風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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岬めぐり・・  積丹岬・神威岬

岬めぐり・・  積丹岬・神威岬

夏もお盆休みに入りましたので、季節記事の『岬めぐり』おば・・。 当初は岬の大御所で到達には命賭けのあの岬にしようかと思いましたが、作成時間が断然足りない事で見合わせて、代わりに観光地として安全に探勝できる積丹半島の岬をば・・



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山からの延びる脊梁(尾根)が
岬まで延びて岬で断崖絶壁となって
陸が途絶える所・神威岬

  積丹半島 しゃこたんはんとう (ニセコ積丹小樽海岸国定公園)
北海道の西部、後志総合振興局にある半島で、地名の由来はアイヌ語のシャク・コタン(夏の村)である。
日本海に向かって突き出ており、地質学上では那須火山帯に属する後志火山群の延長上に位置する。

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海に突き出した岩礁に立つ
神威岬のシンポル・神威岩

半島部の全長は約30km。 地形的は平野部が少なく急峻で、余別岳や積丹岳からの脊梁が岬を中心に尾根状に伸びて断崖絶壁となって海に迫り、それが海にストンと切れ落ちるという知床岬に通じる『地ノ涯テ』な情景を魅せている。

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西ノ河原の岩礁

また、この断崖絶壁が連なる海岸線は日本海からの荒波によって浸食されて、半島の周囲全体が複雑な海岸線を形成している。 その為に風光明媚な景観に富み、海岸線一帯はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。

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岬灯台と神威岩の
岬の両シンボルを見渡して

積丹岬や神威岬など岬が多く、それを取り囲む小湾に幾つもの集落が形成され、その集落はニシン漁を中心に漁業を生業とし、長らくニシン漁が周辺町村の経済を支えていたが、昭和30年代以降は沿岸漁業の不振が続き、人口流出による過疎化が著しくなっている。

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積丹岬・島武意海岸の岩礁上には
ウミウのコロニーがあって
文字通りタカっている
岩の白い斑点は海鳥の糞である

ニシン漁を中心に漁業の不振が続いた昭和後期以降は、観光業に舵を切って観光客の誘致を目指したが、札幌大都市圏に比較的近いながらも交通の不便さがネックとなっている。 その為に温泉資源が豊富であるにも拘わらず、雷電温泉・盃温泉郷以外はさほど開発も進んでいない。

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岬の前をボートが過ぎ去る
恐らくこのボートは漁業関係ではなく
レジャー関連のボートだろうね

近辺は魚介類が豊富であり、ヒラメ・イカ・ウニ・スケトウダラ(タラコ加工も盛ん)などが名物である。 檜山や留萌と同様にニシン漁で知られ、一帯はソーラン節の発祥地でもある。 また、アザラシやイルカ類が定着し、トドとの遊泳(ダイビング)ウォッチングを商業化し、観光客誘致に努めている。



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積丹半島の景勝地・位置図

   行程表                                                       
余市町市街より車(1:20)→神威岬レストハウス レストハウスより神威岬散策 所要約1時間半
神威岬レストハウス(0:20)→西ノ河原PA 駐車場より西ノ河原へ片道約40分(難路)
西ノ河原PA(0:40)→積丹岬レストハウス レストハウスより島武意海岸へは所要15分、積丹岬灯台へは所要15分・その他、女郎子岩などの景勝地あり
積丹岬レストハウス(0:40)→古平温泉(0:40)→余市町市街

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海に落ちる断崖絶壁に
岬へとつけられた一筋の道

  《積丹半島の2つの岬と景勝地めぐり》
『積丹半島』は、陸が断崖絶壁となって海にストンと切れ落ちる海岸線を周囲に渡って形成している。 
その為に行来が著しく困難なゆえ、『陸の孤島』と呼ばれ続けた所である。 そして、海路もこのような地形ゆえに岩礁が連なり、『魔の海』として恐れられた難所である。 しかし、1996年に国道229号線が全通して半島を周回できるようになってから、それは一変した。 

