風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第518回  須佐ホルンフェルス

『日本百景』 春  第518回  須佐ホルンフェルス 〔山口県〕

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白と黒の美しい縞模様の岩層を魅せ
須佐フォルンフェルスの
代名詞となっている『帯岩』

  須佐ホルンフェルス すさほるんふぇるす (北長門海岸国定公園)
須佐ホルンフェルス は、山口県萩市須佐高山にある変成岩地形である。 日本の地質百選の一つで、須佐湾の北側にそびえる高山(標高532.8mとその山麓一帯にかけて、高山斑れい岩等が長径3kmの岩株状岩体として露出している変成岩地形全体を指すが、観光ガイド等では須佐ホルンフェルスの一部で海食崖である畳岩が観光地として有名な事から、この畳岩を指して『須佐ホルンフェルス』と紹介されている事が多い。

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対岸の展望園地より
『帯岩』を望む
※ スマホで撮影

その畳岩は、砂岩と頁岩の互層からなる灰白色と黒色の縞模様が美しい海食崖ではあるが、変成作用の程度は弱く、須佐ホルンフェルスの最外縁部に過ぎない。 本来、『ホルンフェルス』とは変成岩の一分類を指し、溶岩等の熱による接触変成作用によって生じる接触変成岩地形の総称である。

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『帯岩』と打ち寄せる波涛

『ホルンフェルス』の語源は、ドイツ語で『角の岩』を意味し、その通り硬く緻密な組織をもち、割るとガラスのように角ばって割れる事から名付けられたとの事である。



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武家屋敷を模した東萩駅
ここに立つまでの
アプローチが至極困難である
※ スマホで撮影

   アプローチ
東萩駅へは長門市から山陰本線で約45分で着くが、列車本数は1日に8~9本と少ない。
なお、長門市へのアクセスであるが、鉄道利用だと新幹線の駅がある厚狭から、美祢線経由で約1時間と少しかかる。 同じく、美祢線も運行本数が日に10本ほどと少ない。 また、萩市内へは大阪からも高速バスも運行されているが、尋常でない程に時間がかかる。

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北長門海岸北部の景勝地の位置詳細図

   行程表
萩市の中心駅である東萩駅より、レンタカーを利用する。
 ・東萩駅より須佐ホルンフェルスまでは約40kmで、所要1時間ほど。
 ・須佐湾の展望台である高山へは、須佐ホルンフェルスより車で20分ほど。
 ・惣領川橋梁へは約20kmで、所要30分ほど。

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須佐駅前は
『道の駅』となっている
※ スマホで撮影

途中には萩・阿武町・須佐駅と3つの『道の駅』があり、阿武町の『道の駅』には温泉施設もあるなど使い勝手は良い。


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北長門海岸随一の海岸風景へ

今回めぐる萩市は長州藩の城下町で、海の景色より明治維新志士の故里としての方が有名だろう。
そして、下手すれば鹿児島よりも遠いと思う程にアクセスに時間がかかり、容易に観光に出向くのが困難な地と言える。

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萩の観光協会イチオシの
城下町めぐりの為に
この地に赴く事はないが
美しい海岸風景を求めて・・はあるね
※ スマホで撮影

従って、ワテのような『情景を求める』旅だと、地元がイチオシする『萩の城下町めぐり』や『維新志士の史跡めぐり』は見送る事になるだろう。 でも、景色に視線を向ければ、それでも十分に元が取れる。
それでは、風景観察を最重点にした『北長門海岸めぐり』をしてみよう。

アプローチや行程表の項目で記した通り、萩へのアプローチはかなり困難だ。 もう、明確に『萩へ向かう』という意思を持たねば、この旅自体が成立しないだろう。 考えようによっては本州最北端の竜飛岬や下北半島並みにアプローチが難いのだ。

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萩に立ち寄れたのは
普通列車で4時間かかっても平気という
『鉄道好き』だったからかな?

