風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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『路線の思い出』   第475回  山陰本線・宇田郷駅

『路線の思い出』  第475回  山陰本線・宇田郷駅 〔山口県〕

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駅名標の背後に
どうにも使えないサッカー
ベンチがたたずんでいた

《路線データ》
       営業区間と営業キロ                  輸送密度 / 営業係数(’15)    
      京都~幡生・長門市~仙崎 677.6km           4785  /   309
益田~長門市 運行本数
     益田~長門市   下り6本・上り5本
     益田~東萩    下り1本・上り2本
     木与~長門市   下り1本・上り1本
     東萩~長門市   下り1本・下り2本
     長門三隅~長門市 下り1本(土休日は運休、長門市以降は滝部まで毎日運行)
  ※ 全列車を普通列車で運行
  ※ 益田~下関の区間は、山陰本線で唯一優等列車のない区間となっている

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駅紹介項目ではさすがに
自身が撮ったド逆光・ド最低の
写真を掲載する度胸は
無かったです・・ハイ
※ 『ユキサキナビ』より

宇田郷駅(うたごうえき)は、山口県阿武郡阿武町大字宇田字長浜にあるJR西日本・山陰本線の駅で、長門鉄道部管理の無人駅である。 かつては相対式2面2線の列車交換可能な駅だったが、内陸側の下りホームが破棄となって跨線橋や出発信号など全てが撤去されて、上りホームのみ利用の1面1線の棒線駅となっている。

駅舎も解体され、駅舎のあった場所に覆いだけの待合所が設置されている。 またトイレも、駅舎と同時に撤去されている。 益田方にはかつて下りホームへの跨線橋があり、待合室がそれぞれのホームに設置されていた。 駅前広場がなく、駅を出るとすぐに国道191号が通っていたが、駅舎が取り壊されて小さな待合所のみとなった事から、駅前にはマイクロバスが転回できる程のスペースができている。

駅の位置は宇田・惣郷という2つの地区の中間地点にあり、周囲に人家は見当たらない。 また、駅前には日本海が広がり、駅と海に挟まれるように国道191号が通っている。 2020年の1日当平均乗車人員は8人との事。



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今回は『ド最低』な設備の駅を
写真歴40年以上の奴が撮ったとは
到底思えないド逆光・ド最低な写真で

前回の挙げた駅が、国の登録有形文化財=国が認定する重要文化財な駅という『特A級』の駅だったので、今回は駅舎もなければトイレもなく、路線バスの停留所でさえも駅前を避けて150m先の駐車帯に設置されるなど、『ド最低』の駅を取り上げる事にしよう。

まず、どのように『ド最低』なのかというと、前述の駅舎と同時にトイレも撤去されて存在しないのは元より、駅舎の代わりに建てられた待合所が、サッカー会場での申し訳程度の半透明の塩ビのルーフが着いたベンチそのままで、ゴールマウスですらないのである。 しかも下部に隙間があり、雨が降れば足元が完全に濡れるであろう・・、居住性最悪の欠陥だらけの待合所なのである。

まぁ、降りた時の天候が良かったから被害に遭わなかったものの、雨ならば衣服が濡れる事必至で、塩ビの覆いは半透明で車道から丸見えで、また蜘蛛さんには居心地がいようで、至る所に蜘蛛の巣と蜘蛛に捕食された虫の死骸や虫の糞が転がっていたよ。 もちろん地面だけでなく、椅子の上にも平等に転がっていたよ。

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今日は穏やかだったが
それでも波高は1.5m
海が荒れると波の高さは5m超
なって頭上に降り注ぐとの事

この場所は海が国道を挟んだすぐそばで、しかもこの海は冬は大荒れに荒れる日本海の荒波の海で、過去に高潮の被害が頻発して起こっているらしく、駅前には高さ5m程の防潮提の鉄板が建てられている所なのである。

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穏やかな日でも波が岩礁にぶち当たると
波は軽く岩礁を被せてしまう
荒天の時は岩礁に立つ海鳥の如く
人が自身より高く上がった
波を被るハメとなるんだろうな

それでも悪天で海が荒れると、この防潮鉄板を越える高波によって、暴風雨と共に高潮の雨にも見舞われるのである。 まぁ、この鉄板が設置されたのは、駅を守る為ではなく国道191号線を護る為なんだけど・・ね。

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ウィキペディアに掲載されてる
既に取り壊された宇田郷木造駅舎
ウィキペディアの掲載写真を
鵜呑みにして駅寝場所を選ぶと
阿鼻叫喚の地獄絵巻となる
※ ウィキペディア画像を拝借

ウィキペディアで表示される宇田郷駅は撤去された旧駅舎を駅の解説写真に載せていて、一見すると「宇田郷駅の駅舎・・、木造駅舎で使えそうジャン」となるのである。 だから、それを鵜呑みに駅寝駅として使おうと夜に降りてしまうと、トイレ無・囲い不完全で無いも同然の阿鼻叫喚の地獄が待っているのである。

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何もない駅だけど
海が魅せる絶景は尽きる事なくあるよ

それは、前述で言い忘れたが、照明も無さそうなのである。 もはや、この塩ビ囲いのベンチでいる位なら、隅にある囲いが波板でコールマウス型の駐輪所にテント張った方がいいかもね。 でも、テントがなければ、次の駅の木与6km余りをまで歩くしかないだろうね・・っていうか、「駅寝駅の選定は慎重に」という格言でした。

