2022-06-26 (Sun)✎
『路線の思い出』 第492回 奥羽本線・峠駅 〔山形県〕
最後の放浪の時に
大朝日岳の天気待ちの沈殿で
米沢~熱塩をウロウロした際に
立ち寄って撮ってたみたい
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
福島~青森 484.5km 5140 / 156
運行本数('22)
山形新幹線【つばさ】福島~山形 上下とも16本づつ
山形~新庄 上下とも8本づつ
※ 山形新幹線は全列車峠駅を通過
普通の峠駅発着列車は上下とも6本づつ
シェルター内に駅構内が全て収まった
独特な構造をしている峠駅
※ ウィキペディア画像を拝借
峠駅(とうげえき)は、山形県米沢市大字大沢字峠にあるJR東日本・奥羽本線の駅で、『山形線』の愛称区間に含まれている。 山形新幹線は全列車通過し、普通列車の上下各6本のみが停車する。
秘境駅ブームの到来で
『駅降り鉄』の聖地となった峠駅
※ 山形県観光課のウェブサイトより
停車する列車は
1日上下6本づつの普通列車のみ
※『フォートラベル』より
山中にある無人駅で、駅の立地的に秘境駅として扱われる事もある。 標高が626 mと奥羽本線内で最も高く、当駅を境としてそれぞれの方向に下り坂となる。
島式1面ホームに待合室が
置かれているだけの簡素な構造だ
※ ウィキペディア画像を拝借
島式ホーム1面2線を有する駅で、警報機と遮断機付きの構内踏切がある。 米沢駅管理の無人駅である。 当駅は板谷峠のピーク付近に位置しているが、この板谷峠は急勾配と豪雪による難所として知られ、以前の普通列車はスイッチバックで登っていた。 この為に当駅構内には複雑な構内配線と転線ポイントが配置され、その転線設備を豪雪から守るべく、駅構内全体がスノーシェルターで覆われている。
シンカンセンが通過する際に
構内踏切に近づくと
風圧で吹っ飛ばされるよ
※ ウィキペディア画像を拝借
なお、山形新幹線は当駅を高速で通過する為、ホームに上がる時や構内踏切を通る時は通過列車に注意が必要で、新幹線列車の通過時はかなりの風圧をもたらすので、警報機が鳴ればホーム上はもちろんの事、踏切からも一定距離で離れる事が必要である。
スイッチバック施設が撤去された跡地
※ 山形県観光課のウェブサイトより
民営化後の山形新幹線開業に伴う改軌工事によりスイッチバックが廃止され、ホームも本線上に移設されたが、スノーシェルターは新たに設けられたホームの覆屋として流用され、上下線も含めて大きく覆った構造から独特の雰囲気となっている。 トイレは構内踏切横に、男女共用で汲み取り式の仮設トイレが設置されている。 2004年度の1日平均乗車人員は10人との事。
欠かさず立ち売りを続けた努力と
その味が押しも押されぬ
全国区の名物となった『峠の力餅』
※『やまがたの旅』より
古くから駅の名物となっている『峠の力餅』は、現在でも昼間の普通列車が停車する度に駅売りの声が響く。 駅前の『峠の茶屋・力餅』が製造し、店内でも販売されている。 一折8個入りと10個入りがあるが、駅の立ち売りでは1000円で10個入りのみの販売となっている。
毎日欠かさずに立ち売りを
続けている『峠の力餅』
※ ウィキペディア画像を拝借
立ち売りは日中の列車で行っている。 全く売れない日があっても、日本国内の駅ではほぼ姿を消した立ち売り販売を続けていて、それを目当てに当駅に立ち寄る観光客も多数いる。 また、ホームでの駅売りを行っていない朝夕の列車でも、事前に電話予約をしておけば停車中に購入する事ができる。
金に余裕ができた今なら
3~4つ買って1つはこの日の夜食に
1つは帰ってからの自身が食う分の郵送予約に
1つはお土産としての郵送予約するだろうね
※『やまがたの旅』より
『峠の力餅』は米沢駅近くや山形新幹線【つばさ】の車内でも販売されているが、この力餅は『峠の茶屋・力餅』の暖簾分け行った分家であるとの事である。 この分家は米沢駅前にある『峠の力餅・米沢支店』で製造されており、峠駅のものとは一折の個数や価格および味が異なるようである。
駅としてはカッコいい
シェルター駅だ
※『やまがたの旅』より
この駅には実際に鉄道で降りた事ないし、訪れた時も山形ムダシンカンセンが開業した直後だったと思う。 そして訪れた時は『駅降り鉄』や『秘境駅』ブームが訪れる前の事で、駅に立ち寄る車の観光客もほとんどなかった。
駅ホームへはシェルター内の
スイッチバック跡地の通路を
2~300m歩かねばならない
:
ワテが初めてこの駅を訪れたのは
スイッチバック廃止直後で
この駅が最も注目されずにいた時だった
※ ウィキペディア画像を拝借