ワテの場合は『鉄道が好き』という側面を持つ事から、時間をかけて下関から普通列車で北上していったが、普通の観光客なら気力が持たない事だと思う。 なぜなら、下関からは普通列車の運行しかなく、しかも2回は列車の乗り継ぎが必要で、スムーズにいっても萩までは4時間近くかかるのだから。

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困難を乗り越えた先に
『日本百景』たる美しい絶景がある

でも、アプローチの困難さに挫折していては『日本百景』めぐりなど到底できやしないので、アプローチの困難さはこれ以上問わぬ事にしよう。 前日の夕方までに市内の中心駅・東萩駅まで入っておいて、夕方からレンタカーを借りる事が最もスムーズに旅を進める事ができるだろう。 もちろん、この夜は萩市内の『道の駅』での車中泊だ。 ホテルなどに泊まっていては、早朝からの行動が必須の『景勝地めぐり旅』は不可能だからである。

東萩駅から1kmほど北にある『道の駅・萩』は、日の出と共に発つ事にしよう。 まずは、山陰本線きっての撮影名所である『惣領川橋梁』で、朝の列車を狙うとしよう。 山陰本線のこの区間は1日僅か7本の実質は朝夕のみの運行で、昼間は上下とも4時間以上の空白時間となるので、『撮り鉄』をするなら朝の列車は逃せないのである。

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海岸線に沿って
美しい放物線を描く惣領川橋梁
※ スマホで撮影

この『惣領川橋梁』は海岸に沿って美しい放物線を描く橋梁で、午前中は完全な順光となるし、逆光となる海側から狙っても絵になるのだ。

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日ノ出と共に行動開始せね
山陰本線きっての
閑散区間での撮影は難しくなる

そして、お楽しみの絶景もあるので、それはその時間が来た時に述べるとしよう。 それでは、海を望む橋梁と春の野花の情景などをごろうじろ。

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朝日を浴びた花が
朝の清々しさを引き立てる

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手巻きカメラで連チャンで撮ると
2枚目のアングルはおざなりになるね

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正月に来た時よりも
いいのが撮れたかな?
但し写真床基準だけど

朝8時台の上下を撮り終えると朝の雰囲気を終えて光線状態がキツくなるし、9~10時台の列車の後は上下とも4時間以上列車のない空白時間となるので、これより20kmほど北にある『須佐フォルンフェルス』めぐりをするとしよう。

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美しい縞模様の岩は
押し寄せる波と撮ると
一層引き立つね

紹介文でも記した通り『須佐フォルンフェルス』は、観光地として有名な『帯岩』のみが取り上げられているが、『帯岩』は元より打ち寄せる波が噴き上がる情景や本来の『フォルンフェルス』である高山より望む須佐湾を望む絶景など、めぐるべき場所は多々ある。

潮騒をカメラで語る
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波にさらわれかねないので
『帯岩』の波打ち際には
近づかない方がいいだろう

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岩にブチ当たる波を狙って

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そのクライマックスは怒涛となった

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波の織りなす絶景に
“その時間”に費やすフイルムが
切れてしまいそうだ

その『帯岩』はホルンフェルスとしては程度の低い変成岩でしかないものの、灰色から乳白色を示す砂岩層と、黒色を示す泥岩もしくは頁岩の層が折り重なる地層が露出して美しい景観を魅せて、『須佐ホルンフェルス』は元より北長門海岸を代表する景観の一つとなっている。

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ホルンフェルス変成岩が
磁気を帯びた磁石石
※ スマホで撮影

『帯岩』をめぐった後は、ホルンフェルス地層の中心である須佐湾北方の高山へ行ってみよう。
高山の頂上直下まで車で行けるが、ここまで足を運ぶ観光客はほぼ皆無で、素晴らしい情景が独占状態となるだろう。

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高山の頂上は
磁石石の露岩が織りなす
庭園となっている

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頂上庭園は
ツツジの花が満開だった
※ 上下2枚ともスマホで撮影

その高山の頂上は、磁気を帯びた『磁石石』と呼ばれるホルンフェルスの露岩が庭園を形成する景勝地で、その頂上からは火山のマール湖が割れてリアス式海岸となった須佐湾の入江と、『西の松島』とも呼ばれる岩礁群が一望できる。 『帯岩』だけでなく高山の展望台などに立ち寄ると、4時間の空白時間などあっという間に過ぎるだろう。

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高山の頂上からは
須佐湾と『西の松島』が一望できる
※ スマホで撮影

『須佐フォルンフェルス』をめぐったなら、風呂に入るべく温泉施設のある『道の駅・阿武町』にむかうとしよう。 風呂に入ってサッパリしたなら、午後3時から4時の辺りになっているだろう。
それでは、『惣領川橋梁』の“その時間”に備えて、そろそろ準備に取り掛かるとしよう。

