2021-04-15 (Thu)✎
『日本百景』 春 第473回 大峰・奥駈 その1 (稲村ヶ岳・山上ヶ岳) 〔奈良県〕
覗の深い谷を従える山上ヶ岳
:
初日・2日目と本降りの雨で
山上ヶ岳はほとんど写真が撮れなんだよ
なのでウィキペディア画像を拝借
大峰奥駈道 おおみねおくがけみち (吉野熊野国立公園)
吉野と熊野を結ぶ大峰山を縦走する壮大な山岳縦走ルートで、古くから修験道の修行の道として開かれている。 一般的には、1000~1900m級の険しい峰々を踏破する『奥駈』という峰入修行を行なう、約80kmに渡る山岳古道を指している。 2002年12月19日に国の史跡『大峰奥駈道』として指定され、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年7月登録)の一部に含まれる。
大峯奥駈道は修験道の根本道場である金峯山寺などがある奈良吉野山と熊野三山を結ぶ、修験道の修行場として開かれた道であり、熊野古道の中で最も険阻なルートを成している。 修験道の開祖とされる役行者が、8世紀初頭に開いたと伝えられている。
大峰奥駈道を切り開いた役行者
:
一昼夜かけて大峰山全山を
駆け抜けるという
※ ウィキペディア画像を拝借
一般的に大峰山といえば山上ヶ岳を指すが、大峰奥駈道でいう『大峰』とは、吉野から山上ヶ岳を経てさらに奥の山々、そして最終的には熊野三山に至る大峰山脈を縦走する修行の道全体を指している。
道中の最高峰は、大峰・八剣山の1915m。
吉野から熊野までは、神社や寺の他に大峰山脈の主稜線沿いに75の靡(なびき)と呼ばれる行場(霊場)があり、修験者は5月3日の大峯山寺の戸開けから9月23日の戸閉めまでの間に奥駈修行を行なう。
奥駈は修験道でもっとも重視される修行であり、神仏が宿るとされる岩や峰、滝などで祈りを捧げる。
宗教上の理由から、山上ヶ岳の北にある『五番関』(レンゲ辻)から、南の『阿弥陀ヶ森』までは女人禁制となっている。
大峰・奥駈(洞川~山上ヶ岳)詳細図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 大阪・阿部野橋駅より鉄道(1:15)→下市口駅よりバス(1:30)→洞川バス停
(0:15)→稲村ヶ岳登山口(2:20)→山上辻(0:50)→稲村ヶ岳(1:30)→山上ヶ岳
(0:55)→小笹ノ宿跡
《2日目》 小笹ノ宿跡(2:00)→大普賢岳(2:45)→行者還岳(2:00)→石休場ノ宿跡
(1:00)→聖宝ノ宿跡(1:00)→弥山小屋
《3日目》 弥山小屋(0:35)→大峰・八剣山(2:00)→舟ノ垰(3:50)→釈迦ヶ岳
(1:00)→太古ノ辻(1:50)→前鬼
《4日目》 前鬼(0:40)→林道ゲート(0:30)→不動七重ノ滝展望台
(1:20)→前鬼口バス停よりバス(2:25)→大和上市駅より鉄道
(1:20)→大阪・阿部野橋駅
朝日に染まる山上ヶ岳
※ ヤマケイオンラインより
《1日目》 洞川温泉より稲村ヶ岳・山上ヶ岳へ
この項目では、修験者が“行”をまっとうする為にに駈ける道として名高い『大峰・奥駈道』を歩いてみよう。 このコースを歩くにあたってまず考えねばならぬ事は、登山口の《洞川温泉》へのアプローチであろう。
山行の成功の秘訣は、前日アプローチの早朝出発と目的地への早着である。 だが、交通機関利用となると、近鉄下市口駅発の最終バスは17時台とちょっと“早じまい”だし、タクシー利用だと万を乞える思わぬ散財となる。
そして、何とか《洞川温泉》に着いたとしても、ここは旅館の建ち並ぶ温泉街で気安くテントを張れる雰囲気ではない。 また、山登りをする前日に高い旅館に宿泊するというのも“モチベーション”的に問題だと思うのである。
洞川温泉センター前に駐車場があり
下山後に温泉にも入れるが
下山先より丸1日かけて
車を回収しに来ねばならない
※ 洞川温泉観光協会ウェブより
「ならば、マイカーで」という手段もあるが、これも《両刃の剣》なのである。 マイカー利用でアプローチすると、初日の問題点は全てクリアー(もちろん、駐車場にて車中泊である)できるが、山岳縦走で登山口と下山口が大きく離れているので、下山後に大回りをして車を回収しにこなければならなくなるのだ。 ワテは後者の『マイカー』を選択したが、こればっかりは各自の判断に委ねたいと思う。
さて、前置きが少々長くなったが出発しよう。 バス停と無料の駐車場のある温泉街入口より約7~800m歩くと、大峰山の湧き水で名水としても名高い『神泉洞』がある。 この辺りに稲村ヶ岳への登り口がある。
