風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第188話  北八ヶ岳・厳冬期 その1

よも”ヤマ”話  第188話  北八ヶ岳・厳冬期 その1(坪庭・雨池峠)〔長野県〕 '97・ 12~'98・ 1

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黄昏時の縞枯山荘と
夕日に染まる三ッ岳

  雨池峠 あめいけとうげ (八ヶ岳中信高原国定公園)
山麓に展開するピラタス蓼科高原からの道と、北側の雨池山・東側の雨池・南側の縞枯山との4つの道が交差する所にあり、無雪期は北横岳 2480m・雨池山 2325m・縞枯山 2403m に囲まれた広大な溶岩台地の高原が広がり、噴出した溶岩が高原にちりばめられている。 この溶岩台地は『坪庭』と呼ばれ、高原トレッキングコースとして整備され、1周約40~50分で周る事ができる。

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坪庭では『モンスター・ツリー』が
雪の華を咲かせていた
※ 次の冬に行った時の写真デス

また、『坪庭』は冬は3mを越える豪雪で白一色となり、高原の周囲に樹立するシラビソやオオシラビソが『モンスター・ツリー』と呼ばれる樹氷となる。 また、この溶岩台地の南側に鎮座する縞枯山の山腹には、立ち枯れしたオオシラビソなどの樹林帯が帯状を成していて、それが雪と陽の光によって美しいラインを描く姿を魅せてくれる。

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団子串ように突き刺さった
モンスターツリーと
背後に縞帯を魅せる縞枯山
※ 次の冬に行った時の写真デス
っていうかこの時点では
雪山で写真を撮るウデが
壊滅的でした・・ハイ

そしてアプローチは、西側の蓼科高原より『ピラタスロープウェイ』が年中を通して運行されており、ロープウェイの山頂駅から『坪庭』の溶岩台地が広がっているので、手軽に雪山ハイクを体験できる。
また、『坪庭』を突っ切ると雨池峠に出て峠の袂には『縞枯山荘』という年中営業の山荘があり、雪山装備の準備で冬の縞枯山や北横岳への登山も可能だ。

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雨池峠から望む
佐久平と雲に煙る浅間山

雨池峠の縁は北の雨池山と南の縞枯れ山へのT字分岐路となっていて、そこからは『モンスター・ツリー』を借景に、噴煙たなびく浅間山や八千穂高原・佐久平などが望める。



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北八ヶ岳・厳冬期 雪原ハイクの詳細行程図
後に行った北八ヶ岳・厳冬期の
縦走の記事で作成した
地図の使いまわしでっす

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR茅野駅よりバス(1:00)→ピラタス山麓駅よりロープウェイ(0:10)→山頂駅
      山頂駅より雪の坪庭散策、所要約1時間・坪庭(0:20)→縞枯山荘
《2日目》  縞枯山荘(0:20)→坪庭(1:20)→北横岳ヒュッテ(0:25)→北横岳
      (1:00)→坪庭(0:20)→縞枯山荘
《3日目》 縞枯山荘(0:05)→雨池峠(1:00)→縞枯山(0:45)→雨池峠
      (0:25)→ピラタス山頂駅よりロープウェイ(0:10)→山麓駅よりバス
      (1:00)→JR茅野駅

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縞枯山と山頂への登山路

 《1日目》 雨池峠へ
さて、今回はロープウェイを利用して、雪山としては初心者向けの北八ヶ岳山域を〔厳冬期〕に歩いてみよう。 アプローチに際して、交通機関を乗り継ぐ事やロープウェイの始発時間が9:00と遅い事などで、思ったような行動が取り辛い。 従って、山行の出発時間は10時と遅くなってしまう。

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ロープウェイのゴンドラや
スキー場のゲレンデを載せる
気がしないので縞枯山の樹氷群をば・・

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この時点では(今も・・だが)
撮るウデがなかったので
単なる『冬の樹』としか映せなかったよ

この10時出発という時間なら、ロープウェイ駅より距離の近い北横岳へと直行する事も可能だが、かなり慌ただしくなる。 また、せっかくの冬の高原の夜明けと夕焼けシーンも逃す事となるので、今日は午後にロープウェイ山頂駅を降りたって、ロープウェイ駅と《坪庭》・雨池峠の散策に留めたい。

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逆光・ギラリも黒潰れだったしィ

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次の時に撮った僅かなる進歩の跡
っていうかまともな写真撮りなら
上の失敗写真は恥ずかしくて
掲載できないだろうね

そして、掘り炬燵で年末年始の大盤振る舞いがなされる『縞枯山荘』に泊まって、山荘をベースに明日に北横岳、明後日に縞枯山に登るお手軽な雪山登山行程にしようと思う。 これなら、夜明けと日暮れの絶景が拝めるのである。

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夕焼け空は天気も良かったし
自力〔この訪問時に撮った写真〕で

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でも夜明けの絶景は
退化して『撮り鉄』を
やめた頃に撮った写真で
写真のウデが上下に波打ち
全く上達しない『写真床』のワテ

さて、前述のとおり、ロープウェイの始発は9時。 いくら頑張っても、スタートは10時前となる。
また、冬山は夏山とは違って、アイゼン装着などの出発地点での準備に要する時間がかなりかかるのである。 

