2022-09-01 (Thu)✎
よも”ヤマ”話 第179話 秩父連峰縦走 その3
(甲武信ヶ岳と千曲川水源)〔山梨県・長野県〕 '97・ 8
北奥千丈岳 2601m【名峰百選 72峰目】、秩父・国師ヶ岳 2592m、秩父・東梓 2272m、
甲武信ヶ岳 2475m【名峰百選 73峰目】
甲州・武州・信州の3つの国境にそびえる
端正な三角錐の峰・甲武信ヶ岳
※ ウィキペディア画像を拝借
甲武信ヶ岳 こぶしがたけ (秩父多摩甲斐国立公園)
山名の通り、山梨県(甲州)・埼玉県(武州)・長野県(信州)の3県の境にある標高2,475mの峰で、奥秩父山塊の主脈の中央に鎮座している。 甲州(山梨県)、武州(埼玉県など)、信州(長野県)の境にある事が山名となったとする説が有名だが、山容が拳のように見えるからという説もある。
千曲川(新潟県に入ると信濃川)・荒川・笛吹川(釜無川と合流し富士川となる)の水源を要する。
甲武信ヶ岳への登山ルートでは、千曲川の源流を辿るのが一番楽である。
甲武信ヶ岳から望む富士山
※ ウィキペディア画像を拝借
頂上に三角点はなく、隣にある三宝山 2483m の方が標高が僅かに高いが、三宝山の頂上が木々に囲まれて眺望が今一つなのに対して、甲武信ヶ岳からは南東北から甲信越、南北中央アルプスの名峰を一望の下に望む事ができる。 また、甲武信ヶ岳の山頂は、わが国でも五指に入る富士山の展望地とされている。
秩父連山・周回縦走ルート行程詳細図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR野辺山より車(0:50)→廻り目平(0:30)→金峰山荘・廻り目平キャンプ場
《2日目》 金峰山荘・廻り目平キャンプ場(3:20)→金峰山小屋(0:20)→金峰山
(2:10)→大日小屋
《3日目》 大日小屋(0:50)→富士見平(2:00)→瑞牆山(1:40)→富士見平
(1:00)→大日小屋
《4日目》 大日小屋(2:30)→金峰山(2:20)→大弛峠
《5日目》 大弛峠(0:40)→北奥千丈岳(0:15)→国師ヶ岳(2:00)→東梓
(3:30)→甲武信ヶ岳(0:20)→西沢遊歩道分岐(0:25)→千曲川水源地標
(2:20)→モウキ平(1:00)→梓山バス停よりバス
(0:15)→川端下バス停より徒歩45分で廻り目平
※ 前話『第178話 その2』の続き
土砂降りの雨をもたらした雨雲が
秩父最高峰・北奥千丈岳を
包み覆い出して
《5日目》 北奥千丈岳・甲武信ヶ岳を踏んで下山
今日は前話で予告した通り、10時間超のロングラン行程だ。 下り基調と云えども、かなりキツい行程である。 当然、出発時間も早朝5時台に設定せねばなるまい。 だが、【名峰百選】の峰を2つ制覇して、なおかつ日本一の大河・信濃川(長野県内は千曲川)の源流水源より湧き流れる清水で、喉と心の渇きを潤す事ができる“歩き甲斐”のあるコースだ。 そして、秩父の名峰を全て踏破する、『奥秩父縦走路』の最後の部分でもあるのだ。
北奥千丈岳より大弛峠を見下ろす
※ ウィキペディア画像を拝借
その『奥秩父縦走路』は、《大弛小屋》の脇から延びている。 登山口からいきなりの急登だが、傾斜段ごとに丸太がかましてあり登りやすい。 丸太の急坂を15分程登ると、《夢の楽園》というハイマツと岩の小庭園に出る。 《大弛小屋》で“売り出し中”の庭園だが、あまりにも小規模すぎて印象度は低い。
ほんの20mほど庭園風景を見たあと、すぐにハイマツの生い茂る中に潜り込んでいく。
やがて、廃道となった《夢の楽園》を経由しない『旧道』を併せて、ひと登りすると《三繁平》だ。
