風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第502回  鍋ヶ滝

『日本百景』 冬  第502回  鍋ヶ滝 〔熊本県〕

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『裏見ノ滝』として
名を馳せている鍋ヶ滝

  鍋ヶ滝 なべがたき
この滝は裏側から眺める事ができる『裏見の滝』の代表例として知られている。 落差10m程と滝の落差や規模の割に、裏見ができる滝裏の空洞が広い。 優美なその姿に加え、滝の所在する町(小国町)の広報活動及び、探勝路や駐車場の整備などの甲斐もあってアクセスが格段に良くなり、テレビCMのロケ地としても使用されるなど知名度も高くなっている。

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この滝が裏見のできる
大きな空洞を持つに至った理由は
阿蘇の大噴火による
火砕流によるものとされる

鍋ヶ滝がこの形状になった事には理由があり、それは阿蘇カルデラの形成に関わる約9万年前の巨大噴火による火砕流に関わるものとされている。 その火砕流はこの辺りにも広く堆積したという事で、滝ができる以前の川が流れるこの谷間にも火砕流が流れ込んで、火砕流の凝結した固い岩石が川を覆うようになったが、火砕流が覆った下の柔らかい地層が川の流水に削られて、今のような滝裏の空洞ができたと考えられている。



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鍋ヶ滝と周辺の位置図

   鍋ヶ滝  なべがたき   落差 10m  熊本県・小国町
 滝へのアプローチ  小国町中心街の西方約8km
          『道の駅』おぐに〔旧国鉄宮原線・肥後小国駅跡〕より車利用
          (0:15)→鍋ヶ滝前駐車場
   行程表   滝駐車場より遊歩道を5分下ると滝前に出る

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滝上部に迫り出す岩が火砕流で
空洞となった部分が削られて
後退した元の地層である

この滝は以前から『TVコマーシャルなどで取上げられている』との事で、思った以上に案内板が掲げられてある。 最近では増え過ぎた観光客による自然環境の悪化を懸念して、滝見を予約制にして、『道の駅・おぐに』からのシャトルバスで輸送する実証実験が行われているとの事である。

また、訪れる観光客も『TVで釣られる観光客』層である事から、滝の遊歩道などは「信じられない」ような手ほどきがされていて、呆れると同時に少し興ざめの気持ちを抱かされたのである。

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さすがに山道に絨毯を
敷くような愚かな行為は
撮る気になれなかったので
美しい滝姿おば・・

それは滝への遊歩道の事であるが、道はいささか急な下降となっているのである。 急といっても、スタンダップスタイルで下れる程度のモノなのであるが・・。 だが、その『いささか急な下りの滑り止め』として、古い毛布が滝までの遊歩道全体に敷きつめられていたのである。 まるで、『王宮の絨毯』のように。 まぁ、ドロで汚れて汚くはなっていたが・・。

でも、これは「ミイラ取りが何とやら」で、かえって毛布の浮いたシワの部分に足を取られたり、地面の土の感覚が得られずに踏み外して足を挫いたりしかねないだろう。 でも、いつから人は、こんな訳の判らない事をし始めたのだろう?

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この国には「もうちょっと頭を使って
考えろよ!」という事が数多くあり
それ実践をする事が世直しとなるのに

こんなボロ毛布を敷き詰めた事により、不適当な格好と靴でやってきた人間が転ぶのを防ぐ事を考えるより、「こういう場所に来るなら、滑らぬように足元をそれなりに固めて来い!」と啓発するのが当たり前であり、常識的と思うのだが・・。 そして、『転ぶ』よりも重いケガにつながりかねない『捻挫』の懸念を大きくさせているのである。

話が逸脱して申し訳ないが、開催を強行して17000人の国民の命を奪った東京五輪が当てはまるだろう。 それは世界の多くの研究機関が今回の被害を予測し警鐘を発する中で、己の利権の為だけに国民殺しの東京五輪を開催して、警鐘された被害予測を上回る17000人もの死者を出したのだから。

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なぜ美味し国・日本を美味し国の
ままで守る考えを抱けないのか?
日本を壊す事に賛同したクズ共が
国防を語るなど片腹痛いわ!

