2022-10-01 (Sat)✎
『ネームトレイン』 第25回 みえ
近鉄特急ネットワークの圧倒的な支配地域に
楔を打ち込んだのが
高山本線で使っていた急行気動車を転用した
快速〔みえ〕の運行開始だった
※ ウィキペディア画像を拝借
快速〔みえ〕 ・・ JR東海及び伊勢鉄道によって、名古屋~鳥羽を関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線・参宮線経由で運行している快速列車である。 桑名・四日市・津などの三重県北部の主要都市を経由して、名古屋市より伊勢市・鳥羽市を結んでいる。 経路のうちの関西本線の名古屋~河原田は電化されているが、伊勢鉄道・伊勢線及び紀勢本線・参宮線は非電化区間の為、気動車によって運行されている。
戦後に入ると近鉄が
伊勢に進出し台頭してくる
:
伊勢湾台風で被害を受けたのを契機に
期間を1435mmに合わせて
大阪・名古屋~伊勢志摩への
特急ネットワークを築き上げた
※『鉄道ファン・1979年4月号』より
名古屋市と三重県の商業・観光の中心である伊勢地域の間の都市間輸送は、明治時代に関西本線・参宮線ルートが先行開通したが、太平洋戦争後は、民営鉄道の近畿日本鉄道(近鉄)が名古屋線・山田線・鳥羽線を通る特急列車の運行を開始し、距離・頻発ダイヤ・高速運転の面で圧倒的な優位に立ち、次第にこの地域の主要な交通手段となった。
快速〔みえ〕が浸透する2000年前後までは
関西本線の名古屋口や参宮線は
普通列車のみのローカル線区であった
1973年に関西本線・紀勢線間の短絡ルートとなる伊勢線(現・伊勢鉄道・伊勢線)が開業した後もこの状態は続いていた。 1987年の国鉄分割民営化で発足したJR東海は、その圧倒的につけられた近鉄との差を少しでも縮めるべく、新幹線接続の利点を生かしてJRと近鉄が並行する地域全体の乗車需要を喚起するべく、快速〔みえ〕の運行を開始したのである。
快速〔みえ〕の運行は
分割民営化直後のJR東海による
試験的な運行だったようだ
※ ウィキペディア画像を拝借
元来、参宮線自体が伊勢神宮が国家神道の元で聖地とされた事から、戦前より速達列車や東京・名古屋・大阪方面からの直通列車が多く設定されていた。
伊勢神宮は古から
日本の国家神道の発祥の地で
云わば国の聖地だった
※『伊勢神宮』のウェブサイトより
勇壮な伊勢太鼓
しかし、戦後に近鉄が軌間を統一して伊勢中川での乗り換えを解消した上で特急電車を頻繁に運行するようになると、国鉄はそれに圧倒されて、次第に優等列車を削減した。
名古屋から大阪・伊勢へ毎時2本づつ運行され
表定速度80km/hの近鉄特急は単線・非電化で
遠回りの亀山経由の関西本線や参宮線を
アッサリと駆逐していった
※ ウィキペディア画像を拝借
1966年3月に東海道新幹線連絡の目的で、岐阜・名古屋~鳥羽にキハ58系を使用した急行【いすず】の運行を開始したが、利用が伸びず僅か2年半で廃止されている。 1972年3月のダイヤ改正以降は名古屋と伊勢を結ぶ優等列車は消滅し、普通列車が主として運行されるローカル線と化していた。
2020年3月に駅廃止となった
池ノ浦シーサイド〔臨〕駅
:
年間十数本の列車が停車するのみの
秘境駅も存在した参宮線など
今でも完全なローカル線区である
※ ウィキペディア画像を拝借
その打開策として、国鉄分割民営化で発足したJR東海によって1987年から運行開始されたのが料金不要の快速〔みえ〕である。 運行開始当初の快速〔みえ〕は、高山本線の急行列車の特急格上げで余剰となった旧型急行用気動車の改装で運行開始したが、その後旧型気動車の出力向上による速度向上、更には特急列車に比肩する性能で居住性を改善した新型気動車の導入など積極策を相次いで推進し、近鉄特急・急行の利用が圧倒的な地域で対抗している。
