風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第490回  蔵王連峰

『日本百景』 秋  第490回  蔵王 〔山形県・宮城県〕

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蔵王のシンボル・御釜

  蔵王連峰 ざおうれんぽう (蔵王国定公園) ・・・山形県・宮城県
蔵王といえば、まずは“モンスター”と呼称される樹氷林を思い描くだろう。 そして、無雪期のエメラルドグリーンに輝く火口湖《御釜》であろうか。 だが、山上道路が頂上直下まで敷設され、ゴンドラやリフトが麓から開設されて、誰もが知りえる大観光地になった今日では、一大レジャーランドの様相を呈している。

特に冬は巨大なスキーゲレンデと化して、“モンスター樹氷林”という素晴らしい情景があるにも関らず、惜しい事であるが「『日本百景』の情景としてはもう一つ当てはまらない」と感じ得たのである。

だが、シーズンを外れた頃の静かなる火山山塊とエメラルドグリーンの湖水を称える《御釜》は、「日本百景たる素晴らしき情景」として挙げるに相応しいものだと感じたのである。 従って、追加の補欠といういささか無礼な扱いであるが、この蔵王も我が『日本百景』の一つとして取り挙げる事にしたのである。



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蔵王・山游ルート詳細図

   行程表            駐車場・トイレ・山小屋情報
上山市街より蔵王エコーライン・ハイラインを車利用(0:45)→蔵王ハイライン・刈田岳駐車場
(0:50)→熊野岳(0:40)→御釜展望所(0:20)→刈田岳
(0:10)→蔵王ハイライン・刈田岳駐車場より車利用(0:55)→白石市街

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朝日で輝く直前の蔵王・御釜

この項目では冒頭の紹介で述べた通りに、シーズンオフの日の夜明けから朝の時間帯にかけて、朝の静けさ漂う蔵王山域をハイキング気分で散策してみよう。 なぜ、『シーズンオフ』という時期と『夜明けから朝』という時間帯を選んだかというと、無論観光客による喧騒をできるだけ避けて、『日本百景』たる情景を心ゆくまで堪能する為である。 それでは、朝の贅沢な時間を使って、蔵王山域を散策してみよう。

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この行程を成し得る為には
夜明け前に蔵王遊歩道に
繰り出す事が必須条件となる

この行程を実行するには、2つの事が成しえなければならない。 一つは、夜明けから朝の日が昇るまでの天候が快晴である事である。 だが、こればっかりは、前日の天気予報によって“アテ”をつける以外に手はなさそうだ。 もう一つは、前日の夜までに《蔵王ハイライン》の《刈田駐車場》までアプローチしておく事である。 これは確実に実行しないと、この散策企画は実行不可能となるのである。

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だが《蔵王ハイライン》は
夜間閉鎖されるので
蔵王で御来光を望むのはか困難を伴う

だが、シーズンオフの《刈田岳駐車場》にある《刈田岳レストハウス》はトイレさえも閉鎖してしまうので、《蔵王ハイライン》の料金所手前にある《蔵王エコーライン》のパーキングエリアで仮眠して、夜明け前に《蔵王ハイライン》の《刈田駐車場》まで向かうのも一つの手である。 ここなら、トイレも開放されて使用可なのである。

しかし、たった2.5kmの距離でしっかりと割高な通行料を取るのだから、トイレ位は常時使用可とするのが義務ってもんだろうと思うのだか。 さて、《蔵王ハイライン》への愚痴は終わりにして、夜明けと共に散策を開始しよう。

シーズン中以外は閉鎖している《刈田岳レストハウス》の脇の石段を登っていくと、程なく蔵王をめぐる縦走路に出る。

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縦走路上から刈田岳と
蔵王神社神殿を望む

この縦走路を右へ行けば神社社殿のある刈田岳で、社殿のある頂上台地まで段スロープの坂が続いている。 一方、左へ行けば、道蔵王最高峰の熊野岳への道となる。 せっかくの朝景、しかも日の出という絶好の時間帯である。 神社社殿などの人工物で最も美味しい時間帯を逃すのは勿体無いので、ここは迷わず熊野岳への道を取る。

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御来光が昇る直前の西の空
空がほのかに染まっていた

起伏のほとんどない整備された砂利状の道を伝っていくと、程なく《御釜》のすぐ左側よりサンライズが上がってくるだろう。

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そして《蔵王ハイライン》の
入口前で夜を明かしてまで
魅せられたかった御来光が昇る

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朝日に茜色に染まる蔵王の山々

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刈田岳と歩いてきた道も
茜色に染まっていてた

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御釜を囲む馬ノ背も
茜色に染まっていた

このサンライズとピンクに染まった夜明けの空、そして日の出の光を浴びて輝く蔵王の山々を目にするだけで、昨夜出発の車内仮眠という苦行!?の元は十分過ぎる程に取れるのである。

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だが御釜は霧が立ち込め
いっとき待って霧が晴れても
日の出の光が強過ぎて黒潰れとなったよ

そして《御釜》であるが、こちらは日の出の光が強すぎてまだ蒼くは輝いていないので、帰りのある程度陽が上がった時に近寄る事にしよう。 さて熊野岳への道であるが、《御釜》の端を過ぎる位から緩やかな起伏が出てくる。

