風来梨のブログ

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廃線鉄道 第78回 釧路開発埠頭

廃線鉄道  第78回  釧路開発埠頭 〔北海道〕 

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かつて鉄道を追っかけて
北海道を旅した時に目にした
新富士の貨物ヤード風景
※『懐かしの鉄路・釧路開発埠頭』より

釧路開発埠頭(くしろかいはつふとう)は、かつて北海道釧路市で貨物鉄道事業を行っていた第三セクター方式の会社である。 日本貨物鉄道(JR貨物)や釧路市・石油元売5社などが出資していた。

雄別鉄道から承継した埠頭線と、東北海道各地への石油輸送を行っていた西港線の2路線を有していた。 埠頭線は1984年に廃止され、西港線も1981年の石勝線開通による石油直送化、トラック輸送への切り替えなどで輸送量が大幅に減少した為、1999年6月に石油輸送を終了した後の同年9月に鉄道路線を廃止し、翌2000年3月に会社も解散した。

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埠頭線の主力機関車
KD50型機関車
※『炭鉄・釧路開発埠頭』より

   埠頭線
埠頭線(ふとうせん)は、北海道釧路市に所在する新富士から同市の北埠頭までを結んでいた釧路開発埠頭の鉄道路線(貨物線)で、1940年より始められた釧路港新埠頭の埋立工事は釧路埠頭倉庫により進められ、釧路埠頭倉庫は道東各地から集荷する石炭やその他物資の新埠頭への輸送手段として、貨物ヤード敷地のある新富士より釧路港の新埠頭までの専用鉄道を建設する事となった。

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貨車や資材はそのほとんどが
雄別炭鉱鉄道や廃止となった
鉄道路線からの譲り受けだった
※『炭鉄・釧路開発埠頭』より

路線建設時は戦時中であり資材確保に苦労した為に一部の橋脚は木製となり、軌条も雄別炭礦鉄道や廃止となった大沼電鉄より調達したという。 また建設工事中に空襲に遭うなど鉄橋に被害をうけ、開通したのは戦後の1946年になってからであった。

だが、開通したとはいえ埠頭の諸施設は建設最中でまだ整備されておらず、主目的の石炭輸送は開通3年後の1949年3月から行われるようになった。 1951年になると釧路埠頭倉庫は、鉄道部門を雄別炭礦鉄道に譲渡する事となった。 雄別炭礦鉄道は車両・施設・鉄道従業員を引継いで専用鉄道として運行したが、1952年に地方鉄道に変更した。

その後、雄別炭鉱の閉鎖に伴って1970年に石炭輸送は廃止されたが、当路線が釧路港と国鉄(現 JR貨物)を結ぶ重要路線であった事から、石炭輸送廃止後も飼料や石油輸送の為に釧路開発埠頭に譲渡・継承されている。

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石炭輸送の為に敷設された路線だが
輸送貨物は石油輸送で
石油備蓄の港施設の移転や
陸送(トラック)切り替えで
この貨物路線は廃止に追い込まれた
※『国土交通省フォトギャラリー』より

しかし、1977年に西港線が開業すると、石油の輸送拠点である油槽所が西港へ移転し、その他の貨物輸送も輸送量が減少し、1984年2月1日国鉄ダイヤ改正に合わせ、1984年1月31日限りで廃止された。

路線は新富士で分岐した後は、国鉄根室本線と並走して新釧路川を渡り、その先の釧路操車場(現・釧路運輸車両所付近)より分岐していた中央埠頭および国鉄浜釧路駅までの支線である公共臨港線(1989年廃止・廃線跡は浜町臨港通として道路整備)と並走して、北埠頭駅へ至っていた。 北埠頭駅の東隣に浜釧路(貨)駅があった。

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石油タンク車を連ねる貨物列車
鉄道貨物の原風景だ
※『国土交通省フォトギャラリー』より

《路線データ》
管轄(事業種別):釧路開発埠頭(第一種鉄道事業者)
路線区間と距離:新富士~北埠頭 2.1km、軌間:1067mm
駅数:2駅(起終点駅含む)新富士・北埠頭(いずれも貨物駅)
複線区間:なし(全線単線)、電化区間:なし(全線非電化)、閉塞方式:タブレット閉塞

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以前は当たり前だった鉄道情景
だが今は全てが『昔の話』となった
『懐かしの鉄路・釧路開発埠頭』より

   西港線
西港線(にしこうせん)は、同じく新富士駅から同市の西港までを結んでいた貨物専用路線である。
釧路西港の開発に伴って東港にあった石油油槽所が移転し、そこから石油を輸送する為に1977年に開業した貨物専用鉄道路線である。 その後は1981年の国鉄石勝線全通に伴う輸送形態の変更に伴って輸送量が減少、1999年に廃止となった。

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新富士を出た西港線は機廻線で
機関車を付け直してスイッチバックする形で
石油基地の西港へと至っていた
従って新富士と西港は位置的に
隣接しているといっても良かった
※『炭鉄・釧路開発埠頭』より

路線は新富士駅で国鉄根室本線と分岐して西へ向かい、駅を出てすぐに道路を横断し、一度スイッチバックをして進行方向を東へ変えて西港駅に至っていた。 その為に西港駅は新富士駅の南側すぐの地点にあった。

