風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第134話  甲斐駒・鳳凰三山縦走 その4

よも”ヤマ”話  第134話  甲斐駒・鳳凰三山縦走 その4(鳳凰三山と下山)〔山梨県・長野県'95・8
鳳凰・地蔵岳 2764m(前話に引き続き登頂)、鳳凰・観音岳 2840m【名峰百選 53峰目】、鳳凰・薬師岳 2780m

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鳳凰三山の最高峰・観音岳へ

  鳳凰三山 ほうおうさんざん (南アルプス国立公園)
鳳凰三山は北岳・間ノ岳・農鳥岳からなる白峰三山の前衛をつかさどる山域で、山岳信仰の深い事でも知られている。 それぞれの峰に地蔵岳 2764メートル ・観音岳 2840メートル ・薬師岳 2780メートル と、念仏にちなんだ名がつけられている事からも解かるだろう。

またこの山域は、南アルプスの展望台としても素晴らしい。 優雅な姿の“美人”・仙丈ヶ岳や、白竜が天に昇るかの如く光る北岳の大樺沢雪渓、鋸岳のささくれ立った岩峰群、地蔵岳のオベリスク(地蔵仏)と、尽きる事なく山岳美を魅せてくれる。



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甲斐駒・鳳凰三山縦走ルート《4日目~下山》行程図

   行程表           駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR甲府駅よりバス(2:05)→広河原よりバス(0:25)→北沢峠
《2日目》 北沢峠(1:10)→仙水峠(1:20)→駒津峰(1:30)→甲斐駒ヶ岳
     (0:40)→摩利支天峰(0:50)→駒津峰(1:05)→仙水峠(1:00)→北沢峠
《3日目》 北沢峠(2:00)→栗沢山(1:25)→アサヨ峰(2:20)→早川尾根小屋
《4日目》 早川尾根小屋(2:30)→高嶺(0:45)→赤抜沢ノ頭・地蔵岳まで往復1時間
     (1:15)→観音岳(0:40)→薬師岳(1:15)→南御室小屋
《5日目》 南御室小屋(0:40)→苺平(1:15)→杖立峠(1:20)→夜叉神峠
     (0:45)→夜叉神峠よりバス(1:15)→JR甲府駅

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オベリスクをひと回りしたら
鳳凰三山の最高峰・観音岳へ

さて、『オリベスク』をひと周りしたなら、往路を《赤抜沢ノ頭》まで戻り、鳳凰三山縦走を再開しよう。 次に目指すは、鳳凰三山の最高峰・観音岳だ。

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オベリスクを離れて
赤抜け沢ノ頭の縦走路へ

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背後には秩父連山の
山なみが霞んでいた

相変わらず白ザレのザラザラの痩せ尾根を伝っていくと急下降となり、敷きつめられた白砂の下地に露岩が突き出た庭園風景が広がる中を下っていく。

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縦走路に戻ると地質が
ザラザラの白砂に一変する

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北岳もより近くに迫り寄ってくる

下りきると鞍部に出て、《鳳凰小屋》への短絡道を見送ってから、観音岳に向かって潅木帯を急登していく。 下地は一変して黒土の粘り気のある道となって、行く手を遮る潅木の枝を跳ね除けながらの急登となる。

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鳳凰三山の背後に
富士が姿を現わした

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最高峰の観音岳へは150m程の登りだが
灌木が行く手を遮って少し厄介

僅か150m程の登りだが、潅木の枝がザックに引っ掛かり難儀な事この上ない。 この潅木帯を抜けて、ガラ場を左から周り込むと観音岳 2840メートル の頂上だ。 観音岳の頂上に積み上げられている大岩からは、北岳が大きく迫り立っている。 

鳳凰三山からの眺望
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北岳はあまりにも正面&巨大過ぎて
程良く離れた高嶺に一歩譲るようだ

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逆に甲斐駒が程良く離れて
望遠で望むといい塩梅に

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夫婦の対を成す仙丈ヶ岳も
同じくいい塩梅に

あまりにも大きくて全てが見通せない分、「眺めは高嶺に一歩譲るか」という感じである。 
観音岳からは、右側が切れ落ちた痩せ尾根を右に緩やかに周るように伝っていくと、ハイマツと砂礫のおりなす庭園風景の丘の上に出てくる。 この丘の右端につけられている縦走路から、丘の左端にある薬師岳 2780メートル の頂上の大岩へ向かっていこう。 この大岩の上は涼風がそよいてせいて心地良く、三山縦走の締めくくりとして山旅を振り返るには最適だろう。 

