風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第148話  飯豊連峰・大日岳 その4

よも”ヤマ”話  第148話  飯豊連峰・大日岳 その4 (梶川尾根) 〔山形県・新潟県〕 '96・8
飯豊・北股岳 2025m〔名峰次選 28峰目〕、飯豊・門内岳 1887m、飯豊・胎内山 1890m、
飯豊・梶川峰 1692m

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朝の光に輝く梶川尾根
「美しいモノには棘がある」という
諺そのままのエグい急下降だ

  梶川尾根 かじかわおね (磐梯朝日国立公園)
別名『心臓破りの初心者コース』と云われる梶川尾根は、標高400m程の飯豊山荘から標高1692mの梶川峰まで、イッキに1300mを急登に次ぐ急登で登りつめるルートだ。 この梶川峰ルートはコース全体が整備された登山道で石転ビ沢雪渓をつめるルートと違って雪渓の状況を読むなどルートファインディングの必要はないが、息つくヒマのない急登が「これでもか!」との如く連続する。

耳にした話によると、この梶川尾根では毎年の如く、急登による疲労によって歩けなくなった登山者の救助要請が出されているという。 それは、展望が開けて石転び沢雪渓が一望できる標高1145mの《梅花皮滝展望台》まで、延々700m途切れる事のない急登が続くのだ。

石転ビ沢雪渓の状態が思わしくない時にこのルートを登った事があるが、梶川峰まで丸5時間登り詰めだった事を憶えている。 従って、このルートはできる限り下りで利用した方がいいと思うのである。



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今回の山行の全行程・詳細図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR小国駅より車(0:55)→飯豊山荘(2:20)→石転ビ沢出合(3:20)→十文字鞍部
《2日目》 十文字鞍部(0:50)→烏帽子岳(2:00)→御西小屋(1:25)→大日岳
      ※ 大日岳よりは往路を戻る・十文字鞍部まで所要4:00
《3日目》 十文字鞍部(0:30)→北股岳(1:00)→門内小屋(0:30)→扇ノ地紙
     (0:50)→梶川峰(3:40)→飯豊山荘より車(0:55)→小国駅
   ※ 前話『第147回 その3』の続き

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梶川尾根の分岐より望
門内岳と北股岳

前回は掲載写真の枚数オーバーという、拠所ない作者(タワケ)の都合によって『作中中休み』を取ったが、これを続けると石を投げられて見放されてしまう(もう半分見放されているかも)ので、この手は当分使えないなぁ。

ちなみにブログ村でも、inポイントがoutポイントの倍あって、明らかに読者に期待されていない自押しポイント稼ぎのブログにダブルスコアの差をつけられて4位に落ちてしまったよ。 でも、順位を上げる為に必死に自バナーを自押しする所業は涙ぐましくさえあるよ。 だって、outポイントがinポイントの半分以下なんだもの。

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「下りていく程に山深くなる」という
謎に満ちた様相を示す胎内尾根
ブログ運営もこのように
五里霧中になるようで・・

そして、「それはさすがに不自然」と感じるのか、翌日にはoutポイントをinポイントに合わせて上げてくるしィ。 それでも、ワテのoutポイントに及ばないしィ。 そんなブログ運営で楽しいのかなぁ。
毎日記事を上げているようだけど、閲覧者に期待されていないようで、outポイントが自押し分しか上がらないみたいだしィ。 まぁ、毎日記事を上げる為に、今日食ったデザートネタまで刈り出しているようだが、そんなネタに期待する奴も見る奴もいないわなぁ。

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石転ビ沢雪渓を見下ろす
下りに使う梶川尾根は
石転ビ沢雪渓と違って
コース難度は初心者向けなのだが

話は反れたが、下山に取りかかろう。 下りに使うルートは、整備された初心者の難度のルートではあるが、登りでバテる登山者続出で石転ビ沢ルートとほぼ同等に救助要請のヘリが飛ぶという、別名『心臓破りの初心者ルート』と呼ばれる梶川尾根を下る事にしよう。

