風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第457回  上山田線・上山田駅

『路線の思い出』   第457回  上山田線・上山田駅 〔福岡県〕

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撮ってて良かった上山田駅舎
っていうか何故にこの駅を撮って
木造駅舎の大隈駅を撮らなかったのだろう?

《路線データ》
        営業区間と営業キロ          輸送密度 / 営業係数(’83)   
      飯塚~豊前川崎 25.9km            688  /   2061    

                            廃止年月日               転換処置  
          ’88/ 9/ 1                  西鉄バス 
 
廃止時運行本数
               飯塚~豊前川崎   下り2本・上り1本
               飯塚~上山田    下り11本・上り13本
               上山田~豊前川崎  下り2本・上り3本
 
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上山田駅駅名標
※ 『プラットホームの旅』より

上山田駅(かみやまだえき)は、かつて福岡県山田市(現・嘉麻市)上山田杉町に設置されていたJR九州・上山田線の駅である。 上山田線の廃止に伴い、1988年9月1日に廃駅となった。

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広い構内と剝がされた側線跡地が
上山田線の中心駅で
石炭積み出し駅だった事を物語る
※ 『プラットホームの旅』より

当駅は嘉麻市(旧・山田市)の中心駅であり、上山田線の中心的な駅であった。 2面2線の相対式ホームと数本の側線を有していた。 また、コンクリート造りの立派な駅舎があった。 かつては石炭の積み出し駅であり、駅往時は駅長配置の直営駅であった。 

筑豊本線の終着駅となっていた時期がある。 また、上山田線最終営業日まで、売店(キヨスク)が営業していた。 当駅は長らく上山田線の終着駅であったが、1966年に当駅から豊前川崎駅までの延伸開業により中間駅となった。 しかし、当駅を境にして輸送の需要が大きく異なり、飯塚駅方面への列車は比較的多かったが、豊前川崎駅方面行きの列車は朝夕のみの4往復と少なかった。

また、上山田線の上山田~豊前川崎の新開業区間は、同様に運行本数が少ない漆生線列車との共通運用が組まれており、漆生線の実質上の接続駅であった(下山田駅が実際の分岐駅ではあったが、すべて当駅まで直通運転されていた)。

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上山田駅跡にあるモニュメント
※ ウィキペディア画像を拝借

駅廃止後は、1999年(平成11年)まで嘉穂交通の山田支社が置かれ、代替バスが配置されていた。
現在の駅跡は、山田生涯学習館・図書館となっている。



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上山田駅で発車を待つ上り列車
コレを乗り逃したのが
事の始まりだった
※ 『マイタイピング』より

上山田駅の思い出の『1番』は、漆生駅豊前川崎駅で記したキテレツに「有り得ない出来事」なのだが、既に2回記事に上げており、さすがに3度目は「笑えない」ので、別の思い出を記す事にしよう。

それは、なぜか九州ではよくカマしていた本数の少ない廃止ローカル線ではタブーの「列車の乗り逃し」である。 当時の上山田駅には、上山田線が第二次に指定された頃に訪れたのである。 だが、当時は「ローカル線が廃止となっても一次対象路線の一部位で、二次対象路線のほとんどが存続する」と読んでいたのである。 まぁ、鉄道雑誌とかの論評でも、このような主張を誌面に出すルポライターがほとんどだったしィ。

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二次の廃止対象に指定されたとはいえ
山田市(現 嘉麻市)の中心駅を抱える
上山田線が廃止になるとは思わなかったよ
※ 『プラットホームの旅』より

当時は確か高校に上がった年だったタワケガキ(思えば・・よくぞこんなロクデナシになったもんだ)も、「右に倣え」の甘い観測を抱いていた。 そんな訳で、「二次対象路線の上山田線は廃止にはなるまい」と、心にスキが有りまくりだったのである。 だからか、廃止対象一次線で廃止が確実視された『日本一の赤字線』の添田線も、車内爆睡の失態を犯している。

このように、北海道の廃止ローカル線以外は油断だらけだったタワケガキも、「せっかく廃止ローカル線を追って九州に来たのだから・・」と、適当に上山田線の『撮り鉄』計画を立てる。 まぁ、こんなに余裕綽々なのも、鉄道雑誌の情報に感化されていたからだろうね。

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夜行列車の乗り継ぎ駅から
離れた上山田駅にたどり着けるのは
早くても10時着の列車だった
※ 『レイルラボ』より

・・で、午前10時過ぎ位に上山田駅に降り立つ。 始発に乗って『夜討ち朝駆け』必須な『乗り鉄&撮り鉄』でこんなに遅い時間の訪問なのは、夜行列車で夜を明かしてアプローチする手法を取ったなら、早朝に上山田線の始発駅である新飯塚にたどり着く事ができなかったからである。

