風来梨のブログ

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よも”ヤマ”話  第189話  北八ヶ岳・厳冬期 その2

よも”ヤマ”話  第189話  北八ヶ岳・厳冬期 その2 (北横岳)〔長野県〕 '97・ 12~'98・ 1
北八ヶ岳・北横岳 2480m【名峰百選 77峰目】

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坪庭の溶岩台地と北横岳

  北横岳 きたよこだけ (八ヶ岳中信高原国定公園)
八ヶ岳連峰北部の山で、南北に列を成す八ヶ岳連峰の『北八ヶ岳』と呼ばれる北方部分の盟主となる峰ある。 標高は2480mで、八ヶ岳中信国定公園に属する。 本来の正しい名称は横岳であるが、同じ八ヶ岳連峰の僅か10 kmほど南の『南八ヶ岳』に同名の横岳がある為、より標高の低い北八ヶ岳の横岳は区別の為に便宜的に北横岳と称される事が多い。

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北横岳の山頂からは
南八ヶ岳の盟主たる山々が一望できる

前述の如く八ヶ岳火山列の北端部に位置し、厚い溶岩流と溶岩円頂丘からなる東西4km,・南北2kmの小規模な火山である。 約900-700年前に噴火した形跡が見られ、2003年に気象庁による活火山見直し作業において活火山に指定されている。 山頂からは、正面に赤岳 2899mや横岳 2829mなどの南八ヶ岳の主峰群が一望できる他、浅間山やより近くなった蓼科山などが望める。

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佐久平や浅間山も望める

山頂は南北に分かれ、標高は南峰が2,471.6 m,・北峰が2,480 mである。 但し、三角点が南峰にある為に、低い方の南峰の標高をもって横岳の標高とされる場合が多い。 山頂近辺のごくわずかな一角が森林限界を超えてハイマツ帯となっている他、縞枯山との鞍部の標高2,200 mの一帯に広がる坪庭にもハイマツが密生している。

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坪庭より望む北横岳

通常、ハイマツ帯は亜高山帯針葉樹林の上部に位置するが、ここでは坪庭のハイマツ帯の上部に亜高山帯針葉樹林があるという植生の逆転現象が起こっている。 これは、おそらく単純に気温の条件によるものではなく、坪庭周辺がきわめて土壌の乏しい溶岩地帯である事で亜高山針葉樹林が根付かず、逆に貧弱な土壌下でも適応できるハイマツが育ったモノと思われる。

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溶岩台地の縁にある樹々の帯が
縞枯現象を起こした
オオシラビソの立ち枯れ帯である

また、南隣に隣接する縞枯山とともに、大規模な縞枯れ現象が見られる。 これはモミ属のシラビソ・オオシラビソが一斉に立ち枯れ、その跡に稚樹が一斉に成長して、またある年月で一斉に立ち枯れるというサイクルを繰り返す為、その立ち枯れが標高に沿って帯状に見えるもので、なおかつその帯が年々僅かながら移動していく現象である。



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北八ヶ岳・厳冬期 雪原ハイクの詳細行程図
後に行った北八ヶ岳・厳冬期の
縦走の記事で作成した
地図の使いまわしでっす

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR茅野駅よりバス(1:00)→ピラタス山麓駅よりロープウェイ(0:10)→山頂駅
      山頂駅より雪の坪庭散策、所要約1時間・坪庭(0:20)→縞枯山荘
《2日目》  縞枯山荘(020)→坪庭(120→北横岳ヒュッテ(0:25)→北横岳
      (1:00)→坪庭(0:20)→縞枯山荘
《3日目》 縞枯山荘(0:05)→雨池峠(1:00)→縞枯山(0:45)→雨池峠
      (0:25)→ピラタス山頂駅よりロープウェイ(0:10)→山麓駅よりバス
      (1:00)→JR茅野駅
   ※ 『第188話 その1』の続き

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北横岳に落ちゆく陽と
逆光に陰る坪庭の溶岩台地

  《2日目》 北横岳へ
夜明け前に山荘を出て、雨池峠に立って御来光を浴びてモビルスーツ化するモンスター・ツリーや、縞枯山のスペクトルの夜明けの絶景を望んだなら、荷物は山荘に預かってもらって、北八ヶ岳の盟主・北横岳へと向かおう。

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北横岳の山体の右側に
南八ヶ岳の山々が望める

山荘を出てロープウェーの方向へ戻っていくと、《坪庭》のハイマツと岩の庭園の縁に出る。 
夏ならばハイマツと露岩が山水画のような情景を創造する《坪庭》も、冬は雪に大半が埋もれて荒涼たる眺めを魅せる。 道標の指示通りに《坪庭》の溶岩台地の上に上がると、《坪庭》の縁を周るように着いているトレースを伝って《坪庭》の対岸に出る。

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坪庭の上は雪が乗っているだけで
踏み込むと落とし穴にハマって
下手すれば脱出不能となるので
入り込まない事が懸命だ

ここでは、あまり仕切りロープはアテにしない方がいい。 なぜなら、登山道の仕切りロープは夏道で設定してあるので、冬道の論理は通用しないのである。 ここで気をつける事は、明快なトレースのみを伝っていく事である。

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トレースを忠実に進み
坪庭は写真に撮るだけに留めよう

また、何分に《坪庭》は広く、前人が間違った踏跡に入り込んでしまうと完全に道をロストしてしまうので注意が必要だし、間違ってルートから外れると溶岩台地の岩の間にズボッとハマってしまいかねないので注意が必要だ。 云わば、トレースを踏み外すと、岩の間に雪が被ってるだけの落とし穴だらけであるという事である。 また、“リングワンダリング”に陥らない為にも、『北横岳は左手にある』という事を覚えておくといい。 

