風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第142話  岩手山

よも”ヤマ”話  第142話  岩手山 〔岩手県〕 '96・7
岩手山 2039m【名峰百選 57峰目】

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夕空に端正なシルエットを魅せる岩手山

  岩手山 いわてさん (十和田八幡平国立公園)
その美しい山容から、『南部富士』と呼ばれている岩手山 2038メートル の見どころは、『焼走溶岩流』とその付近に立つ樹氷林であろう。 季節は秋がいい。 山頂には新雪をまとった白い姿を、中腹はダケカンバ・ナナカマドなどの木々が紅や黄色に染めて、山裾は黒い溶岩流・・と、山が3色のストライブを魅せてくれる。 

このコントラストが大変美しいのである。 また、夏の花も魅力的だ。 頂上付近のコマクサの大群落は、山の斜面をピンク色に染めて壮観だ。



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岩手山・焼走ルート及び廃道ルート 詳細図

   行程表            駐車場・トイレ・山小屋情報                                             
JR大更駅よりタクシー利用(0:30)→焼走キャンプ場(1:15)→噴火口
(1:20)→平笠不動避難小屋(1:00)→岩手山(0:35)→平笠不動避難小屋
(2:10)→焼走キャンプ場よりタクシー利用(0:30)→JR大更駅

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朝出発時から岩手山と空が
朝焼けになるなど
1日本降りの雨となりそうな予感

岩手山には数多くの登山道が開かれているが、ここは表題でお薦めした『焼走コース』を使って登頂してみよう。 このコースは、登山口までバス路線がなく、アプローチはやや不便だ。 手っ取り早く山頂へ行くならば、表山道の『柳沢コース』を使うといい。

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焼走り国際交流館案内図
ただのキャンプ場だったのが
コテージあり~のオートキャンプ場
あり~のリゾート施設になっていた
※ 俺走り国際交流館のウェブサイトより

だが、岩手山の魅力を味わいながら登るには、この『焼走コース』はうってつけのコースだ。
早発は山行の成功の条件だ。 朝早く出発する為にも、前日に登山口まで入っておこう。
なお、《焼走登山口》は設備の整ったキャンプ場となっているので、利用するといいだろう。

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ハクサンチドリ
メインページでも
チョロっと記してあるが
道を間違える
『プチ遭難』をしたんだよね~

・・というのが、我が『日本百景』での降りであるが、ぢ・つ・わ・・、『焼走コース』を登っていこうと登山口を潜ったまでは良かったが、途中で道を間違えて火山灰土の軟弱な足場の直登となっちまったんだよね。 もう、踏み出す毎に土が崩れ出し、「3歩進めば2歩下がる」の水前寺清子の『365歩のマーチ』(古すぎるぜ! このクソタワケ!)の歌詞そのままだったよ。 それでは、その体験を交えて語っていこうか。

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イワブクロ
しかも登山口をくくった途端に
予想通り本降りの雨となったんだよね~

さて、駐車場の奥にある登山口から登っていく。 始めは、傾斜が全くない遊歩道のような道を行く。
周りは、溶岩流の黒いゴツゴツした堆積土砂に、長年の年月を経て再生したであろう樹木林が上や横から植生して並木道を形成している。 やがて、この平坦な道は尽きて、ルンゼ状にほじくれた粘土質の坂道となっていく。 

この坂道の傾斜がキツくなると、樹林帯を抜けて周りが明るくなる。 道も、溶岩流のザラザラの堆積土砂の上を直に登るようになる。 このザラザラの登りにくい急坂をしばらく耐えると、展望のすごぶる良い《噴火口》に着く。 ここは溶岩流の頂点で、ここから下に向かって溶岩流が扇状に広がっている。
《八幡平》の高原が広がる好展望を望みながらの絶好の休憩場である。 ひと休みしたなら、登り始めよう。

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噴火口の上に出た一瞬だけ
雨は止んで裾野の下界風景が魅れたよ
でも八幡平は厚い雲に覆われて全く見えず

ここからは、山腹を斜めに切るように登っていく。 そして夏ならば、山肌をピンクに染めるコマクサの大群落が目を虜にする事だろう。 このコマクサの咲き乱れる大斜面は、約1kmに渡って続く。

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噴火口を越えて堆積土壌帯にでると
コマクサの群落が姿を現し始める

このコマクサの大群落が途切れる頃、道は二股に分かれる。 ここは、下方の道が正規のルートである。 

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正しい道をゆくと
堆積土壌帯より離れて
森の中に入るので
草花のみの平凡な道となる

上方の斜面に直接取りついた踏跡は直登ルートで、今は廃道となっている。 もうお解りだろう。
このタワケは「御注文通り」に、この直登コースを進んでしまったのでのである。 要するに、この分岐までは正しい道をゆく「波風の立たない」平凡な登山だった訳である。 

さて、間違えて入ってしまった直登ルートは、正規の登山道がつづら折りになって緩やかに登っていくのに対して、直欄的にイッキに頂上へ向かっているのである。 踏み固められる事の無くなった溶岩流のザラザラの堆積土砂が、雪のように斜面に乗っかっているだけの軟弱足場の直登で、踏み出せばボロボロと崩れる、それこそ上で例えた『365歩のマーチ』の「3歩進めば2歩下がる」状況の中をゆくのである。
このような道なので、もちろん廃道となっている。

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道を間違えたタワケには
足を踏み出せば崩れる
崩壊土の急傾斜の登りと
ピンクの斑点のおりなすパラダイスの
『アメと鞭』が授けられた

だが、「コマクサの群落が途切れる」と記した二股の分岐点、つまり正規ルートが溶岩流の堆積土壌帯から抜けるのに対して、この直登ルートは溶岩流の堆積土壌帯を直に登っていくので、引き続きコマクサの群落が魅られるのだ。

