2022-07-08 (Fri)✎
よも”ヤマ”話 第175話 谷川岳 act1 その2 (蓬峠へ) 〔群馬県・新潟県〕 '97・ 8
谷川・茂倉岳 1978m(前日に引き続き登頂)、谷川岳・武能岳 1760m
朝の逆光で黒光りする
谷川岳主稜線
蓬峠 よもぎとうげ (上信越高原国立公園)
群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の間にあり、古くから上越国境を越える道として知られていた標高1,529mの峠である。 公道である三国街道上の関所や番所を経由しない庶民の道である為に、公的には記録などは残っていないが、郷土史によれば背負商人と呼ばれる人々が、越後側と上野(こうずけ)側の物々交換のために通った峠だという。
コレ国道291号線上の峠なのですね
峠に建つ小屋も避難小屋ではなくて
JR東日本の送電監視施設ですね
※ 新潟県観光協会のウェブサイトより
新潟県側については、近代になって行き交いが少なくなり荒れていたところを国鉄山の家の波吾策が、昭和17年の春から夏にかけて私費を投じて再整備した。 国道291号の点線国道区間にある清水峠の近傍であり、清水峠同様に登山道程度の整備のみとなっている。
茂倉岳から
清水峠の方向を望む
新潟県側からは魚野川に沿って上流へ1.5kmほど南下すると、万太郎谷と蓬沢の合流点である万太郎橋に出る。 道はここまで舗装路で、これより先は蓬沢沿いの林道へ入りやがて登山道となる。
蓬峠と蓬ヒュッテ
谷川連峰では数少ない有人小屋だ
※ ウィキペディア画像を拝借
登山道入り口から峠までは約3 kmで、沢沿いに登りつめて稜線に出たところが蓬峠で、山小屋の蓬ヒュッテが存在する。 蓬峠から群馬県側へ白樺尾根を1 kmほど下っていくと白樺避難小屋があり、そこから国道291号の点線国道区間(旧道)と尾根を下って湯檜曽川沿いに進む新道に分岐している。 いずれの道もさらに進むと上越線土合駅に至る。
谷川連峰の登山道の中では比較的平易な部類で、縦走歩きの入門コース、また距離と時間の短さから緊急時のエスケープルートという側面もある。
谷川岳周回ルート2日目・行程詳細図
※ 谷川岳までのルートは
前回の地図を参照の事
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR水上駅より(0:20)→土合駅前(1:00)→巌剛新道入口
(3:40)→肩ノ小屋分岐(0:05)→谷川岳・トマの耳(0:15)→谷川岳・オキの耳
(1:20)→茂倉岳(0:10)→茂倉避難小屋
《2日目》 茂倉避難小屋(0:15)→茂倉岳(1:40)→武能岳(0:40)→蓬峠
(1:10)→新道・旧道分岐(1:30)→JR巡視小屋(0:45)→一ノ倉沢出合
(1:10)→JR土合駅より鉄道利用(0:30)→JR越後湯沢駅
※ 前話の『第174話 谷川岳 act1 その1』の続きです
翌朝に魅せられた国境稜線の山々
《2日目》 蓬峠・一ノ倉沢出合を経て下山
朝、天気が良ければ早めに小屋を出発して、茂倉岳頂上で爽快な“山の朝”を楽しむとしよう。
茂倉岳の頂上より見渡せは、谷川連峰の全ての峰々と谷川岳の『耳二ツ』、清水峠へと続く草原のうねり・・など、360°の絶景に魅せられるだろう。 特に美しいのは、雲海より浮き出る谷川連峰最高峰・仙ノ倉山 2026m の山らしい容姿である。
前日は雲が多く明日の天気は
良くないと思ったが
昔から「早起きは三文の得」との諺があるが、本当にその通りである。 早起きするだけで、このような景色を眺める事ができて、そして心に残る山旅を経験できるのである。 これは“三文”どころではない。 一生の財産となる“思い出”を得る事ができるのだ。
日が昇ると周囲の水蒸気が
蒸発したかのように
ヤマに巻きついていた雲が
見る見るうちに消えてゆき
青空が広がってきたよ
朝の素晴らしい景色をじっくり味わったなら、縦走路より離れて一段低い標高の武能岳を目指して、風にそよぐ草原の“うねり”の中へと下っていこう。
昨日空を覆っていた
重たそうな雲も消えて
天気の急速な回復の下で
黒光りする谷川岳の二つ耳が望めたよ
いい天気だが
今日も暑くなりそうだ
:
暑くならないうちに発つとしようか
《幽ノ沢》が奈落の底に向かってイッキに落とす荒々しい光景と、草原を飾るマツムシソウ・アズマギク・オヤマノエンドウ・ハクサンフウロなどのお花畑が奏でる優しい風景との両方を楽しみながら下っていく。
