2011-10-12 (Wed)✎
日本の滝を訪ねて 第38回 南大峰の滝 〔奈良県〕
万葉の里公園の展望台より望む
秋色深き七泰ノ滝
大秦ノ滝 おおたいのたき 落差20m
七泰ノ滝 ひちたいのたき 落差20m いずれも奈良県・十津川村
大泰ノ滝 ・・ 国道425号線・滝の東8km 道路際に展望柵アリ
七泰ノ滝 ・・ 国道425号線・上葛川 万葉森林館の展望所より望める
滝つぼへは、2~3の徒渉を経て片道25分ほど
今回は、地図に載らない滝を訪ねてみよう。 実は、明確にこの滝を訪ねる意図はなかったのである。
珍しく、ちょっと紅葉でも撮りにいこうか・・と、何ら明確な目的もなく1泊2日の車中泊という日程だけを決めて旅立ったのである。 普段は日帰りであろうと徹底的に旅行行程を組み立てて、いざ旅に出ると途中でアクシデントや気が変わって、組んだ予定通りに進んだ例がない・・というのが自分の旅スタイルなのである。 だから、今回は私の中では異例中の異例だったのだ。
そして、何の目的もなく車を走らすと、いつの間にか大台ケ原への道である国道169号に乗っていた。
ここで遊ぶとなると、大台ケ原へ行くか、この付近を横断するかである。 もう、何度も大台ケ原には訪れているので、大台ケ原は見送る事にした。 これでこの旅の目的は、この付近を横断する=『日本3大酷道』として有名な国道425号線の未通部分の突破となってきた。
紅葉彩る中を蛇行を描き
落水する大泰の滝
国道425号線は三重から大峰の裏側を通り和歌山へ至る国道である。 路線の大半が谷底迫る中の峠道で、ガードレルのない所もあり、落石災害が頻発し、区間のどこらかしこで不通区間が発生していて全通する事は年間数日と言われる、酷道マニアをして『死・ニ・GO~』と呼ばれる国道である。
幸い!?、三重県側の尾鷲から池原ダムまでは通行した事あったし、和歌山県側の竜神から御坊はバイクツーリングでナンチャッテライダーとして通過した記憶がある。
・・で、一番“美味しい”白谷峠や牛廻峠などの、この道が酷道たる名を世に知らしめた峠が、未通過区間として残っていたのである。 なお、筆者自身は酷道マニアではないので悪しからず。 と言っても、国道477号線の百井別(ももいわかれ)〔滋賀県〕や、四国のヨサク(439)国道は全線走った事あるけど。
滝の事を語る項目で話は脱線しまくっているが、この時に何気に見つけたのが、この七泰ノ滝と大泰ノ滝である。 訪れたのが紅葉が最も美しい時期で、たまには“何も考えない旅”もいいなぁ・・と思えた気分のいい旅であった。
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