ここから、樹林帯の中に向かって緩やかに登っていく。 緩やかな傾斜を登りきると土手の上を歩くようになり、程なく《五代松母公堂》の奥宮が現れる。 これを突き抜けると、この神社の『御神体』ともいえる《五代松鍾乳洞》がある。 早朝だと、残念ながら鍵が掛かっているので見学は叶わない(ちなみに、300円と有料である)。 鍾乳洞を過ぎると、程なくもう一つの登山口からの道と合流する。
ここからは、樹林帯の中の道が続く。 足場はしっかりして歩きよいのだが、景色は樹木に遮られて退屈な道だ。 途中で沢を二度跨ぐと、馬の背のような伝い尾根の上に出て視界が一瞬開ける。
ここは《法力峠》と呼ばれている所で、目標の山上辻に建つ稲村小屋も視界に入る。 ここから尾根のたわみを伝って、山上辻を経て稲村ヶ岳へと登っていくのである。 大きく迂回するように峠をたわんでから、徐々に稲村ヶ岳に向かって高度を上げていく。 先程峠をたわんでいるので、歩いてきた道程をはっきり望む事ができる。
ワテの通った時は
「やってなかった」稲村小屋
※ 天川村役場ウェブより
やがて、「待ってました」とばかりに程よく現れる水場で喉を潤し、《高崎横手》と呼ばれる緩やかな登りをつめていくと、山小屋の建つ《山上辻》に登り着く。 この小屋はシーズン中でも予約を入れない限り閉鎖しているので、雨宿りにも使えない。 ここに荷物を置いて、稲村ヶ岳を往復しよう。
小屋の前を通り、樹木の中を登っていく。 しばらく登ると、ほとんど傾斜のない道が続く。
道が正しいのか不安になるが、一本道なので突き進んでいこう。 やがて、大きな岩の基部を巻くようになり、これを越えると《大日キレット》である。
特徴的な岩塔を魅せる大日山
※ 天川村観光協会ウェフより
ここから大日山への登路が分かれるが、この道は鎖場の続くエキスパート向けの道なので、自重した方が賢明だ。
雨がやや小康状態になった時に
大日岳をゲット
大日岳へはこのキレットを
鞍部まで降りていくらしい
※ 好日山荘ウェブより
足場はしっかりしているものの、鋭く切れ落ちた《大日キレット》を右下に望みながらだとやはり緊張する。 これを越えると、稲村ヶ岳の最後の登りに差しかかる。 ここはちょっとした鎖付きの急傾斜で、雨でも降って足場が濡れているようだと、下りで鎖を頼らねばならないかもしれない。 しかし、登りでは鎖を必要としなくても登れるだろう。
稲村ヶ岳頂上では再び雨が強くなって
コンクリート展望櫓の下で
雨宿りした記憶しかないよ
※ ウィキペディア画像を拝借
この鎖場を登りきって、直角に右に折れて樹木の中を20mばかり登りつめると、狭い頂上に大きな展望櫓が乗っかる稲村ヶ岳 1726メートル 頂上だ。 この大きな人工構造物のせいかもしれないが、あまり感慨が湧いてこない。 ワテの登った時は、雨天だったから仕方のないのかもしれないけど。
帰りは往路を忠実に戻る。
《山上辻》に戻ってデポった荷物を回収したなら、大峰山系の主峰・山上ヶ岳へ向かう。
枯葉に埋もれる道を大きく上下すると、「ついに」《レンゲ峠》にやってくる。 何が「ついに」なのであるのかというと、これより先は《大峰山寺》の支配する山域で、修験の法により『女人禁制』となっているのである。
かつて性差別論争が繰り広げられた
大峯山寺支配地域を示す『女人結界門』
峠には『女人結界門』なる木の鳥居と、《大峰山寺》の設置した日本語と英語の警告看板が立てかけてあった。 ワテは宗教には全く興味がないし、これが性差別なのかもよくは解からないが、「郷に入れば郷に従う」べきなのであろうと思う。
最近では在日チョンの日本人成り済ましが、『ジェンダー・フリー』やら『夫婦別姓』など、事あるごとに『差別』と『平等』を訴えているが、こういう奴らの目的は日本という国の風習を壊して、日本国民から全てを搾取しての『ゼロの平等』をもって日本を隷属支配する思考がアリアリで不快である。
逆に『右翼』と呼ばれる奴らも在日チョンの日本人成り済ましで、愛国を装って日本人に取り入り、チョンの背乗り天皇を傀儡とする全体主義国家に挿げ替えて、日本の国を隷属支配しようとする思惑がアリアリで、それがダブスタな行動の数々現れて嫌悪感を覚える。 あらら・・、脱線しちまったよ。
大峰・奥駈(山上ヶ岳~行者還)詳細図
:
縦走路が長大過ぎて
地図が5枚になっちまったよ
話を戻して、『女人結界』の門をくぐると、修験の山らしく迫り立つ岩の直登となっていく。
