2022-10-20 (Thu)✎
よも”ヤマ”話 第183話 西穂高岳 〔岐阜県・長野県〕 '97・ 8

西穂高・丸山 2452m、西穂・独標 2701m、西穂高岳 2909m【名峰百選 75峰目】
夜明けの光に
穂先が光る西穂高岳
:
西穂高岳単体を撮った写真が
あまりないので四半世紀後の
「何でもアリ」の時に撮った写真で
西穂高岳 にしほたかだけ (中部山岳国立公園)
長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる標高2,909 mの飛騨山脈(北アルプス)南部の山である。
山域は中部山岳国立公園に指定され、田中澄江が選者の『花の百名山』では、センジュガンビ(千手岩菲)の花をこの山の花として紹介している。
この花がセンジュガンビって知らなんだよ
:
撮ったの南アルプスの聖平だけど
従来は周辺の山全体を穂高岳と呼んでいたが、1909年に槍ヶ岳から穂高岳に初縦走を行った鵜殿正雄が、穂高岳のそれぞれのピークを北穂高岳・前穂高岳・奥穂高岳・西穂高岳と名付けた事が山名の由来となっている。 西穂高岳は穂高山域の南西端のピークで、その中で唯一3,000 mに満たない。
西穂の頂上からは北アで最も険悪な
西穂~奥穂の岩稜線が見渡せる
上高地の方向から眺めると鋸歯状に岩稜が連なる山容が特徴で、無雪期の登山シーズン中は、新穂高ロープウェイの終点の西穂高口や上高地からの登山者で賑わう。 西穂独標までは穂高岳の入門コースとなっているが、西穂独標から山頂までは熟達者向きのコースで、更に山頂から奥穂高岳までの岩稜は、北アルプスの主稜線上では屈指の難コースとなっている。
西穂高岳への途中にある西穂高岳・独標は、1967年8月に松本深志高校の生徒11人が落雷遭難に遭って死亡する西穂高岳落雷遭難事故の現場でもあり、慰霊碑が鎮座して山がその犠牲者の御霊を見護っている。
西穂高岳の頂上は穂高連峰と
対峙してそびえる
笠ヶ岳の絶好の展望台だ
前述でも記したように穂高連峰の南端にあり、更に南へ続く稜線は焼岳に至っている。 東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳が裾野まで広がる雄大な三角錐の山全体を見せてくれる。 また、標高は3000mを切っているが、岩稜・お花畑・ハイマツと高山帯の要素がそろい、主稜線の南端には西穂山荘が建っているなど設備も充実しているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。

地図作るの面倒いので奥穂~西穂の
オチャメな山行の地図を使い回し
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR高山駅よりバス(1:35)→新穂高温泉よりロープウェイ<1回乗継あり>
《1日目》 JR高山駅よりバス(1:35)→新穂高温泉よりロープウェイ<1回乗継あり>
(0:25)→西穂高口(1:10)→西穂山荘
《2日目》 西穂山荘(1:30)→西穂・独標(1:50)→西穂高岳(1:50)→西穂・独標
《2日目》 西穂山荘(1:30)→西穂・独標(1:50)→西穂高岳(1:50)→西穂・独標
(1:10)→西穂山荘(1:10)→西穂高口よりロープウェイ<1回乗継あり>
(0:25)→新穂高温泉(1:35)→JR高山駅
最も楽に登れる穂高だが
最も滑落事故の多い
穂高でもある西穂高岳
《1日目》 ロープウエーを使って西穂山荘へ
西穂高岳は穂高連峰の中で唯一3000mを切る2909mで、しかも標高2155mの《西穂高口》までロープウェーで上げてくれるし、稜線に南端の標高2350mには西穂山荘もあるので、設備充実で手軽に行ける山のイメージを持たれがちだが、北アルプスの主稜線上では奥穂~西穂に次ぐ危険な岩稜ルートで、奥穂~西穂が地図上では破線のバリエーションルートに指定されている事から、実線表記の一般ルートでは最も難コースであると言えるだろう。
2階建てのロープウェイで