シンカンセン接続の利点を活用してるが
シンカンセンは運賃が高すぎて
快速〔みえ〕の割安感は
消えてしまうと思うけど
※ ウィキペディア画像を拝借
その運行概要は、名古屋発8~20時台、伊勢市発7~19時台の時間帯において、上下とも概ね毎時1本の運行となっている。 また、東海道新幹線の【のぞみ】・【ひかり】との接続も図られている。
なお、土曜・休日の多くの日には、名古屋7時台発の伊勢市行き臨時〔みえ51号〕が運行される。
近鉄もコロナ感染爆発の影響による
経営不振から2023年度の値上げを予定してる
この値上げがどう影響するのだろう
※ ウィキペディア画像を拝借
名古屋~多気では特急【南紀】とほぼ同一の停車駅で、参宮線内は朝・日中の鳥羽始発・終着列車は伊勢市・二見浦・鳥羽の停車であるが、夕方・夜間の下り伊勢市行きや上り鳥羽発の列車は参宮線内の全ての駅に停車する列車及び、鳥羽~伊勢市で各駅に停車する列車があり、参宮線の普通列車の補完的役割も果たしている。
2000年代以降は、金曜日及び休日の前日の名古屋21時台発に臨時列車として〔みえ91号〕が運転される事があったが、2011年春季を最後に運行されていない。 2013年夏季には、神宮式年遷宮の実施に伴って名古屋発〔みえ93号〕と伊勢市発〔みえ94号〕が運行され、このうち93号は全席指定席だった。
同年秋には前記の2列車に代わって、キハ85系気動車による臨時急行【いせ】が、一部グリーン席を含む全席指定席で運行していた。
登場時の快速〔みえ〕は
高山本線で余剰となったキハ58・65を
パワーアップ&車内改装して使っていた
※ ウィキペディア画像を拝借
《列車データ》
運行区間:名古屋~伊勢市・鳥羽 122.5km
運行期間:1988年 7月 1日:名古屋~伊勢市に、キハ82系で〔ホームライナーみえ〕の運転を
開始する
後に、土曜・休日を中心に名古屋~鳥羽に臨時快速〔伊勢路〕も
運転される
1990年 3月10日:〔ホームライナーみえ〕、〔伊勢路〕に代えて、快速〔みえ〕が
全列車伊勢鉄道・伊勢線経由で運転を開始する
登場時の運行概要は名古屋~松阪で8往復(最速72分)、名古屋~
紀伊勝浦で1往復の計9往復だった
なお、紀伊勝浦発着の1往復は熊野市以南は各駅停車で、新宮以南は
全車自由席であった
その他、土曜・休日には2往復が鳥羽まで延長運転されていた
新幹線と接続する強みを活かし、名古屋行きの列車では接続する
東海道新幹線の指定席特急券を車内で販売するサービスも行われた
1991年 3月16日:朝夕に3往復増発し12往復となる
名古屋~鳥羽3往復・名古屋~伊勢市3往復・名古屋~松阪に5往復・
名古屋~紀伊勝浦に1往復の運行となる
休日は名古屋発鳥羽行き、伊勢市発名古屋行き各1本を〔ナイスホリ
デーみえ〕として運転(1993年8月からは土曜も運転)
また、キハ58形とキハ65形各3両をリクライニングシート化し、
最高速度110km/hに対応した5000番台車が登場する
これによって名古屋~松阪を最速66分(表定速度77.7km/h)に短縮
1992年 3月14日:名古屋~紀伊勝浦の列車を特急【南紀】に格上げ
1993年 8月 1日:名古屋~松阪の〔みえ〕は延長され、全てが参宮線直通となって、
伊勢市又は鳥羽まで運行区間を延長した
キハ75形が投入され、一部区間で最高速度120km/h運転を開始