あり丁寧に言えば、上山田線内で駅寝でもしない限り、この時間より早い列車に乗る事ができなかったからである。 まぁ、当時は駅寝に食指を伸ばす以前の「高校上がりたて」の小僧だったしィ。
・・ていうか、この1~2年先には受験などかなぐり捨てて、学校サボっては真冬の北海道で『駅寝撮り鉄』するロクデナシの王道を行く事になるんだけれど。

話は反れたが、朝10時に上山田駅に着いても、上山田線での『乗り鉄&撮り鉄』は成り立つのである。 それは新飯塚~上山田の区間に限っては1日13往復と、「まさか廃止にはなるまい」と思えるほどに列車本数があったからである。 上下線を合わせれば、1時間に1本以上の列車が運行されていたのである。
逆に上山田~豊前川崎の朝夕のみ4往復区間は、早々に『撮り鉄』を断念して、この区間が漆生線との共通運用だった事を利用して『乗り鉄』のみとしたけれど。

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本数が多いといっても
やはり廃止対象路線で
日中は上下共に2時間の空きがあった
※ 『全国駅舎・駅前紀行』より

だが、いくら本数が多いといっても、やはり上山田線はローカル線区で、朝10時過ぎから昼間までの時間帯は上下線とも列車がなく、2時間ほどの間が空いたのである。 仕方がないので、「早めの昼飯&時間潰し」をしようと駅周辺を見渡す。

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現在の上山田駅前
右端の建物に至福の時にカマけて
列車乗り逃しの失態となった
お好み屋があったと思う
※ 嘉麻市・山田図書館のウェブサイトより

すると駅前に、店内に座敷の鉄板焼きとマンガ本の本棚がある「育ちのいい!?」お好み焼き屋があったのだ。 飯を食う事より時間潰しが主目的のタワケガキは、ゴキブリホイホイに入る奴のようにキョロキョロと挙動不審に店の中に入る。 挙動不審だったのは、お好み焼の価格が気になったからというのは言うまでもない。

でも、価格が当時の標準価格で、しかもランチサービスでライス付きだったので、安心して店内に居座る事ができたよ。 以降、マンガ本棚にズラ~と並べ立てられたコミック単行本やら少年ジャンプを見ながら、お好み焼きをツツく至福の時が流れたのである。

だが、こういった『至福の時』は時間の感覚を麻痺させるものである。 お好み焼きをツツきながらマンガ本を見ていると、あっという間に列車待ちの2時間が過ぎて、気が付けば12時半を周っていたのである。 とどのつまり、上山田線の撮影地に向かうべくの12時の列車に乗りそびれたのである。

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コレで「乗り逃した」と諦めていたら
上山田駅に着いた時に撮った
カラーバランスの崩れたこの1枚のみに

店の時計を見て慌てて駅に駆け戻っても後の祭り・・、次の上り列車は14時までなかったのである。
14時台の1往復を『撮り鉄』する計画を立てていたので、上山田線での『撮り鉄』は水泡に帰すと思われたが、小僧の頃から「自身の自爆に伴うアクシデント」に強かったこのタワケガキは、とっさに駅前に停まっていたバスの行先表示幕に『西鉄大隈駅⇔上山田駅』とあったのを見つけてそのバスに乗り込む。

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当時のバスの行先方向幕は
『西鉄大隈駅⇔上山田駅』と
間抜けな小僧に期待を抱かせる
紛らわしいモノだった
※ 『ほぼ西鉄バスの旅』より

「大隈は上山田線の途中駅だから、これに乗れば上山田線にアプローチできる」、「『乗り逃し』の失態をバス運賃の200円程で帳消しにできた」と自身の機転の良さを褒め称えていたタワケガキだが、「これで解決」とはならなかったのである。 要するに、タワケガキはこの後にキッチリと『ツボ』にハマるのである。

そのバスは20分に1本位の頻発運行で、これに乗って10分ほどで終着のバス停・西鉄大隈に着いたのだが、終点のバス停・大隈に着いて意気揚々とバスのタラップを降りて辺りを見渡すと、上山田線の大隈駅は見当たらない。 「たぶん、これは駅筋に入れば駅なのだな」と、周囲に延びる道筋を見渡すが何もない。 ここはしおらしく「スミマセン、大隈駅はどこですか?」と、『旅人の王道』を行使する事にする。

で・・、早速通りすがりの地元民に聞いてみるが、『大隈駅』を訪ねても指差すのは先程にタラップを降りた『バス停』であった。 そして、バス停の表示を見ると、確かに《西鉄バス・大隈駅》とある。
ここは本当に『大隈駅』なのである。 でも、ここは『国鉄』のではなくて、『西鉄』のであるが・・。
 