数分で2150mまで上げてくれる
新穂高ロープウェイ
※『じゃらん』より
現に西穂岩稜での墜死者は穂高山域では最も多く、ワテが通った感想でも南岳~北穂高岳の大キレットよりも厳しい岩稜線のように思う。 そして、ワテ自身この山域ではトラウマを抱えてたりするのである。
そのトラウマはヘタレてからの事で、ヘタレた身体でなら遭遇して当然の自業自得だったりするのだが・・。
それは、この『よも“ヤマ”話』が続いていたなら、第400話~500話あたりで順番が周ってくるだろうから、たぶんワテも隠居の歳となってるだろうね。 内容は御想像通りの「何でもアリ」の超ド顰蹙やら、『遭難フラグ』のこれまた社会的な顰蹙モノやらなのであるが・・。 それでは、若き日の難なく西穂まで往復できた『奇跡の体力』ホルダーの時の山行おば・・。
西穂山荘まで降りてしまうと
展望はほとんどない
:
コレも四半世紀後のオチャメな朝に
撮った写真だったりする
『奇跡の体力』のホルダー当時のこの頃は日帰りでも行ける距離とコースタイムだったけど、ロープウェイの始発時間がシーズン中でも朝7時と遅く、また高山からバスの乗り継ぎを含めると穂高山荘到着は午後を周るのが確実で、ここは《西穂山荘》でテントを張って、空身で西穂を往復する事にしよう。
なお、《1日目》の行程は、ロープウェイの《西穂高口》から《西穂山荘》へのハイキング道をゆくのみである。 ロープウェイの《西穂高口》が森林限界より下で、《西穂山荘》までは樹林帯の中の道を行くので展望はほとんどない。 だが、《西穂山荘》の標高は2350mなので、200mほどの登りがあって全くの平坦って訳ではない。
西穂独標から西穂に続くスカイライン
《2日目》 西穂高岳往復
翌朝はロープウェーの最終が17:00と早いので、あまりクズグスしていると《西穂山荘》のテント場で連泊となってしまうので、空が明るくなったなら出発する事にしよう。 《西穂山荘》の横手にある登山道に入ると、少し登って“丸山”というハイマツの盛ったピークの上に出る。 ここから見る西穂高岳は、より鋭い尖峰を突き出している。 見る者の感性にもよるが、ワテは穂高連峰の中では、この西穂高岳がスラリとして最も美しいように思うのである。
ある程度登っていくと
霞沢岳と焼岳が取り囲む
上高地が見えてくる
このピークからは、《西穂独標》に向かって一直線に岩礫帯を登っていく。 この《西穂独標》までは、一般登山者も行き交う安全な道である。 この安全な登路を疲れを知らずに、《西穂独標》まで登り着く。 難所はいよいよこれからだ。
コース全般に渡って対峙する
笠ヶ岳の好展望地となる
《西穂独標》2701m の頂から、笠ヶ岳の美しい“笠”姿を望んで気合を入れなおしていこう。
《西穂独標》から標高差にして50mほど岩壁を下って、ピラミット峰の鞍部に下りていく。
この途中にホールドの難しい一枚岩の下降点があり、過去に滑落事故も発生している所なので注意が必要だ。
西穂独標から望む上高地
この鞍部より、天を突くようにそびえるピラミッド峰へ痩せた岩稜を登っていく。 要所ごとにペンキで印が打ってあるので迷う事はないが、足の踏み場が不明瞭な所も数多くある。
ピラミット峰から煽るように撮ると
険悪な岩稜が表現できるなぁ
150mほど岩稜を登りきってピラミット峰の上に出ると、ようやく西穂高岳の本峰が見えてくる。
ここから西穂高岳本峰の取付までは、砂利ガレの緩やかな道となる。 これはたぶん、通過が困難な岩峰の縁を巻いて道がつけられているからであろう。
この辺りは雷鳥の営巣地のようで、まるまると太った“ドン鳥”がヨチヨチパッパと岩を伝っているのが目に入ってくるだろう。 この緩やかな砂利ガレ帯を越えると、いよいよ西穂高本峰の大岩稜の直登となる。 この直登で1ヶ所崩れた所があり、浮石が多く乗っかっている。 下山者がいる場合にはここが落石の基点となるので、足元と共に頭上の注意が必要だ。 これを登りきると、西穂高岳 2909m の頂上だ。
西穂高岳の頂上にて
:
『奇跡の体力』有りし頃は
自身に満ちあふれてますねェ