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この時は我が写真のウデに
おける減退期でシバレた樹も
寒々と写していたよ
寒さを表現するなら
この方がいいかもね

それに、ロープウェイのほとんどの利用者がスキー行楽客だ。 その通り、ロープウェイの駅を出ると、哀しいかな・・スキー場のゲレンデと化している。 やるせない思い(山を壊して成り立つ娯楽をなぜ楽しめるのか?と思うのだが)を抱きながら、スキーヤーで込み合う始発のロープウェイに乗って、慌ただしく雪山装備を装着して雪山を急いで登るよりも、登山は明日回しにして、空いている正午前後の便に乗るのがいいだろう。

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次の時は写真のウデのトップ時で
もう先は退化・衰退以外にはなく
写真のウデと共に根性と体力も
更に輪をかけてヘタレていったよ

ロープウェイの山頂駅に着き振り返ると、ロープウェイが上がってくる方向の斜面は、見事にハゲ山になっている。 今日は登り行程がないのでアイゼンナシでも行けるので、「こんな景色は見たくない」、そんな思いを胸に登山道らしき所まで急ぐ。 《坪庭》と呼ばれるハイマツと岩の庭園まで登ると、ようやく魅力のある山の景色を取り戻す事ができる。

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《坪庭》の『モンスター・ツリー』
コリも次の冬に行った時の写真デス

今日は《坪庭》の『モンスター・ツリー』を楽しみ、そして山荘の宿泊手続きをして、そろそろ日が傾き始めた雨池峠へと繰り出そう。 冬の山は、午後3時ともなると完全に夕暮れの勢いだ。 2時を過ぎると斜陽が掛かってくるし、3時半には陽が山に隠れて急速に暗くなる。 なので、正午前後のロープウェイに乗ってきて、軽く《坪庭》をめぐったなら、小屋着は午後2時前とちょうどいい時間配分となるのだ。
それでは、雨池での夕日の絶景をごろうじろ。

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暮れて下から
徐々に陰っていく縞枯山
冬の山は午後3時を
過ぎると完全夕暮れとなる

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午後4時には完全に日没となる

陽が沈んで小屋に戻ると、小屋は年末年始の大盤振る舞いをしていて、郷土産の地酒がふるまわれていたよ。 消灯時間を2時間延長して午後10時まで山の民が集い、ランプの明かりと掘り炬燵の中で酒を飲んで語らう味わいある山小屋の雰囲気が味わえたよ。 でも、明日に北横岳の登頂を控えているので、飲み過ぎは禁物だけど・・ね。

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縞枯れ山荘の掘り炬燵
練炭を焚くので熱いくらいだ
※ 縞枯山荘のブログより

山小屋の中は暖炉が焚かれ、語らう熱気で熱かったけど、小屋の外は満面の星空で温度計は氷点下17℃を指していたよ。 それでは、翌朝の絶景をごろうじろ。

夜明けの峠の絶景をごろうじろ
※ 但し前回撮った写真とゴチャ混ぜ
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日ノ出の半時ほど前
空が紅色に染まりだす

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ほんのいっときで空が
紅色からかぎろい色に変わり

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縞枯山が得も言えぬ
美しき色彩を魅せていた
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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縞枯山荘の三角屋根は
朝日を浴びて輝いていた
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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再び雨池峠に戻って
御来光の時を待つ

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浅間山が夜明けのピンクの空に
茫洋と姿を魅せていたよ

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そして御来光の時
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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御来光の光をモンスター・ツリーに通して
モビルスーツ『アッガイ』を創ってみた
『アッガイ』というより
エヴァの『イカ使徒』かな
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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もう一丁
美味そうな
キリタンポも拵えてみた
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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陽が昇り浅間山が
クッキリと魅えるようになった
※ 『撮り鉄』をやめた頃に撮った写真

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浅間山と佐久平を望んで
北横岳登頂の支度に取り掛かろう

朝の絶景を思う存分に味わったなら、山荘に荷物をデポって、【名峰百選】の1座・北八ヶ岳の盟主・北横岳の登頂に取り掛かろう。


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更に続き
もはや不要で真に淘汰されるべき存在の
北海道シンカンセンを廃止すると
現状の年間200億に加え延伸で生じる
400億の赤字が帳消しとなるのだ

だから北海道の鉄道は勝負が決した
飛行機に張り合うという無謀はやめて
安価な旅を欲するシーズン旅行者に
ターゲットを変えるべきだろう

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安価な旅を欲する旅行者とは
学生の『鉄』や鉄道やってきて
レンタカーで道内を周る若者の旅行者で
こういう奴らはわざわざ北海道に
お金を落としにくる優良株だ

こういった客層を鉄道に戻すには
如何に安く北海道に来させるか・・なのである
だから渡道に要する費用を極力抑えた
列車を仕立ててこういった客層を呼び込むのだ

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こういった増収策にシンカンセンは
全くもって不要なのだ
時間はかかってもいいのでとにかく安く
北海道に来させて北海道で金を落として
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またレンタカー会社とタイアップして
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