風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第146話  飯豊連峰・大日岳 その2

よも”ヤマ”話  第146話  飯豊連峰・大日岳 その2 (飯豊・大日岳) 〔山形県・新潟県〕 '96・8
梅花皮岳 2000m 、飯豊・烏帽子岳 2018m 、飯豊・天狗岳 1979m 、
飯豊・大日岳 2128m【名峰百選 59峰目】

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逆光に黒光りする飯豊・大日岳
※ 別の機会に撮影

  飯豊・大日岳 いいで・だいにちたけ (磐梯朝日国立公園)
飯豊連峰の最高峰で、盛夏でも残雪をきらめかせてそびえる巨大な山体を魅せている。 飯豊山神社の古文書に「大日岳祭神大己貴命、本地大日如来」とある。 飯豊連峰の最高峰でありながら縦走路から外れた位置にあり、飯豊連峰の主峰の座を飯豊本山に譲っている。

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飯豊連峰の山なみ

山頂からは飯豊連峰主脈の雄大な景色を眺める事ができ、飯豊本山からも万年雪の大きな雪田を従えた巨大な山体は登山を志す者を魅了して止まない。 また頂上直下には、断層地形の草原に清冽な水をたたえた文平ノ池がある。 水面に大日岳を投影し、お花畑に囲まれた絶景を魅せてくれる。 

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飯豊連峰固有種のイイデリンドウが
最も多く魅られるのがこの大日岳だ

また花も、『イイデ』を冠した煤で連峰の固有種・イイデリンドウが特に多く咲く事で知られている。



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今回の山行の全行程・詳細図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR小国駅より車(0:55)→飯豊山荘(2:20)→石転ビ沢出合(3:20)→十文字鞍部
《2日目》 十文字鞍部(0:50)→烏帽子岳(2:00)→御西小屋(1:25)→大日岳
      ※ 大日岳よりは往路を戻る・十文字鞍部まで所要4:00
《3日目》 十文字鞍部(0:30)→北股岳(1:00)→門内小屋(0:30)→扇ノ地紙
     (0:50)→梶川峰(3:40)→飯豊山荘より車(0:55)→小国駅
   ※ 前話『第145回 その1』の続き

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残雪をまとう
飯豊連峰北部の山々

 《2日目》 飯豊連峰の稜線を伝って大日岳へ
朝、小屋の前に立つと、朝日に染まって輝く飯豊連峰の山なみが望まれる。 この素晴らしき光景を眺めながら、飯豊山に向かって歩いていこう。

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早く小屋を発って
夜明けの絶景に越せられよう

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雲海と山々がおりなす
『天海のリアス』が望める

《梅花皮避難小屋》を出ると、いきなりハイマツ帯の急登となる。 これをジグザグに登ると、梅花皮岳 2000メートル の頂上だ。 小屋からここまで約30分だ。

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山の眺望だけでなく
路傍には朝日に輝く花の宝石が
散りばめられていた

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名も知らない花が
最大に魅せてくれるひととき

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朝の光を浴びた花の黄色は
眩すぎて芽が眩みそうだ

朝、日の出のちょっと前に出発すると、この頂の上で御来光を眺める事ができるだろう。
そして、朝日に輝く花の宝石にも魅せられるだろう。

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梅花皮岳では最も美しい
『天海の入江』が望めた

頂の上から眺める朝の飯豊連峰は、また格別だ。 残雪をまとって美しく輝く北股岳や門内岳 1887メートル と、それに続く雲海に裾を落とす様は特筆すべき素晴らしい情景である。

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朝日に照らされる
北股岳から続く飯豊北部の山々

また、《石転ビ沢大雪渓》は朝日に染まり、“錦に輝く帯”となって谷に一直線に落ちている。 
昨日、苦労してこの雪渓を登ってきただけに、この情景への感慨はひとしおである。

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とはいうものの覗き込むと
転げ落ちそうで雪渓を
撮る事ができなかったよ

いつまでもこの素晴らしき情景を眺めていたいが、今日はやや強行軍の行程なので先を急ごう。 

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隣の山との標高差は18mだが
その間の起伏は全て
100m前後のアップダウンだ

梅花皮岳よりガレ地帯を下り、ハイマツ帯を下った分だけ登り返すと烏帽子岳 2018メートル だ。
この頂も、梅花皮岳と同様に素晴らしき眺めだ。 特に、大日岳と飯豊山の大パノラマが圧巻であろう。

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飯豊本山と飯豊・大日岳が
織りなす大パノラマ

烏帽子岳の下りは雪食の激しい東斜面を下るので、かなりの急下降となる。 だが、「雪の豊富な所は花も多い」という通説の通り、“七色のお花畑”がこの斜面を飾る。 

飯豊稜線の七色のお花畑 その1
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ハクサンチドリ(ピンク)

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ハクサンコザクラ(ピンク)

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コオニユリ(オレンジ)