ここで道は2つに分かれる。 左へ進むと甲武信ヶ岳への奥秩父縦走路だ。 右は秩父連山の最高峰・北奥千丈岳に連なっている。 北奥千丈岳を踏んだ後に奥秩父を縦走するので、荷物をデポして気軽に往復してこよう。
秩父連山で唯一2600mを
越える秩父最高峰なのに
ほとんど知られていない北奥千丈岳
《三繁平》より10分足らずで奥秩父の最高峰に立てる。 北奥千丈岳・標高2601mは、奥秩父で唯一2600mを越えている【名峰百選】の峰だ。
その頂上はツガ・シラベなどの樹林と
白亜の巨岩で創造された庭園だった
その頂上は、ハイマツやツガ・シラベなどの樹林と白亜の岩で創造された庭園となっていて、奥秩父のもう一つの盟主・金峰山の華やかさとはまた違った“静”なる趣を魅せている。 山上庭園で“静”なる趣を存分に味わったなら、再び縦走を続けるべく《三繁平》へ戻ろう。
目だった情景は見当たらないが
巨石と樹々が調和した
庭園風景もなかなかのモノ
荷物を回収して、先程の分岐を今度は左に進路を取る。 《三繁平》より5~6分で国師ヶ岳 2592メートル に登り着く。 この山の頂からは、標高差350mの急降下となる。 アカマツ・シラビソ・ツガなどの原生林の中に刻まれた道を、ほぼ直線的に下っていく。 これらの原生林の樹海の中は、朝日が昇る東側でさえ鬱蒼として薄暗い。 また、常に霧が発生して、樹林のたもとには冷風が漂っている。
何か、人間の住む世界とは別の次元に迷い込んだ錯覚を覚えてしまう。
そして、なかなか終わらぬ急下降に疲労感を感じる頃、大きなツガの樹に小さく『国師ノタル』と記された札が打ちつけられて、ひとまずホッとする。 ここからは倒木がやたら目立つ中を、上り2・下り1の割合で上下していく。 薄暗い樹林帯の中を倒木を跨ぎ、あるいはくぐったりしながら進むので、かなり時間を食う。 やがて、最も急な傾斜を乗り越えると、樹林が囲む小狭い丘に野球の“塁ベース”大の三角点標柱が埋め込まれた東梓 2272m の山頂に着く。
ワテが通った時は土砂降りの雨で
北奥千丈岳から甲武信ヶ岳まで
撮った写真はこの1枚のみ
三角点頂上に立ったとはいえ、樹木に囲まれて展望に乏しく、“中間点”位の感覚しか湧いてこないだろう。 現に東梓登頂の記憶は、タダ雨(言い忘れたが、朝から本降りの雨の中の縦走で、東梓を通過する時点では土砂降りの雨だった)の中で一塁ベースのような正方形のひらべったい三角点標石だった事くらいしか印象にない。
この東梓より、あと30分程歩いた《両門ノ頭》という所の方が、より開けた岩崖の上で涼風もそよぐいい休憩場所・・らしいが、ワテが通った時はタダ雨の中での岩崖通過で展望ゼロな上に、踏み外せば奈落の底に落ちて『サヨナラ』となるだけたったよ。
この《両門ノ頭》まで4時間近く・・。 「まさか、これ程かかるとは・・」という焦りの気持ちも抱くが、ここからは《ミズシ》と呼ばれるピークの急登が1ヶ所あるだけで、後は平凡な山道で距離の割には時間がかからなったよ。 また、立ち止まって見入るような所もないし、何しろ土砂降りの雨なので、イッキに下山道分岐まで歩いていく。
《ミズシ》の急登を越えて、下り基調の歩き良い道を進んでいくと、『千曲川水源地標を経て梓山へ』との道標が樹木に打ちつけられている《千曲川源流遊歩道分岐》に着く。 この道が下山道である。
ここに重いザックをデポして、空身で甲武信ヶ岳を往復するとしよう。 甲武信ヶ岳へは、最後に岩ガレの急傾斜を登りきらねばならない事を含めて約25分位である。
この区間にある秩父最高峰の北奥千丈岳も
縦走路から外れているせいか
縦走登山者にも無視されているらしい
この記述が『奥秩父縦走路』の後半部分を端的に記したものだが、瑞牆山・金峰山と華やかな峰が連なる縦走路前半部分と比べて、標高にして2200mまで下って樹林帯に潜り込むせいか薄暗く、展望も樹林に遮られてあまり望めないなど人気も今イチである。
