風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第153話  中部日高・カムエク その5

よも”ヤマ”話  第153話  中部日高・カムエク その5 (下山・沢下行) 〔北海道〕 '96・8

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沢を下って雲海の下にある下界へ

  札内川・八ノ沢 さつないがわ・はちのさわ(日高山脈襟裳国定公園)
八ノ沢(はちのさわ)は札内川の支流であり、札内川と合流した後に幕別町で水系本流の十勝川と合流して太平洋に注ぐ。 八ノ沢流域の全てが、日高山脈襟裳国定公園に指定されている。 この沢は、登山道のないカムイエクウチカウシ山への沢登りルートとして認知されている。

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楽園・八ノ沢カールの朝

北海道日高支庁(支庁は現在振興局となっている)の日高郡新ひだか町と十勝支庁の河西郡中札内村に跨る、日高山脈中央部の主脈であるカムイエクウチカウシ山の八ノ沢カール底のモレーンに源を発し、7月末まで雪渓(デブリ)の残るV字谷を形成しながら、880mの標高差を以って八ノ沢出会で札内川の記念沢と合流している。

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八ノ沢の源流となる
八ノ沢カールは花の楽園だ

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カールから湧き出した清水は
標高差1000mを駆け下る

『1000m三股』と呼ばれる地点から上流は急峻となって滝が連続するが、八ノ沢カールまでは左岸に高巻する巻き道(踏み跡)がある。 但し、巻き道では滑落事故が多発しているので下山では細心の注意を要する。



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中部日高・カムイエクウチカウシ山
八ノ沢遡行ルート行程詳細図

  アプローチ
帯広市街から車(0:40)→中札内村・上札内(0:20)→ピョウタンの滝・日高山岳センター
(0:15)→札内ヒュッテ

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夜か開けたカールから望む
十勝幌尻岳の札内川源流の山々

  行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 札内ヒュッテ(1:00)→七ノ沢出合(1:40)→八ノ沢出合
     (2:10)→1000m三股(2:30)→八ノ沢カール
《2日目》 八ノ沢カール(2:00)→カムイエクウチカウシ山(1:40)→八ノ沢カール
《3日目》 八ノ沢カール(2:20)→1000m三股(2:10)→八ノ沢出合
     (1:40)→七ノ沢出合(1:00)→札内ヒュッテより車(1:40)→帯広市街   
   ※ 当時の札内ヒュッテは、まだ『札内川園地『』として整備されておらず
    ヒュッテもまだ三角屋根のモノだった
  ※ 前話『第152話 その4』の続き

楽園の朝の感動をもう一度
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楽園の朝の感動をもう一度

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朝日に照らされて輝く
キンバイソウ

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湧き立つ水蒸気が徐々に拡散して
ピラミット峰が姿を現した

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儚い薄幸色の花が
光り輝く幸福色の花となった

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普段はスルーする粒の花も
イルミネーションの如く
小さな光の粒となる

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花り夜露が朝日を浴びて
輝く宝石となる

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朝日に照らされた小さな米粒花が
線香花火のように光りだす

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カールから望む山なみが
かぎろい色から白く光りだしたら
『夢の楽園の朝』も一段落だ

陽が昇って『早朝』から『朝』へとなると、『夢の楽園の朝』のこの限りなく神秘的な情景も一段落する。 一段落した所で、いつまでも飽きないこの情景ともそろそろお別れだ。 テントをたたんで出発の準備に取りかかるとしよう。

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楽園のお花畑を過ぎると

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神秘の情景を魅せてくれた
『夢の楽園』八ノ沢ンールとは
しばしのお別れだ
でもまた来るぞ!『夢の楽園』に

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八ノ沢カールのモレーン下から
湧きだした清水がはじけ落ちる
生まれたての八ノ沢を下っていく

カールのお花畑を下ると、《八ノ沢》が寄り添ってくる。 この沢を往路の通り下っていく。 
沢は札内川に向って、山を深く刻んでとうとうと流れ落ちている。

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穏やかな流れだった清水は
山肌を削って深い谷を創造する

振り返ると青空の下、沢のしぶきが光り輝いている。 心安らぐ情景だ。 しかし、沢下りは登り以上に滑りやすく危険だ。

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沢は上りより下りか
より危険となる

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なぜな滝を直に降りなければ
ならない所に出くわす事もあるから

そして、沢が滝となって落ちる所である。 なので、沢での転倒は滝からの転落につながりかねず、命の危険も孕んでいるのである。

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滝を降りる最中に足を滑らすと
滝下に真っ逆さまに落ちてしまうから

そういった訳で、体力次第でイッキに登れる往路と違って登り以上に時間がかかり、緊張が続くので精神的な負担も大きい。 下り調子で飛ばしていくと大ケガの元だ。 ゆとりを持って慎重に行く事にしよう。

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1000m三股の滝下りは
滑りやすい一枚岩の下りなので
最新の注意が必要だ

特に、《1000m三股》の無名滝への下りは一枚岩の下降もあり、足の取っ掛かりを見つけるのに苦労する。 《1000m三股》に着いても、まだ気が抜けない。 これからも、岩がゴロゴロした河原をルートファインディングしながら下って行かねばならないのだ。

