風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第480回  平治岳

『日本百景』 夏  第480回  平治岳 〔大分県〕

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平治岳の頂上は
ヒンクの斑点で染まる頂だった

  平治岳 ひいじたけ (阿蘇くじゅう国立公園)
大分県の九重山群の山のひとつで、坊ガツルの北東に優美な姿を魅せる峰。 標高は1643m。 
ミヤマキリシマの名所として知られる九重連山の中でも特に大群落が美しい山として有名で、花季には混雑する。

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頂上から途切れる事なく続く
ピンクの花の波

その素晴らしさは、「九重でミヤマキリシマが一番きれいな山は?」との問いに、山と花の知識を有するほぼ全ての人が平治岳と答える程である。 そのミヤマキリシマの見頃は5月末から6月上旬にかけてで、年によって異なるが平治岳の南側の斜面を一面ピンク色に染め上げるのである。 



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九重・花の峰へ
登山ルート行程図

   行程記録       駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 熊本市街よりバス(3:35)→長者原(2:00)→法華院温泉・坊ヶツル
《2日目》 法華院温泉・坊ヶツル(1:10)→大戸越(0:40)→平治岳(0:35)→大戸越(1:35)
     ・・以降の行程は記事掲載容量エーバーの為に割愛

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三俣山とピンクの花の波の絶景

 《1日目》 坊ヶツルへ
ピンクに染まるヤマへいこう。 朝霧にまかれて、新緑がより一層輝く頃、それがヤマがピンクに染まる時期だ。 その時期に合わせてこの山にいこう。 登り始めに真っ白に周囲を覆っていた朝霧が晴れて、山全体が現れる。 霧の晴れた展望所で、登ってきた傾斜を見下ろしてみた。

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見下ろすと登ってくる登山者が
花の中を飛び交う虫に見えた

見下ろすと、花コロニーの中を登ってくる登山者が花の中を飛ぶ虫のように見える。 それを見て、ワテ自身も花の中を彷徨う虫となる。 花の密を求めて花コロニーを転々と彷徨う人という虫に・・。

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このヤマにいるいっとき・・
ワテはピンクの花から花へと
飛び交う虫になった

ワテは虫となって、花から花へと彷徨う。 そう、花の織りなす夢の世界へと飛んでいく。 
そんな花から花へ飛び交う虫になった体験を味わった、この「ピンクに染まるヤマ」へ訪れた記憶を書き記そうと思う。

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山中の絶好の宿泊地・坊ヶヅル

登山基点となる《坊ヶツル》は、九重山群の登山口である《長者原》から2~3時間でたどり着く事ができるが、ミヤマキリシマの花期は5月末から6月上旬の僅か10日間ほどで、この期間には花見目的にやってくる登山者が大挙して押し寄せ、その様相はあちこちの登山道で登山者が数珠つなぎの行列となるほどである。

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これ程にピンクに染まる
花の波ならそれに魅せられに
人が殺到するのも頷ける

この人混みゆえに、マイカーやレンタカーで来ると駐車場の空き待ちで時間を潰してしまう懸念も生じるのである。 なので便数が少なく不便ではあるが、この長者原へのアプローチは観光路線バス利用としたのであるが・・。 《坊ヶツル》までのアプローチは各自で考案してもらうとして、「ビンクに染まるヤマ」を訪ねてみよう。



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ピンクの花の波を魅せられに

 《2日目》 ピンクに染まるヤマへ
朝は満を持して4時に起きる。 今日は坊ヶヅル連泊でテントをデポったままの周遊行程であるが、5時に出発するには、あるミッションをクリアせねばならない。 それは「先着2名様」までのボットン便所だ。 もう、飯よりも先に暗い内からロックオンして初めてゲットできるミッションだが、予想に反して4時過ぎではまだ渋滞とはなっておらず、ミッションは無事クリアしたよ。

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出発前ドン曇りだったのが
登っていく毎に日が
射すなんてツイているよ

・・で、5時過ぎには登り始める。 まぁ、夏至に近い時期なので、陽の昇りが遅い九州でも、5時半には明るくなっている。 平治岳の取付である《大戸越》まで標高差にして200mちょっとで、ヘタレとなったワテをしても息も上がらずに大戸越に上り着く。

