2022-11-20 (Sun)✎
『ネームトレイン』 第28回 えびの
旧国鉄の急行ツートンの
正統派編成のキハ58による急行えびの
※ ウィキペディア画像を拝借
急行【えびの】 ・・ 熊本~宮崎を肥薩線・吉都線経由で結んでいた急行列車で、2000年3月12日ダイヤ改正にて姿を消した。 【えびの】の愛称そのものは1959年に準急列車として設定されたのが始まりで、それは最初のブルートレイン・20系の登場の翌年であり、トレインネーム【えびの】の歴史の長さを伺い知る事ができる。 なお、ネームの由来は、沿線に広がる『えびの高原』からである。
急行【えびの】のヘッドマーク
※『列車名鑑・急行えびの』より
列車名の由来は
この地域最大の観光地
えびの高原から
※ ウィキペディア画像を拝借
急行に格上げされたのは1966年で、当初は博多発着で併結された2両の付属編成が吉松で切り離されて、そのまま肥薩線経由で西鹿児島に向かう列車も設定されていた。 また、出水と宮崎を山野線経由で結ぶ単行急行【からくに】とも吉松で併結していた。
スイッチバック駅・真幸での
急行【えびの】同士の列車交換
※『レスポンス』より
特急【おおよど】に1往復が格上げされたが、6年半ほどで廃止されて、それと同時に急行【えびの】の博多直通も打ち切られた。 併結相手はいろいろと変更したが、急行【錦江】(宮崎~西鹿児島・非電化時代の日豊本線経由)・急行【かいもん】(門司港~西鹿児島・鹿児島本線経由)・急行【やたけ】(熊本~西鹿児島・肥薩線経由)、そして前述の急行【からくに】(出水~水俣~宮崎・廃止となった山野線と吉都線経由)がある。
急行【えびの】は特急格上げ&
人吉以南の運行打ち切りで消滅したが
その後キハ47をツートンの
国鉄急行色に塗装して
何度かリバイバル運転がなされた
※『鉄道ファン』より
急行【えびの】の運転区間となった吉都線~肥薩線とつながる区間は、『えびの高原線』という愛称をつけて観光に力を入れたが、現在では直通列車はなく、代わりに吉都線から吉松~西鹿児島の直通列車が多く設定されていた。
急行【えびの】という
優等列車の無くなった吉都線は
単行列車が行き交う
閑散路線となっていた
一方、吉都線とのつながりが薄くなった吉松から八代・熊本方面へは、大畑ループの向こうにある人吉から急行【えびの】を格上げした特急【くまがわ】と【九州横断特急】が走るようになった。
運行終了間近の急行【えびの】
:
人吉以南の運行が打ち切られ
人吉~熊本のみが特急格上げとなり
トレインネームも
【えびの】から【くまがわ】となった
※『読売新聞オンライン』より
人吉~吉松の最閑散区間に関しては、ループやスイッチバックを逆手に取って、1996年よりほぼ全席指定で観光列車の性格である普通列車の〔いさぶろう〕・〔しんぺい〕が運行されていた。 また、日に数人の一般の乗客も、車端のロングシート部分を自由席開放する事で、定期普通列車としての運行も賄っていた。
矢岳で停車中の〔いさぶろう〕
:
細々と『○鉄』を復活させて
大畑のループを撮りに行ったのも
〔いさぶろう〕・〔しんぺい〕の頃だった
もちろんロングシートにも
座れぬ立席乗車だったしィ
しばらく、肥薩線の人吉~吉松は〔いさぶろう〕・〔しんぺい〕、人吉~熊本は特急【くまがわ】と【九州横断特急】が担っていた。 だが、2011年の九州新幹線・鹿児島ルートの全線開業で状況は一変する。
『山』の文字そのままの姿を魅せる
霧島・韓国岳
えびの盆地より望む
初日の出
初秋はコスモスの花が満開となる
えびの高原の隣にある生駒高原
この頃は鉄道よりコチラの方に夢中だった
※『小林市観光協会』のウェブより
:
2011年のシンカンセンが開通した頃は
ヤマ期でローカル線が淘汰された鉄道には
寄りつかなくなっていたよ
2011年以来、人吉~熊本の特急の運行本数は減り続け、ついに2016年のダイヤ改正で特急【くまがわ】の廃止と【九州横断特急】が熊本止となって人吉乗り入れが打ち切られて、人吉~熊本の優等列車が全廃となった。 ゆえに2016年~17年のダイヤ改正の間は、人吉~八代に優等列車がない状態となっていた。
普通列車だった〔いさぶろう〕・〔しんぺい〕を
人吉~熊本の延長運転の上で
特急格上げするという
離れ業で現在に至っていたが
球磨川の水害で肥薩線が長期の不通に
その1年後の2017年春のダイヤ改正で、新たなD&S列車での観光特急【かわせみ・やませみ】が投入された事に加え、〔いさぶろう〕・〔しんぺい〕の1往復を人吉~熊本の運転区間延長の上で特急に格上げされるという離れ技が見られて今に至る。
JR九州となってから幾度もの
車体カラーリングが施された
キハ58急行【えびの】
:
けれど今になる程にカラーリング
センスが酷くなってるねぇ
※ ウィキペディア画像を拝借
《列車データ》
運行区間:博多~宮崎 352.5km
※ 1993年3月11日のダイヤ改正で博多直通が廃止され、全列車熊本止まりになった
熊本~宮崎 234.1km
運行期間:1959年 5月 1日:準急〔えびの〕として熊本~宮崎(肥薩線・吉都線経由)で運転開始
1966年 3月 5日:急行へ格上げられて急行【えびの】となり、運行区間も博多まで