せいぜい『峠の力餅』を買いに来る観光客が立ち寄る程度で、その車での立ち寄り客も、メイン国道の国道13号線から細い県道を数キロ入らねばならない峠駅までやってくる事はほとんどなかったという。
当時も今も間違いなく
「ダンゴより花」で
それ以上に『お金』である
※ 吾妻連峰の稜線で咲いていた
イワイチョウ
野を白く染めるワタスゲの花
吾妻連峰稜線にて
:
当時は廃止ローカル線が
ほぼ全て廃止という帰結となり
鉄道への熱が冷めて
こういったヤマの絶景を求めていたよ
そんな注目される前の秘境駅に、放浪山旅を生業にしていた当時のワテが、金のかかる『峠の力餅』目当てに訪れる事は有り得ないのである。
もちろん『○鉄』であった事を
『自身の黒歴史』と目を背けていた時で
駅訪問が目的でもなく
※『やまがたの旅』より
もちろん、この当時は『○鉄』であった事を『自身の黒歴史』として隠し覆していたので、『駅目当て』な事も無かったのである。
いわく付きの『百名滝』となった
この滝に通う『道すがら』だったのである
:
滑川大滝
落差80m・幅40mの大瀑布だ
※ ウィキペディア画像を拝借
ならば何故に・・っていうかというと、この近くといっても駅より更に5km山奥に『日本の滝100選』・・、いわゆる『百名滝』の滑川大滝があり、その周辺には秘湯として名を馳せた一軒宿の名湯・滑川温泉があったのである。 また、この付近から当時は未踏の山であった吾妻連峰への登山口もあったので、その偵察も兼ねて訪れたのである。
残念ながらこの白布大滝に
滑川大滝に取って代わる
『魅せる力』は持っていない
※『やまがたの旅』より
ちなみに、この滑川大滝であるが、『百名滝』の選考にまつわる“いわく付き”の滝で、当地の自治体である米沢市はアプローチが容易で観光滝として観光客にアピールしやすい白布大滝(吾妻連峰へのロープウェーの山麓駅となっている白布温泉にある滝)を強く推し、滑川大滝の推挙には大いに反対したとの事で、1990年に選定された際も滑川大滝から白布大滝へ差し替えるよう申し入れをしたとの事である。
米沢市のなってない観光行政で
今や『滝見困難な百名滝』と
なってしまった滑川大滝
:
この写真はフォトショップで
レベルを上げて見れるようにしますた
だが、滝の姿はスケールから滝姿に至るまでの全てで滑川大滝が優れており、米沢市の差し替え要求は選者によって即座に却下されたとの事である。 その為か米沢市はこの滝を『百名滝』として認めておらず、展望所などは一切整備されず、滝案内の道先案内の看板も設置されてないばかりか、滝前に渡る吊り橋が老朽化しても架け替えを拒否して放置したまま通行止の処置を講じ、『百名滝』であるにも関わらず観望困難な滝となっていたのである。
上の改造写真と同じ時に撮ったのを
素で掲載するとこんな
ガスまみれの写真だったりします
もう、「こんな行政を執り行う市長は選挙で落とせよ!」って言いたくなる程に傲慢な観光行政である。 コレで割を食ったワテも、吊り橋が渡れないので沢の縁を直にヘツって伝ったよ。 当日は小雨交じりの天候で沢淵はツルツルに滑って、足を滑らせると沢に全身ダイブの危険が伴う半分命賭けの『百名滝』の滝見だったよ。 だから滝の写真はほとんど撮れず、撮った写真をフォトショップで見れるようにレベル補正して、何とか見れるようにしたのが二つ上の滝写真である。
真に山奥の一軒宿で
車の駐車スペースは3台限りの
秘境・秘湯の滑川温泉
※『やまがたの旅』より
そして、滝をめぐった後の温泉も秘境の一軒宿で、車は3台しか駐車スペースがなかった(もちろん3台とも埋まって駐車できなかった)よ。 だから、500m下方の車の止めれる空き地に車を置いての温泉めぐりとなったよ。
滑川温泉は山の最奥にある
一軒宿の秘湯だ
※『じゃらん』より
そして、駅も車を置くスペースはなく、駅のシェルターそばの水溜まりが浮く砂利道の車の停めれそうな所において駅を見たよ。 この時はナンチャってな『○鉄』であった事は『自身の黒歴史』として隠し覆していたが、この駅を覆うシェルターを目にした時「黒歴史はひとまず中断」の処置を講じたよ。
元はスイッチバック駅で
木造の駅舎もあったようである
※ ウィキペディア画像を拝借
『この駅は元スイッチバックだった』って事で、しかもそのスイッチバックの使用停止が訪れた前年の「ひと足遅かった」時で、まだスイッチバックの施設が駅ホームごと残っていたようである。
でも、根底にある「『○鉄』は自身の黒歴史」の思考が邪魔をして、頑なに写真は撮らなかったよ。
この時撮った唯一の1枚がコレ
それでもお蔵(枚数8万枚に迫るワテの『写真床ライブラリー』)を漁ると、この駅にはもう一回訪れて、駅シェルターを1枚づつ撮っていたようである。
鉄道を破壊するシンカンセンは
放浪山旅をしていた当時も嫌いだったしィ
