2021-10-11 (Mon)✎
よも”ヤマ”話 第155話 妙高 その1 (火打山) 〔新潟県〕 '96・8
火打山 2462m〔名峰次選 29峰目〕
朝日を浴びてライトグリーンの
艶姿を魅せる火打山
火打山 ひうちやま (妙高戸隠連山国立公園)
新潟県糸魚川市と妙高市にまたがる標高2,462mの頸城山塊の最高峰で、上信越高原国立公園に属している。 東西に緩やかな稜線を持つ山で、頂上付近は傾斜がさほど急でない為に、冬期には雪がべったりとついて真っ白な姿を魅せる。 山名の由来は、「山容が火打石に似ている事から」という説が有力である。
火打山は活火山の焼山と成層火山の妙高山に挟まれた穏やかな山容の山で、かつては山名が示すように同系の火山と思われていたが、火山ではなく、山体の基盤は新第3紀層の堆積岩と迸入したひん岩(比較的時間をかけて冷やされた火山岩)で、堆積岩から海生動物類の化石も発見されている。
光を浴びて
誘惑の紫を魅せる毒の花
ミョウコウトリカブト
東隣の妙高山に比べ、ハクサンコザクラ、ミョウコウトリカブト、ワタスゲなどの高山植物が豊富で、高谷池付近には『天狗ノ庭』を始めとする池塘の湿原があり、登山シーズンには多くの登山者が訪れる。
お花畑となった岩場を登る
:
火打山は頚城三山随一の花の峰だ
山頂付近はハイマツ帯で、その南南東稜線上には雷鳥広場(雷鳥平)と呼ばれる場所があり、付近はライチョウの生息地となっている。 ライチョウは新潟県のレッドリストの絶滅危惧I類の指定を受けており、周辺の山域は日本の生息地の北限となっている。 また、ニホンカモシカ・ツキノワグマ・オコジョ・オオタカなどの生息も確認されている。
妙高・火打 周回ルート行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》JR妙高高原駅より車(0:40)→笹ヶ峰(2:00)→富士見平(0:40)→黒沢池ヒュッテ
(0:50)→燕新道分岐(1:10)→妙高山(1:45)→黒沢池ヒュッテ
(0:50)→高谷池ヒュッテ
《2日目》 高谷池ヒュッテ(0:15)→天狗ノ庭(1:10)→火打山(1:10)→高谷池ヒュッテ
(0:40)→富士見平(1:45)→笹ヶ峰より車(0:40)→JR妙高高原駅
※ 前話『第154話 妙高 その1』の続き
焼山・影火打・火打山
3峰揃い踏み
《2日目》 火打山を踏んで下山
朝、日の出前の《高谷池湿原》は鱗雲がオレンジ色に染まり、何ともいえぬ叙情的な風景であった。
改めて、山の喜びを感じるひとときである。 夜明けの絶景に魅せられる事ができるのは幕営山行の利点である。
夜明けに魅た絶景
:
鱗雲と朝の光が
織りなす素晴らしき情景
朝の絶景を堪能したなら、テントをデポったまま空身で火打山を往復するとしよう。
火打山への登路であるが、《高谷池湿原》を半周巻くように進んでいく。
まだ火打山に
朝日は当たらずくすんでいる
火打山は北側にそびえ立っていて、まだ日の光を浴びずにくすんでいる。 これは火打山の稜線を登る途中で、この山が朝日に染まる最高の姿を見る事ができるかもしれない。 その期待を胸に登っていく。
庭園状の雪渓を抜けると
草原と池塘と山が織り成す
神秘の森たる絶景が広がる
小さな庭園状の雪渓とお花畑を越えて緩やかに下っていくと、思わず声を上げる絶景が広がる。
火打山の懐に抱かれた大自然の創造し庭園《天狗ノ庭》である。
池塘の周りには
イワイチョウの小さな花が
所狭しと咲き競っていた
魅惑のオレンジを魅せる
秋口の花のクィーン・コオニユリ
ウサギギクか?