朝露光るツリガネシャジン
花びらの先が赤く染まる
少し変わったアズマギク
朝露を乗せて頭を垂れる
オヤマノエンドウ
色とりどりの花々を愛でてはザックを下ろし、谷川岳の『耳二ツ』が角度を変えるごとに魅せるひと味違った姿に視線を奪われて、またザックを下ろす。 こんな事を繰り返しながら行くので、武能岳までの3kmはとてつもなく時間を食う。
下る前に国境稜線の山々に
『come again』・・ またくるよ
越後側は下る程に
山深くなっていく情景だ
この3kmの内訳は、茂倉岳より400m下って、お花畑の最低鞍部を踏んで武能岳へ急登で200m登り返すのだが、途中に《幽ノ沢》の崖っぷちが縦走路に食い込む幅が僅か70cmの痩せ尾根や、ハイマツのブッシュを掻き分けての急登・・と、結構色々とある道なのである。
崖っぷちから
吸い込まれそうな明るい谷の
幽ノ沢を見下ろす
:
でも吸い込まれると
『死』以外にないだろうね
しかし、何といっても一番しんどいのは、キツいアップダウンであろう。 400m下って200m登り返すのは、結構なオーダーだしィ。
武能岳より望む
茂倉岳と谷川連峰の主稜線
:
谷川連峰の主稜線が望める
最後の場所だ
武能岳 1760m の頂上に着いて茂倉岳の方向を見渡すと、あまりの近さに比較してかかった所要時間とのギャップに驚嘆した。 だが、東方向に続く見渡す限りの大草原、その大草原の“うねり”がそのまま山の稜線となる雄大さを目にすると、時間など些細なことを気遣うのが滑稽に思えてくる。
↑
この時は『奇跡の体力』の絶頂期で多少の遅れなど屁でもなかったが、今なら『顔に縦線』が入る悲壮感に苛まれていただろうね。 ヘタすれば蛇と一緒にキャンプ(なぜ蛇と一緒なのかは次話にて)となってたかもしれないしィ。
歳食って身体はヘタれても
開発を受けない山奥は
昔も今も変わらないから
歳食ってヘタれた自身とこの時の自分と比較すると、僻みや嘆き以外に言葉がでないので、あの時の『奇跡の体力』のホルダーだった事を念頭に山歩きを再開する事にしようか。
蓬峠を望む
幾重にも連なる大草原は
“感動”そのものだ
・・せっかく、雄大な草原が目の前に広がるのだ。 ゆっくりと味わって行かなければもったいない。
大草原の向こうに建っている小さな山小屋に向かって、歌でも歌いながらのんびりと歩こう。
花々を愛でながら
ゆっくり歩こうか
もしそれでタイムオーバーと
なっても何とかなるさ
そうすると、いつの間にか大草原の中の小さな山小屋にたどり着く事だろう。 時折振り返ると、谷川岳のオキの耳がいかつく角を出していて、穏やかな情景の中での“スパイス”の存在となっている。
茂倉岳の背後にいかつく角を出す
谷川岳・オキの耳
大草原の中の小さな山小屋・《蓬ヒュッテ》からは、今までの草原と違ってガレ気味の斜面を斜めに切るように下っていくのだが、この先は下り基調なものの、消失した点線国道291号線・清水街道をゆく長大ルートなので、この先は次話に分けるとしようか。
※ この続きは、次話の『第176話 その3』にて・・。
開催すれば感染爆発となる事を知りながら
己の利権の為に東京五輪を開催し
感染爆発を引き起こした政治屋共は
またもや日本の国民を虐げようとしている
それは夏の電力不足に際して
計画停電を計画して国民に
節電を呼びかけるのはまだしも
最も電力を使うく産業界に
「電気の使い過ぎは罰則をかける」と宣ってるのだ
だが今日の経済苦境をもたらしたのは
東京五輪を開催して
感染爆発を引き起こした自民党なのだ
その責任も取らずにあろう事か
日本人の若年層に感染爆発の罪を擦り付けて
「東武五輪は感染爆発に関係ない」と
シラを切っているのだ
こんな日本の仇敵共の
好き勝手にされたくはない
税金が上がるのも物価が上がるのも
嫌だけど致し方ないと思うが
使うのは日本人と日本の国と
日本の経済再生の為に使えよ
税金を外人優遇やごの経済苦境の中でも
支援の必要がないアスリートと呼ばれる
一部の奴らの為に使われるのは我慢ならない
今夏の電力不足も日本の家庭や
産業界に規制をかけるのではなく
シナやチョンという外敵の言いなりとなって
原発稼働に反対する日本人の
成り済まし共を排除して
早急に原発再稼働に舵を切るべきだろう
そうすれば今年の電力不足の回避は
難しいかもしれないが
来年度以降の電力不足の
問題は回避できるのだから
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