風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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『路線の思い出』   第474回  吉都線・えびの駅

『路線の思い出』  第474回  吉都線・えびの駅 〔宮崎県〕

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重要文化財で野宿しました
コレって同じく重要文化財の
茅葺き屋根の合掌造の民宿に
泊まる位に贅沢な宿だなぁ

《路線データ》
       営業区間と営業キロ            輸送密度 / 営業係数(’15)      
      都城~吉松 61.6km               517  /  416
運行本数
        都城~吉松 下り9本・上り8本(うち下り1本は土休日運休)

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駅舎正面を撮ったのが逆光黒潰れ
だったのでウィキからお借りしますた
※ ウィキペディア画像を拝借

えびの駅(えびのえき)は、宮崎県えびの市大字栗下にあるJR九州・吉都線の駅である。
島式ホーム1面2線を有する駅で、開業当初からの木造駅舎を持つ。 また、ホーム上に待合室が置かれている。 市の代表駅ながら無人駅となっている。 駅前ロータリーの小林寄りに、男女別の公衆トイレ(水洗式)がある。 2015年度の1日平均乗車人員は79人との事である。

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駅舎内には駅の歴史を語る
案内板が掲げられている

大正元年の1912年に地域の字名である加久藤駅として開業し、開業時に建築の重厚な木造駅舎を有する。 えびの市の代表駅で、国鉄時代は駅員配置駅で急行【えびの】の停車駅であったが、分割民営化でJRが発足する半年前の1986年11月に電子閉塞装置の導入によって無人駅となった。 なお、1990年11月に、駅名を市の名称と同じく『えびの』と改称している。

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国の登録有形文化財に
指定登録された証
この日は大晦日で駅舎前の植木が
電飾ツリーとして装飾されてたよ

2014年に「大正時代より唯一現存する吉都線開業時からの木造駅舎」として、国の登録有形文化財の指定登録を受け、駅母屋が国の重要文化財となっている



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この駅にはいつもこんな
贅沢な眺めがあるんだね
※ 読売新聞オンラインより

・・ついにやっちまったよ。 国の有形登録文化財=重要文化財での駅寝を・・。 しかも、大晦日から元旦の『2年越し』を・・。 でも、去年の『残念』手術明けで途絶えたけれど、20数年来大晦日~元旦の越年は、どこかしらで野宿してるよなぁ。 紅白も『ゆく年来る年』も除夜の鐘も、ラジオでしか聴いてないなぁ。 去年も半分寝込んでいたしどこへも行けずにフテ腐れていたので、紅白は見てないしィ。
なので、『紅白を視ない』は継続中だけど・・、

駅舎の重い吊り扉は動かして締め切る事は出来たみたいだが、動かして吊り扉が外れたりしたら国の重要文化財で大事となるので、九州の駅そのままの吹きっ晒しの駅舎での駅寝となったよ。 でも、木造の駅って暖かいね。 駅の所在地が高原地帯なので外気の気温は氷点下に落ちたようだが、駅舎内に張ったテント内は5℃と湯たんぽの要らない範囲だったよ。 深夜もテント内温度は3℃と、氷点下に落ちなかったみたい。 ちなみに、翌朝の初日の出前の地表気温は-3.8℃だったよ。

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駅舎内部はワザとらしさのない
穏やかな時が流れていた

それに、駅舎が登録有形文化財に登録された時に駅前を「観光客が立ち寄る観光地」として整備したようで、トイレもヒーター付便座の様式ウォシュレットを備えた『特A』配備の公衆便所となっていたよ。
もう、駅の利用者の為でなく、重要文化財の『駅舎』を見に立ち寄る車利用の観光客の為に、駅前は広いロータリーとなっていたよ。

気温は九州一寒かったのだが、快適な木造駅舎の暖かさでスンマセン・・、朝の5時まで8時間爆睡できたよ。 もちろん、恒例の年越し『どん兵衛』by たぬきそば も食ったしィ。 でも、前3日間の九州の駅特有の締め切り不能の吹きっ晒し駅舎で寝不足気味だったので、年越しの瞬間は無視して、とっとと寝ちまったよ。

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毎年の正月のおせちは
いつもこの3色パンを
『おせちパン』と名付けて食していたよ
※ 山崎製パンの商品紹介より