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柔らかい堆積土壌は
コマクサの絶好の生息場所のようで

しかも、堆積土壌帯を直に行くのだから、コマクサの勢いは先程に正規ルートで目にした群落を遥かに凌ぐ、斜面がコマクサのピンクの斑点で染まる状態が魅れるのだ。

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コマクサの咲く規模は
一般道で魅られた比ではない
『パラダイス』となる

さて、その廃道ルートの様相であるが、コマクサの咲き乱れる斜面についてある踏跡をトラバースを交えながら登っていく。 道はザラザラの砂ザレ場で、足がめり込んで登りにくい。 この登高は、先程に例えた「3歩進めば2歩下がる」が如く、踏み出す毎にボロボロと崩れる『アリ地獄』のような急傾斜である。 

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斜面一面を小さなコマクサの
ピンクの斑点で染めるのだ

これを辛抱して登っていくと、やがて上方にゴツゴツした岩が見えだして、踏跡は風化して途切れがちとなる。 また、傾斜は更に増して、休憩するのも岩につかまりながらの『立ち休憩』を強いられる。
だが、周囲が山肌をピンクの斑点で染めるコマクサの大群落であるのが、この辛い急登での唯一の慰みとなる。 

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でもコマクサ撮りに集中し過ぎると
足元の土が崩れてズル滑りに

ゴツゴツした岩が転がる砂礫地を文字通り“直登”で登っていくのだが、傾斜があまりにもキツくて、ジグザグを切ってでないと登りきれない事もしばしばである。 例えるなら、カール壁を登っているようなモノである。

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岩手山でこれ程のコマクサ群落を
目にしたのはそうはいないだろうね

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しかも一瞬日の光が射す
プレゼントもあったりして
何気にこの写真に写る
崩壊土壌が急傾斜を表しているね

この急傾斜を上まで登りつめると、ひょっこりと山頂に登り着く。 あまりにも突然に飛び出るように着くので、ちょっとドギマギする。

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岩手山の頂上へは奥のベンチ下
の崩壊地から這い上がったのだった
2人いた他の登山者は
来るハズがない所から現れた
ワテに一様に驚いていたよ

正規のルートとは全く逆方向から這い上がるように飛び出たので、来るハズのない崩壊地から現れたワテに、頂上にいた登山者はみんな驚いていたよ。

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頂上に「戻る」と正規の道には
草が見られイワギキョウが咲いていたよ

ヘマをしでかしたタワケが、自身のホームページ『日本百景』の文中で安全登山の為にも、正規のルートを踏み外さぬようにしたいものだ」と言ってるが、ヘマをしでかしたタワケが言っても説得力の欠片もないのは藪の中に。

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ハクサンチドリ
雨の中で道間違えて
写真もロクに撮れなかったタワケが
啓蒙しても説得力はないわなぁ

頂上からは、独立峰独特の素晴らしい眺めが待ち受けている事であろうが、あいにくこの日は荒天で視界は皆無であった。 下りは、さすがにあのルートは避けて、正規のルートを下っていこう。 正規のルートは完全に整備されたいい登山道で、廃道ルートを行くより1時間は早く登頂する事ができるであろう。
だが、山中の樹林帯を切り開いた道なので、花や展望は今ひとつである。 

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平笠不動避難小屋
日帰りコースのこの山には
もったいないくらいに
建付けのいい避難小屋だ
※ 山小屋ネットより

傾斜の程よいザレ場を下っていくと、《平笠不動》の避難小屋の立つ《平笠平》に出る。 この立派な避難小屋は、日帰りの登山者が大方を占めるこの山ではもったいない気もする。 でも、『焼走コース』から表山道の『柳沢口』への縦走や、《八幡平》への『裏岩手縦走路』を行くには十分利用価値が有りそうだ。 この小屋にはトイレはあるが、水場はないようである。

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十分泊まれるしトイレもあるけど
水場はないみたいだ
※ 山小屋ネットより

《平笠不動避難小屋》からは樹林帯に突入し、黙々と下っていく事となる。 やがて、《ツルハシ》と呼ばれる崩壊地の上を通過し、あの廃道コースとの分岐に着く。 ここからは、コマクサを見ながら往路を忠実に下っていく。

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噴火口まで下がるとようやく
雨は上がり薄日も射してきて

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青空も見えるようになったよ
だから下山の最中は
蒸し暑かったのを憶えている

岩手山は火山なので、山裾は温泉郷が開けている。 なので、下山の後は山麓のいで湯で疲れを癒すとするか。


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思うに日本人って
『矛盾を見出す力』が育たぬまま
大人になった人が多いんだよね

だから能力・スキルが高く仕事のできる
人が日本人にはたくさんいるが
甘い言葉や取り入ろうとする敵の思惑に
すぐに乗せられちゃうのよね~

だからすぐに『アルアル詐欺』に遭ったり
明らかにチョンの背乗りの天皇という『敵』に
下賜づいたりするのである

これはよく言えば「情に厚く」「勤勉まじめ」で
「お人好し」という事なのだろう
だがそれも度が過ぎれば
今のように無警戒に敵の術中にハマり
同じく暮らす日本人の命を危うくするのだ

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敵の侵略や潜入工作員のテロを防ぐべく
「敵を潜入させない」事を考えるべきだろう


その為には敵が容易に工作員を
潜入させる事ができる東京五輪の開催
しかも開催すれば『感染爆発』必至など
デメリットどころか国を滅ぼす東京五輪の開催

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それをを煽る天皇信奉右翼の主張は
『矛盾だらけのウソ』と見抜き
そんな日本を滅亡に仕向ける事をするのは
「日本人ではなく在日チョン」と見抜く
『矛盾を見抜く』スキルを持ってもらいたいものだ







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