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国道の開通によって
往来不可能だった地が
道南きっての観光地となった

今まで“陸の孤島”と呼ばれ続けてきた所が、道南きっての観光地になったのである。 国道の至る所にパーキングエリアが設けられ、その中には名産品を扱うレストハウスが入っている。 また、観光スポットとして雑誌などで紹介された所にはひっきりなしに観光バスがやってきて、レストハウスに向けて観光客を吐き出していく。 

この光景だけを見れば、『日本百景』たる景色に相応しくないと思うだろう。 だが、これらの観光バスを避けるべく行程を組むと、まだまだ積丹半島の抱く魅力は健在だ。 それでは、積丹半島の魅力を探しに出かけよう。

国道229号線が全通した今となっては、レンタカーなど車利用が有利な事はいうまでもない。 
国道の開通によって、歩いてでしか行けなかった所が、車から降りて少し歩くだけで行けるようになったのだ。 そのかわりに、先程も述べたように“秘境”のイメージが薄れる事になってしまったが・・。

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神威岬探勝路の詳細図

・・車で余市町市街から約1時間20分程で、半島の最突端にある《神威岬》の入口ゲートに着く。 
本来なら、岬よりの日の出を狙うべくここで一夜を明かすのだが、この《神威岬》の入口ゲートは朝の8時まで閉鎖されているのである。 ゲートは岬のレストハウス管理者が開閉するようである。

従って、ここで朝の情景を拝むとするならば、徒歩でゲートをくぐって約2.5kmを歩くしか手はあるまい。 気を取り直して、8時の開門と同時に岬へアプローチしよう。 なお、岬は西に海に突き出していて朝日は背後の陸地側から昇るので、一般的には夕日の名所とされている。

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尾根筋にもうけられた
岬へ連なる遊歩道

岬前の駐車場に車を止め、草原となって急激にせり上がっている丘の上へ登っていこう。
この丘の上に上がると、《神威岬》へ切れ立った尾根が一直線に向かって連なっているのが望めるだろう。 

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断崖絶壁となった遊歩道の両脇には
エゾカンゾウが彩を添えていた

そして、その切れ立った尾根は、夏ならばエゾカンゾウの花が斜面を埋め尽くすのである。
オレンジ色の花々に囲まれながら、尾根上に続く岬への遊歩道をゆっくりと歩いていこう。 

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昔はこの地が女人禁制であった
事を伝える『女人禁制の門』
この門自体は地元自治体が
歴史を伝えるべく設置したものである

やがて、駐車場から岬灯台へ直接向かう道が合流する所に、岬の灯台を望む門がみえてくるだろう。 
これは『女人結界門』で、門の横にある案内板には『昔はこの地は女人禁制の地であった事』が記されている。 その昔は、陸はおろか海路も女人禁制であったという。 冬はシケて荒れ狂う積丹沖の海路を『魔の海』と恐れ、『海に棲む魔物』に女人をとって食われんが為にできた“掟”なのだろうか。
だが、今はかつての遺構として歴史を語るのみである。 

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女人禁制の門をくぐると
岬へと連なる尾根は
ますます痩せて切れ落ちていく

この『女人結界門』をくぐると、岬へと連なる尾根はますますと痩せて切れ落ちていく。
歩きやすい靴ならば問題はないが、ヒール靴などは崖を伝うようにつけられている桟道では引っ掛かって歩けなくなるかもしれない。

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前以外に進めない程に
尾根筋が細くなると
灯台と神威岩の両方が見えてくる

約300mほど細い尾根を伝うと、岬灯台が頭上に現れる岬尾根の付け根に出る。 ここからひと登りで《神威岬》だ。 

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細くなった岬の突端は
灯台がやっと建てられるほどの
幅となっている