延長されて博多~宮崎(2往復)の運行となり、うち1往復は吉松
~宮崎で急行【からくに】との併結となる
また、急行用のキハ58の使用となる
1968年10月 1日:急行【錦江】との併結を開始し、多層建て列車となる
1970年10月 1日:1往復は急行【かいもん】との併結になる
1972年 3月15日:急行【からくに】運行廃止により併結解除
1974年 4月25日:1往復が特急【おおよど】に格上げした上で、急行【えびの】も
1往復増発されて2往復は維持
1975年 3月10日:更に1往復増えて3往復になる
また1往復が急行【やたけ】との併結となる
1980年10月 1日:博多への直通が一旦廃止となり、3往復全てが熊本~宮崎に
また、昼行の急行【かいもん】の廃止により併結も解除
1982年11月15日:急行【やたけ】の運行廃止により併結解除
1984年 2月 1日:グリーン車の連結を終了
1989年 3月11日:3往復中2往復が再び博多直通になる
座席にリクライニングシート採用
1993年 3月18日:博多直通を終了し、再び全列車が熊本~宮崎の運行となる
1995年 4月20日:都城~宮崎が快速に格下げられて、全車自由席の2両編成となる
2000年 3月11日:急行【えびの】全列車が、特急【くまがわ】や【九州横断特急】
に格上げされて廃止となって、愛称消滅となる
『アクアエキスプレス』
運行の時はこの塗装だった
※ ウィキペディア画像を拝借
停車駅:博多・鳥栖・久留米・羽犬塚・瀬高・大牟田・〔荒尾〕・玉名・〔上熊本〕・熊本・八代・
坂本・人吉・大畑・〔矢岳〕・真幸・吉松・京町(現 京町温泉)・飯野(現 えびの飯野)・
小林・〔高崎新田〕・都城・南宮崎・宮崎
※ 荒尾・上熊本・矢岳・高崎新田は一部列車のみ停車
※ 1980年10月1日~1989年3月10日及び、1993年3月18日以降は熊本~宮崎の運行
※ 1995年4月20日より、都城~宮崎が快速格下げ(都城~宮崎で清武に追加停車)
国鉄時代はツートンの急行列車は
極々当たり前の光景だったのに
※『急行えびの・1984年』より
使用車両:急行用気動車のキハ58形が使用された
また、キハ58を改造して、沿線を流れる球磨川に沿うように座席を車窓と並行に設置
した『アクアシート』の『アクアエキスプレス』も導入されていた
キハ58をジョイフルトレイン改造した
『アクアエキスプレス』
カラオケボックスと窓と
並行に回転できるロマンスシート
:
窓と並行で川を見つめると
酷い列車酔いとなるよ
乗車経験:人吉~熊本で『アクアシート』の『アクアエキスプレス』に乗車した経験あり
確か、流れと並行の座席で猛烈に列車酔いを引き起こして、熊本でゲロした記憶アリ
1枚だけ撮ってのはコレ
でも黒斑(人影)が入って
大幅カッティング
撮影経験:青塗装の『DC-express』を1枚撮っていたようである
前回の続き
物価高は生活苦に至るようなものではなく
本当に高いのは税金という事と
金利を上げると経済が吹っ飛び大不況の序曲となる
と説きたかったのだが脱線しちまったよ
要するに物価高騰は頭を使えば
それぼどの苦もなく乗り切れるが
金利上げは問答無用で
1%で1000万あたり10万円上がるのだ
アメのように3%も上がると
1000万あたりで30万
残債が2500万なら年間で75万
月の支払ではローン減価分を考慮しても
毎月3万以上の支払い増となるのだ
そして物価高のように買い控えや
安い店で買うなどの対処法もなく
金利の上がった利子は返済の一部であるから
払えないとブラックがついて
『ゲームオーバー』となるのだ
それに住宅ローン世帯だけの問題ではなく
創業資金や運転資金として
借りている企業は億単位で
金利もアメのように3%の利上げとなれば
軽く1000万超の債務増加となる
コレは体力のない中小企業や創業したての企業
あまり業績が芳しくない企業はどんどん潰れるよ
企業が潰れるとその従業は皆失業となり収入が途絶える
即ち社会的に払えずに『ゲームオーバー』と
なる奴が大量発生しかねないのだ
下手したら連鎖倒産や連鎖破産でその国の
金融自体が焦げついて硬直するよ
銀行などが硬直して貸し渋りとなる
金融不安で更に破綻企業が増大する
リーマンショックの再来となる訳だ
住宅ローンを組めるような
稼ぎの多い家庭より無職となった自分の為に
「金利を上げて物価を抑えろ」と
前手のオッサンの言うように金利を上げて
住宅ローンの破綻者が続出して不況となったら
真っ先に仕事が嫌だからと無職になったこの
オッサンは吊るし上げられて袋叩きとなるね
世の中が不況のドン底状況で
「仕事が嫌だ」ど我儘で無職となったオッサンを
賄う金など出せるか!という事だぁね
でもアホはアメが破綻するまで
気づかないんだろうね
金利上げなどの要因による経済破綻は
予期せずいきなりやってくるからね
金利を上げたら物価が下がる方程式は
不況なのに物価が上がる
スタグフレーションでは通用しない事は
金利を上げたアメや英がハイパーインフレ
で物価が上がりまくってるのに対して
金利を上げない日本の物価は
上がっても緩やかな事が如実に証明してるよ
- 関連記事
スポンサーサイト