート道はこの休憩舎のすぐ手前まで続き、この休憩舎の駐車場から北方の標茶側は舗装されている。
だが、舗装のアスファルトも凍害でヒビ割れる箇所が見られるなど、かなり傷んでいるようである。

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舗装道側は雑木が生い茂り
蛇行したクチョロ川を望む
展望適所は少ないみたいだ

このトイレ付き休憩舎は、先程から述べている通り冬季は閉鎖されてシャッターが閉まっている。
展望台の遊歩道は、この展望台の裏側に丸太の階段で取り付く。 丸太の階段は結構急で、展望台までの標高差70~80mを中間の渡りを伝った2段でイッキに登っていく。

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観光地の施設はほぼ全て無雪期を
基準に設置されていて冬季は
往来が至極困難となる
※『フォートラベル』より

この丸太の階段は冬季はバリバリに凍り、氷でコーティングされた丸太となっているので最新の注意が必要だ。 特に、気をつけねばならないのは下り時であろう。 ちなみに、極力丸太を踏まずに登っていく事が、冬季の丸太登降の秘訣だと思う。 なぜなら、丸太で躓くのが転倒・滑落の第一原因なのだから。
幸いにも手すりとなる柵が立っているので、常に保持して三点支持で昇り降りしよう。

下の段でイッキに50m近く登ると、三角点のポールが立った丘の横を通って、斜めを切った坂に丸太をかました段で丘の端まで詰めた後に、つづら折りとなった丸太階段を昇っていく。 最後は丸太から板の階段に変わると、先が行き止まりとなった展望櫓に登り立つ。

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タンチョウが現れなかった以上に
『残念』なコッタロ湿原展望台
『残念』過ぎて展望台の
現物写真を撮るの忘れたよ
※ 茅沼にて撮影

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でも翌日に茅沼で
タンチョウのテイクオフを
撮れたのでいいか

この展望櫓であるが、ひとことで言えば『残念』な展望台で、釧路湿原が広がる南西部が雑木林に遮蔽されて展望が得れない。 もちろん、行き止まりとなる北側も雑木林が密林となっていて展望は皆無だ。
また、展望櫓とはいうものの、ベンチが置かれているだけで屋根もないただの板の囲いである。 

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道道1060号線は釧路湿原に
一筋の道を印していた

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釧路湿原の先には国境の峰の
標津・武佐岳が望まれた

だが、ダート道が続く南方から東に向かっては雑木が少なく、好展望を魅せてくれる。 また、東側には蛇行する釧路川の支流・クチョロ川を見下ろす事ができて、この蛇行する川の砂洲には野鳥の営巣地又は餌場があるらしく、ハクチョウのつがいが優雅に羽を休めていた。 

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展望台からは蛇行するクチョロ川で
羽を休めるハクチョウを魅る事ができたが
ワテの持つ210mmではコレが精いっぱい

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下の舗装道側からだと
雑木林が邪魔して
いいアングルが採れない

けれど、超望遠がなければ掲載写真が限界となろう。 また、放置されて風雪に晒されてボロボロとなった双眼鏡があったようだが、バリバリに凍っていて操作不能みたいだったので覗いてはいない。

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展望台より下り始めた2時頃には
青空が広がり始め夕日への
期待が大いに高まってくる

下りは上りの倍以上の時間をかけて下り、途中の三角点のポールの立つ高みの上にも立ち寄るが、この三角点の丘は上で展望があった東側も雑木で囲まれて全く展望がなかったので、何も撮らずに引き下がる。
丸太段を下りきって休憩舎前の駐車場に戻ると、夕日を望むのに程よい時間となる。 冬の北海道は、午後1時を過ぎると斜陽が入りだし、2時には斜陽が本格的となって夕方の情景といって良くなる。

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この時の時刻は2時58分・・
3時には完全に夕暮れとなる冬の北の空

