風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第471回  大白川・雪解け

『日本百景』 春  第471回  大白川・雪解け 〔新潟県〕

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3月も末となると日本の各地は
春の陽気に包まれるが
会越国境の雪深き地では
ようやく春の兆しが訪れた所だった

   大白川 おおしらかわ
会越国境の越後側の最奥集落の大白川・・。 ここは四季を通じて素晴らしい情景が魅られる秘境だ。
我が国屈指の豪雪地帯で2m以上の積雪を見て、年の内の半分は会越国境が閉ざされる冬、その豪雪が解け始め遅い北国の春を魅せる春、短いがその分だけより自然が魅せる夏色を全面に打ち出す夏、そしてこの世の自然美の全てともいえる燃える紅葉の秋・・。 全ての季節で魅せられ心奪われる情景が広がる。

もう、四季ごとに記事を創りたいと思い続けて、ワテは自身のホームページ『日本百景』に撮影旅行記『奥会津大白川四季』の制作を手掛けている。 だが、その『春の部』だけは、『春』という季節の代名詞であるこの地の桜の未撮で、まだ手を着けられずにいる。

それで、まだ手を着けられずにいる『春の部』での掲載予定写真を使って、今回の『日本百景・春』の記事を書き記そうと思う。




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ようやく長い冬が終わり
道床は雪解けを魅せ始めるが
人が通る踏切は依然として
雪で閉ざされたままの冬情景だった

  雪解け始めた大白川の春
長い冬が明けて、ようやく雪解けを始めた大白川・・。 冬の間、会越国境を越える唯一の手段である只見線も、線路を埋めていた雪が解けて道床を現わしていた。 それは、雪の下に隠れていた雪割草が、雪解けと共に地表に姿を現したかの如くだ。

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この地の遅き春にその名の通り
雪を割って地表に姿を現す雪割草

だが、国境を越える『雪わり街道』と呼ばれる国道252号線は、冬季の豪雪による深い積雪の為に道路の除雪もままならず、未だに国境を越える事はできない。 道路で国境を越える事が叶うのは、日本の各地が桜の季節を終えて、春も『晩春』に差しかかるゴールデンウイーク前後となっている。

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この地が雪に閉ざされる長い冬に
会越国境を越える唯一の手段は
1日僅か3本の只見線のか細い”脈”だ



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冬は湖の水が完全に氷結する
会越国境の地にある波間川ダム湖

  厳しい冬に川やダム湖が凍っていた証
会越国境の最奥部・大白川にも、ようやく遅き春がやってきた。 だが、豪雪がこの地を閉ざした冬の爪痕が、そこらかしこに残っている。 それが、大白川の春の情景だ。 その『春の情景』でも一押しの絶景が、『ダム湖の流氷』と呼ばれる『雪流れ』の絶景である。

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氷結した湖面の氷が割れて流れ出す
川の流氷『雪流れ』は
春先の数日のみて見られる絶景だ
※ 越後観光協会のウェブより

だが、この絶景が見られるのは年間でも数日のみで、なかなか目にする事ができない『奇跡の絶景』でもある。 ワテも何度が撮影を試みたがいずれも空振りで、この絶景は未だに未撮である。

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ワテも『雪流れ』の絶景を
何度か狙いに行ったが
いずれも氷が流れ出た後の「空振り」だった

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ダム湖の縁に残った
『雪流れ』の氷片の上で
日向ぼっこする鴨の親子

だが、ダム湖の縁に流されずに残った『雪流れ』の氷片の上でカモの親子が日向ぼっこする情景や、下流の川に残った『雪流れ』の氷片と只見線の写真はゲットできた。

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川に流れ出た『雪流れ』の氷片は
川の日陰にまだ残っていた

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残った『雪流れ』の氷片は
町近くの須原まで漂っていた

また、まだ冬の氷点下の外気に川の水が湯気立って霧に煙る『幻想的な夜の川と只見線の光跡』という『ワテ的一番星』もゲットできたよ。

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周囲はまだ氷点下の冬の外気・・
暖かい川の水が湯気となって上がり
幻想的な夜の『一番星』が撮れたよ
あくまでもワテ的に『一番星』で
他の撮り鉄さんと比べちゃぁダメだよ
ワテのウデは基本的に写真界の底辺を這いずる
『写真家』ならぬ『写真床』なんだから



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日本の各地が春爛漫の陽気を迎えた頃
雪深き会越国境の地はようやく
春の兆しを魅せ始めたばかりだった

   未だ「春遠からじ」な雪の里風景
「冬来りなば春遠からじ」という諺の意味は、「つらい時期を耐え抜けば必ずいい時期がくる」というモノである。 でも、この地のこの情景を目にして、ワテの頭に浮かんだ「冬来りなば春遠からじ」という言葉は少し意味が違った。

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そのまだ冬が明けやらぬ情景に
この地だけが意味する「春遠からじ」を
思いめぐらしていた

それは、「ようやく春の兆しが見えてきたものの、まだまだ深い冬から抜け出せずにいる」という「もどかしい思い」を表しているのである。 それは、ようやく雪が解け始めて、深い雪の下に埋もれていた農道と踏切が姿を現したものの、まだその踏切や農道を通る事は適わず、未だに「冬のまま」であったという事である。