年明けの朝はいつもの『おせちパン』(チョコ・クリーム・ジャムの3色を『おせち』になぞらえただけ)よりバージョンアップして、薄ハム・カニ蒲鉾・玉子焼きなどのコンビニで売っていた『ミニおせちセット』をインスタントラーメンに合え込む(ブチ込む)『おせちラーメン』に、おせちセットの金時豆をおつまみとした平時の自宅での食卓より豪華な朝飯だったよ。

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今年は1ランクアップして
本格おせちラーメン
コンビニバージョンとなったよ
※ ファミリーマートの商品紹介より

翌朝は願ってもない快晴の元旦だった。 夜が明ける前の6時過ぎにテントを撤収して、まだ空が明けやらぬ6時半頃に『撮り鉄』に出撃する。 日本の国の南方である九州の夜明けは非常に遅く、明るくなるのが7時過ぎ、日の出は7時半にさしかかろうとする時分である。 大阪でのこの時刻は、勤めに行く為に既に自宅を出ている時間だ。

なので、えびの駅で朝7:09に交換する列車は、まだ日の出前の光量不足で『撮り鉄』不可能なので、敢えて見送る。 1日8往復で9時~13時半は上下線とも全く列車のない吉都線で、このえびので交換する朝7:09の上下2本が撮れないのはイタイのだが、光量不足で撮れないので致し方ないだろう。
で・・、8時前の下り吉松行に最初の狙いをつける。

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霧島連山で“山”の文字そのままの
端正な姿を魅せる高千穂峰
霧島連山の主峰・韓国岳より

撮影場所は、霧島連山がそびえる広大な田畑の前だ。 そこに7:15分頃に着いてスタンバる。
スタンバる事十数分の7:28に、普段はヤマでしか望めない初日の出が平地で見れたよ。
初日の出は、霧島連山の端である高千穂峰の更に東から昇ったよ。 ヘタレて冬山に登る事が久しくなった今、久々の初日の出を拝んだよ。

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それは素晴らしい御来光だったよ

だが、「初日の出が拝める『撮り鉄』の撮影地」という事は、ヤマを背景に撮ると『ド逆光』って事になるのだ。 なので、夜明けの弱い光のままの光線状態なら何とか撮れるが、日が完全に登るとフレアになりまくりで撮影不能となる。 そうこうしている内に、7:59の吉松行の通過時間となる。

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逆光で全てが黒潰れとなる前の
ギリギリの時間帯で霧島連山とゲット

・・結果は、ギリギリ朝の光線状態が残って何とか霧島連山バックに撮れたが、次の8:37と最後の8:54は日が高く上がってしまって、ド逆光でヤマと列車共に真っ黒けとなる事必至で、ここではもう『撮り鉄』はできないだろう。 なので、順光となる位置を求めて移動する。

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だがこのド逆光に
「この場所はこの1本が限界だ」
と悟って撤退したよ

だが、順光側はえびのの市街地(市街地といっても建物はまばら)で、絵になるモノといえば高速のえびのループ橋位の標高1000m未満である矢岳の山群が背景であったが、その矢岳の山群を数体の気球が跨いできていたのであった。 恐らく、「空から初日の出を拝もう」フライトだったのだろうね。

でも、コレは願ってもない『撮り鉄』のアテとなったよ。 だが、気球が飛ぶ上空は氷点下15℃で、上空滞在時間は30分ほどが限界という事で、矢岳の山ヤマを越えると田んぼの広がる線路際に向かって降下をし始めたのである。

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美味しい展開と思ったのも一瞬
列車が通る時間帯には
キッチリ降下していたよ

これは、一転してマスい展開となったよ。 気球は次々と降下し始めて、8:37の上り列車が通過する8:33頃にはほとんどの気球が着陸していて、思い描いた列車と空に気球は難しい状況となったよ。
でも、着陸順番待ちで最後まで低空ホバーリンクする気球を絡めたりして、何とか気球は収めれたが、列車の位置に茂みが入って列車の位置は今イチとなったよ。

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列車の位置は茂みが入って今イチだけど
ギリギリ気球を入れる事ができたよ
ちなみに手前の紫の奴が
列車が通った後に再浮上できず
倒壊しちゃいました

でも、こんな偶然の幸運は予定を決めない旅だからこそ出会えたモノだと思うし、仮にプロ写真家や写真団体が申し合わせた通りに飛んでもらって、その撮影会に参加して写真を撮っても何の感慨も湧かないだろう。

