2021-08-25 (Wed)✎
『路線の思い出』 第455回 宗谷本線・徳満駅 〔北海道〕
晩年は貨車駅と同じレベルに
なっていた徳満駅
※ ウィキペディア画像を拝借
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
旭川~稚内 259.4km 746 / 489
運行本数〔名寄駅発着列車〕(’21)
札幌・旭川~稚内 特急【宗谷】・【サロベツ】3往復
旭川~名寄 快速〔なよろ〕4往復
普通 8往復(一部 音威子府・稚内への直通列車あり)
名寄~音威子府 普通 下り4本・上り5本(一部 旭川への直通列車あり)
音威子府~稚内 普通 下り3本・上り4本(うち上り1本は稚内~幌延)
かつては『駅寝の神様が宿る駅』
だった徳満駅
※ ウィキペディア画像を拝借
徳満駅(とくみつえき)は、北海道天塩郡豊富町字徳満にあったJR北海道・宗谷本線の駅である。
駅廃止時は単式ホーム1面1線を有する無人駅であったが、かつては稚内方面に向かって右側に木造駅舎とその横の名寄寄りに貨物積卸場を設け、千鳥式ホーム2面2線を有する交換設備を有した一般駅であった。
かつての徳満駅は
古き良き時代の木造駅舎があった
だが、1984年11月に、宗谷本線のCTC化によって当駅が無人化された事に伴い、駅舎とは反対側のホームと線路の撤去が行われて棒線化された。 駅の無人化後も開業時からの駅舎はしばらくは残っていたが、2000年7月に撤去されている。 その後は、プレハブ建築の待合室と簡易なトイレが並べて置かれるのみとなっていた。
2016年3月26日のダイヤ改正による減便以前は、下り5本・上り4本(夜間の上り普通列車は通過)の列車があったが、このダイヤ改正で1日3往復となって更に利用機会が減って利用客も日に0~1人にまで落ち込み、2021年3月13日のダイヤ改正で利用客減少の為に駅廃止となった。 2019年度の1日平均の乗車人員は1.2人との事である。
駅名の由来であるが、当駅が所在する地区のかつての地名は『福満(ふくみつ)』と呼ばれていたが、駅の開業時には既に同音の城端線・福光駅が存在した為に、『徳満』と名前を変えて駅名にしたとの事で、地名も駅と同じく『徳満』となった。
豊富から徳満への“寿”乗車券
裏面には「徳が満ちて豊かな富をえる」
と記されてあった
かつて駅員が配置されていた頃には、隣の豊富駅と共に語呂が良かった(徳が満ちる・徳が満ちて豊かな富を得る)為に、入場券や乗車券の人気があった。
『鉄』から離れて『山』に
熱中していたこの時も
列車がくれば撮ってたみたい
※ 別の時に撮影
徳満駅の思い出は、「ほんの一歩遅かった」という感情だと思う。 しかも、その「ほんの一歩」のレベルは「ひと夏=翌年」とかいうのではなくて、その年の夏の8月上旬に訪れているのだから、駅舎の撤去が2000年7月という事は、ほんの2週間ほど前に駅舎が撤去されていたようなのである。
駅名標が国鉄仕様から
JR仕様に変わっただけでなく
※ ウィキペディア画像を拝借
それは、駅前にはまだ駅舎を解体した瓦礫が残っていたし、駅舎前の広場は駅舎撤去工事の防音・防塵シートで覆われていて、防塵シートで仕切った端に通路を設けて、『駅入口 ⇒』のプラカードがその防塵シートの端に掲げられていた。
泊まる予定の駅舎が
泊まれなくなっていた
※ ウィキペディア画像を拝借
また、駅舎解体後の仮駅舎は、駅舎解体工事の現場で作業員の飯場として使っていたプレハブ小屋を、そのまま代用して駅舎にしていて、それがそのまま駅舎化したのである。 なので、ワテが立ち寄った際には、このプレハブ駅舎はまだ『仮駅舎』だったのである。
『鉄』への熱が冷めて
我が恥ずかしい『黒歴史』として
鉄道を避けていた時も
駅寝の下見と屁理屈をコネて
鉄道に近づいていたなぁ
※ 別の時に撮影
この駅に訪れた(西暦)2000年は、廃止ローカル線が淘汰されて久しい時が過ぎて、鉄道への情熱が冷めて『山期』に突入していた『放浪山旅』時代の末期で、この年は珍しく夏も仕事(フリーター)を継続していて、10日の盆休みを使って天塩岳と北日高国境稜線にアタックした時の事だったが、掲載写真の通り天気がすぐれず、この1日を『移動日&休息日』に充てていたのである。
駅寝するならやっぱり国鉄時代に
建てられた木造駅舎ですね
もちろん、泊る所は木造駅舎が筆頭候補で、その該当がなければこの年あたりから現れ始めた『道の駅』などでの車寝だった。 だが『道の駅』はまだ数が少なく、また狭い車の中(当時は4m未満の1800ccハッチバック車に乗っていた)で寝るよりも駅舎で寝る方が快適だったので、宿泊場所は「かつて取った杵柄」で餅をつきまくり・・の如く多用していた。 まぁ、金もなかったしィっていうか、今年の山行で台風に煽られて山荘に連泊した事なんか、この当時では「有り得ない事」だったけどね。
やっぱコレよか
