風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第176話  谷川岳 act1 その3 (清水点線国道を下山)

よも”ヤマ”話  第176話  谷川岳 act1 その3 (清水点線国道を下山)〔群馬県・新潟県〕 '97・ 8

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新道との合流点付近は
何とか歩けるみたい
※ 別の時にちょっと入ってみた

  清水点線国道 しみずてんせんこくどう
国道291号のうち、清水峠前後の約27 kmが自動車通行不能区間に指定されている。 車道として再開通させようという動きもない。 1970年に新潟県内の県道と合わせて国道291号に再指定されたものの、峠付近の修復・改良は全く行われないまま現在に至っている。

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環境省の自然歩道案内板には
堂々と『国道291号線』の表記がしてある
※『酷道・291号線』より

群馬県側では崩落などが複数の箇所で発生しているものの、一部迂回路・短絡路を利用すると清水峠までは徒歩で通行可能であり、道路としての機能は曲がりなりにも維持されている。 但し、馬車通行を可能にする為に勾配を緩和させる経路を取った結果、著しく遠回りになっていて、『新道』と呼ばれる急勾配ながら短距離の登山道が別にある為に、国道の利用者は皆無に近いと云われている。

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上越国境稜線上には
点線国道のR291が続いている

新潟県側には、国道の他に前述の2本の登山道(十五里尾根、居坪坂)がある。 新潟県側でも国道は著しく遠回りになっており、馬車交通が不能となった後は急坂ではあるが距離の短い登山道が使われて、居坪坂によってバイパスされた区間の約12 kmが廃道・消滅状態となっている。

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一般の人が歩く事のできる旧道は
湯檜曽川に沿った
JR東日本の送電線巡視路のみだ
※『酷道・291号線』より

清水側の居坪坂新道分岐から約3.4 kmのうちの一部区間は、JR東日本の送電線巡視路として活用されているものの、それ以外は森林化や複数箇所の崩壊により、道路形状や経路すら判然としないほどの状態になっており、途中1か所あったトンネルやいくつかの橋梁も全て埋没・流失している。 その為、法令上は国道でありながら、この区間の踏破は非常に困難であり、ロッククライミングといった高度な技術・経験のない者が立ち入ると遭難事故の危険性が極めて高い。

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点線国道の廃道区間
この道を歩くなら
遺書を認めてからにしましょう
※『山さ行かねが』より

2007年(平成19年)、平沼義之(廃道探検家『山さ行かねが』著者)がロッククライミング経験者と共に現地調査した際には、13時間かけても廃道状態区間12 kmを踏破できず、清水側から8.9 km地点で進行不能な地形に遭遇し、撤退している。 調査の結果、地図表記の年代による揺らぎやミスが明らかになったほか、測量標が発見できなかった。 なお、その後に、清水峠側からスタートして前回の撤退地点までの踏破を行ってリカバーしている。



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谷川岳周回ルート2日目・行程詳細図
※ 谷川岳までのルートは
  第174話の地図を参照の事

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR水上駅より(0:20)→土合駅前(1:00)→巌剛新道入口
      (3:40)→肩ノ小屋分岐(0:05)→谷川岳・トマの耳(0:15)→谷川岳・オキの耳
      (1:20)→茂倉岳(0:10)→茂倉避難小屋
《2日目》 茂倉避難小屋(0:15)→茂倉岳(1:40)→武能岳(0:40)→蓬峠
      (1:10)→新道・旧道分岐(1:30)→JR巡視小屋(0:45)→一ノ倉沢出合
      (1:10)→JR土合駅より鉄道利用(0:30)→JR越後湯沢駅
   ※ 前話の『第175話 谷川岳 act1 その2』の続きです

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武能岳の背後に岩峰を突き出す
谷川岳・オキの耳

山の情景はこの蓬峠までで、これより先は山の展望が無くなるので、心ゆくまで山の展望を味わうとしよう。 特に岩峰を突き出す谷川岳は、是非ともアイルムに収めたい所だ。 それでは、最後の山のいっときをごろうじろ。

蓬峠にて
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伝ってきた縦走路を望む

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越後側に続く上越国境の山なみ

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万太郎山や仙ノ倉山など
いずれ踏みたいと思う山々を
フイルムに刻んで

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土樽の里が望めた

心ゆくまで谷川岳の展望を味わったなら、下山に取り掛かるとしよう。 だが、これからの下山路が、この縦走の中で最も長くキツいので、余裕のある下山行を心掛けたいものである。

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大草原の中の小さな山小屋
蓬ヒュッテと
奥の尾根に続く点線国道・清水街道
尾根を伝ってきた点線国道は
蓬峠の下で登山道と合流する