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何故にこんなド最低な
駅で降りたかと言えば

長々としょうもない事を記したが、何故にこの最低最悪な設備の駅が駅寝候補駅として上がったり、下車したくなったりするかと言えば、「怖いモノ見たさ」などではなく、この駅から2kmほど惣郷集落側へ向かった所に絶好の撮影地がある事と、普通列車しか運転されないこの区間が山陰本線随一の閑散区間で、新車が投入されずに旧国鉄型のキハ40天国な区間って事なんだよね~。

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この絶好の『撮り鉄』
スポットがあるからですね

まぁ、運行本数が上下7本づつと、本線であるにもかかわらず前出の吉都線より少なかったりするんだけど・・ね。 昼間の時間帯に、上下共に4時間近く列車運行のない『間』も存在したりするのであるしィ。

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波打ち際にアーチ掛かった
白亜で美しい造形の
橋脚が架かる惣領川橋梁

話が少し反れたが、その『絶好の撮影地』とは『惣領川橋梁』の事で、カーブ掛かった美しいアーチと日本海の青い海、そして海鳥や波止場民家と共に『撮り鉄』できる絶景な橋梁なのである。 そして、橋脚が鉄筋コンクリート4柱ラーメン構造で、海の青に映える白く美しい橋脚なのである。

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岩礁に波がぶち当たる瞬間を欲したけど
そうは望み通りにならないモノですね・・
人生と同じく
タワケがなに恰好着けとるんじゃ!

今回は時間がなく上下2本づつしか撮るチャンスがなかった(宇田郷で駅寝を目論んだのは、撮影機会を4本から6本に増やす為である)が、この橋を目にすると様々なアングルを思い描く事ができるだろう。

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『撮り鉄』だけでなく
波がぶち当たって飛沫を上げる
岩礁や海鳥を撮るのもいい

上から見下ろすのもいいし、橋脚の間に海を入れ下から見上げるのもいいし、横から緩やかなカーブ曲線を描いた橋梁の構造美を取り上げるのもいいし、澱む惣領川の水面に橋と列車を映す『亜流撮り』もいいかもしれない。

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朝の海は列車と
同じ高さの位置から

でも、最も撮りたいと思うのは、日本海に沈む夕日とのコラボであろう。 夕焼け空に染まる中、真っ赤な夕日が日本海の波間に沈み、それを美しい造形の橋脚の間に入れて撮る至高の『絶景撮り』である。

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狙うは橋の橋脚スパン
間に海に落ちる
夕陽を入れる『絶景撮り』

だが、この『絶景撮り』を成し遂げるには、夕日の沈みゆく時間帯と橋梁を通過する列車の時間帯を合わす事は元より、海上が雲一つない夕陽が魅られる雲一つない快晴である事が条件に上がるなと、かなりハードルが高いのである。

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周囲の波止場にある民家は
全て車で行動してるから
周囲に店屋は一軒もない

また、周囲にコンビニは元より店屋一つ見当たらない波止場の先なので、兵糧攻めに対する備えは元より(予定では駅の水道でインスタントラーメンを作る腹つもりだったが、もちろん水道もない)、10時過ぎから14時半まで上下ともに列車のない時間帯があり、しかも鉄道利用で『撮り鉄』しにきたワテには、この地は両隣の駅とも6.4kmと8.8kmと離れた『陸の孤島の波打ち際』だったりするのですね。

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宇田郷は鉄道利用で来ると
『陸の孤島の波打ち際』となる

まぁ、「10時過ぎから14時半まで上下ともに列車のない時間帯」の回避方法は、13時前にあるコミュニティバスに乗って2つ先の駅・奈古駅の近くにある道の駅まで乗る(このコミュニティバスの行先は『道の駅・阿武町』である)と、この道の駅には温泉があったりするので風呂と昼飯とついでに宿泊地(奈古駅は『駅寝の神様』が宿る木造駅舎)もゲットできたりするのである。

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阿武町の中心駅・奈古は
風呂あり~のスーパーあり~の
駅寝の神様が宿る木造駅舎あり~のと
神展開な駅だったよ

そして、仮に夕日が撮れたとしても、撮影を終えて萩に戻るのも益田に行くのも19時台の列車まで、1時間半照明さえなさそうなあのサッカーベンチで、列車を待たねばならないのだ。 まぁ、レンタカーを借りれば、これらの諸問題は「金で全て解決」となるのだけど・・ね。 マイカーで行くのは、例え関西圏でも津軽並みに遠い『果ての地』だからねぇ、『萩・長門エリア』は・・。

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10時~14時半は全く列車がないが
宇田郷から13時のコミュニティバスで
道の駅・阿武町に出ると

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日本海温泉・鹿島の湯に
入れたりするんだよね~
※2枚いずれも『道の駅・阿武町』の
ウェブページより

まぁ、今回は下見を兼ねた偵察で、来る『夕日とのコラボの撮影』の為にリベンジというか、本番勝負の計画を練っている最中である。 幸い、大阪からなら益田・津和野行の夜行高速バスがあり、アプローチの目途は着いているのである。 後は天候の見極めと、時期合わせのみだ。 レンタカーを借りると全てが解決する事も判明しているしィ。

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今回はこの列車で帰路に着こう
次に撮る『絶景撮り』の
構想を車内で膨らませながら

このように、真っ赤な夕日が日本海の波間に沈み、それを美しい造形の橋脚の間に入れて撮る至高の『絶景撮り』を実行する日がやって来るのを心待ちにしている次第である。

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しばし日本海の
絶景とはお別れ・・
でも近い内に
『絶景撮り』に来るからネ

その為に、この地での食事(奈古は阿武町の中心でスーパーがある)も風呂も宿も(変な方向で)固めてあるしィ。


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