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坪庭の端までゆくと
一度ガクンと下ってから
北横岳の山体に取り付く

さて、《坪庭》の終わりで、この溶岩台地を区切る谷に一度下って北横岳の山体に取り付く。 
この上下があれば、『道は正しい』という事である。 これに取り付くと、《坪庭》の全景を眺めながら山腹を斜めに切るように登っていく。

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登ってきた道を振り返る

やがて樹林帯に突入し、ジグザクを切ってつめていくと程なく北横岳と三ッ岳の稜線上に飛び出す。
ここから左に5分もたどれは、《北横岳ヒュッテ》だ。

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北横岳ヒュッテ
こちらに泊まって北横岳周辺の
冬景色を望むのもいいかもしれないね
※『ヤマレコ』より

ヒュッテの脇を下る道を行くと、《七ッ池》の池塘群がある。 夏ならば瞑想的な雰囲気を求めて散策するのもいいが、今は冬で凍結しているので見送る事にしよう。

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坪庭のハイマツより上に
針葉樹林帯がある
植生の逆転現象が見られる

ヒュッテから北横岳の頂上までは標高差100mの直登で、25分もあれば頂上に登り着く。

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北横岳の頂上に立てば
まず南八ヶ岳の山々が織りなす
圧巻たる情景が目に入ってくる

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北横岳の最高点・北峰の頂上
360度の大展望だが
吹っ飛ばされるほどに風が強い

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浅間山も望めるが
コチラは雨池峠の方が
いい眺めのようだ

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『リトル富士』の容姿でしか見た事のない
蓼科山が巨大山体を魅せるのは
北横岳の頂上だけだろう

北横岳 2480m の頂上からは、樹氷原越しに望む南八ヶ岳の山なみや南アルプス、美ヶ原や霧ヶ峰の高原、浅間山や白銀をまとった北アルプスの山なみが大パノラマで迫ってくる。 但し、山頂広場は眺めはいいが吹きっさらしで、飛び交う雹でかなりの“痛み”が伴うので念の為。

y189-3 (4)浅間山をアップで

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南アルプスと北横岳ヒュッテ

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アップを撮る前は必ず
引いた写真を撮るね

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で・・キメ写真として
アップを撮る

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恐らく金峰山を撮ったのだろうね
雲がかかって山が不明瞭

帰路は往路を忠実に戻る事にしよう。 途中で三ッ岳との分岐があってコチラを行ってみたい衝動に駆られるが、三ッ岳の稜線上は雪が覆い被っているだけの溶岩台地で、ルート全体で《坪庭》を遥かに凌ぐ“落とし穴”地帯となるので積雪期は通らない方がいいだろう。 

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三ッ岳の分岐からは魅惑的な
頂をもたげる三ッ岳が望めるが
コチラは超絶穴ボコ地帯なので
入らないようにしたい

下山し終えて《坪庭》まで戻ると、往路で歩いた通りに《坪庭》の縁を周るように伝って、一度スキー場のゲレンデの手前まで出る。 後はテレマークスキーのトレースを伝って《縞枯山荘》へ戻るのである。
それは、夏ならば広い《坪庭》の溶岩台地を斜めに切る短絡道があるのだが、冬は変にトレースから踏み出てしまうと、穴ボコ地獄や“リングワンダリング”に陥る危険があるので『止むを得ず』である。

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北横岳を思い浮かべると必ず
南八ヶ岳のこの情景が頭に描かれる

今日は縞枯山荘に連泊して、明日の素晴らしき情景を夢見つつ、一夜を結ぼう。 なお、連夜の年末年始の酒盛りは身体がキツイので、今夜の参加は自重する事にしよう。


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整備シンカンセン編・最終回
北海道シンカンセンの第一の失敗は
必要のない所に必要のないモノを
政治屋が利権目的で敷設する事である

だから採算性や将来性のシュミレートは
シンカンセンを開業させたい
利権政治屋の夢物語の羅列である
それは感染爆発災禍を引き起こした
東京五輪のソレと全く同じである

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どう足掻いても旅客機には敵わぬのに
値下げなど別の対抗手段を取る事がなく
ともすれば旅客機の運賃より
割高でさえあるのだ

これで『利用してくれ』と言うなら
頭がオカシイか商売を全く知らないが
採算性など知った事ではないかのどれかだろう

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北海道シンカンセンのような
整備シンカンセンに見られるのは後者で
建設して建設利権さえ手に入れば
費用は税金で腹も痛まいから
どうでもいいのが真相である

だから有珠山の爆発を避ける為やら
最短距離の採用とか言って
利用者の多い室蘭本線ルートは無視と

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旅客機より高くて旅客機の倍以上遅く
本当に鉄道輸送を必要とする所へは
料金が上がって乗換を2回も要するなど
利用者の感情を逆なでしているのだ

例えると廃止ローカル線で
赤字日本一で名を馳せた九州の添田線は
香春から添田を最短距離で結んだのだが
遠回りだが田川市の中心部を通る日田彦山線に
利用客を取られて日本一の赤字線となったのだ

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だが添田線は石炭輸送を担った時期もあり
路線敷設目的も石炭輸送と明確で
全く目的も見込みもなく
ただ政治屋の私腹を肥やす為に建設される
整備シンカンセンとは雲泥の差の意義を持つのだ

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整備シンカンセンの北海道シンカンセンは
廃止を控えた末期の添田線と同じく
利用客の利便を無視して山中をトンネルで通し
なおかつ高い料金とくれば
大赤字で倒れる以外の結末が見えないのだ





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