風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  『日本百景』  >  『日本百景』 秋 >  第496回  茶釜ノ滝

第496回  茶釜ノ滝

『日本百景』 秋  第496回  茶釜ノ滝 〔秋田県〕

n496-t.jpg
秋の絵巻を魅せる茶釜ノ滝

  茶釜ノ滝 ちゃがまのたき
秋田県鹿角市の八幡平地区にある滝で、米代川の支流夜明島川上流の『夜明島渓谷(よあけしまけいこく)』にある。 高さ(落差)は100mといわれ、『日本の滝百選』の一つである。

n496-3 (3)
人知れずの奥地に掛かる滝は
秋に紅葉の十二単を纏う姿を魅せる

この茶釜ノ滝は、大峰山系にある双門ノ滝(奈良県吉野郡天川村)・四国の石鎚山を源とする面河川渓谷の最上流にある御来光ノ滝(愛媛県上浮穴郡久万高原町)と並んで、滝までのアプローチが嶮しく入渓を要する難路で、百選滝中の三大難攻滝の一つといわれている。

n496 (9)
この絢爛絵巻を魅る為には
沢を遡行していかねばならない

滝は林道脇にある『夜明島渓谷入口』の標柱傍の駐車スペースから、約5.5km沢登りをした所にある。 沢歩きとしては初心者向けだが、ヘツリや鎖・ハシゴが連なって初心者は避けた方が無難である。

n496 (8)
過去に初心者が沢で負傷して
救助された事例もあるので
沢の経験がないなら自重した方が無難

また、沢にほとんど入らずに済む大場谷地からの山越えルートが開拓され、こちらがこの滝のメインルートになりつつある。



n495-m.jpg
夜明島渓谷 遡行詳細図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報    
鹿角市街より車(0:50)→夜明島渓谷入口(0:15)→泊滝(1:30)→クグリ滝
(0:40)→茶釜ノ滝分岐 
 ※ 分岐より左の本流沢を行くと雲上ノ滝、右の支沢を行くと茶釜ノ滝 いずれも所要20分
茶釜ノ滝分岐(2:10)→泊滝(0:15)→夜明島渓谷入口より車(0:50)→鹿角市街
なお、鹿角市街より盛岡市内へは約100km・車で所要2:30,秋田市内へは約125km・車で所要3:00

n496 (2)
紅葉の十二単を纏った滝へ

ハシゴが転がり、一見進路であるような錯覚にとらわれる本流沢を行くと、《雲上ノ滝》である。
この滝へは分岐の地点のすぐ奥にある瀬滝の左岸(右側)をロープとアングルで10m程よじ登る。

n496-unjo (2)
大場谷地からのルートでも
この滝の下りが必要となる

後は河原を伝っていくと、落差60mの大瀑布《雲上ノ滝》が正面に行止まりを示すが如く発ちはばかっている。 滝前は気象災害で凪ぎ倒された流木が岩と積み重なり、やや荒れている。 だが、上部の秋色はまた格別だ。

n496-unjo (3)
この滝の上部も秋色めいていた

この滝は滝つぼは荒れているようなので、一歩下から見上げる方がいいようだ。 また、《大場谷地》からの山道ルートの登路もあるので、途中まで登って上から滝を見下ろすのもいいだろう(図らずもタワケ(筆者)は道を間違えてこの登路を登ってしまい、想定外の《雲上ノ滝》の俯瞰を体験したのであった)。
十分に《雲上ノ滝》を楽しんだなら、往路を分岐まで戻る。

n496-unjo (1)
大場谷地からのルート上
より望む雲上ノ滝

なお、上述の如く《大場谷地》からの山越えルートは、この滝で渓谷と合流する。 従って、山越えルートでも「全く水に浸からなくていい」という訳ではなく、この滝から茶釜ノ滝までは沢歩きが必要となるので念の為。

n495-3 (4)
これを見逃したタワケは
間抜けとは言わないで欲しい
合っているだけに
かなりハートブレイクだしィ

分岐まで戻って、岩にある『判り辛い』(※発見できなかった筆者がそう思っただけ)赤ペンキの矢印に従って、右の支流沢に入っていく。

n496-cuf.jpg
茶釜ノ滝の前衛滝である
茶筌(ちゃうけ)ノ滝

支流沢に入って100mもせぬ内に、《茶釜ノ滝》の前衛滝である《茶筌ノ滝》が滔々と白布を掛けているのが見えてくる。

n496-hsg (3)
以前あった旧ハシゴ
でもコッチの方が高度感がない

以前はその後ろにショボイ旧ハシゴが垂れ下ろされていたが、最近《茶筌ノ滝》のすぐ側に新しいハシゴが設置されている。

n496-nh.jpg
新しく設置されたハシゴは
シッカリしてるが何か昇り辛い

この新しいハシゴはシッカリしているが、ハシゴの設置位置がほぼ垂直の崖の為に高度感は旧ハシゴより大だ。 また、ハシゴの長さが短く、何回かハシゴの横移動を強いられるようになった。 即ち、新しく取り換えられた割には、“シッカリした”という以外にメリットの見出せない新ハシゴである。