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西港駅跡
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
管轄(事業種別):釧路開発埠頭(第一種鉄道事業者)
路線区間と距離:新富士~西港 1.7km、軌間:1067mm
駅数:2駅(起終点駅含む)新富士・西港(いずれも貨物駅)
複線区間:なし(全線単線)、電化区間:なし(全線非電化)、閉塞方式:不詳

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釧路開発埠頭の保有路線図と
関連会社施設位置図
※ ウィキペディア画像を拝借

  釧路開発埠頭 年表
1941年(昭和16年) 11月13日:釧路埠頭倉庫に対し専用鉄道敷設免許が下付される
1946年(昭和21年)   2月10日:新富士~埠頭に貨物専用鉄道が開業
1949年(昭和24年)   1月     :第1陸上高架桟橋設置、木材線や雑貨線等敷設
            3月       :石炭船積用第1ローダー設置
            9月       :国鉄新富士駅構内にて、雄別鉄道鳥取側線が平面交差して当専用
                 鉄道と接続
1950年(昭和25年)   7月       :石炭船積用第2ローダー及び、第2陸上高架桟橋設置
                 起点2.0km付近に機関庫・給水所・駅舎を集約移転
1951年(昭和26年)   7月  1日:釧路埠頭倉庫の鉄道部門一切を雄別炭礦鉄道に譲渡し、埠頭線
                 (専用鉄道)とする
1952年(昭和27年)   3月  4日:十勝沖地震により軌道施設が損壊し、復旧までの約2週間運行停止
            8月  1日:埠頭線に対し、専用鉄道を地方鉄道に変更認可
                 埠頭駅を雄別埠頭駅に改称
            9月11日:地方鉄道として開業
1959年(昭和34年)   9月  1日:雄別鉄道に譲渡
1960年(昭和35年) 11月14日:釧路港の港湾施設運営の為、釧路市が出資した第三セクターの
                釧路開発埠頭株式会社設立
            11月23日:起点1.174kmから副港魚揚場(現・第1魚揚場右翼棟及び左翼棟)
                裏へ副港線を敷設して営業開始1961年(昭和36年)から1965年(昭和40年) 時期不明 :雄別埠頭駅周囲に石油・セメント専用線増設
1968年(昭和43年) 1月    :鶴野線が埠頭線と接続し、国鉄新富士駅構内での鳥取側線への平面
                交差が廃止となり、同社新富士駅が中間駅となる
                タブレット閉塞開始
1970年(昭和45年)  2月12日:雄別鉄道が雄別炭礦に合併
           4月16日:釧路開発埠頭に路線譲渡し、同社の北埠頭線となる
                  雄別埠頭を北埠頭に改称
                  また、石炭輸送廃止に伴い、ローダー・貯炭場等の石炭関係設備
                  撤去
1974年以前     時期不明 :副港線廃止
1975年(昭和45年)10月  1日:国鉄と石油元売5社が釧路開発埠頭株式会社に出資
1977年(昭和52年)12月  1日:東港にあった石油油槽所が西港に移転した為、西港線を開業
               させる
1984年(昭和59年)  2月  1日:石油油槽所の西港移転に伴い輸送量が減少し、国鉄のダイヤ改正
               に伴って埠頭線・新富士~北埠頭の2.1km廃止
1999年(平成11年)  9月10日:1981年の石勝線の開業により輸送ルートが改変され、輸送量
                が減少し、西港線(新富士~西港)も廃止となり、保有路線の
                全線が廃止となる
2000年(平成12年)  3月22日:会社解散


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アラフィフを周るこの歳まで
借金は「この世の悪」的な思考を抱いていた
だから借金ができると全給料を充ててでも
返済に回して取り敢えずの借金を消していた

だがこのやり方では生活費の為に
また小口で借金を積み重ねていく
借入先は銀行のローンカードで
借入額も月の生活費の小出しなので
大火事になる事はなかったけど

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でもこのやり方では
返してもまた借金の繰り返しの
連鎖が止まらない

また大口の消費(といっても
車検代や放浪旅の費用20万前後)の
借金ができた時は1ヶ月の給料で
返せない事となりそれが溜まって
100万以上の借金となる事もあった

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まぁ『呑む・打つ・買う』の借金でないので
返すモチベーションは維持する事ができたけど
でも副業の家主業をして
アラフィフを越えてやっと借金が
「この世の悪」である事の間違いに気づいた

それは『呑む・打つ・買う』や
贅沢・宝飾品のなどの借金は
人生を滅ぼす「この世の悪」であるが
利益を生み出す借金は
やってもいいって事を・・である

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それは収益物件を買う為に金融機関から
千万単位で借金しようとも
安定した家主経営をしていれば
返済は全て店子さんが
家賃として返してくれる

その上に保有物件1件当たり
10数万円の利益さえ
生み出してくれるのだ
そして最悪行き詰ったなら
処分して逃れる事も適うのだ

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そこに何の技術も知識も要らない
必要なのは計画的な運用を心掛ける事と
空室が出た時の業者周り
などの週末のちょっとの努力だ

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