登りついた岬の突端はそれは狭く、灯台の建物がやっと立つ程度の幅しかない。 灯台の横をすり抜けて、30m程先の岬の最突端までいってみよう。 最突端からは、中央にこの岬のシンボル《神威岩》が立ち、あとはどこまでも果てしなく碧い海原が続いているのが望めるだろう。

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岬のシンボル《神威岩》の先は
果てなくどこまでも
碧い海原が続いていた

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一輪咲くエゾカンゾウが
せわしく生きる自身に問いかける

せわしく生きる自分自身に、疑問を投げかけたくなる眺めだ。 ここは何もかも忘れて、しばらくたたずんでいようと思う。 また、岬の突端にある方位盤で、海の彼方にある“彼の地の国”を想像するのも最果ての岬ならではの楽しみであろう。

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岬の突端にある方位盤で
海の彼方にある“彼の地の国”を想う

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魔の海の夏はどこまでも
透き通る海の青と
オレンジ色の花がおりなす
美しく静かな情景だった

さて、十分に岬の風景を堪能したなら、次の景勝地に向かうとしよう。 車を国道に戻し、そのまま国道の未通区間であったルートに入っていく。 まだ、完成してから年月が浅いので、開通区間は道幅の広い快適な道路だ。 かつての行き止まりであった《沼前岬》までとは、全く道の質が違うのである。 

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西ノ河原・探勝詳細図

困難極まる積丹の海岸線をトンネルで貫いて越えていくと、《西ノ河原》のPAに着く。
PAのレストハウス内にはお土産品が並ぶ売店があり、ここはもう観光バスのエリアだ。

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漁村間の往来の為に
命がけで歩き渡った旧道跡
どうやら海洞を潜っていたようだ

そして、かつて歩いてでしか行けなかった《西ノ河原》への旧道は完全に閉鎖され、岩にヘツられた街道の残骸が一部分で見られるのみであった。 観光バスを降りた観光客は、国道を跨いで海際の道の鉄柵よりチラッと眺めただけでレストハウスへ戻っていく。 

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この海崖を行くのは
岩礁上で海釣りに勤しむ
釣り好きくらいだ

この部分だけみれば、《西ノ河原》は『日本百景』の行程よりは外すべきなのかもしれない。 
だが、PAよりトンネルを戻って裏側に周ると、かつての旧街道が何とか歩ける位に残っているのである。 

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海難犠牲者の鎮魂の為の
霊場とされる西ノ河原は
空から光芒が差し込む重苦しい情景だった

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この海の難所を行き交うには
背に翼が無ければならないのだろう

但し、道の手入れは全くしていないので、すざましいブッシュ漕ぎになるが・・。 距離にしては15分程で歩ける距離だが、猛烈なブッシュゆえに片道30~40分は見ておいた方がいいだろう。

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帰りに波打ち際の砂浜から望む
最後まで国道がつながらなかった
積丹半島きっての嶮崖・沼前岬断崖

帰路であるが、波が引いている時間帯ならば、海岸線を伝った方が10分は早く戻れるだろう。 
なお、西ノ河原を探勝するなら、登山靴なみのしっかりした足底の靴でないと足が大惨事になる事だろうし、かなり危険を伴うので自重した方が無難かもしれない。

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積丹岬・探勝詳細図

最後は、積丹岬をめぐってみよう。 《西ノ河原》より車で25分程戻ると、《積丹岬》の入口の標識のある道に出る。 これより、海岸に出るべく切られた細いクネクネ道を15分程伝うと、オートキャンプ場併設の積丹岬レストハウスが見えてくる。 ここは国道が開通する以前から観光地だった所で、シーズンならば常に観光客がいる事だと思う。 

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着いたのが夕方近くでは
青い海を撮るのは難しいね

段々畑のように広がる駐車場に車を止めて、積丹半島で最も海面が澄んでいるという《島武意海岸》へいってみよう。 岬灯台の立つ丘を刳り貫いたトンネルを抜けると、青く澄んだ海岸線が真下に広がってくる。 これより、ジグザグに切られた丸太の階段を約70m降りていくと、綺麗な石が敷きつめられた海岸線に出る。