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八ヶ岳などの東側の眺めは
この薬師岳の頂が最後となろう

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もちろん秩父連山も
この山行では最後の場所だ

後は、縦走路を少し下った所にある《薬師岳小屋》に泊るのもいいし、清水を豊富に流す《南御室》のキャンプ場まで頑張るのもいい。 ここではキャンプ山行を基本スタイルとしているので、あとひと踏ん張りして《南御室》まで進もう。

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タカネビランジが
晩夏の夏山を飾っていた

《南御室》へは、白砂の丘に突き出した岩が重なったような砂払岳の岩小屋群を抜け、樹林帯を急降下していく。 途中、平坦な道を経てから、左に折れて足がガクガクする程の急降下をこなすと、《南御室小屋》の左手に飛び出る。 この小屋の豊富な水場は、小屋の右端を少し行った所にある。

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南御室小屋
※ キャンプ場案内ウェブより

噂通り、豊富な清水を音を立てて流している最高の水場だ。 また、小屋前のキャンプサイトも広く、展望が今一つなのを除けば絶好の幕営地であろう。 今日は、ここでストップとしよう。



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朝日が小屋に当たって
いい感じだったので1ショット

 《5日目》 杖立峠・夜叉神峠を経て下山
今日の内に帰宅できるかどうかは、下山口となる《夜叉神登山口》バス停でのバスの発車時間、ひいては《南御室》の出発時間に大きく関ってくるだろう。 従って、山のセオリー通り早立ちを心掛けよう。 

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小屋を出ると樹林帯に入り
山の眺望ともしばしお別れ

《南御室》からは、石畳が敷きつめられた並木道を緩やかに登っていく。 出発してすぐに甘利山への横断ルートが分かれるが、かなり荒れているとの事なので立ち入らぬ方が無難だろう。 やがて、路傍に多く植生するシロバナヘビイチゴが地名の由来となった《苺平》の小空地に出る。 ここは樹林に囲まれて展望はないが、すぐ西方にある辻山のピークに出ると白峰三山が稜線を重ねて美しい山屏風を描いている。

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苺平でヘビイチゴと越しに
北岳が僅かに望めるだけ

《苺平》からは、砂利で踏み固められた道を緩やかに下っていく。 右手に白峰三山を見ながらの楽しい下山路である。 ただ難点を一ついえば、道がダラダラと長ったるい事であろうか。 やがて、櫓の立つ《杖立峠》に出る。 

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花も高山植物から
ヤナギランなど亜高山の花へ

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峠を越えるとハイキング道となって
白峰三山も樹木の合間に姿を現わし始めた

この峠を過ぎると、道は広く整備されたハイキング道となってくる。 登りの登山者と多くすれ違うようになると、《夜叉神峠》は近い。 もはや、高山帯を外れてヤナギランやヨツバヒヨドリなどの高原の花咲く《夜叉神峠》は山荘兼売店があり、ジュースやお菓子・御土産品なども売っていて、更に公衆電話もあるのでかなり下界に近づいた感がある。 峠の広場からは白峰三山が望まれるが、やはり稜線上の眺めに一歩譲る感は否めない。 

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この山情景をもって
次の山旅まで山岳眺望とは
しばしお別れ

後はハイキング道を45分程下ると、車のボンネットから反射した光が見えてきて、程なく《夜叉神登山口》のバス停前に飛び出る。 もし、マイカー利用で《広河原》に車を置いての登山なら、途中の《桃ノ木温泉》でひと風呂浴びる事ができるだろう。 バスならば、帰宅可能時間を睨みながら甲府近郊の温泉につかるといいだろう。

なお、10年ほど前より、今回の下山口の夜叉神峠を含む芦安温泉~広河原で山岳シーズン中のマイカー通行が規制となるので、バスに乗るには下山口にある茶屋で乗車の連絡を取らなければならないだろう。

また、登山基地の《広河原》に行くにも、長野県側の《戸台》・静岡県側の《奈良田》・山梨県側の《芦安温泉》に設けられた登山者駐車場にマイカーを置いてシャトルバスに乗り継がねばならなくなった事を記載しておこう。 なお、《芦安温泉》のバス転回場の下に《桃ノ木温泉》があり、ここは比較的空いているのでヤマの後の温泉にお薦めだ。


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シナの傀儡であるバイデン・米民主党政権を倒し
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もし開始したなら感染爆発を
引き起こすのは必至で
逆にシナやチョンやそのパヨク工作組織が
「オリンピックに参加して感染した」
と喚き散らして日本を潰しにかかる事だろう





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