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シャジンか? 薄紫の花

ハクサンチドリ・ハクサンフウロの紅、ミヤマキンバイ・キンポウゲの黄色、ハクサンイチゲ・アオノツガザクラの白、ニッコウキスゲのオレンジ、イワギキョウ・ミヤマオダマキの紫や紺・・などなど、大地を美しく染め上げるのである。 このお花畑の急斜面を下っていくと、向きをやや左に変えて、飯豊山に連なる細い稜線上をたどっていく。 

飯豊稜線の七色のお花畑 その2
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黄色いハート型の花びら
キジムシロ

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妖精のような白く小さな花
イワヒゲ

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紫色の花菱
ミヤマリンドウ

稜線上は万年雪の残雪を方々に乗せていて、縦走コースもこの雪田をいくつも乗り越えていく。
雪田は細い尾根筋にも乗っかかり、やや歩き辛い。 雪田が途切れる毎に小さな湿地帯となり、《亮平ノ池》・《御手洗池》といった小さな池が現れて、その周りを囲むようにお花畑が広がる。

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御手洗池の二重山稜は
二段となったお花畑の回廊だ

《御手洗池》を越えると、道が二重になる珍しい二重山稜となり、この二重の道が飯豊山に向かって連なっている。 この辺りは所々お花畑となっていて、ヨツバシオガマ・シラネアオイ・イワイチョウ・・などの湿性植物が多く咲いている。

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イワカガミ

この二重の道を歩いていくと、二重の道の溝が広がってきて、砂礫と草原の広場へと変わっていく。
ここは、《天狗ノ庭》と呼ばれるいい休憩場所だ。 ここまで約3時間歩いてきたのだから、ひと息いれよう。 

《天狗ノ庭》を過ぎると、再び中央に溝を持つ二重の道となり、今度は辺りが笹ヤブが覆う歩き辛い道となる。 笹ヤブに囲まれた天狗岳と呼ばれる小ピークを越えてしばらく歩くと、笹ヤブ漕ぎから解放されて視界が開け、《御西小屋》と“御鏡雪”と呼ばれる大きな雪田が見えてくる。

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雪田の傍に咲いていた
アオノツガザクラ

一度、この雪田へ下って雪田の縁を巻くように稜線上に登り返すと、《御西小屋》前の広場に出る。
《御西小屋》の広場前からは、大日岳が姿も凛々しくそびえ立っているのが望めるだろう。 
さぁ、あの凛々しき雄峰に登ってみよう。 

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魅惑的な形の花びらと
誘惑的な紫を魅せるイイデリンドウ

大日岳へは一度ハイマツ帯を下って、砂礫地帯に咲くお花畑を見ながら歩いていく。 この途中に、《文平ノ池》と呼ばれる池塘がある。 この辺りが最も花が多いようだ。 イイデリンドウ・イワギキョウ・オヤマノエンドウ・キンバイソウなどが、ハイマツの間からひょっこり顔をのぞかせる。 このお花畑を抜けると大日岳の裾に取り付いて、そのまま急登でつめていく。 

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ハクサンイチゲの白は
大地を染め上げる力がある

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タカネスミレ
飯豊・大日岳のお花畑は
稀少種の花が多い

斜面は、シナノキンバイやハクサンイチゲのお花畑で、これを見ながら登ると、キツくはあるが割りとあっさりと頂上へ登り着くだろう。

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一度引き返すなど遠かった
飯豊・大日岳をついに踏破したよ

大日岳 2128メートル は飯豊連峰の最高峰で、晴れていればその眺めは雄大だ。 東北の名峰の全てを見渡す事ができるだろう。 残念ながら、ワテが登った時はガスに巻かれて眺望がなかったが。

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その時の拙の雄姿!?でっす

大日岳から先は、西大日岳 2092メートル を経て薬師岳まで踏跡が続いている。 時間に余裕があれば、行ってみるのもいいだろう。 飯豊の山の奥深さを味わう事ができると思う。 大日岳から《御西小屋》までは、往路を戻る。 途中で振り返る大日岳と牛首山の姿は素晴らしく、チャンスがあればカメラに収めたいものである。

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一瞬ガスが晴れて
雄大な飯豊連峰の山なみが望めた

帰りは往路を戻るが、行きと同様に稜線の起伏を全て伝わねばならず、疲れも出るだろうし、日が高く上がった午後の直射日光で蒸し焼きになったり、天候の急変でゲリラ豪雨に見舞われたりするので、ともすれば往路より時間がかかるかもしれない。

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帰りに振り返り見る
逆光に黒光りした飯豊・大日岳

現に『奇跡の体力』最盛期のワテをして、暑さでヘバりを感じた位だし。 また、十文字鞍部に建つ梅花皮小屋に戻り着いたのは、午後3時を周ってからであったし。 もし、『奇跡の体力』が消え失せて久しい今ならば、時間が掛かり過ぎてタイムオーバーで梅花皮小屋まで戻る事ができず、御西小屋か飯豊本山小屋でバタンキューになっている事だろうね。

なお、今回は花の写真が多過ぎて掲載写真の枚数がオーバーとなったので、戻り着いた十文字鞍部での夕景は次話回しと言う事で。

  ※ 続く《3日目》の下山行程は、次話の『第147話 その3』にて


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