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日が傾いてきてそろそろ
準備に取り掛かる時間となる
※ スマホで撮影

まぁ、ワテは三脚を使わない主義なので気軽だが、“その時間”を狙う『撮り鉄』達が殺到して場所の取り合いとなるからである。 でも、三脚や脚立持ちを目にすると、「自身の身長より高いモノを使ってまで撮りたいのかなぁ~」って思うよ。

そしてコイツらは、場所を保持するべく三脚ゆ脚立を放置して場所の占有を主張するし、ちょっと離れると盗み取るように場所に割り込んでくる。 手持ちで席を外したワテは、3回場所を取られたよ。
まぁ、有名撮影地の『本命』の時間帯の宿命なのかもね。

4時過ぎより、待つ事2時間少々で“その時間”となるが、夏至が近い5月ともなると日が長くなって、待ち時間も長くなるからねぇ。 あまりにも長い待ち時間に耐えきれなくなり、場を外してスマホで波止場の写真を撮りに行っていたりしたよ。

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待ち時間が長かったので
耐えきれずにスマホで
波止場とか撮りに行ってたよ

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潮騒風景も撮ったけど
スマホなので手ブレして掲載不能
なので路傍に咲いていた花おば
※ 上下2枚ともスマホで撮影

もう、三脚や脚立のハイエナ野郎どもと対峙するのも嫌なので、「場を取られても、手持ちなので何とかなるのでいいや!」と思って席を外しまくったよ。 でも、高価なカメラ機材を放置する奴らって、三脚を倒されてカメラを壊されても文句言えないと思うよ。

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5月に入ると日が長く
17時台の列車は
ギンギラギンだったよ

いよいよ、“その時間”が到来する。 その絶景は、もはや言葉では語れないので、ワテの『写真床』な掲載写真で語るとしようか。

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少し掛かってしまったけど
またとない夕陽の絶景が撮れたよ

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列車が通った3分後が
理想のタイミングだったみたい

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そして日は海中に没して
絶景ずくめの1日を終える

こうして、北長門の景勝地めぐりの全行程を終えたのが19時前。 今から東萩駅に戻ってもレンタカー屋は終っているので、翌朝一番で返却する事にして、この日の夜も萩の『道の駅』に車中泊する事にしよう。 翌朝の帰路の方法はそれぞれに任せるとして、記事を閉じるとしよう。 ちなみにワテは、倉吉で特急【はくと】に乗り継ぐなど12時間をかけて大阪に戻ったよ。 また『惣領川橋梁』は、4630万円の誤振込で一躍有名になった町にあったりして。


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ロシアのウクライナ侵攻によって
主要の輸出経路である黒海の港を封鎖され
世界5位の穀物の輸出国である
ウクライナ発の世界的な食糧不足の
懸念があると報じられている

だがワテはそんなに心配はしていない
なぜならロシアの侵攻は
長くても冬を控えた
9月末までの4ヶ月足らずと
ロシアの敗北が決定しているからだ

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今は夏に向かっている時期だから
ロシアも強気に攻勢をかけているが
冬が近づくと国土の2/3のロシアでは
兵士が心理的なダメージに襲われるのだ

そして世界的な経済制裁も
冬が近づきだしたら
じわじわと効き始めるのだ
経済制裁によりロシアの経済が死に至ると
冬の飢餓がロシア国土を襲うよ

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となるとロシアはウクライナの制圧に加えて
自国内で飢餓からの反政府暴動の没発などで
国自体が瓦解する危機に陥るだろう

また一時的にウクライナ制圧が成功しても
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内部崩壊&飢餓で国自体が持たないのだ
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冬が近づいたらその恐怖から
今真に侵攻しているウクライナを始め
アジア・中東・東欧諸国に
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となると無政府状態にもなる訳だ

だから日本がアメリカの言いなりになり
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逆にアメリカに追随せねば西欧諸国から
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だから日本は下手な危機感で煽られて
価格高騰のダシに使われたり
パヨクの反日政治の具になる事を
避けねばならないのだ

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また侵攻の代償としてロシアには
飢餓地獄を見せねばならないのだ
なのでロシアが飢餓に陥っても
国が瓦解するまでロシアの救援はナシだ
そうでないと戦争は終わらない



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