※『フォートラベル』より
でも、1日数本まで落とされた普通列車を待つ熱意もなく、またシンカンセンは当時から嫌いで見たくもなかったので、滞在時間をほどほどに引き上げたようである。
自分で撮った写真が少ないので
記事内容とは関係ないオマケ
吾妻連峰の
泥炭層の湿地に咲くオトギリソウ
吾妻連峰の夏は
ワタスゲの白で染まる
真にワタスゲの花道中
今回は砕けた話題おば・・
いつもよく使う何でも屋・コンビニ
その使い勝手の良さの序列をしようかと
まぁワテの独断と偏見だけど
ワテのナンバー1はほぼ北海道限定だけど
セイコーマートですね
ここの『ホットシェフ』の出来立て丼物と
暖かいご飯の爆弾おにぎりは絶品ですね
また農協の性格も兼ねていて
果物や総菜も売ってるしィ
でも薄利多売で利益が上がらないコンビニ業界では
成り手不足からか『ホットシェフ』のない
セイコーマートもチラホラあるね
次に西日本に勢力があったポプラだね
ここの弁当はレンジでチンでなく
揚げたて&炊飯器のごはんを盛るから断然美味いよ
でもここも経営難からローソンに
合併救済となっちまったようである
次はミニストップかな
なぜならミニストップの提携先は流通大手で
右翼さんの大嫌いなイオンだから
小型イオンで品揃いが豊富だからですね
次は大手のファミマかな
親会社が商社の伊藤忠で
評判はあまり良くないけど
おにぎりとかが甲乙あって品揃いが
それなりに豊富だし
サークルK・サンクス・ampmなどを
呑み込んで巨大化してその
いい所が出ているみたいだね
次がコンビニの老舗・ローソンかな
昔はダイエーだったけどダイエーが潰れて
商社の三菱商事に売却されて
チケットとかワテの関係ない方面に延びて
コンビニとしては落ちたかな
最低はセブンイレブンですね
とにかく品が薄いし
弁当も全てレンジでチンで不味いし
おにぎりとかの商品の特徴も推しもない
だからセブンは極力避けてるね
ワテの見立てでは以上と
なりましたが皆様は如何に?
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Re: No Subject * by 風来梨
hanagonさん、こんばんは。
私が訪れた時は、記事でも記したようにシンカンセンの開業から1年後の、スイッチバックが廃止となって1年後の、最も峠駅から『鉄』が遠ざかっていた時期で、『鉄』を含めて誰もいませんでした。 もちろん、スイッチバック跡は放置ブレイでしたね。
それと滑川大滝は、沢の縁を沢にハマるのを恐れながら伝ったのみで、写真もフォトショップを使ってやっと判別できるのが撮れたのみです。
あの沢の縁歩きの困難から、吾妻の明月湖からなめりかわへ下るルートを諦めた記憶があります、 当時は『奇跡の体力」だったものの、運動神経並びに身体能力は極めつけの運痴でしたので。 つまり体力以外は人並みよりはるか下でしたから。
滑川大滝は、百名滝では双門の滝、御来光の滝、茶釜の滝に続く困難滝ですね。 早戸大滝よりもキツいですね。 ちなみに、双門の滝以外に上げた3つの滝では、全てルートを間違えてオチャメりました。
私が訪れた時は、記事でも記したようにシンカンセンの開業から1年後の、スイッチバックが廃止となって1年後の、最も峠駅から『鉄』が遠ざかっていた時期で、『鉄』を含めて誰もいませんでした。 もちろん、スイッチバック跡は放置ブレイでしたね。
それと滑川大滝は、沢の縁を沢にハマるのを恐れながら伝ったのみで、写真もフォトショップを使ってやっと判別できるのが撮れたのみです。
あの沢の縁歩きの困難から、吾妻の明月湖からなめりかわへ下るルートを諦めた記憶があります、 当時は『奇跡の体力」だったものの、運動神経並びに身体能力は極めつけの運痴でしたので。 つまり体力以外は人並みよりはるか下でしたから。
滑川大滝は、百名滝では双門の滝、御来光の滝、茶釜の滝に続く困難滝ですね。 早戸大滝よりもキツいですね。 ちなみに、双門の滝以外に上げた3つの滝では、全てルートを間違えてオチャメりました。
その後仙台赴任時代に峠駅も滑川大滝も何度か訪れる事ができ、心の閊えが取れました。
峠駅にはまだ引上線の線路が残っていました。
https://hanagon60.blog.fc2.com/blog-entry-280.html
初めて滑川大滝に行ったときは雪どけ時期で衝撃の大水量でした。
https://hanagon60.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
その夏、平水になって滑川大滝共々この大滝沢も遡行できました。
https://hanagon60.blog.fc2.com/blog-entry-319.html