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コレより花の波を
掻き分けて登っていこう

折から射してきた陽の光で、ピンク色に染まった山肌がまだら模様のピンクの斑点を示しているのが望まれた。 その鮮やかなピンクの斑点、新緑の緑と相俟って絶景を醸し出す。 ここからは、もう文で書き表すのは不可能だ。 ワテの稚拙なウデで撮った写真で語るとしようか。

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見上げると花の帯が
寄せ波のように押し寄せてきた

登り始めると、以前は鎖場があった程に急だった平治岳の上りも、登山者の増加で危険な所は全て丸太がかましてあったよ。 登っていくうちに、坊ヶヅルの草原が見下ろせるようになってくる。 見下ろす坊ヶヅルの草原にはテント村の住人のテントがカラフルな点となって、草原の芝のライトグリーンに咲く「花」となっている。 もしかしたら、ワテのテントもオレンジ色の花となっているかも。

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登っていく毎に下方に
坊ヶツルの草原が現れ始める

やがて肩に登り着き、ピンク色に染まる山体へつめていくと、どデカいながらもまろやかなライトグリーンの山体を魅せる大船山が見えてくる。 このまろやかでどデカい山体は、ピンクの花を添えるとより画面が引き立つ。 ここはどデカい山体を全て出したり、一部だけ出してデカさを強調したり・・と、写真を撮る事を大いに楽しめたよ。

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デカい大船山の山体を
ミヤマキリシマでさり気なく飾る

撮った後の後処理の事など、どうでもいい。 失敗したらしたで構わない。 失敗したとしても取り繕う為の『偽造・捏造』を考えるより、また撮りに来ればいいのだ。

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写真を撮るのが上手く
いったら素直に喜べばいい
そして撮るのにシクじったら
また撮りに来ればいい

撮る事よりも撮った後の後処理、つまり撮った後に見栄えを良くするべく、撮った原版の『偽造・捏造』に神経を注がねばならないデジタルカメラとデジタル写真。 そんな後の撮影とは関係のない事、それも原版の『偽造・捏造』という写真撮りとしての自我を捨てるような事を重要視せねばならないデジタルは、ワテには生涯相容れないシステムだろうね。

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この場所で撮った唯一の写真を
偽造して『別物』にするデジタルは
ワテには生涯相容れない

肩に出てからは、最もピンク色の斑点が鮮やかな本峰へ平行移動しながら進んでいく。
西の方を望むと、九州の屋根となる九重・中岳や久住山、そしてその名の通り3つの頂を魅せる三俣山が見渡せる。 ピンクの花々で、これらの峰々が飾られる姿を堪能しながら歩いていこう。

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平治岳の露岩をアクセントに

ほどなく、平治岳 1643m の頂上だ。 頂上では、山がピンクに染まる絶景を堪能しよう。 そう、花と花の間を彷徨い飛び回る虫となって。 頂上に着いて虫となって飛び回ると、時間が経つのはあっという間だ。
ちょっとカメラ片手に夢中(花を飛び回る虫)になっていると、アッという間に時間が過ぎ去ってしまう。

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頂上では花と花を
飛び交う虫となった

時計を見るとビックリ、花から花へと飛び回る虫であった幸せの時間から我に返る。 今日はたっぷりと時間をとる周遊行程といえども、あまり時間を浪費し過ぎるのも後々になって困るので、キリの良い所で腰を上げよう。

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九重の山とミヤマキリシマ

下りは南峰に立ち寄ってから下っていく。 南峰からは、真正面に対峙する三俣山へ向かってピンクの花の帯が続く絶景が見渡せる。 また、南峰の頂は本峰よりも庭園状を形成していて、色々なアングルを試す事ができて楽しい。