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それはほんの少し農道が
地表面に現れただけで
以前として雪に閉ざされた
「冬のまま」の情景だった



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雪に閉ざされたみちのくの山に
人知れず雪解け水を落とす
秘められた滝を魅にいく

   滝とコブシだけが春を魅せていた
この地にそびえる名峰・浅草岳の標高は1586m。 標高的には北アルプス・南アルプスといった中央高地の山の半分程度の標高だ。 だが、中央高地の山々の『春』は、春山シーズンの真っただ中で多くの登山者がヤマに挑んで頂を踏むが、この浅草岳は雪に閉ざされて登山さえも解禁されていない。

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標高は中央高地のヤマのほぼ半分・・
だが春先の雪深さと険しさは
中央高地のヤマに勝るとも劣らないのだ

ワテは春・・、しかも『晩春』に差し掛かったGWに浅草岳への登頂に挑もうとしたが、登山口へのアプローチ道自体が雪で閉鎖となっていたのだ。 それで浅草岳は見送って、登山口がスキー場の上で道が確保されていた守門岳の登山に挑む。

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つづら折りとなった登山道が
雪で埋められてキツい直登となり退散・・
その埋め合わせに秘滝・布引ノ滝に立ち寄る

だが、その守門岳も雪の残るルンゼの直登で傾斜がキツく、それに応じる体力も失った「ヘタレ中年」となったワテでは手に負えず、途中で登頂を断念して引き上げる。 でも、このまま「戦果ナシ」で引き返すのはチト悔しいので、雪に埋もれた鎖場を突破して布引ノ滝に立ち寄る事にした。

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ヤマに乗る雪を滔々と落とし
白布を掛ける秘滝と守門岳

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みちのくのヤマは
未だ『冬山』だった

そこには山肌に滔々と白布を掛ける春先の滝と、登頂が叶わなかった守門岳が、頂稜部に深き雪をまとったまだ春山までには至らない姿で望めた。 だが、春の代名詞である萌えるような新緑などは見当たらず、唯一コブシの花だけが『春』主張していた。

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滝前に人知れず咲くコブシの花だけが
『春』の到来を主張していた



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僅か5km遡るだけで
季節がまるで違っていた

   奥地と街の手前 全く違った情景
小出を出た只見線は、会越国境を控えた最奥地・大白川に向かう。 その距離は意外や意外30km足らずだ。 だが、小出から10kmの春の陽気を醸し出す旧守門村の中心地・須原と、須原から5km足らず奥地で魅せる「春遠からじ」な情景・・、春の気配が漂うだけで未だに春になりきれない情景という、僅か5km足らずでの『情景のギャップ』が魅られるのである。

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それは蕾が膨らみ始め
「まもなく咲こうか」という
町近くの情景と

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未だ春の蠢きは感じられず
「未だに冬眠覚めやらず」といった
5km会越国境寄りの情景

それは、「まもなく桜が咲こうか」という春の陽気を思わせる須原の情景と対照的に、その5km足らず奥地では線路の道床だけが雪解けしているのみで、周囲の畑も田も雪の中でまだ春の蠢きは感じられず、「未だに冬眠覚めやらず」といったような情景が広がっているのである。

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5km会越国境寄りの遅き春の地も
徐々に春の兆しを見せ始め

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逆に春爛漫直前を思わせる
町近くの地に『雪流れ』の
氷片が残っていたりする

だが、まだ5km足らず奥地の建物では、屋根の雪が消えて確実に春が近づいている姿と、「まもなく桜が咲こうか」という春陽気の川に、波間川ダム湖の『雪流れ』の氷片が浮いている『逆ギャップ』にも目を奪われて虜となろう。

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会越国境の遅き春を楽しんだなら
この地に湧く温泉で
身体を癒して帰る事にしようか

このように大白川では、長く厳しい冬と春の息吹のせめぎ合いが大綱引きしている姿が望めるのである。


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チョンの背乗り天皇を最も必要として
利用しているのは志位の仕切る
シナへの帰属政党・共(狂)産(惨)党(痘)である

なぜならチョンの背乗り天皇は
シナが抱く日本への不満を
全て「過去の戦争を引き起こした」
として天皇の責を問い質す
対日本用のカードとなるからだ

またチョンはシナの属国であり
そのチョンの操り人形であり
皇室に巣喰うチョンの出先機関・創価学会の
指令を受けて反日棄損を繰り返す
チョンの背乗り天皇

そのチョンの背乗りが操られて
シナやチョンに止めどなく
謝罪・悔悟の意を示せば

政府は「国の象徴が謝っている事」として
それに追随して更に「金を出して謝る」
状況になってしまうからだ

チョンの背乗り天皇ヒロヒトによって
このように我が国は「謝って金をタカられる」
『謝罪ATM国家』に貶められたのだ

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そして普段はチョンを激しく詰る
右翼を名乗る天皇信奉の洗脳覚めやらぬ愚か者も
チョンに頭を下げる天皇の意が示されれば
途端にそれに従い沈黙してしまうのである

このように洗脳覚めやらず
敵に下賜づく愚かな日本人の恥
この国にはまだまだたくさんいるのだ
いい加減目を覚ませ!



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