そして3時には、もう落日直前の勢いで、3時半には落日の情景となるのだ。 だから、3時には夕日を撮るべくスタンバっておかないとならないだろう。 そして、そのスタンバる場所は、ダート林道の途中である。 この途中からの湿原の広がりは、先程登った展望台より好展望が広がる。 展望台では雑木林に遮られていた西から南西側の展望が、遮るモノなく広がるのだ。

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そしてまだ3時半というのに
陽は湿原の西の果てに沈み始める

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そして大地に陽が沈むその時に
大地は陰って黒くなる

そして、サンセット。 もう現すべき言葉は見当たらないし、そんな文章表現力も持ち合わせていない。 なので、掲載写真で思いの丈を語る事にしようか。 でも、展望台の上では、夕日は雑木林に隠れて見えなかっただろうね。

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陽が沈むにつれ大地は
徐々に明かりを取り戻し

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そして陽が完全に沈むと
大地は再び明るい元の姿を取り戻す

サンセットの時刻が午後3時56分と、日常なら3時の休憩が終わって稼働時間となっている時間帯だ。
そんな時間に早くも陽が沈み、ダート道を戻って塘路駅に戻り着く頃には空の縁が紺色となった日暮れ空となっていた。

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陽が沈んでから程なく
紫と紺色の闇系の色が
空を支配し始めた


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働く人々を会社に従順な社畜と貶したり
日本の国や世間を「終わった世界」と
言い散らす無職のオッサン

己が公的援助をチューチューと
吸う寄生虫の分際で偉そうに
言いたい放題に宣ってるね
情けなくも寄生虫に落ちたクズである

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その己自身を批判する者は自身の生活に
度々悪い影響を及ぼすなど相容れぬ
パーソナリティを持つ不思議な存在で
本質は相手の事を考慮しないバカだという

「そういう事を言えば相手も怒るだろうよ」
って予測が着きそうな事を勢いで言って
しまうような救いようのないバカで
その言動は不思議で仕方ないと宣っている

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このオッサンいわく(働くのが嫌で
無職になったクズの)己を批判する奴は
存在できる事自体が不可思議な
バカだと言ってる訳だ

そしてこの手の類は『喧嘩を売るけど反撃を
想定しない奴』と定義して己への批判者や
辞めた会社の上司・経営層などの根在する敵に加えて
厳しい労働ノルマに文句ひとつ言わずに
黙々と働く奴らも指しているのである

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だが偉そうな事を垂れる前に己自身の『税金に
吸いつく寄生虫』の立場の解消が先だろうがよ
それに『喧嘩を売るけど反撃を想定しない奴』
は「自分の言ってる事は正しいのになぜ従わ
ないのだ」という態度でそれに嫌悪するといい

そして反論すれば必ず狼狽えるというが
そもそも反論する事なく陰でコソコソと
「アイツの人格は破綻している」と
批判してるのはテメエだろうがよ
そして己への批判は搾取側の悪として罵る

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こちらも反論があれば受けて立つし
常々いろんな場面で「反論があるなら
その『根拠』とそれを証明するソースを
示して切り返しにくるといい」と言ってるし
こういった輩を切り返すのは極々簡単な事である


なぜならこの手のオッサンは
何一つ真っ当な事をしてないが為に
反論の具材を全く持たずに反論不能で
言う事為す事全てが世間に対する
難癖でしかないからである

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要するに自身でキチンと結果を出して
結果に基づいた事実を示すような
人の考えを改めさせるべくの
筋の通った提言などできないからである

また会社組織内においては会社の案に
異議があるならひっくり返して周囲全てを
納得させる対案を出すか嫌々でも従うか
その会社を辞めるしかなく

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辞めたら辞めたで生活苦となるか
公的支援をアテにした寄生虫・・
即ち人間の恥に落ちるのだ

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それが真面目に耐えて働いている者と
(ワテもグデグテだけど一応は・・ね)
世間から落ちこぼれて世間を逆恨みした
救いようのないクズとの決定的な違いで
クズの言い分は誰も本心から耳を傾けないのだ





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