また、名古屋~松阪(伊勢鉄道経由・85.5km)の到達時間はキハ
85系特急【南紀】とほぼ同じで61~62分・表定速度84km/hと、
日本国内で最速の気動車快速列車となった
この改正後も一部列車にキハ58系・キハ65形が使われたが、この
時点で前面に装着していたヘッドマークが外された
1994年12月 3日:全ての定期の〔みえ〕がキハ75形の運行に統一されて、キハ58系・
キハ65形は予備車となった
土休日運行の臨時快速〔ナイスホリデーみえ〕の列車名が〔みえ〕
に統一された
2007年 4月15日:三重県中部地震が発生し、伊勢鉄道が不通となった事により、亀山
経由で迂回運転を実施
2009年 :原則として平日の金曜日夜に名古屋発伊勢市行き〔みえ91号〕の
運転を開始(2011年春季まで)
2011年 3月12日:全列車4両編成となる
名古屋駅8時台発の〔みえ1号〕を増発
この時点では平日のみであったが、2013年1月以降は類似時刻で
土曜・休日にも臨時〔みえ91号〕として運転
中瀬古駅に停車する上り列車が増加
〔みえ52号〕(土休日運転)が廃止され、毎日運転の〔みえ2号〕
に変更される事により、蟹江・弥富に停車する〔みえ〕が消滅
2014年12月 1日:一部の列車が再び2両編成となる
2015年 3月14日:名古屋駅8時台発の〔みえ1号〕が土曜・休日を含めた毎日運転の
定期列車となる
名古屋駅7時台発の〔みえ51号〕を伊勢市行きの臨時列車とするが、
引き続きほとんどの土曜・休日に運行される
停車駅:名古屋・桑名・四日市・鈴鹿・(中瀬古)・津・松阪・多気・(外城田)・(田丸)・
(宮川)・(山田上口)・伊勢市・(五十鈴ヶ丘)・二見浦・松下・鳥羽
※ 中瀬古は上りの一部列車が停車
※ 田丸・宮川は上りの一部列車と参宮線内各駅停車の列車が停車
末期は年間16本しか停車しなかった
池ノ浦シーサイド〔臨〕にも
停車していた時期があった
※ ウィキペディア画像を拝借
※ 外城田・山田上口は伊勢市発着の列車が停車(伊勢市発着の列車は参宮線内各駅停車)
※ 五十鈴ヶ丘は伊勢市以降各駅停車の列車が停車
海に近いが海水浴場まで1km離れていて
末期は『降り鉄』の聖地と化していた
池ノ浦シーサイド〔臨〕
※ ウィキペディア画像を拝借
※ 2020年3月に廃止となった池ノ浦シーサイド〔臨〕は、1990年頃は海水浴開場時に
快速〔みえ〕の一部も停車していた
表定速度80km/hを超える
日本一早い料金不要の列車の
パワーソースとなったキハ75形気動車
※ ウィキペディア画像を拝借
使用車両:1993年8月からは、名古屋車両区に配置されているキハ75形気動車が使用されている
普通車のみで、当初は2両編成で運行され、1号車の一部が指定席として設定されていた
2007年からは、週末の朝夕に運行される列車を中心に4両編成(1号車は指定席)で
運行するようになり、2011年3月12日のダイヤ改正において、定期列車は全て4両編成
で運行されるようになったが、2014年12月1日以降は一部列車が2両編成に戻されている
定期列車の4両化以前でも、年末年始など初詣輸送、繁忙期などを中心に4両編成で運行
される事があり、その場合は1号車全車を指定席にしていた
快速〔みえ〕はワンマン運転ではない為、通常はキハ75形基本仕様車の名古屋車両区
所属の車両が使用される
運行開始当初は、名古屋車両区で急行【のりくら】として運行されていたキハ58形・
キハ65形を改装した車両を使用していた
料金不要で更に回数券割引付きで
かなり割安感があるが