金峰山と甲武信ヶ岳という名峰を結び、なおかつ奥秩父の最高峰まで踏破するにも関わらず、この縦走路を踏破する登山者は極々稀で、登山者の流れとしては金峰山と甲武信ヶ岳は個別に登る山として認識されているようである。
奥秩父の長い稜線を苦労して歩いてきての甲武信ヶ岳登頂は「また感慨もひとしお」のハズだったが、ダダ雨で展望ゼロで頂上標柱に“デン”(タッチの事)しただけだったよ。 それでも、山名標の下にある行政区分に『埼玉県』と示されているのを見て、この頂上標柱に“デン”は感慨深いモノとなったよ。
信州から武州までの長い道のりを
踏破した事への思いを馳せる
頂上標柱に刻まれた埼玉県の文字
それは、「長野県から関東地方まで歩いた」という実感をひしひしと感じたからであろう。
ワテは、この甲武信ヶ岳も【名峰百選】に選んでいる。 その理由は、「山の歴史や品格がどうのこうの」といった下らぬ理由ではなく、この山頂に登り着いた時に感じた感慨深さが、「この山に登りたい」という魅力に通ずると思ったからである。
ここで、『日本百名山』に苦言を呈したい。 “高い品格”とはいったい何なのか? 山というものは、全てに品格を備えているものである。 人が勝手になすりつけた『歴史』のある山が“高い品格”のある山なのか? そんな下らぬ理由で山を取捨したとしたなら、ワテには全く理解ができない。
南アルプスで
最も登頂困難な峰・鋸岳
:
奥深き山や登頂困難な山に
山での宗教や歴史など
あろうハズがないのだ
奥深き未開の山には、人による『歴史』などあろうハズもない。 しかし、奥深き未開の山には、「登ってみたい」という感情は湧き出るはずだ。 そういった山に対する素直な感情を圧し殺してしまう『日本百名山』の選択基準はワテには到底理解ができないし、またこれを認めてもいない。 キツい言い方かもしれないが、これがワテの考えである。
だが、ワテの【名峰百選】に対しての批判も多々あろう事は予想している。 ワテは、自分の【名峰百選】はあくまでも“ワテ自身のオリジナル”であると考えているので、これを世に広めたり、他人に強制したりするつもりは毛頭もないのである。 もし、【名峰百選】に対しての批判があったなら、ワテはこのように答えるつもりである。
土砂降りの雨ではあったが
下方のガスは徐々に切れてきていた
ダダ雨の甲武信ヶ岳の山頂で、3つの国境に立った感慨を味わったなら、下りに取りかかろう。
今日の行程は歩く距離が長いだけに、昼の12時過ぎには下山に取り掛かりたい。 だが、昼の12時過ぎまでの下山の取り掛かりがムリと判断したなら、甲武信ヶ岳頂上から直進して15分程の所にある《甲武信小屋》(テント場もアリ)で1泊して、下山を翌日に延ばしてもいいだろう。
甲武信ヶ岳から《千曲川源流遊歩道分岐》まで戻り、デポした荷物を回収して、道標の指し示す通りに千曲川源流に向かって下っていく。 分岐よりしばらく急降下で下っていくと、やがて沢音が聞えてくる。
下っていくごとに沢音が次第に大きくなり、下に身長大の標柱の立つ窪地が見えてくる。
この身長大の標柱こそ、《千曲川源流水源》を示す案内標柱である。
この標柱の脇を流れる小沢が
やがて国を代表する
大河となって海へ注ぐのだ
これより千曲川・・、やがて信濃川となる大河が始まるのだ。 この標柱のすぐ下に、山に囲まれた幽谷の中から清楚な沢が音色涼やかに流れている。 この水源地標より先は、『千曲川源流遊歩道』というハイキングコースとなり、源流の沢に寄り添って《梓山》の登山口まで続いている。
湧水したての
沢床の浅い小さな沢が
この道は緩やかで、清楚な沢水を眺めながら歩ける気分のいいコースだ。 また、案内標も多くあって安心して歩いていける。 だけど、ワテが降りた時はダダ雨だったよ。