※ カーセブンの掲載写真より
↓
コッチの方がよく寝れるよな
そういう思惑があって、「この徳満駅は立派な建付けで広くて『駅寝の神様が宿る駅』」の印象を抱いて立ち寄ったワテは、駅舎のあった位置が建設現場の防音・防塵シートに覆われていたのを見て愕然としたよ。 だが、普通の『駅鉄』さんが抱く「古き良き時代の木造駅舎がなくなった事」へのショックではなくて、「この日の宿泊場所が消えていた」事へのショックである。
古き良き駅舎が消えた事より
泊まる場所が無くなった
ショックの方が大きかったワテ
これによって『道の駅』なら美深に戻るか、このまま北上して隣駅の兜沼に賭けるか(確か駅寝が適う駅舎があったハズ)である。 最悪は、空き地を見つけて車を止めての車寝である。 でも、コレって真っ暗闇で、ワテは慣れているけど常人なら精神が持たないよ。
宿泊場所と目していたコレが
コレに代わっていたら
「どうしようか」となるだろうね
※ 別の時に撮影
・・で、「どうしようか」、「日が落ちて真っ暗闇にならぬ内に泊まる場所を決めないといけないなぁ」という事となって、とにかく泊まる場所を早急に探す事となったのである。 そして、稚内方向に行くと、次に登る天塩岳の登山口から遠くなるし、今更『道の駅』のある美深まで130kmも戻れるハズもなく、「この辺りで宿泊場所を見つける」ミッションが付け加えられたのである。
「今日の宿泊場所は・・」と悩みながら車をアテもなく転がしていると、『宮ノ台展望台』という案内板があり、それに乗って宮ノ台の方向に車を進めると、その先々に『宮ノ台展望台』のより詳しい案内板があって、それには「トイレ・駐車場完備」を示していたのである。 コレで決まったよ、今日の宿泊場所が・・。
宮ノ台展望台の説明版
※ フォートラベルの掲載写真より
・・で、この『宮ノ台展望台』に着いたのが暗くなる1時間ほど前。 トイレが使えるかを確認して(洋式で身障者トイレもあったよ)、誰もおらず車も全くない広い駐車場に車を止めて、その横にテントマットを広げて自炊する。 ちなみに、ワテが『道の駅』より『木造駅舎』での駅寝を好むのは、自炊ができるからなんだよね。 だが、今では『道の駅』でも、広いテーブルがあって閉店していれば自炊するアウトローなロクデナシだけど。
そこは「野宿の天使が舞う」
素晴らしき展望台だった
そして、空が暗くなってきた日没前後までに飯を食い終えて、寝るまでの時間つぶしに展望台に上ってみる。 上がってみると、それは『素晴らしい情景』だったよ。 その『素晴らしい情景』とは広大な宗谷丘陵の展望ではなく、仕切られて『室内』となった展望室内である。
それは、寝転がれるソフトチェアの長椅子があり、雨風とも完全シャットアウトできて、なおかつ電気のスイッチがあって、眠たくなるまでマンガを持ち込んで暇つぶしも適う電灯の確保も適ったのである。
この展望台は、真に『野宿の天使が舞う展望台』だったのだ。←言ってて恥ずかしくないか? このタワケ・・
無人の原野の夜は
当然の如く真っ暗闇だ
まぁ、肝心の展望台からの眺めは、空は曇天で星一つなく、宗谷丘陵も無人の原野で街明かりは全くない真っ暗闇だったけど。 晴れた夜空だったなら、星空がキレイだったかもしれないね。 そして、宗谷本線の最終列車の光が原野をほっついているのが望めたよ。 でも、写真に撮るには、遠すぎてダメみたい。
ここは利尻富士の絶好の展望台だが
翌朝も利尻富士は姿を現さず
この展望台のおかげで、結構快適な一夜を過ごせたよ。 翌朝も曇天は変わらず、何枚か写真を撮って下界に下って、次の天塩岳の登山口に向かう。
小屋そばを清水が流れ
中に炊事場もあった天塩岳ヒュッテ
次の山行で泊まった
日高・伏美(登山口)避難小屋も
広くて中が絨毯でよかった
※ 上下いずれも『山小屋 info』より
天塩岳の登山口に建つ天塩岳ヒュッテも、最高の避難小屋だったりして。 あぁ・・、この旅では宿泊場所には恵まれたなぁ。
武漢東京五輪蔓延ウイルスの為に
毎日2万人以上の感染者を出し
東京五輪の準備・開催期間だけで
感染者が100万人を突破した
武漢東京五輪蔓延ウイルスの為に
多くの人が命の危機に晒され
日に数人の若者が命を落としている
そして命を落とした者の家族は遺族となる
武漢東京五輪蔓延ウイルスの為に
多くの店屋が閉店に追い込まれ
多くの宿屋さんが廃業するなど
多くの人が職を失い人間関係を壊され
日本の経済再生の芽が摘み取られた
武漢東京五輪蔓延ウイルスの為に
医療逼迫となって
多くの医療従事者が過労で倒れ
多くの患者が医療を受けられずに
たらい回しとなって命を失っている
これが武漢ウイルスの克服なの?
感染爆発を引き起こして
国を傾けているだけじゃない!
開催推進派や開催を煽った奴は
日本人の命に対して責任取ってよ
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