風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第168話  大川ノ滝

よも”ヤマ”話  第168話   大川ノ滝  〔鹿児島県〕  '97・5

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年間8000mmの水が
大滝を創造する

  大川ノ滝 おおこのたき (屋久島国立公園)
大川の滝は屋久島の滝では水量・規模とも最大規模を誇り、『日本の滝100選』にも選ばれている雄々しいイメージの滝である。 島内で随一の高さを誇る88メートルの断崖から豪快な水しぶきをあげて滑り落ちる様は、ダイナミックでその水量に圧倒される。

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滝前に立つと豪快な滝しぶきを
全身に浴びる事だろう

この滝は滝つぼの前まで行く事ができるので、迫力満点の轟音と水しぶきを間近に望む事ができ、夏は滝飛沫の涼感を堪能できる天然の避暑地として賑わっている。

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滝の側には屋久の山々から湧出する
硬度がゼロに近い純水大川湧水』がある

また近くには、『名水百選』にも選定された『大川湧水』が湧き出している。 この湧水は屋久の山々から湧き出た水で、水質は超軟水で不純物をほとんど含ず『純水』と例えられる事もある。



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大川ノ滝の周辺地図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 鹿児島港・北埠頭より航路利用(3:45)→屋久・宮之浦港よりタクシー
     (0:45)→白谷雲水峡(1:10)→白谷小屋
《2日目》 白谷小屋(1:10)→軌道出合(1:15)→大株歩道(0:30)→ウィルソン株
     (1:30)→縄文杉(0:10)→高塚小屋(1:00)→新高塚小屋
  ※ 大雨に降られて新高塚小屋で1日停滞アリ
《3日目》 新高塚小屋(2:10)→平石ノ岩屋(0:30)→焼野三叉路
       焼野三叉路から永田岳・往復所要約1時間30分
       焼野三叉路(0:30)→宮之浦岳(1:30)→黒味岳分岐・黒味岳往復 所要約40分
       黒味岳分岐(0:10)→花之江河(1:20)→淀川小屋
     (0:50)→淀川登山口よりタクシー利用(1:00)→安房バス停よりバス
     (0:45)→栗尾橋バス停(0:30)→青少年旅行村〔キャンプ場〕
《4日目》 青少年旅行村(1:00)→大川ノ滝(1:00)→青少年旅行村
     (0:30)→栗尾橋バス停よりバス(0:15)→湯泊バス停・湯泊温泉
     (1:10)→屋久・宮之浦港より航路利用(3:45)→鹿児島港・北埠頭
  ※ 前話『第167話 宮之浦岳』の続き

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今回は滝が表題だけど
滝を語る文章は
ほとんどありまシェ~ン

ヤマから降りて淀川小屋に着いてからは、金持ちそうで穏やかな顔つきの中年夫婦登山者に目を付け、ある意味ストーカーのようにピッタリと引っ着いて、当時の『奇跡の体力』なら25分もあれば下れる淀川小屋と淀川登山口の間を40分かけて下る。 このストーカー紛いな行為の意味はただ一つ、タクシーの便乗であわ良くばタクシー代を出してもらおう・・という、タワケのクソ極まる『コス辛』なミッション(作戦行動)だったのである。

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こういう水量の多い滝って
素で撮るとモサく写るネ

登山口に着くと登山道案内板を見て『ワザとらしく』タメ息をついて、ボソっと「ヤクスギランドまで歩かなアカンのか・・」と呟いて、この金持ちそうで穏やかな顔つきの中年登山者夫婦の前でテント一式の荷を担ぎ上げたのである。 でも、このタワケの頭の中には「ヤクスギランドまで歩いていく」という選択肢は皆無で、この老夫婦の『憐みの一言』を待ち構えていたのである。

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「1ヶ月40日雨が降る」と云われる
屋久島は滝と沢と湧き水の宝庫だ

そして予定通り、この穏やかな顔つきの中年登山者夫婦は、タワケの稚拙な釣り針に喰いついたのである。 「ヤクスギランドまでかなりあるから、私たちが呼んだタクシーに一緒に乗りましょう」と・・。
そして。計画通りに海岸べりまでの足をゲットして、安房に着くとおもむろに「タクシー料金(6800円ほど)の1/3は・・」と、ザックからこれまた「ワザとらしく」サイフを探してまさぐるフリをすると、食いついたオオマグロが『一本釣り』できたよ。

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タワケの策略に引っ掛かる
この滝の水のように清らかな
夫婦の御厚意もあり
行きもタクシー5人乗りで
往復のタクシー代は3ケタで済んだよ

「私たちは、この先の旅館まで乗っていくので(お代は)いいよ」と、安房のバス停でムリヤリ下車したワテを無料開放してくれたのである。 タクシーを降りて中年登山者夫婦にお礼を言って見送り、そのタクシーの姿が見えなくなってから、ゴールを決めたストライカーの如くガッツポーズをかましたよ。

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この滝は敢えて全体を
撮らない方がいいみたい

だが、ガッツホーズをかました数秒後に雨が降り出し、数分後には滝のような雨となった。 
やはり、コス辛い事も度が過ぎると、お天道様もお怒りになるのだろうね。 安房のバス停っていうか、いわさきバス(現在は鹿児島交通)のバス停全般でバス待合所などない『バス停ポール』だけのバス停である。 だから、ズブ濡れ(合羽着てたけど)となったよ。 ちなみに、いわさきバスの『いわさき』は、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎から来ているのである。

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三菱のスリーダイヤモンドは
土佐出身の創業者岩崎弥太郎の
主君・山内氏の家紋
『三つ柏』から来ているらしい