下っていくうちに
沢幅が大きくなってきて
飛び石伝いの渡渉も限界となる
・・歩いていくうちに沢幅が徐々に大きくなり、沢を渡るのも飛び石伝いから桟道へと変わっていく。
この変化に、徐々に下っているのを感じる事ができる。
小沢が合わさって沢となり
水流も多くなって
下っているのが実感できる
《源流水源地標》より約6km、歩く事2時間余りで、釣り客の車が駐車してある林道の終点に出る。 ここから車も通る砂利道を約1時間歩くと、《梓山》の集落に下り着く。 あんなに降っていた雨がウソのように雨雲が全て消え去って、夕焼け手前の斜陽が差し込む晩夏の夕空となっていたよ。
あれだけ降っていた雨が
ウソのように雨雲が急激に収まって
夏の日差しとなっていた
《梓山》の集落の直前は高原野菜の大規模農場が広がっていて、キャベツ畑の中を一筋に続く道を歩いていく。 登山口を抜けて終える山行とは、ひと味違った印象深い終わり方である。
朝6時前に出て着いたのは
夕暮れ迫る16時前
堂々の10時間の縦走路踏破だ
《梓山》からJR信濃川上駅行きのバスは1日8本あって、降り着いた15時半頃にちょうど数分待ちでバスがやってきたよ。 後は、川端下までバスに乗り、バス停から45分歩いて廻り目平に止めている車を回収するだけである。
安倍氏の国葬儀を中止せよという
バカが増えているが中止の音頭を
取ってる奴らを見りゃ
それが正義かどうか判るだろう
ハシゲ・共産党・朝日新聞系の雑誌編集者
教科書問題で反日を指摘された出版社
チョンの売春婦騒動で日本に償いを
求めるチョンに賛同する大学教授 etc・・
全部チョンやチョンに絡んだ反日パヨクばかりだ
正直言って安倍氏の国葬儀が行われても
一般庶民には何ら関係がない
即ち国葬儀自体はどうでもいい事で
ワテも当日に安倍氏の冥福の為に
手を合わせる気など毛頭もない
だが各国の首脳を国賓として招いて
中止となれば日本の国としての面子は丸潰れだ
中止を唱える奴らは日本の面子が
潰れる事を狙って反対しているのである
それに騙されるのは日本を潰す獅子身中の虫なのだ
国の面子に関わる安倍氏の国葬儀の
中止を言うならなぜ未曽有の被害を出した
東京五輪の開催に反対しなかったのだ!
東京五輪はパヨクも賛成してたぞ
パヨクは日本が感染爆発に陥る事を織り込み済みで
自民党の利権政治屋に与して開催に賛同し
その結果は百万単位の感染爆発を引き起こし
万単位で国民が殺される被害を出したのだ
モリカケ・桜・外国人参政権
異端者に権利を認めるジェンダーフリーや
日本の家族制度を潰す夫婦別姓容認
在日米軍の撤退要求・スパイ防止法反対・
憲法9条堅持による国防の否定 etc・・
そして経済でも物価上昇に乗じて
「金利を上げよ!」「日銀総裁を更迭せよ!」と
日本の経済が傾く反日行為ばかり主張する
でも金利を米のように通算1.5%上げると
消費税にして7~10%分の負担増となるのだ
企業の収益も下がりその苦境を親会社より
回された下請け企業は耐えきれずにバタバタと
倒産して失業者が増大しかねないのだ
日本の経済が傾いて溜飲を下げるのは
チョンやシナといった特亜なのである
いい加減気づけよ!
パヨクは元よりチョンやシナ利権で動く奴らも
全てチョンの日本人成りすましだ
そしてチョンに牛耳られたマスニダ
こういう奴らの唱える事は全て反日棄損だと
「チョンの背乗りである天皇を拝め!」という
天皇信奉右翼などの右翼急進派・過激派も
全てチョンの日本人成りすましだという事を
こういう奴らが音頭を取る行為は
全て日本にとって仇なす事なのだと
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