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列車を乗り逃した間抜けな小僧』に
とっては国鉄上山田線の開業時に起こった
鉄道回避運動は「エライ迷惑」だったよ

何でも、国鉄上山田線の開業時に起こった鉄道回避運動とやらで、本来の大隈と離れた街外れに鉄道駅が建設されたとの事で、この《西鉄バス・大隈駅》のバス停留所こそが嘉穂町(現在は合併して嘉麻市)の中心市街であり、住民にとっての『駅』だったのである。
 
だが、『廃止されようとしている上山田線の○鉄写真を撮りにきたのに、列車を乗り逃した間抜けな小僧』にとっては、そんな事はどうでもいいのである。 とにかく、これは困った。 バス停とはいえ『大隈駅』前で「大隈駅はどこですか?」と訪ねるほどの度胸はないっていうか、体裁が悪くて聞けない。

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このバス艇ポールが立つ前で
「大隈駅はどこですか?」と
聞く度胸はなかったよ
※ 西鉄バスのバス停案内ウェブより

仕方がないので、「ある程度バス停と離れた所で再び尋ねよう」と決めて、アテもなしにとにかくバスから離れる事にする。 これより、銀箱をかついでのアテもない徘徊が始まる。 ある程度歩いて街外れに出た時、田圃で農作業をしていたおばさんに、再び『大隈駅』の位置を訪ねる。 このおばさんは『ストライク』な人で、列車を乗り逃した上に見知らぬ町を徘徊しているアホな小僧に、適切な『返しの誘導』を出してくれたのだ。
 
それは、『役場のあるとこかい?』と。 つまり、『役場』とは先程の《西鉄・大隈駅》のバス停の事で、この『誘導返し』でアホガキは救われたのである。 「違う! 国鉄の駅」と切り返す事ができたのである。
 
これで「役場のある所から来た」という事から話の筋をつなげる事ができて、『国鉄の駅』という始めに出せば苦労しない『キーワード』を出す事ができたのである。 まぁ、『キーワード』も何も、上山田駅で列車を乗り逃がさねはこんな目には遭わなかったのだが・・。
 
まぁ、これで『国鉄の駅』の位置も判りメデタシ・メデタシとなる所だが、そうは上手くいかないのである。 本当の国鉄の駅は、現在地から約3km北東方向にあるとの事である。 徘徊したのが「鉄道のあると思える方向」に向けて・・だったので事態が大幅に悪化する事はなかったが、再び重い銀箱を担いで3kmの歩きを課されたのである。
 
・・で、ようやくやってきた大隈駅は14時過ぎ。 撮影予定の14時台の1往復にギリギリ間に合ったのである。 しかも、途中から線路の傍を歩いたからか、撮影できそうな所はすぐに決める事ができたのである。

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さすがに着いたギリギリの列車は
今イチなデキで手応えなかったよ

とどのつまり、普段はハショる撮影地のロケハン(これをハショるのは『撮り鉄』としては風上にも置けないね)を、『駅を訪ねての徘徊』という偶然の産物としてこなす事ができたのである。
 「14時台の1往復に手応えがなかったから」かどうか判らんが、16時台の夕暮れ時の列車は気合が入ったようである。 それでは、その上山田線での『一番星』で、この『乗り逃し』の失態を締めくくろうと思う。

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乗り逃しの『オチャメ』も
この上山田線の『一番星』が
撮れた事でいい思い出に

でも、添田線と違って、何とか足跡を残せたので良かったと思うよ。
添田線は歳食ってから、あの『日本一の赤字線』での車内爆睡を後悔したからねぇ。

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記事の初めにも言ったが
何故にこの立派な木造駅舎を
撮らなかったのだろう?
※ 『プラットホームの旅』より

でも、大隈駅の立派な駅舎は撮っておくべきだったね(この頃は、駅舎はスルーだった)。


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これも日本に恨みを抱いて
いなければ口が裂けても
言えない文言である
まだまだあるので続きは次回に







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No Subject * by ねむろ大喜
呑み鉄をやりたい(╹◡╹)

Re: No Subject * by  風来梨
ねむろ大喜さん、こんばんば。

>呑み鉄をやりたい

もう一度廃止になったローカル線の『乗り鉄&撮り鉄』したい!!

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No Subject

呑み鉄をやりたい(╹◡╹)
2021-09-05 * ねむろ大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

ねむろ大喜さん、こんばんば。

>呑み鉄をやりたい

もう一度廃止になったローカル線の『乗り鉄&撮り鉄』したい!!
2021-09-06 *  風来梨 [ 編集 ]