2021-05-15 (Sat)✎
『日本百景』 春 第476回 大峰・奥駈 その4 (前鬼~不動七重滝~下山) 〔奈良県〕
不動七重滝
前鬼からの長い林道歩きでの
唯一の清涼剤がみの名瀑だ
不動七重滝 ふどうななえたき (吉野熊野国立公園)
その名の通り七段に別れている事が特徴の滝で、総落差は160メートルを越えると言われている。
七段それぞれに深いグリーンの滝壺を持ち、滝壺から溢れ出した水が滝となってまた一つ下の滝壺へと連なって落ちていく。
水量豊かな前鬼川の水を滝つぼに落とす光景は雄大であり、春の新緑や秋の紅葉は息を呑む絶景を魅せて、その美しさとスケール感を兼ね備えた姿は見る者の足を止めずにはおかない日本屈指の名瀑と言えるだろう。 1990年にグリーンルネッサンスなどによって、『日本の滝100選』に選定されている。
滝壺へは遊歩道が設けられ、迫力のある滝が眼前で楽しむ事ができる。
大峰・奥駈《3・4日目》(釈迦ヶ岳~下山)の詳細図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 大阪・阿部野橋駅より鉄道(1:15)→下市口駅よりバス(1:30)→洞川バス停
(0:15)→稲村ヶ岳登山口(2:20)→山上辻(0:50)→稲村ヶ岳(1:30)→山上ヶ岳
(0:55)→小笹ノ宿跡
《2日目》 小笹ノ宿跡(2:00)→大普賢岳(2:45)→行者還岳(2:00)→石休場ノ宿跡
(1:00)→聖宝ノ宿跡(1:00)→弥山小屋
《3日目》 弥山小屋(0:35)→大峰・八剣山(2:00)→舟ノ垰(3:50)→釈迦ヶ岳
(1:00)→太古ノ辻(1:50)→前鬼
《4日目》 前鬼(0:40)→林道ゲート(0:30)→不動七重ノ滝展望台
(1:20)→前鬼口バス停よりバス(2:25)→大和上市駅より鉄道
(1:20)→大阪・阿部野橋駅
※ 前回『第475回 その3』の続き
落差160m・七段の勇壮な姿は
真に『不動明王』の如し
《4日目》 不動七重ノ滝を見て帰路に着く
’03年現在、下山口の《前鬼口バス停》発のバス便は、貴重な10時台の便がカットされて今や僅か2便しかない(いつの間にか、16時台もカットされている)。 《前鬼口バス停》のバス通過時刻は、7:41と9:02のみだ。 これを逃すと、最悪《前鬼》に連泊となってしまうのである。
・・と、引き続いて下山行程に取り掛かりたい所であるが、時の経過とは酷いモノで、現在の《前鬼口バス停》のバス時刻を調べてみると、とんでもない状況になっている事が判ったのである。
里の寺院宿坊といった感じの
前鬼の宿坊・小仲坊
:
ここまでは現在のように
交通事情が変っても
やってくる事ができるが・・
※ 『大峰・奥駈道をゆく』より
それは結論から言うと、これまで《その1》から今回下山の《その4》までの『大峰・奥駈』の山旅は、下山先で車で迎えに来てくれる支援者を仕立てるか、前鬼の宿坊で明日のタクシーを予約するかしないと、下山できなくなってしまったのである。 つまり、《前鬼口バス停》のバス時刻が利用不能状態となってしまっているのである。
それは奈良交通がこの地域から撤退し、現在は〔R169ゆうゆうバス〕という大淀町のコミュニティバスとなっているが、タダでさえ『吉野・熊野国道』の国道169号線が通る道路のみの人口稀薄地帯で路線バスも撤退するような地域だから、今現在では下山してくる登山者の利便など無視されて、このコミュニティバスはおざなりの如くの運行設定となっているのである。
現在は奈良交通が運行していた
路線バスが撤退して周辺町村が
奈良交通に運行を委託した
コミニュティバスとなっているが・・
それは平日のみ7:31の便があって運行はコレ1本のみで、土休日はこの朝の便が運休となって、代わりに15時台に1本設定されているのみである。 とどのつまり、休日は15:22の1本のみで利用不能、平日の《前鬼口バス停》7:31のバスも、前鬼の宿坊からバス停まで約10km・3時間かかる事から、前鬼を夜明け前の4時前から出ないと乗車不能だろう。 このように、完全に利用不能となったのである。
だから、今後に単独で『大峰・奥駈』を縦走するなら、公共交通機関のある熊野大社までの完全なる『奥駈』行をするか、タクシーで杉の湯ホテル前(川上村近くのこのバス停からは、奈良交通の路線バスがある)まで行くしか手はないだろう。 タクシーだと、恐らく20000円近くかかるだろうね。
それか前鬼口まで出て、国道169号線で運を天に任せての『ヒッチハイク』しかないだろうね。
たぶん、ワテなら「運を天に任せて」の一択になるだろうけど。
さて、「協力者を募らないと、単独ではこの『奥駈』行は成し得ない」という現状を説明した上で、当時にワテが行った下山行を記述しようと思う。
この時でも夜明け前に前鬼を断たないと
その日の内に大阪には戻れなかった