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出始めは石転ビ沢雪渓
源頭の峰・北股岳への直登だ

さて、梅花皮小屋からは、眼前にそびえる石転び沢雪渓の源頭の峰・北股岳まで150mの直登だ。
だが、山頂に至るこの山の北斜面は、石転ビ沢の急峻な雪渓を抱く東面と違ってまろやかな傾斜で、30分とかからずに鳥居と祠のある頂上へと登り着く。 〔名峰次選〕飯豊・北股岳 2025mの頂上だ。

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下山日は1日中曇天だったっていうか
この写真は十数年後の別の山行で
撮った頂上写真だったりして

あいにくこの日は1日を通じて曇天だったので、くすんだ空模様の写真しか撮れなかったけど、後に撮ったこの区間での『お気に入りの1枚』を飾ろうと思う。 けれど、湧き立ったガス(水蒸気)がイッキに晴れていくこの情景には感動したよ。

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この光景には我を忘れたよ
昨日は暴風雨に打たれた時のモノだから
※ 別の山行で撮った写真

北股岳を越えると《ギルダの池》という湿地帯の小さなお花畑の原まで下って、少し登り返すと門内岳 1887mで、その頂上を越えて少し下がった地点に門内小屋がある。 門内小屋は、今回の山行で泊った梅花皮小屋と同様の規格で建てられた小屋のようで、泊り心地は同じだが水場は明らかに梅花皮小屋が勝っているな。

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門内小屋より先は
ハイマツの茂る二重山稜となり
やや道は判り辛い

門内小屋を出ると稜線は二重山稜っぽくなり、その2つの山稜にハイマツが茂ってルートが判り辛くなる。 中でも、二重山稜を跨ぐ地点では進路がハイマツに隠されて判り辛い。 概ね、二重山稜の西側(新潟側)に道がつけられているようだ。 この二重山稜を進んでいくと、いつのまにか胎内山を通り越して、《扇ノ地紙》という梶川尾根の分岐点に出る。

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昨日まで歩いてきた
山なみを望む

ここから、『心臓破りの初心者ルート』の梶川尾根が延びている。 だが、始めはほとんど起伏のない平坦な道が40~50分続き、ストーンサークルだけの梶川峰に至る。 でも、登りでこのルートを使うと、登り着いた梶川峰の頂上がこのようにあまりにも貧相で、かなりガックリくるよ。 登りで使った時は、天気は台風崩れの大荒れ模様で、暴風雨が吹き荒れていたしィ。

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梶川尾根の山容は真に『台形』で
頂点からカクンと下る
傾斜を示している

そして、この貧相な梶川峰の頂上ストーンサークルから100mほど先で、ホント台形と言ってていいほどに、カクンと急傾斜となって落ちている。 道の状態は、下り始めの近い所でロープの垂れた2~3mの崖を下って直角にヘツる(ここだけは滑り落ちると奈落の底ゆき)危険な所があるが、危険な所はこの1ヶ所のみで全体を通して一本道で道に迷う事もなく、登山道の道床も整備されてしっかりしている。

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飯豊本山を望む
扇ノ地紙から梶川峰までの間が
最後の山の展望となる

だが、コレより延々と急傾斜が続き、ひと息つける平坦な所が数える程しかないのである。 
アラフィフとなった今までに300以上の山行をしてきたが、この尾根と同等にキツいのは記憶では3ヶ所(日高の戸蔦別・南アの鋸岳・北アの餓鬼岳)位だなぁ。 それに、まだ歳が20台だったこの頃は、日高の戸蔦別しか経験ないよ。

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下りの道中ではほとんど
撮ってないと思ってたけど
同じようなアングルで
結構撮ってたみた

この下山道中はキツい傾斜の延々たる下りという事で、展望もほとんどないし、空模様も思いっきり曇天だったので、「都合の悪い事や嫌な事は即忘れる」というタワケ特有の『忘却力』を発揮して、この下山時の記憶はほとんどない。 なので、撮っていた写真から想像して語るより術がないのである。