大草原の中の小さな山小屋・《蓬ヒュッテ》からは、今までの草原と違ってガレ気味の斜面を斜めに切るように下っていく。

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日本一の大河・利根川の
生まれたての石清水

10分程下ると、利根川の源流の湧き水がサラサラと流れる水場に出る。 この水が、やがて流域面積日本一の大河川となって海原にたどり着くのだ。 ひとつのロマンがここにある。

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”ドラムカン”よりマシっぽいけど
小屋の中に「利用するのはマムシ位だ」と
書いた紙が貼ってあったよ

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入口にも「むやみに使用しないで」
と書いてあるしィ

《蓬峠》からは道は整備されていて、距離は長いものの歩きよい。 1時間程下れば、《一ノ倉避難(非難!?)小屋(ドラムカン!?)》とほぼ同レベルの《白樺小屋》(少しましか・・、しかし、利用するのはマムシ位だ・・と小屋に書いてあった)を通過して、落葉混じりの道を少し行くと《旧国道・新道分岐》に差しかかる。

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案内板は新しく更新されて
書き方も優しくなっているね
※ ウィキペディア画像を拝借

ここは道標の示す通り!?(道標に『旧道・通行困難 やめといた方が無難”とある 目ざとい道標の多い山域だ)《新道》を下っていこう。 ちなみにこの旧道は、四半世紀以上前のこの時ならまだ歩けたかもしれないが、その後は更に放置による荒廃と崩壊が進み、恐らくもう一般レベルでは歩けない道となっているし、道も更に不明瞭となり、谷川岳の一ノ倉岩稜をハーケンを使って登攀するよりも、更に困難な道となっている模様である。

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ミヤマアズマギク

道標の指示通りに進んだ《新道》はハイキングコース並に整備されて、歩き慣れた人には物足りないかもしれない。 分岐から1時間半程歩くと、下り始めに見た利根川源流の湧き水からなった沢の岸に下り着く。 この沢を渡ると、程なく湯檜曽川の本流に沿って歩いていく。 道自体は問題がないのだが、山肌より落ちる沢滝で濡れている所が多く、また長時間歩行で疲れてくる頃なので不注意によるスリップには気をつけたい。 

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柴倉沢を望む
手前の岩稜との間に
点線国道が続いている

後は湯檜曽川の本流に沿って続く、《土合》までの最短コース・《新道》をそのまま歩いていくといいのである。 だがワテは、途中の《JR巡視小屋》より《旧道》に渡って、谷川岳の誇る東面の壮大な谷を横目に見ながら歩いていくコースをお薦めしたい。

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日本一踏破が
困難な国道を望む山旅

《幽ノ沢》・《一ノ倉沢》・《マチガ沢》のド肝を抜かれる壮大な景観を見ながら歩くという、最後の最後まで魅せてくれる素晴らしいコースである。 谷川岳というば険悪な沢や岩壁。 これを見ずしてこの山の魅力は語れないのである。


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・・前回(三俣山)の続き
物価を下げる為に金利を上げる手法が
経済を滅ぼすタブーだと述べた限りは
別の手法を提示するのが
偉そうに事を述べた責任だろうね

その手法として現実的なのが
武漢コロナの世界的な
終息宣言が出されるまで
時限での消費税の撤廃だろうね

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消費税10%を撤廃する事で15〜20%の
物価上昇に対しての対応力となるのだ
だが税金としての消費税を撤廃するという
大減税を実行するのだから
納税側である国民も痛みを伴う必要がある

その前に許されざるムダである
外国人に対する支援を一切止めるべきだろう
第一に外国人に対する生活保護は
一切打ち切って対象外国人は
即母国へ強制送還させなくてはならない

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日本人の納めた税金の全ては
日本人の為にのみ使うのが当然なのであるし
税の収納者である行政の義務でもあるのだ

また支援の必要がない
国際大会出場者の強化支援も
武漢コロナの世界的な終息宣言が
出されるまで凍結すべきだろう

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そんな金があるなら経済支援の為に
中小企業向けに金額の上限を示して
無利子無担保融資枠を設けるべきだろう

でも絶対にバラ撒いてはダメである
そんな事をすると給付金詐欺の温床となるだけである
「借りた金」として必ず返済させる事で
詐欺犯罪を防ぐ事にもつながるのだ

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コレを実行した上で
なおも福祉予算の徹底的な
削減が必要であろうから
差し詰め高齢者福祉と生活保護費の
減額がターゲットとなろう

身体に障害のない生活保護受給者の就業義務化
(方法としては自治体を派遣元とする派遣労働)と
過ぎたる高齢者福祉の2000年頃の水準への
引き下げが必要だろうね

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消費税撤廃の痛みとして
これ位はしないと
消費税に値する歳入の
代替とはならないのだから



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