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波打ち際で観光客を避けた
アングルにすると
ド逆光の海景色となりますた

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逆光で影っていた海洞の
光線状態がマシになる所まで
ぐるっと海岸線を伝って見たモノ
海鳥の大コロニーと
糞で白くなった岩礁だった

すぐ前の岩礁には、ウミウ・ウミネコといった海鳥達がコロニーを作ってたむろしている。 
観光客は海辺で思い思いに水遊びをしている。 夏の暑い時などは、水着姿の親子連れが海に入っている事だろう。 この眺めは、ちょっとひと息着くにはいいかもしれない。

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観光客がタムロする所から
離れれば離れるほど
積丹岬の魅力的な風景が現れてくる

美しく澄んだ海際でいっときを過したなら、次は岬灯台へ行ってみよう。 灯台へは駐車場まで戻って、右手に延びる舗装された坂道を登っていくといい。 距離にして、駐車場から500m位だろうか。
舗装はされているもののかなり急な坂道で、運動不足ならばふくらはぎが悲鳴を上げるかもしれない。 

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長い坂を登った先に建つ
積丹岬灯台

2回ほどつづら折りで折り返してたどり着く灯台の立つ丘からは、遮るもののない360°の展望が広がる。 

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灯台の裏に周ると
断崖雪壁の先に大海原が果てしなく
続く岬風景が広がる

展望台も兼ねたこの丘の上で絶景を望みながら、今回の積丹半島の旅の総括をするのもいいだろう。 
後は、半島に至る所にある温泉で旅の疲れを癒してから、“岬めぐり”を終えて街に帰ろう。


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「働きたくないでござる」って
ワテも働きたくないよ
でもフランスやアメリカと
日本とはシステムが違うのである

日本では何をするのでも申請許可が必要で
金を貯める事が困難を極め
先祖が殿様・大庄屋・豪商・大地主など
始めから資産を持っている奴以外は
働かないと生きていけないのである

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そしてその状況に反抗する事もなく
黙々と働いてその日を生きつなぐ
一般庶民が国の人口の90%以上を占める
それが日本という国なのだ
それを受け入れねばこの国ではやっていけないよ

多分他の国なら物価の上がり方など
世情は至って不安定で
気が狂ったように物価が上がって
即暴動もあり得るだろうが

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日本は物価の上がり方も緩やかで
破綻者が続出して暴動に発展するような
世情不安にはなり得ないのである

どちらがいいかなんて意味のない比較で
それを言う奴はどの国に居ても
負け犬となって愚痴をタレてるだろうね

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だからこそ「働きたくないでござる」を思うなら
日本という国の方針に合致した
方法を探ってその裏付けを構築して
「働きたくないでござる」を実現させるのだ

これを否定する者はいつまで経っても
口だけで終わってしまうだろうし
ネットのアフィリエイトに騙されて
ウソの儲け話に乗って首を吊るハメとなっても
「バカは死ななきゃ・・」としか思わないよ

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中高年が邪魔者とバカにされて
居場所を失うというなら
副業によって自分自身の居場所を創るよ
自分自身の居場所を確保できるその時まで
労働者の権利を最大行使して今の勤めを続けるよ

そして中高年を邪魔者とバカにした奴らや
学歴や能力を持ち出して差別してきた奴らが
歳を食った将来に追い詰められて
喘ぎ自滅する姿を見て高笑いするよ

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それを実現させる為には
負け犬の泣き言には一切共感しないし
死にたいならとっとと死ねよって思うよ
金を失う事が判りきっている
海外株式投資などにも手を染めないよ

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株価や円の上下で一喜一憂する時間があれば
確実に老後の勝ち組である
「働きたくないでござる」を実現する為に
副業の拡大に邁進するよ
額がデカいので一朝一夕にはできないけれど




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