2021-03-07 (Sun)✎
『日本百景』 春 第468回 白川郷・早春 〔岐阜県〕
荻町城址より俯瞰する
春先の白川郷の茅葺屋根集落
白川郷 しらかわごう
白山連峰の東麓、庄川の峡谷に沿って茅葺きの合掌造の集落がより集まっている。
この茅葺きの合掌造屋根は、名にしおう豪雪地帯での自然との共存を端的に物語っている。
そして、その庵の中を覗くと、素朴で暖かみのある里の暮らしが瞼に浮かんでくる。
“人の原点に立ち戻った暮らし”がそこにあった
しんしんと降る雪の中、暖かい庵を囲む家族の団欒・・。 “働きバチ”と呼ばれて久しい日本人が心の奥に閉じ込めている、“人の原点に立ち戻った暮らし”がそこにあったのだ。
白川郷 位置図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
JR美濃太田駅より鉄道(1:55)→美濃白鳥駅よりバス(1:50)→白川郷・荻町バス停
白川郷〔合掌の里・荻町集落・荻町城址など〕めぐり
※ 荻町バス停を16時までに出発すれば、中京圏からの日帰り可能
又は金沢市街より車で約75km・所要は約2時間(北陸道を使うと40分ほど短縮)
ライトアップは2019年度より完全予約制(要 現地宿泊)となっている
道路の雪が解ける春先に
白川郷を訪れてみよう
JR美濃太田駅から鉄道とバスを乗り継いで約4時間で、合掌造の民宿や民芸屋が道の両脇に建ち並ぶ《荻町》のバス停に着く。 これは我がホームページ『日本百景』に記したアクセス案内だが、この記述を書いた四半世紀前(もう我がホームページも公開して20年近くになるね・・)ならいざ知らず、今の御時世に美濃白鳥からの路線バス利用でくる者などいないだろうね。
小僧の頃の白川郷に行く手段は
真剣に「鉄道&路線バス」だったよ
今はどこに行くにも
旅に列車は「使えなく」なったね
でも、あの頃のワテは、白川郷に行くには真剣に鉄道+路線バス利用を想定していたよ。 従って、現実的なアクセスは、中京圏の一宮ICから『東海北陸自動車道』を使って北上するか、行程表に”つき足し”たが如くの北陸・金沢周りでアクセスするのが現実的だろうね。 今回は春先という事もあるので、雪が残る北陸・金沢からのアクセスを採用したのであるが。
雪が屋根に乗る冬に訪れるには
それなりの装備がいるので
雪の解けた春先に
それでは、《荻町》の集落を大周りしてみよう。 集落の外側をめぐると、民宿や茶屋を兼ねている合掌造民家とは違った素朴な普通の民家の合掌造が望めるだろう。 撮影スポットとしては、重要文化財の『和田家』や境内の釣鐘さえも合掌造の《明善寺》などが挙げられる。 やはり、生活の匂いの漂った集落の方が“絵”になる。 《荻町》自体がそんなに大きな集落ではないので、小1時間もあれば一周する事ができるだろう。
春先ならカメラマンもさほどいないから
雪景色と白山バックに撮れるよ
《荻町集落》をひと通り散策したなら、次に思う事は「上から全体を俯瞰したい」であろう。
この思いを叶えるべく、《荻町集落》を俯瞰できる展望地を御紹介しよう。 それは、《荻町集落》の北の外れに位置する《荻町城址》の高台である。 ここからは《荻町集落》の隅々が俯瞰でき、しかもその上には頂上に白銀をまとう名峰・白山がそびえ立っている。 このスポットは、よくカメラ雑誌などでも使われている所である。
撮影『お立ち台』となっている
荻町城址の展望所より俯瞰して
また、付近にある《荻町城址》は、“いわく付”の歴史があり興味深い。 その“いわく付”の歴史とは、この城が滅んだ理由である。 攻め落とされての落城や、『一国一城令』による廃城取り壊しなどが通常の理由なのだが、この城の最後は何と「地すべりによって潰された」という事である。 戦で敗れたのではなく、寝ている間に地すべりによって潰されたのだから、城主にしてみれば憤懣やる方ないであろう。
だが、“外野”であるワテには、実に滑稽に感じてしまう。
さて、昼食を《荻町》バス停前のメインストリートに並ぶ合掌造の茶屋で取ろう。 この《白川郷》の食べ物自慢は、『飛騨そば』である。 白山から生まれた清らかな水が、腰のあるそばの秘訣なのだろう。
やっぱり「手打ちそば」は”ざる”に限る
※ ウィキペディア画像を拝借
最後は、民芸品などを展示している合掌造が建ち並ぶ《合掌の里》を訪ねてみよう。 中は、昔の庵を再現した棟や工芸品の製作を実演するイベント棟、そしてこの《白川郷》に惚れ込んで移住し、絵や写真の創作活動をする芸術家の作品展示棟など見どころは多種に渡る。
最近(といっても5~6年前)に訪れた時は
宿泊代払うのを惜しんで昼間だけで退散
日帰りでも帰れる所だが、1日ここで滞在するのも「また楽し」である。 そして、合掌造の民宿に宿泊するなどして滞在してでも魅せられたいイベントがある。 それは合掌造りのライトアップだ。
冬から春先にかけてがライトアップ・イベントの時期であるが、この頃にはプロ・アマ問わずカメラマンが殺到して、それらが乗ってくるマイカーの路上駐車が問題となったそうである。
昔は何事にも
「おおらか」だったのだが
また、カメラマン同士の場所取りのイザコザが度々発生したという。 そんな訳で、2019年度よりライトアップ観賞は予約定員制が採用され、現地に宿泊しての予約(申込先は観光協会なので、宿泊せねば受け付けてくれないだろうね)が必須となったのである。
ワテの撮った頃はまだ
「ライトアップ創生期」で
注目される事もなく
自由気ままに撮れたのだが
ワテが撮ったのはライトアップが始まった25年近く前の「ライトアップ創生期」の頃で、ライトアップも「地元の好意」として行われていた程度であり、カメラマンが殺到する事もなく、比較的楽に撮れたのだが・・。 それに、まだ『東海北陸自動車道』も全線開通してなかったしィ(記憶の限りでは・・だけれど)。
現地にある共同浴場『白川郷の湯』
※ ウィキペディア画像を拝借
温泉情緒豊かな
白川郷の湯の露天風呂
※ 温泉紹介サイト『ゆらん』より
ライトアップを撮った翌日は《御母衣ダム》や《五箇山》などに足を延ばし、現地に湧く『白川郷の湯』で温泉に浸かり、より実りのある“旅”にするのもいいだろう。
白水ノ滝
この滝への道は全く雪が無くなる
5月末~6月初旬まで通行止で
この時期には行けません(歩いては行けるけど)
なので雪の滝景色が魅れる
名瀑・阿弥陀ヶ滝おば
デジタル世代となって
人が失った能力・・
それは分析力と想像力
そしてデザイン力だと思う
そして調べたり計算したり
暗記したりする実務能力も・・
あと心の豊かさも確実に
無くなっていったよね
なぜなら演算は全て機械任せで
能力を磨かないからだ
それに派生して芸術的な能力が
全て枯渇していく
確かにデジタル世代となって
更に進化した事が
多々ある事は否定しない
でもコレって人の能力を
ポロホロと落として
画いつ的な思考と行動が量産され
簡単に庶民扇動に乗せられてしまう
危険極まりない事だと思う
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