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三俣山に向かって
花の架け橋が架かっているようだ

下りは、幾分傾斜が緩く下りやすい『下山ルート』をゆく。 この山肌をピンクに染めるミヤマキリシマを目にしてしまった感激から、下りる歩みごとに振り返ってピンクに染まる山肌の写真を撮る。
こんなに掲載する写真を増やしてしまったなら、この旅行記は撮った写真を並べたてる内容になりそうだね。

n385-1 (8)
下り際に振り返ると
ピンクの波模様に染まった山肌に
魅せられて立ち去るのが惜しくなる

下りルートは丸太の踏み段をかまして足下を確保する階段状となっていて、上りルートの這いずり上がるような急傾斜は均されている。 最初に訪れた20年近く前は、上りはザイルロープと鎖場があった記憶があるし、下りもゼブラロープを握って下りる個所があったと思う。 でも、あの鎖場のままでは、これほどの多くの一般登山客を捌ききれないだろうから、まぁ・・何というか「時代の流れ」がルート整備となったんだろうね。

n386 (9)
花の帯となった傾斜を下る

最も登山者の層も、キスリングを担いで登るような体育会系の連中は淘汰されて、中高年の山荘宿泊やグループ登山が主流になってしまったし・・ね。 そんな状況の中で体育会系でもなく、さりとて山荘に連泊する程に余裕もなく・・の中途半端な立ち位置で、しかもかつての体力が淘汰されて消え失せて、その残り香の幻想のみを抱いて登山に臨むワテ。

n386 (10)
でも単焦点レンズは
写真の醍醐味だと思うワテ
・・っていうかズームは
中望遠しかもってないしィ

だからテントを担ぐも、テント内を快適に過ごすグッズは端折るけど、カメラは単焦点レンズを好んで本数を増やして、荷の重さが変わらないどころか反って重くなるなど変な方向に努力をするも、いつも実にならず水泡に帰しているタワケ極まるワテ。

n386 (13)
整備され尽くした人気の山で
今回は「トライ」(ハデに転ぶ事)を
キメれなかったよ

さて、下りでいつもやる「逆転トライ」や「決勝トライ」、そして「ローリングサンダーサヨナラトライ」などの『オチャメ』技が珍しく無かったので、あまり書く事もないうちに平治岳の頂上から取付点の《大戸越》まで下り着く。

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大戸越に下り着いて
平治山を振り返る

まぁ、下りでの所要時間が35分ほど(普通の人なら下り20~25分のコースタイム)なので、『オチャメ』が起こり得る訳もないけど(でも、こういう場面でも『オチャメ』る『オチャメゲッター』のワテ)。
まぁ、下りで唯一あった事としては、「白のミヤマキリシマ」に出会えた事くらいかな。

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ピンクの波に埋もれて目立たないが
稀少種の白のミヤマキリシマ

今日の山行はまだまだ続くが、記事に掲載する写真の容量の事(タダてでさえパソコンが不調で記事のアップさえ冷々モノだしィ)もあるので、今回の記事はコレにて切り上げるとしよう。

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最後は薄いピンクの種を
白に見立てて
濃いピンクとの紅白おば・・


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在日チョンの日本人成り済ましの
子飼いの犬となった読売新聞の
盛った(世論操作)世論調査は

恐らく『天皇信奉右翼』の
総本山である『日本会議』の
関係者を1000人かき集めて
『yes』回答を盛って
開催賛成の過半数を実現しただけだろう

もちろん『yes』回答を盛ったその分
キッチリと反対票をカットして
15%の国民が東京五輪開催賛成に周ったと
見せかけるチョン・マスニダ
ならではの姑息な手法だ

まぁ国民世論をより正確に問うなら
『Yahoo!』の「みんなの意見」が
分母(投票総数)数80万超で
それなりに信頼性があると思われる

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No Subject * by ねむろ大喜
芝桜なら簡単に見れますが、その紅白の花はここで見ときます^_^

Re: No Subject * by  風来梨
ねむろ大喜さん、こんばんは。

芝桜観てみたいです。 滝上の芝桜は何度も机上で旅計画を立てましたが、未だ本願成就できずにいます。 北海道に行くなら、一週間必要ですし・・ね。

コメント






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No Subject

芝桜なら簡単に見れますが、その紅白の花はここで見ときます^_^
2021-06-23 * ねむろ大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

ねむろ大喜さん、こんばんは。

芝桜観てみたいです。 滝上の芝桜は何度も机上で旅計画を立てましたが、未だ本願成就できずにいます。 北海道に行くなら、一週間必要ですし・・ね。
2021-06-24 *  風来梨 [ 編集 ]