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ヨツバシオガマ
でも花はあまり
撮らなかったみたい

でも、空が曇天で良かったよ。 夏の日差しで蒸し焼きにされたなら、ボロボロになっちまうしィ。
まぁ、十数年後のヘタり始めた時にこの梶川尾根を登った時は、台風崩れの低気圧の直撃で暴風雨だったので、この急登で蒸し焼きになる事はなかったよ。 でも、顔に吹き付ける雨を飲料に不味いパンを食ったけど。 その事は、来るべきの『よも"ヤマ"話』にて・・。

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飯豊本山・大日岳と登ったが
その間のこの区間だけ未踏となったよ
※ 十数年後の本願成就の時に
撮ったモノデス

最初の飯豊山行で、山都の川入から飯豊本山の往復、そして今回は石転ビ沢雪渓から飯豊山の最高峰・大日岳を踏破した。 だが、大日岳への分岐点である御西小屋から飯豊本山までの核心部分がまだ未踏のままだ。 そして、梶川尾根よりも北部の飯豊の『いぶし銀』たる峰の朳差(えぶりさし)岳へも登りたいなぁ。

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飯豊北部の『いぶし銀』
朳差岳

これより体力はヘタり始めるが、登りたい山は次々と増えていくジレンマに陥るよ。 それに、「10ヶ月アルバイトして、2ヶ月山旅放浪」という世間からみれば『ふざけた生活』も、「いつまでできるか」という分岐点にさしかかっているしィ。←あくまでも、'96年8月の時点の話である

ワテの老後というしょうもない
ヨタ話を紛らわすべく
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最後はワテの下らない老後の事に
記事を割いてしまったけど
それを誤魔化すべく
梅花皮滝展望台から望む
石転ビ沢雪渓の写真を羅列しまっす

でも、ワテは『アリとキリギリス』という童話の推奨事例の如く、老いての余生の安心を確保する為に、アリのように勤勉に、無難に過ごしたくはない。 キリギリスのように老いて野たれ死ぬ事になったとしても、「若くて身体の動く人生の『夏の季節』こそ謳歌したい」とワテは思う。

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身体の動く人生の『夏』(若い時)に
老後に備えて勤勉に働くのも人生

アリのように。地道で勤勉な人生を送って安定した老後を迎えても、勤勉な生活に若き貴重な時間を割かれて、やりたい事が何もできなかった悔いを残すのだろうな・・と。

y148-2 (3)
だが先(老後)の事は考えず
今をハチャメチャに楽しむのも
また一つの生き方だと思う

安定した老後は確保できるだろうか、老いて思うように動かなくなった身体に、若き日にできなかった事の数々が死ぬまで後悔として頭に過るのだろうな・・と。

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ワテは勤勉に働い続けて
やがて迎える裕福な老後に
身体の動く若い頃に
きなかった事を悔いるより

まぁ、ワテは、一段進んだ考えをもって老後に備えるつもりだけど。 それは、「老いても『キリギリス』の行き方を続けたい」という夢の余生である。

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今をハチャメチャに遊んで
老いてからの困窮を後悔する
人生を歩みたい・・っていうか
老いても『キリギリス』の生き方を夢見るワテ

それで、今・・結構パツンパツンな状況だったりする。 身体もヘタった上に『残念』で弱るなど、気が着けば『満身創痍』状態だしィ。


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「・・チョンの成り済ましが吠えている」で
全部書いてしまったよ

なのでワテの身の上話やら
カメラの事など下らない話題で
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ワテ・・『スーパーオチャメ』が
発生した2020年10月20日まで
骨9本折ってもテント一式20㎏
担いで山を徘徊できる位に無敵だったよ

でもこれ以降は『残念』の発見と手術
ヘルニアからくる腰痛の悪化
元から痛んでいた十二指腸潰瘍が
この『オチャメ』で慢性化し
更に老化からくる白内障に目が冒され始めたよ

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でも仕事は辞めようとも
ヤマはやめない
『残念』から連続の手術(目の手術)に
なるだろうが今後のヤマ人生の為に
持病は全て必ず治す!






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