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緩やかな起伏の縦走路を振り返る

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周囲の山肌は秋色に染まっていた

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緩やかな起伏を登りつめると
避難小屋との分岐に登り着く

一度軽く下って、火山特有の火山岩礫のゴーロ石の転がった傾斜をひと踏ん張り登りつめると、熊野岳の肩に立つ避難小屋前に出る。

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旧来あった石室であろうか
謎に満ちめいた石垣と壕

避難小屋前には古来の避難小屋跡なのであろうか・・、石の鳥居と石で囲まれた壕があり、石の鳥居には『クマノ・・』と書かれていて、それに続く言葉は消えていた。 恐らく、御神体である熊野岳を奉る言葉が刻まれていたのだろう。

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この石室を背後から望むと
神秘的な情景を魅る事ができた

なお、この肩に立つ避難小屋はどうやら使用不能のようで、扉は開かず内部確認はできなかった。

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避難小屋からは
天空の大海となった雲海が望めた

さて、最高峰の熊野岳 1841メートル へは、ここより広く緩やかな頂稜を10分も歩けば到着する。

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熊野岳の頂上標柱

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頂上に鎮座する石碑

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熊野岳頂上に建つ祠が
三角点ビークとの事だ

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振り返ると先ほどの石室が
結界を張って気を放っていた

広い頂上台地の西端に奉られた熊野岳神社が三角点ピークとなっている。
眺めは雄大で、雲海に浮かぶ飯豊や月山の山なみ、山形盆地の町なみが一望できる。

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最高峰・熊野岳からは
雲海に浮かぶ飯豊や月山が望めた

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頂上の祠より先は
「次の機会に」という事で

また、今回はここで切り上げるが、更に先に続く蔵王の縦走路と緑豊かな山なみも見渡せる。 
日程に余裕があるなら、この先に続く縦走路を伝って《蔵王温泉》への1deyハイクを企画するのもいいだろう。

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最高峰・熊野岳の次は
蔵王のシンボル・御釜めぐりだ

熊野岳から戻ったなら、次はエメラルト色に輝く《御釜》めぐりだ。 熊野岳より往路を戻る事30分程で、先程サンライズを眺めた《御釜》の端に出る。 これより広い稜線を、《御釜》の方向へ柵のある所まで近寄ってみる。 時間はゆっくり熊野岳を往復した後なので、たぶん7時前後だろう。

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朝日が背後の山にかかっている時は
逆光そのままの黒潰れとなるようだ

なお、柵を越えるのはNGだ。 有毒な火山ガスが漂っている場合もあるので、敢えて越えるとするなら生命も含めての危険と不法行為による責任がかかってくるので念の為。

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光が差し込み始めて
少しづつエメラルド色に変わっていく

季節にもよるが、この時間帯になるとそろそろに日も昇ってきて、それに合わせて《御釜》も日の光を受けてエメラルドブルーに輝き出すのである。 朝の雰囲気を損なわずにエメラルドグリーンのお釜が望めるこの時間帯が、『極上の時間帯』といえるだろう。

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最大のエメラルト色となった瞬間

《御釜》に沿っての崖上に柵が立てられているので、それに沿って絶妙の“《御釜》の輝く位置”を見つけながら歩いていこう。 絶妙の位置が見つかったなら、カメラを向けて山の思い出を写真として刻んでいこう。

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ある程度霧がないと
エメラルドは陰るみたい

さて、思う存分《御釜》を味わったら、柵のある《御釜》展望所より離れ、縦走路へ戻っていく。
縦走路へ戻ると、程なくレストハウスへの分岐に出る。 ここは朝に分岐となっていた社殿のある山頂・刈田岳へと立ち寄って帰る事にしよう。 刈田岳へは、出発時に述べた通り、丸太で仕切った段スロープを10分ほど上がっていくだけだ。

登り着いた刈田岳 1758メートル には熊野岳から遠望できる程の立派な社殿が建っていて、蔵王神社的な山頂はこちらのようである。 山からの眺めは、お釜の情景とそろそろに秋の色着きを始めた山々と蔵王ハイラインのつづら下りの道路が見渡せる。

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徐々に立ち込める霧が
山上を覆い始めて
この1時間後にはシトシトの
雨模様となってしまった

刈田岳の眺めを十分堪能して駐車場に戻ると、時間は8時前後であろうか。 ここからは、《蔵王エコーライン》沿いにある滝めぐりもいいし、蔵王温泉や遠刈田温泉などの麓のいで湯めぐりもいいだろう。
なお、ワテが探勝した秋のこの日であるが、朝の8時過ぎまでは快晴であったが、急に曇りだして9時頃から霧雨状態になってしまったので、残念ながら滝めぐりはお預けとなってしまった。 従って、『蔵王の滝めぐり』は、また次の機会を待つ事にしようと思う。

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次はもっとエメラルド色に輝く
蔵王・御釜を魅たいなぁ

・・この夏は前年の暮れに手術して身体も弱っていたし、親父の一回忌やパソコンの買い替え、やっとこさ収益物件が購入できて動き出した家主業の事、そして勤め先のブラック企業によって、手術明けのワテを新入社員が1ヶ月で飛ぶような部署に配置する嫌がらせを受けて、心身共にかなり疲れて記事を書くペースも山に行く回数もガタ減りとなっちゃいました。

なので、毎年8月中旬~9月中旬は、『晩夏』の季節カテゴリに数本の記事を上げているのですが、上記の理由で記事をアップする事ができず、本年は飛ばす事になっちゃいました。 真にスミマセン。


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