・・10kmを歩いて朝の2便に間に合うには、《前鬼》の門前を5時半までに発たねばならないだろう。 それに備えて、朝食・荷物整理・出発準備をして就寝する。 《前鬼》には《三重 みがさね 滝》という美しい滝を訪ねる裏行場めぐりがあるが、このバス便では連泊以外には不可能という以外にないだろう。
三重(みがさね)滝
千手滝
ツアー参加か沢遡行パーティを
組まないと行けそうにないね
不動滝
沢を遡行しないと
下からは望めないらしい
落ちると確実サヨナラのデンジャラス滝
最上部の馬頭滝への登りも
要登攀技術のデンジャラスゾーンだ
また、三重滝めぐりはガイドが必要の『裏行場』であるので、宿坊に泊って『三重滝めぐりツァー』への参加を申し込まねばならないだろう。
撮りに行きてぇなぁ・・
でも今は『裏行場』ツァーに
着いていけるかなぁ
4枚いずれも滝ガイド『水の秘境』より
・・さて、《前鬼》の門前を出ると、《前鬼川》の渓谷に沿って石畳の急坂が40分程続く。
やがて、吊橋で川を渡って林道終点に登り返す。 ここには、釈迦ヶ岳を目指す登山者の車が数台泊っている。 ここから、延々とほとんど舗装された『前鬼林道』を歩いていく。
前鬼の宿坊を発つと
前鬼川に沿って
延々と舗装林道歩きとなる
林道は渓流に沿って上下するので
時折渓流が間近に見られる
途中、唯一の壮観は、『名瀑百選』にも指定されている《不動七重ノ滝》であろう。
最大の第一滝は、落差70~80mはあろうか。
壮大なスケールを魅せる
『不動明王』の滝・不動七重滝
両側を巨大な岩盤に挟まれた中を直瀑で水量豊かに落とす様は、正に『不動明王』のようである。
滝前にある展望台からは、第一瀑と第二瀑が望まれる。
滝が見えた少し先に
滝の全容が見渡せる展望台がある
少し下流に歩いた所からは、第三瀑と第四瀑も望む事ができる。 なお、沢に下って滝前まで行ける遊歩道が設けられているが、9:02のバスに乗るのは至上命題(この時はこのバス便に乗る以外にその日の内に帰る術がなかった)だったので、口惜しくも滝前に降りての見学は見送らざるを得ないだろう。
滝前への遊歩道に立ち寄って
しまうと帰れなくなるので
不動七重滝を印象深く撮る
木々で囲むと写り込む滝の水煙が
より滝の神秘性を高めて○
・・この滝の『一番星』でっす
時間の都合で滝下には
行けなかったので
滝下を覗き見れる所で最後のショット
これを望んだなら、後はダム湖となった《前鬼川》を見ながら延々6kmを歩いていくのみだ。
所要で、滝から1時間40分位であろうか。 だが、現在は上で記したように、ヒッチハイクが成功しない限りは、どう足掻こうがその日の内に帰るのは不可能となっている。
前鬼口バス停と
廃屋となったバス停前売店
『奈良交通・バス停案内』より
下り着いた《前鬼口バス停》には売店がある(もちろん、とっくの昔に廃業して現在は廃屋となっているようだ)ので、利用するといい。 バスは《川上村》の中心にある《杉の湯》(バス会社の系列ホテル)で乗継を経た上で、近鉄吉野線・大和上市駅、又は近鉄大阪線の大和八木駅へと向かっている。
テント担いで3泊4日・全行程56km
都合歩行時間は29時間・・
普通の山岳縦走のレベルを凌駕する
山岳修業ルートの『奥駈』道
・・今回の『奥駈道』。 さすがに修験の道らしく、とてつもなく長い。 途中で見かけた道標の距離を加えていくと、今回の行程で歩いた距離の総計は何と56km。 テント持ちのワテで、都合29時間歩いた事になる。
これは、ガイド本の記す所要23時間を大きくオーバーするのである。 この事からも解かるだろう。
「ガイド本のコースタイムは信じるなかれ、自分のペースを把握すべき事の大切さを・・」という事が。
物事の正偽を見抜くには
その行為や主張に矛盾はないか?
という事を見極める事だろう
例を挙げると「
皇室はチョンと縁(血縁)がある」
と宣った今の上皇・アキヒトであるが
こんな言葉を吐く事は
日本人たるアイデンティティの否定であり
日本人なら口が裂けても言わない事なので
アキヒトは間違いなくチョンの背乗りで
日本人ではない事が判る
竹島事件で侵略してきた敵・チョンに
「売春婦の事で謝罪する事は吝かでない」と
竹島を売り渡す『謝罪書簡』を認めた事でも同様だ
東京五輪を開催させて日本を
自滅させたがっている天皇信奉右翼も
「日本人でない」天皇に日本国民を
下賜づけようとする時点で
同じく「日本人」でない事が判るだろう
また日本の世論の圧倒的過半数が
開催に反対している事を無視し
日に6千人に及ぶ感染拡大や死者1万を超えた事を
「国家プロジェクト・東京五輪」の
開催に比べれば小さい事といい
反対の声もマスニダの異常な煽り報道で
日本人がミスリードされているという
だが世界的に比較すると小さくとも
去年の今頃と比較すると感染拡大状況は
10倍超に達していて対処は必須なのだ
だがその対処と真逆に制御不能の外人を
大量にフリーパスで入国させ
感染爆発必至の東京五輪の開催を煽る
天皇信奉右翼も間違いなく在日チョンの
『日本人成り済まし』である事が判る
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