また、東京五輪は、確実に感染爆発を引き起こして多くの死者が出る事に加えて、医療逼迫などの多重災害を引き起こしかねないという事を知りながら強行した殺人行為そのものなのである。 それに加えて言い逃れの為に、感染爆発の犯人を有り得ない日本人同士の感染に挿げ替える犬畜生にも劣る行為が、今回の東京五輪開催の正体なのだ。

当然、追及を逃れる為に検証などは一切なされず、時の経過による逃げに終始しているのである。
ハッキリ言って人間のクズである。 要するに、「そんな事をすれば予期せぬ被害に遭う」という事を考えないから、最悪の結果を生じて、その罪から逃れるだけに終始する腐った人間の出来損ないに陥るのである。

また、デジタル機構に必要以上に頼り委ねた事が、『想像力』『判断力』『分析力』『予想力』『それを成し得る為の創意工夫』などといった人間が生きていく上で大切なモノを大いに失う結果を招いた事に、このような『訳の判らない事』も共通すると思う。

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滝裏の洞窟から
裏見ノ滝を堪能する

遊歩道で呆れと興ざめが心を支配したのだが、この滝の優雅さはそれを完全に払拭させてくれた。
正直いって滝が今イチなら、この事はかなり尾を引いていただろうと思う。 この滝を目にした時、大げさかもしれないが『救われた心地』を抱いたのである。

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裏の洞窟から望む情景は
雨をモチーフにした
動画を見てるようで・・

『裏見の滝』であるこの滝をいろんなアングルでカメラを向け、思う存分語り合いたいと思う。
でも、その充実した時を言葉で表現するのはムリがある。

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落水のカーテンで
滝を神秘的に飾ってみた

それはどれだけ美辞麗句を連ねても表現しきれないからだ。 それ故に、カメラを通して語り合った瞬間を掲載写真という形で魅て頂こうと思う。

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いつまでも眺めていたいが
日が暮れてせせらぎ音だけに
変わる前に立ち去るとしよう

思いが尽きる事のない鍋ヶ滝の撮影も、「日が暮れる」という現実には太刀打ちができない。
やがて、日は落ちて薄暗くなってくる。 視野に入っていた美しい白布の帯は、やがてせせらぎと落水の『音』へと変わっていく。 『映像』から『音』に変わる頃合が撤収の時のようだ。 これは、逆らいようがない事なのだし・・。

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小国町は阿蘇のお膝元の湯の里だ
※『小国・わいた温泉郷』のウェブより

《鍋ヶ滝》で本日の滝めぐりを終えたなら、九州屈指の湯の里である小国町に湧く温泉で1日の疲れを癒すのがいいだろう。 また、阿蘇の大観峰なども近く、阿蘇のカルデラは観光地化されていて冬季でも来訪可能であるので、日程に余裕があれば訪れたい所である。


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記事本文で東京五輪による
国民殺害行為を糾弾したので
ここでは少し明るいネタ!?おば・・

この年末年始の旅計画は
九州の撮り鉄旅をする事を
以前このバナー下で記したが

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計画を立てているうちに
30年前の鉄道を必死に
追いかけていた時を思い出したよ

で・・それに倣って
30年前の鉄道を追っかけていた時の
旅スタイルを実践しようかと
まぁこの御時勢ではあの時の旅の
完全模倣はムリなのであるが

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それは全日に渡って駅寝は元より
『セ・セ・セ・セ青春18きっふ』を使って
なるべく余計な料金を払わない
金のない頃のコスい旅の実践だ

今は金もあり余裕もあって
全日程で宿を取り
シンカンセンとレンタカーで
ダイレクトに撮影地に
向かう事も可能な身の上だが

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それは今までの旅での生き方を
否定するような気がして
往復のシンカンセンは完全に
ハショる事にしたよ








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