取り敢えず、バス停近くの家の軒下で雨宿り。 雨は15分ほどで滝のような雨から中降りの雨に弱まって、その数分後に宮之浦港行きのバスが来る。 宮之浦港行きは大川ノ滝とは逆方向だが、途中に《湯泊温泉》というクアハウスがある事を知っていたので、そこで『ヤマの後の風呂』に入る事にした。

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雨の多い屋久島では
クアハウスでもビニール傘を売っている

風呂に入り、風呂屋の売店でビニール傘を買って、大川ノ滝のある栗尾橋行きのバスに乗って終点の栗尾橋へ・・。 さて、コレからが、この日2度目のミッションだ。 それは、今日の泊まる場所探しだ。
まぁ、金もないし、宿の予約なんてする殊勝な心掛けも持ってないので、当然背に担ぐ宿泊装備の利用となる。

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滝前に小さな花のコロニーがあった

第一の候補の青少年旅行村だが、雨の激しい日はキャンプ場の営業はしていないらしく、コテージだけの営業で満室っぽかったのでパスして、大川ノ滝までの4km歩いていく。 もう、「大川ノ滝前にあるであろうあずま屋内にテントを張れば、幾分の雨は凌げるだろう」という腹つもりである。

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取り敢えず宿泊地の
大川ノ滝に到着ゥ~

・・で、大川ノ滝に着いたのは18時過ぎ。 空は幾分小やみにはなったが、本降りの雨で空も雨雲でドス黒かったよ。 そして、目論見の『あすま屋』はなかったが、トイレ棟の軒下が割とあって、木々に囲まれて雨がほとんど降り込まなかったので、ココにテントを張って根城とする。 もう今日は袋のラーメンをすすって寝るとしよう。

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8時前に大川湧水前の1か所だけに
一瞬だけ日の光が差し込んだ
この水でバチ当たりにも
袋ラーメンとパック飯の2食を
作って食したワテ

・・ちなみに今日のラーメンは、『大川湧水』を使った純水ラーメンだったりする。 でも、超軟水は汁を濃くしないと、ミネラルを含まないので味が薄くなるよ。 そして明日の朝飯は、いつもは夜食のパックご飯とレトルト(by 『大川湧水』)としようか・・。

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コレ・・大川ノ滝の
キメ写真かも

翌朝は雨は上がり、大川ノ滝の写真を撮りまくる。 なので、工夫のない写真の意味ない羅列掲載となりますた。 まぁ、『タクシータダ乗りゲット』や、雨ざらしのバス停の記事内容に合う写真などないので、文章の間の写真は意味不明でっす。 そして、最後は滝写真の羅列である。

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今の時代に車ナシで歩いて
大川ノ滝に来る奴なんていないだろうね

後は、滝から栗生橋までのバス停までの4kmを歩いて、《湯泊温泉》のクアハウスでひと風呂浴びてから屋久島から離れる事にしよう。 コレをバスの便から逆算すると、栗生橋のバス停を10時前に出る便が当てはまる。 なので、滝前での滞在リミットは8時半頃だろうね。

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公共交通機関利用って
乗り遅れたり乗り間違えたり
すると悲劇が待っている

《湯泊温泉》でひと風呂浴びて、1時間後の次のバスに乗り継ぐ。 後は、鹿児島港まで3時間半かかる船で島を離れるのみだ。 いやぁ・・、麓に一泊もしない公共交通機関(路線バス)利用の屋久島登山は、かなりハードだよ。 だから帰りの船の中では、眠りこけている事だと思うしィ。

屋久島最後の写真をごろうじろ
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滝の正面に立つと
飛沫で濡れネズミに

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滝しぶきは水玉の宝石となり
名もなき花をドレスアップ

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滝の真ん中より下方を切り取れば
より豪勢に撮る事ができるね


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起業で自分の持つスキルを活かせる
なんて思ったら大間違いだと思うよ
軌道に乗るまで2~3年どころか
顧客を1件見つける事さえ
無理なんじゃないかなぁ

それに起業ってのは資本金がいるよ
そしてIT技術や知識で商売するにしても
業務用パソコンを数台仕入れる設備投資もいるよ
まさか家庭用のパソコンでできると
思うなら世間をナメ過ぎてるね

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そして会社設立の費用も100万単位で要るし
事を起こしたって顧客・取引先を
確保してなければ起業した途端に焦げつくよ

それに相手先も家庭用パソコンの個人企業
という怪し過ぎる奴に
IT関連の仕事の依頼を出すと思う?
だから起業して自分のスキルを活かす
仕事ができると思ったら大間違い!

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起業したその日から毎日顧客探しの営業と
資金繰りの金策に追われるよ
セミリタイア前よりずっと苦痛かも・・ね
業務に携われる時間などなく
人も雇わねばならなくなるしィ

起業するなら手に技術をもった奴や
デザイナーなど自らで商品を作れる
豊富な資本のある奴・国家資格を複数持ってる奴
旧勤め先から顧客を引き抜いた奴以外はムリだね
それでも必要なのは専門知識より営業力だよね

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要するにIT関連の技術職は
会社があってその設備や
人脈を使って生業う業務だから
個人での起業はほぼ不可能なんだよ

今の会社勤めが嫌だからセミリタイヤ
を志すような世間をナメてる奴が
今の仕事以上に厳しい世界に
身を投じるって訳だからお笑いだ

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起業に当たって資金・顧客の裏付けがなければ
恐らく牛乳配達とか新聞配達などの
日銭を稼ぐ事くらいしかできないと思うよ






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