n496-hsg (1)
ひん曲がった旧ハシゴで
馬ノ背の崖を登っていくと

これを登りつめると、旧ハシゴが滝前の馬ノ背の坂を埋めるように敷設されている。
馬ノ背は粘土質の土砂崖で滑り易く、旧ハシゴを滑り止めにして登っていく。

n496 (1)
見上げると頭上に滝が
滔々と白布を掛けていた

これを登りつめると馬ノ背上のテラスから名瀑《茶釜ノ滝》が滔々と白布を掛けている。
その際に赤や黄色に彩られた紅葉が滝を絢爛絵巻に彩っている。

n496 (10)
滝の白布の脇に
色着く紅葉の衣をまとう
その姿は真に十二単の如し

n496 (7)
より赤く色着く衣を羽織ってみた

その姿は十二単を纏う絵姿を彷彿させる。 もう言葉では上手く表現できそうもないので、拙い写真でワテの感じた思いを記す事にしよう。

n496 (6)
この素晴らしき情景に
胸一杯となったら
ファインダーから目を離してひと休み

n496-2 (3)
滝をズームアップして
紅葉を斑点に変えてみた

n496-3 (1)
何枚撮っても撮り足りない

それでは、しばし錦絵巻きをごろうじろっていうか、これを掲載したいが為にこの記事(『日本百景』 秋 第496回)を設けたも同然である。

n496-2 (1)
本当に美しい情景だからこそ

n496-3 (5)
パソコンで偽造・改変ができる
ニセモノの磁気記録ではなく

n496-3 (6)
ホンモノであるフイルムに
そのシーンを刻みたい

n496-2 (2)
落水の白銀の帯と
花火のような紅葉の点々

n496 (5)
絢爛たる錦の絵姿を魅せられて
しばし我を失う

n496-3 (4)
絢爛たる錦絵巻に酔いしれて

n496-3 (2)
緑・赤・黄色・橙の紅葉に
白布の白と滝壁の
銀色の斑が織り成す絶景

帰りは往路を戻っていくだけだが、往路で容易だった所が帰りは下りとなって難度が増す事もある。
また、帰りを焦って思わぬ転倒や躓きなども有り得る。 だが、あまりモタモタしていると、限られた旅行時間のタイムオーバーともなりかねない(特にレンタカー利用の場合は、返却時間が気になってしまう事であろう)。

n496-2 (4)
こう撮ると引き立つなぁ

時間配分・自らの体力を考慮したペース配分をしっかりと把握し、街までの帰りの所要時間を計算して余裕ある行程計画を立てて頂きたい。 最後の最後で、楽しく美しい思い出が苦く痛い思い出に変らぬように。 余裕を持って、最後の最後まで美しい情景を目一杯味わいたいものだ。

n496-2 (6)
いつまでもこの情景に
酔いしれていたいがそれは適わぬ事・・
そろそろ帰路に着こうか


にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
ミラーレスのファインダーって
カメラ内臓のICチップが
造りだしている画像を
それも後ろの液晶画面と同じ画像を
映してるだけなんだよな

そんなのファインダーとして
意味ないジャンよ
わざわざ小さいファインダーを
見なくても後の液晶画面を見てれば
事足りるって事だわな

にほんブログ村 写真ブログへ
そしてその画像はレンズを通した
ホンモノの映像ではなく
カメラ内臓のICチップが
造りだした模造品だとすると

そんなの一眼レフ・・
いやカメラですらない
手元で撮ったのと全く違う画像に改変する事に
長けただけの画像製造機ジャンよ

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
そして実際に撮るシーンさえ見れずに
機械に造り出された映像を元に
ボタン操作遊びをしてるだけで
到底写真を撮ってる姿とは思えないしィ

そして足りない機能や情報は
自身で探したり工夫する事無く
他のアプリで演算した答えを当てがう
そりゃぁ想像力が枯渇していくよ

にほんブログ村 写真ブログへ
それに映し出される液晶モニターで
撮る前から結果が判っている事に
どうして撮影意欲が持てるのか
甚だ疑問に思うよ

連写にしたって1枚の重みを
キレイサッパリと捨てて
機械に写真を撮らされている
としか思えないなぁ・・ワテには

PVアクセスランキング にほんブログ村
趣味の世界での過ぎたる技術の革新は
人間の能力を錆付かせる余計なお世話で
写真なら撮る楽しみを奪って
機械に写真を造らされる
道具にされてるね・・人間は





関連記事
スポンサーサイト



コメント






管理者にだけ表示を許可