西穂の山頂より望む
西穂~奥穂の岩稜線
:
目立つ岩塔が天狗ノ頭
ここまでは地図上では実線表記の一般ルートで、山荘泊やテントをデポった身軽な装備の登山者で賑わっている。 だが、この先は北ア屈指の岩稜線を伝う難コースで、身軽な装備と気軽な気分では痛い目を見るっていうか、この四半世紀後のタワケ自身が社会的顰蹙モノの『遭難フラグ』紙一重のオチャメをカマしているけど。
西穂高岳 発 岩のアート
北ア随一の
険悪かつアートの岩稜線
笠ヶ岳の頂上の笠を
雲が飾り立てる
ジャンダルム
ここだけはまだ踏んでない
予定は立てているけど
今思えば『奇跡の体力』があった
この時に縦走しておくべきだったよ
:
歳食ってヘタレてから行くと
夜明け前の穂高の山なみが撮れたりするしィ
それでは、西穂高岳の頂での大展望を心ゆくまで味わったなら、往路を下っていく事にしよう。
なお、下りは、過去に墜死事故多発の飛騨側がスッパリと切れ落ちた一枚岩のトラバースがあるので気をつけていこう。
逆光に黒光りする西穂高岳と
背後に並ぶ穂高連峰
金利を上げるって事は
日本の輸出製品の国際競争力を阻害し
企業の活動を妨害し
最悪は企業が連鎖的に潰れて
失業者が大量発生する恐れがあるのだ
金利を上げて多少の物価を抑えても
また物価は上がった上に国と国民が活力を失い
大企業も自身を維持する為に
下請けを極限までに追い込んでくる
それに耐えきれなくなった下請けが潰れるのだ
ミンス政権時の円高不況でも判るように
国民に購買力が無くなっては
輸入品が安くなったなどいってられないのだ
それは内外共にモノが売れずに
国が活力をなくし失業者が巷に溢れ
国民が購買力を無くした状況で
企業が自身を維持する為に仕向けた
ボッタくりが見え隠れする『オープン価格』や
ネット販売など騙し販売の温床となったのだ
また円高不況時から輸入品などを商品に
広まりだしたアフィリエイトで
ネットの映像だけで購買者を騙して買わせて
販売クレームが起こってもサイトを閉めて
逃げる詐欺案件が横行したのだ
そして金を借りる側も
好況で給料が上がる訳でもないのに
金利上昇は問答無用で金を毟り取られるのだ
それは物価高なら節約する事で
多少は負担を軽くする事ができるが
金利上昇による支払い増は回避策が一切なく
問答無用で数万円の支払い増となるのだ
もちろん支払い不能となると破産の道を辿るのだ
これを住宅ローン債務のある者に当てはめると
国民の約半数が多額のローンを抱え
1%金利が上がると消費税にして
5~7%の支払い増となる
また企業に当てはめると資金繰りで
民間の10倍は借りているので
金利上昇による円高で国際競争力を阻害された上
金利負担増というダブルパンチを受けるのだ
この先につながるのは
企業倒産による失業者の増大だ
こうして国民に購買力がなくなり
大不況が口を開けて待つ状況になるのだ
この前Yahoo!の掲示板で0.5%や1%の
金利上昇に耐えれない企業は先行きの
見込みがなく淘汰されるべきで
物価上昇を抑える為に今すぐ金利を
上げるべきと唱える奴がいたけど
企業が潰れるって事は失業者が増え
住宅ローンなどの破綻者が発生するなど
国自体が傾いてくるのだ
物価上昇だけしか考える事のできない
頭が著しく悪いノータリンだと解る
- 関連記事
-
- よも”ヤマ”話 第188話 北八ヶ岳・厳冬期 その1
- よも”ヤマ”話 第187話 黒部渓谷 その2
- よも”ヤマ”話 第186話 黒部渓谷 その1
- よも”ヤマ”話 第185話 冠雪の剱沢
- よも”ヤマ”話 第184話 前穂高岳
- よも”ヤマ”話 第183話 西穂高岳
- よも”ヤマ”話 第182話 南ア・最南部縦走 その3 (イザルヶ岳展望)
- よも”ヤマ”話 第181話 南ア・最南部縦走 その2 (光岳)
- よも”ヤマ”話 第180話 南ア・最南部縦走 その1 (上河内岳)
- よも”ヤマ”話 第179話 秩父連峰縦走 その3 (甲武信ヶ岳と千曲川水源)
- よも”ヤマ”話 第178話 秩父連峰縦走 その2 (瑞牆山)
スポンサーサイト