そして、『一瞬のチャンス』とやらで、一秒で120枚のコマが撮れる連写機能を駆使した写真製造機・デジタルで撮ったとしても何の感動もないのだ。 そう・・、計算ずくで機械に撮らされる撮影には、心を揺さぶる感動は皆無なのである。 そんな感動を殺す写真製造機・デシタルで、ワテは一生涯写真を撮る事はないだろう。

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「気球が入いらず残念」の方が
機材に撮らされた
『完璧』よりずっといい

それは、写真製造装置・デジタルによって造られた『完璧』には何の価値もないからだ。
そして、撮った後に自らが望む完璧に仕向けるべく、パソコン技術を駆使して画像を偽造・改変するデジタルのRAW現像には吐き気がするよ。 「こんな偽造行為に、現像という言葉を使わないでもらいたい!」と強く思うしィ。

この写真を撮らされる写真製造装置を駆使して、撮影中にあるのは「撮ったらモニターで確認」のクソつまらない行為を続ける虚しさのみだ。 そうして、皆して同じような完璧な写真を撮り、完璧から外れたモノは「撮影をした」という行為ごと無かったモノとして消去していく悪寒さえ催す感動消去システムが、デジタルの現実的な正体なのである。 これによって人の抱く感性や感動を失い、大切な人としての能力を失っていくのだ。

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気球と共に撮れたこの1枚は
視の旅の生涯の思い出になる事だろう
やや茂みに列車が
埋もれかけてるけど・・ね

失敗しても、その偶然の奇跡に出会えた事で心が満たされるのである。 そして、「次こそは絶対に」と、リベンジに対して前向きになれるのだ。 そして成功したなら、一生涯忘れぬ旅の思い出が撮った写真と共に心に刻まれる事だと思う。 その豊かな体験こそが、ワテが写真を撮り続ける原動力だと思うし、それがない魂の抜け殻・デジタル写真製造機で写真を撮る気など、ワテには全く湧かないのである。

アララ・・、熱くなっちまったけど、吉都線での撮影の最終の列車である8:54の上り列車は、搭乗者の乗り換えを済まして再び気球が飛んだ事もあって、何とか空に浮かぶ気球を入れて撮る事ができたけど、列車が通り過ぎた後にリーダー機と思われる気球が再浮上できずに線路際で倒壊してたよ。
大丈夫かなぁ!?

8:54を撮ると13時半まで上下共に列車がないので、吉都線は引き上げる事にする。 駅に戻って、改めて国の重要文化財駅の写真を撮って、えびの駅を後にして高速の《えびのIC》から出る熊本行の高速バスに乗る。

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駅に戻って撮った駅舎は
ド逆光でフレアさえ出る黒潰れでした
駅舎撮るセンスねえなぁ・・ワテ
だから冒頭でウィキから1枚借りたんだよ

《えびのIC》は駅から2kmほど離れていて、テント一式17~18㎏(食料減ったので軽くなった)を担いで歩かねばならない。 コレは鉄道を使って『撮り鉄』及び宿泊地は駅寝でローカル線を周る者の宿命で、言うなれば負の要素だろうね。 レンタカーを使わない『乗り鉄&撮り鉄』旅で、予約(高速バスは予約必須)という行為に手を出せば、必ず負の要素を背負うハメとなるね。 それに、《えびのIC》のバス停は判りにくい位置に隠れてるしィ。

でも、バスを予約して熊本に向かわないと日程が1日無駄になったり、最悪仕事初めまでに大阪に帰れなくなったりするしィ。 あぁ・・、予定など組まない自由気ままな旅・放浪の頃は良かったなぁ。


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もはや感染爆発状態になりつつある
武漢ウイルスのオミクロン株

でも政府筋や研究者から一向に
感染原因が究明されぬ状況だ
そして感染拡大防止の行動を
国民に求めるべくガなり続けている

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でも原因は判明してるのである
それはシナ冬季五輪が近づいて
強化スタッフや外人指導者層を
招き入れた事でコイツラが
病原体となっての感染拡大だ

要するに東京五輪と全く同じ
2の轍を踏んで感染爆発を
招いているのである

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だがその事実を言うと
必ず暴動が起きるから
身の保全の為に口が
裂けても言わないだろう

要するに感染爆発となるのを知ってながら
己の利権の為・シナ様の為に
国民に感染が拡大しようが
命を落とそうがお構いなしなのである

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積み上げてきたアスリートの努力!?
東京五輪で17000の国民を殺されたのだから
そんなの知った事じゃねえだろ!
もう五輪は世界的な感染終息宣言が
出されるまで興行禁止にすべきだよ








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