花名不詳
足元に広がる湿原には、ワタスゲ・イワイチョウ・オトギリ・ハクサンチドリ・・といった花が咲き乱れ、池塘には火打山のすっきりとした姿が映し出されている。
池塘には火打山の
艶やかな姿が映し出されている
そよ風が吹くとその影は波紋となり、再び鎮まって艶やかな山姿を映し出す。 その移り変わりの妙は、いつまでも飽きのこない素晴らしいものである。 できるだけゆっくりと歩いて、自然の創造した絶景を楽しむとしよう。
秋口の紫色の花が咲き乱れる
岩場を登っていく
《天狗ノ庭》を越えると、火打山の右端から稜線に取り付く。 しばらく樹林のトンネルの中の急登となるが、これを抜けると広々とした風景を見ながらの稜線歩きとなる。 ダケカンバやハイマツに覆われた小高い丘への上下を数回繰り返すと、火打山への最後の取付だ。 ここから火打山へは、150mの急登を残すのみである。
最後の取付より火打山を見上げて
:
この急登をつめると頂上だ
この急斜面は段差の大きな丸太の階段や崩れやすい砂利ガレ地帯なので、足にくる負担はややキツいが、「絶景を見るためのいっときの試練」と思って、振り返らずにイッキに登っていくとしよう。
この急登を乗りきると、360°絶景の広がる火打山 2462メートル の山頂だ。
火打山頂上標
:
佐渡ヶ島に向けて立っていた
火打山頂上発・絶景かな
長野盆地を見下ろす
富士の方角は
まだ朝日に染まっていた
後立山の山なみ
後立山連峰の北端は
親不知の海に落ちていた
東側には谷川連峰と上越の山々が
一列にならんでいた
北には《佐渡ヶ島》が、大陸のように横たわり壮観だ。 また、噴煙を上げる火口ドームまで見渡せる焼山や、豊かな稜線の起伏の末にそびえる雨飾山への連なりも素晴らしい。 振り返ると、宝石のように輝く池塘を散りばめた美しき湿原を前にそびえ立つ、妙高山の武骨な岩の積み重なりも味わいのある眺めである。
続 火打山頂上発・絶景かな
火打山の頂上展望は
やはり対峙する妙高山が主役だ
朝の光に輝く焼山
あのギザギザに尖った山は
戸隠の山なみだろう
妙高の入道頭を印象深く撮る
空から朝の雰囲気が消えたら
そろそろ頂上を後にしよう
また、高妻山 2353メートル も、ここから眺めるのが最も悠然として魅力的だと思う。
そして、雨飾山の更に奥にそびえ立ち、豊かな残雪を輝かす北アルプスの山々の展望も山頂に立つ喜びを深く感じる事ができるだろう。 この山頂の魅力に心躍らせたなら、そろそろ下山に取りかかろう。
真正面に無骨な頂の
妙高山を魅ながら下っていこう
絶景を目にしながら
ゆっくり下っても午前9時頃には
高谷池のテント場に戻り着けるだろう
《天狗ノ庭》と《高谷池湿原》の眺めを見ながらゆっくりと下っていくと、《高谷池ヒュッテ》へ帰ってくるのはたぶん9時頃となろう。 テント撤収など出発準備をしてテント場を後にするのが10時だとすれば、ちょうどいい時間位に《笹ヶ峰》に下り着く事ができるだろう。
山の花から里の花に変われば
この山旅も終わりが近い
後は、さして苦もないハイカーコースを下っていけばいい。 ネマガリダケと樹林帯の続く道を緩やかに下っていくと《富士見平》の分岐に出て、後は往路を忠実に下っていけばいい。
苗名滝
:
豪雪地帯・越後の雪解け水が
この凄ましい瀑布を創りだす
もう一つの百名滝・惣滝
下山後、時間に余裕があれば、麓に湧くいで湯で山の疲れを癒すのもいいだろう。 また、『名瀑百選』にも指定された《苗名滝》をめぐるのも一興である。
セミリタイヤを目指す方のブログに
「よくぞ削除されずに掲載されたなぁ」
という内容のブログがリンクしてあった
それはFX投資にシクじって
150万を失った奴が
自■を予告し「あと何日」と
カウントダウンする内容で
カウントダウンが途切れる日を以って
「さようなら」のお題の記事で締めくくり
以降の更新は途絶えていた
以降9年間更新がない事をみれば
恐らく予告通り実行したのだろう
本人自らこれだけ煽っておいて
「冗談でした!」はないと常々述べていたしィ
36歳だったらしいけど「安い」奴だね
コキ使われるだけの仕事に絶望した
ニートと言ってたけど
絶望する程の労働環境だったのかよ!
職種を選ばなけりゃ逃げ道は幾らでもあると思うけど
それに150万って人生に絶望する程の大金なの?
「車を自損事故でオシャカにした」程度の額でしょ?
そして縄を首に持っていくガッツがあれば
何でもできると思うけどなぁ
まぁ考え方はそれぞれだし
この損失で人生に絶望したと
思ったのも当の本人で
予告通り自■しようがしまいが
知ったこっちゃないけどね
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Re: No Subject * by 風来梨
rrrさん、こんばんば。
いつも見て頂いて有難うございます。
たぶんですが、この御仁は甘やかされて育ったか、引きこもりだった為に世間の中で揉まれた事が無かったんでしょうね。 だから、初めて社会に出たバイトでも、耐えられないほどにコキ使われたと思ってアンチ労働となったんでしょうね。
でも、この御仁にはキツく感じても、一般のアルバイターなら屁でもない作業だったと思いますよ。 バイトで、いきなり死ぬほど働かせるなんて、ヤクザの口利きで斡旋された建設業以外にないと思いますよ。
セミリタイヤを望む方全般に言える事ですが、展望が甘すぎますね。 いつも、「この人失敗するだろうな」と思いながら見てますね。
いつも見て頂いて有難うございます。
たぶんですが、この御仁は甘やかされて育ったか、引きこもりだった為に世間の中で揉まれた事が無かったんでしょうね。 だから、初めて社会に出たバイトでも、耐えられないほどにコキ使われたと思ってアンチ労働となったんでしょうね。
でも、この御仁にはキツく感じても、一般のアルバイターなら屁でもない作業だったと思いますよ。 バイトで、いきなり死ぬほど働かせるなんて、ヤクザの口利きで斡旋された建設業以外にないと思いますよ。
セミリタイヤを望む方全般に言える事ですが、展望が甘すぎますね。 いつも、「この人失敗するだろうな」と思いながら見てますね。
追い詰められた状況になると、ネガティブ思考しか出来なくなっちゃう場合があるようですね。
通常の思考があれば、いくらでも脱出?出来る方法は思いつくはずなのですが。
自分がよく訪れているブログの主がそういった結末?になったのを見ると、あまり気分良いものではないですよね。