それでも近鉄特急には敵わない
※ JR東海のウェブサイトより
利用状況:快速〔みえ〕の当初は昼夜問わず2両編成の運用が基本で、うち1両の座席番号1番から
6番までの約0.5両分が指定席であった
JR駅からの観光の取次は不便で
バスや宿泊などの観光客相手の窓口は
全て近鉄が牛耳っている
※ おかげ横丁の紹介サイトより
『青春18きっぷ』などのJR全線乗り放題の特別企画乗車券では、経由する伊勢鉄道の
運賃(河原田~津駅間で520円)が別払いとなるが、JR東海が発売している『青空フリー
パス』は2006年3月18日から伊勢鉄道もフリー区間に含まれた事から別払いが不要に
なった
夜明けの夫婦岩
:
近鉄特急の後塵を拝している
理由は上記でも述べた通り
快速〔みえ〕は伊勢志摩観光では
不便であまり使えないからですね
2005年10月1日より、4枚つづりの回数券『快速みえ得ダネ4回数券』が発売されている
正規運賃と比較してもかなり割安になっているが、使用期限が1か月という制限がある
券名には〔みえ〕の名前が入っているが、快速〔みえ〕と同じ経路の関西本線・伊勢
鉄道・紀勢本線・参宮線の普通・区間快速・快速列車も使用可能である
また、別途特急券を購入する事で特急【南紀】も利用できる
なぜにワテが副業として
家主業を選んだかというと
家主はフリーランスのような受け手ではなく
依頼者側なので納期もなく技術も要らず
必須となる仕事もないからだ
日常に発生する仕事といえば
部屋が空いたら入居者募集で
賃貸不動産屋周りをする事くらいである
入居者の募集は賃貸不動産屋任せで
その報酬も部屋付けに成功した業者への
成功報酬で金額もコチラが
予め条件提示するので
揉め事に発展する事はないのである
最大の仕事と言えば入居者クレームで
コレに対しては委任してある管理会社に
その修繕手配をしてもらうだけだ
要するに毎日の日課として必須の作業は無く
今の工場勤めと並行して行えるからである
逆に負の面では
コケたら何千万という負債を抱えるが
基本的にそんな一か八かの物件には手を出さないし
担保を構築したり最悪売り払ったりして
逃げる事もできるのである
そして物件の補修費が発生すると
バカにならない額となる事だろうか
要するに何事も無ければ
家賃が一定額入ってくる『左うちわ』な商売だ
他を言えば物件購入資金を貯める事や
その資金を金融機関に借りるべくの
金策も結構しんどいね
でも借りれなければ
別の金融機関を当たるなど
他の手を考えればいいし
借りれなくても前に進まないだけで
それが元で追い詰められたり破綻する事はない
要するに業務に関しては依頼料を払って
専門の業者にやってもらうので
自らの手を下す必要はなく
株式投資のように世情の変化で
身持ちを大いに失うって事もないのだ
また技術も知識も仕事師としての能力は必要なく
商売相手に頭を下げまくる屈辱も無いので
イラチで無能なワテでも携われるのである
必要なのは入居者の傾向を探る考察力と
修繕を要する場合にいつ修繕するかの判断力と
新たに購入する物件を品定めする
分析力と決断力である
だからその手の嗅覚は
始めから持ってないと取引業者に
簡単に騙されて潰れるだけだろうね
だから物件管理を一緒に不動産の仕事をしていた
気心の知れた奴に頼めたのは幸運だったね
- 関連記事
-
- 『ネームトレイン』 第42回 近鉄・名阪特急
- 『ネームトレイン』 第34回 まいづる
- 『ネームトレイン』 第25回 みえ
- 『ネームトレイン』 第16回 むつ
- 『ネームトレイン』 第7回 (近鉄)名伊特急
スポンサーサイト