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1000m三股の滝を降りると
緊張した場面からは解放されるが
まだまだ八ノ沢の急流下りが続く

・・距離の割に時間を食うこの《八ノ沢》の沢下りも、《八ノ沢カール》と『カムエク』が背後に望めるようになると、札内川が近づいて終わりを告げる。 《八ノ沢出合》からは、避暑も兼ねて札内川本流をゆっくり徒渉していこう。

だが、最後の最後まで本流の徒渉があるので、《七ノ沢出合》に着いて山行を終えるまで気を引き締めていこう。 本流沢の渡渉は、滑り落ちたり滝に転落するような危険はなくなるものの水量が格段に増えて、初心者の沢と言われるこの沢でも膝上の渡渉となる。

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写真は帰りの晴天時で水量が少なく
見えるが膝までの水量がある
梅が降って増水すると水位が
腰上まで達して渡渉不能となる

雨でも降ると急激に水量が増えて、途端な渡渉不能となってしまう。 もう水量が股下まで達すると、流れに足を取られてアニメの『ムーミン』のオープニングでムーミンが沢に流されていくように、身体ごと流されかねないのであるから。

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本流に入って3度目の渡渉の
沢の中州へ渡る渡渉点

だからだろうか、『八ノ沢出合』で八ノ沢と合流する記念沢を渡って本流沢を伝うようになってからは渡渉は3回と、極力渡渉しないようにルートがつけられているのが、今更ながらに理解したよ。
今日は前話の『夢の楽園の朝』でも語った通り、朝から快晴の盛夏の登山日和だったから爽快な沢下行だったが、雨が降れば瞬く間に増水して沢での『カンヅメ』もありえるのだから・・っていうか、次に登った時の『オチャメネタ』はコレだったりして。

まぁ、今回は体力最盛期であった事もあり、掲載写真(使いまわしだけど)の如く、不細工な身なりだが筆者人生でも5本の指に入る凛々しきアリバイ写真となったよ。

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不細工な身なりだけど
『憧れの峰』を踏むという
本願成就を果たした
我が人生の5本の指に入る晴れ姿

山の後は風呂に入りたかったけど、まだ人工滝のビョウタンの滝前の札内川園地にある『日高山岳センター』は開設されておらず、中札内の中心部に銭湯も見当たらなかった事から、日勝峠を越えた日高町まで戻ったよ。 今なら『日高山岳センター』はあるし、虫類にクアハウスがあるし、帯広でも銭湯を見つけているのでそんな心配はないが、この時は温泉めぐりのブーム前でクアハウスなど数少なく、銭湯など風呂を見つけるのもひと苦労だったから。

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今は日帰り入浴のクアハウスと
なっている沙流川温泉
当時は普通のタイル浴槽だったような
※ 楽天トラベルの掲載写真より

そして、「若いっていいなぁ」で、まだ明るい15時頃には日勝峠を超えて、日高町にある『沙流川温泉』の一軒宿の温泉(今は旅館は廃業してクアハウスとなってるようだ)で『山の後の本願成就』を果たしたよ。

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日高竜門のトセライブインは
富内線の岩知志駅付近の無人地帯で
倒壊しかけの廃屋が点在する
ワテは慣れているが常人なら
車寝は「肝だめし」な所だったよ
※ 『廃墟・ドライブイン』より

そして、「若いって金がかからないなぁ」の如く、こんなハードな山行の終えた夜なのに、日高竜門のドライブインの片隅で車寝したよ。


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老後の対策に家主業をし始めてから
セミリタイヤを目指す方のブログをよく見るが
記述されているセミリタイアを目指す
その動機・手法・計画は全く甘く
「必ずシクじる例」の反面教師となるよ

まず手法にネット株式投資を上げてるけど
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成績を上げられない営業(大手企業以外)は
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それはワテは不動産屋で営業をした事あるから知ってるよ


もし技術屋がそんな柵を避けたいのなら
常に金になる技術を提供し続けるか
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製薬会社のような製品開発研究者としての地位が
保証された業務に就く事だろうね

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ボロ雑巾のようにコキ使われて
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セミリタイヤ後も上手くいかないだろうね

株式投資は暴落して元金さえ
食い潰す事もあるのだから
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「甘い願望」は捨てる事だね
たぶん今の仕事で定年を迎える方がラクだと思うよ



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No Subject * by ねむろ大喜
晴れ姿がヨタヨタに見えますけど、、、
温泉入りたいな♨️

Re: No Subject * by  風来梨
ねむろ大喜さん、こんばんは。

「ボロは着てても心は錦ィ~」って心意気で。
こんなのでも、歳食った今より数万倍凛々しい(但し、当方比)姿でしたよ。

昔のこの頃は、温泉ブーム前で温泉クアハウスなとはほとんど見当たりませんでしたね。

コメント






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No Subject

晴れ姿がヨタヨタに見えますけど、、、
温泉入りたいな♨️
2021-09-21 * ねむろ大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

ねむろ大喜さん、こんばんは。

「ボロは着てても心は錦ィ~」って心意気で。
こんなのでも、歳食った今より数万倍凛々しい(但し、当方比)姿でしたよ。

昔のこの頃は、温泉ブーム前で温泉クアハウスなとはほとんど見当たりませんでしたね。
2021-09-22 *  風来梨 [ 編集 ]