ルンゼ状に掘られた岩の間を立てハシゴを交えて登っていく。 どうやら、ここが今日のハイライトのようである。
これを喘ぎながらも登りつめると、山上ヶ岳の肩で大峰本山直進ルートと合流する。 右へ行けば山上ヶ岳の頂上と大峰山寺へ、左へ行けば宿坊と《西ノ覗》などの行場である。 余裕があれば、《日本岩》や《西ノ覗》などを見てくるといい。
「親不孝してねぇかァ!」修業をするなら
刹那札が乱立する西ノ覗より
何もない崖っぷちのコチラの方が上
なので東ノ覗でうつ伏せと
なってナンチャって修業
修業を終えて横を向くと
雨霧の中でオオヤマレンゲが
紅の色彩を滲ませていた
ちなみにワテは、雨が本降りだった事もあり、《西ノ覗》は端折って《東ノ覗》で腹這いになって岩覗きの『修業』をしたよ。
『お花畑』の石標が立つ
山上ヶ岳の頂上
:
でもクマザサだけで花はなかった
肩の分岐から左へ一投足で、『お花畑』の石標が立つ山上ヶ岳 1719メートル の頂上だ。
開花期であれば、笹に覆われた草原にシャクナゲやオオヤマレンゲが鮮やかな彩りを添えるのであろうが、ワテの訪れた時は花期にはまだ早かったようで、クマザサだけの坊主だったよ。
大峯山寺の本堂(だと思う)
宗教には全く興味がないので
雨という事もあって適当撮り
山頂からのスロープを下ると、《大峰山寺》の総本山が建立されている山門に入る。 毎年、5月の第1日曜日に総本山の御本尊開きがあるので、この時期になると白装束に釈丈片手の熱心な門徒衆を見かける事だろう。
一心不乱に念仏を唱える男達
大峰山寺にて
大峯山寺の宿坊
信者だけでなく登山者も宿泊可能だが
修験の法により女性はダメ
※ ウィキペディア画像を拝借
なお、御本尊の扉開きの日とその前日は、《大峰山寺》の宿坊には門徒関係の予約者以外は宿泊不可との事である。
トイレがない事以外は
住環境の高い小笹ノ宿避難小屋
このような訳もあり、今日の宿泊地は山上ヶ岳より45分ほど先の《小笹ノ宿跡》にしようと思う。
ここは、清流の沢が流れるキャンプの別天地だ。
いい水場もあるしィ
※ 『ヤマレコ』より
また、建付け状態のすごぶる良い避難小屋もある(土間と床が仕切られて床はじゅうたん敷き)ので、入植者!?が少なければこれの利用もいいだろう。 今日は早めに休んで、明日からの長丁場に備えよう。
※ 続きは、次回の『第474回 その2』にて
外国人の生活保護の氾濫や
女という立場や障害を盾に
自身への奉仕が当たり前と考える
”自称”弱者がモンスター化してますねぇ
階段のある駅でEV設備がなく
車いすでは乗り降り不可能で
駅員に乗車を見合わせるように
お願いされた奴が「身障者への
差別だ!」と吠えてるよ
もしワテがその場にいたら
「車いすを階下に下ろすのに
どれだけの労力がいると思ってんだよ」
「モノの道理を弁えないオマエは
日本人成り済ましの在日チョンだな?」
と言ってしまうかも・・
車いすを降ろすのに男3人は要るよ
それに誤って転落させたら
それこそ死亡事故モノだし・・ね
まぁ日本人ならこんな無茶な
要求はしないだろうね
あと何でもカンでも女性差別って
パヨク党の在日チョンの成り済ましと
身元の割れている女議員が
敵対相手の男の事を「醜態を晒したおっさん」と
言ってたけどこれこそ男に対する
いや・・人の尊厳を侮辱する事なんじゃないの?
他にも夫婦別姓って
子供はどちらの性を名乗るんだよ?
それに父親と違う名のその子は
苛められる筆頭候補になるよ
こんなクレーマーは日本人にはいないわ
そしてこんなクレーマーの在日チョンを
招き入れたのはチョンの背乗り天皇ヒロヒト・・
即ち日本の国がおかしくなった原因は
全てチョンの背乗り天皇なんだよね
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No Subject * by ねむろ大喜
トイレが水洗でないとこには行きません><;ここで登った気になっときます
Re: No Subject * by 風来梨
ねむろ大喜さん、こんばんは。
最近は、北アや南アの山荘では洋式トイレで一部は水洗にもなってますが、ここはトイレも有りません。 避難小屋は、あってもボットン便所の『厠』ですね。 新しく建てられた避難小屋は、環境に配慮して自転車でオガクズをまぶすバイオトイレになってますが。
最近は、北アや南アの山荘では洋式トイレで一部は水洗にもなってますが、ここはトイレも有りません。 避難小屋は、あってもボットン便所の『厠』ですね。 新しく建てられた避難小屋は、環境に配慮して自転車でオガクズをまぶすバイオトイレになってますが。