風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第427回  土讃本線・阿波池田駅

『路線の思い出』   第427回  土讃本線・阿波池田駅 〔徳島県〕

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バスターミナルに大半のバス便が移転して
常時閑散としている阿波池田駅
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
       営業区間と営業キロ               輸送密度 / 営業係数(’15)
     多度津~窪川 198.9km               2928  /  164

運行本数(’15)
   琴平~阿波池田    特急【しまんと】・【南風】 1時間に1~2本
              普通 8往復
   阿波池田~高知    特急【しまんと】・【南風】・【あしずり】 上下とも毎時1~2本
   阿波池田~大歩危   普通 上下とも2本づつ
   阿波池田~高知・須崎 普通 上下とも6本づつ

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鉄道の要害として機関支区もあった
阿波池田駅の広い駅構内
※ ウィキペディア画像を拝借

阿波池田駅(あわいけだえき)は、徳島県三好市池田町字サラダにあるJR四国・土讃本線の駅である。
線路名称上では土讃本線の単独駅であるが、隣の佃駅から分岐する徳島本線の列車も当駅を運転系統上の起点としている。 周辺市町村の合併で成立した三好市における主要駅であり、【四国まんなか千年ものがたり】を除く全特急列車が停車する。

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駅舎寄りの常時工事中のような
狭いホームが特急乗り場となっている
※ ウィキペディア画像を拝借

ホームは、相対式1面1線と島式2面4線の合わせて3面5線ある。 なお、四国内のJR駅で5線以上のホームがある駅は、4面9線の高松駅と当駅のみである。 相対式ホーム1面は駅舎に直結しているが、島式ホームの2面は跨線橋にて連絡している。 元々は島式2面4線であったが、バリアフリー対策としてスロープを併設した相対式ホームの現1番線を新たに設置し、2011年3月より使用開始した。 このほか、ホーム南側に留置側線が多数ある。

終日社員配置(駅長配置)駅で、土讃本線の多度津~高知の運行管理を行う『阿波池田駅制御所』が併設されている。 駅舎内には『みどりの窓口』が設置されている他、コンビニ『セブンイレブン・Kiosk』がある。 トイレは、改札外に男女別水洗式が設けられている。

かつてはホームにのみ電照幕式の発車案内が設置されていたが後に撤去され、新たにLED式の発車案内がホームと改札口に設けられた。 4・5番ホームに、祖谷のかずら橋の模型がある。 駅スタンプは1980年代半ばごろに盗難に遭った以降は、同じデザインのものは設置されていなかったが、臨時列車【たらぼけ号】を企画した鉄道カメラマンの一人が当時のものを復刻し、2012年に寄贈したとの事。

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4・5番の島式ホームにある
祖谷のかずら橋』の模型
※ ウィキペディア画像を拝借

土讃本線と徳島本線が合流するのは当駅から1駅隣の佃駅だが、佃駅は特急列車は通過する。 
この為、徳島本線の徳島方面と土讃本線の多度津・高松方面を利用する場合に、特急列車同士の乗り換えや特急列車から普通列車に乗り換え(その逆も含む)の場合は、分岐駅通過の特例により佃駅と当駅間を往復できる。 ただし、当駅での途中下車はできない。

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阿波池田駅は運転系統の分割駅で
普通列車は当駅を境に別の路線のような
ダイヤ設定となっている
※ ウィキペディア画像を拝借

土讃本線の普通列車はおおむね当駅を境に系統が分割されているが、接続はあまり良くなく、なかには接続時間が2時間近くとなる場合もある。 なお、当駅に於ける土讃本線の普通列車の最終列車は、下りの土佐岩原以遠高知・伊野行きが当駅17時38分発(大歩危行きは平日が当駅20時41分発・土休日が当駅19時10分発)、上りの琴平行きが当駅18時39分発と非常に早い。

当駅周辺は、鉄道の開通や接続するバス路線の整備と共に四国の交通上の要所となって発達し、1922年には人口9,434人の町に旅館が45軒も存在し、県庁所在地の徳島市や海港のある小松島市の人口1万人当たり9.3件を上回る宿泊地となった。 だが、土讃本線が開通して当駅での鉄道からバスへの乗り換えに伴う宿泊需要が消滅した事から、近年には旅館が半減している。

『武漢ウイルス』災禍が発生する直前までは、大歩危・祖谷地区を観光する外国人旅行客による宿泊需要が増えた事もあり、JR四国は駅前通り商店街にあった空き家を改装し、簡易宿泊所『4S STAY阿波池田駅前』を2018年11月にオープンさせた。



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ヘッドマークが絵入りでなかった昔々に
乗り継ぎでこの駅に降りた事があるな

阿波池田駅は何度か下車した事はあるが、それは列車の乗り継ぎばかりで駅舎の外に出た事はないが、四国の名峰・三嶺(標高1894m)に登るべく立ち寄った時が、この駅での最大の『駅の思い出』となった。 まぁ、『思い出』といっても大した出来事ではないけれど。

それは、「【名峰百選】に次ぐ100の峰の選定と登頂」という、ワテの個人的な編集である〔名峰次選〕の全峰踏破達成まで、残りあと10峰を切るまでにこぎ着けた年の冬である。

だが、このように素で書き記すと「個人の立てた目標」の達成だけの事と捉えられがちだが、このタワケが未踏の峰を目指したのは、登頂が最も困難な年末年始の休み・・、即ち真冬に登頂を目論んだのである。

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同じ冬に訪れた隣の剣山は
こんなだったので何とかなると
冬山ををナメきった計画だったよ

その思惑は、「真冬だけれど、温暖な四国なら何とかなる」やら「昔に登頂した隣の峰の剣山は、今回と同じく【名峰百選】の踏破が差し迫った際に真冬に行ったっけ・・」やらと、過去の栄光のみを思い描いて「その時の事が今回も当てはまる」と、冬山をナメにナメて「真冬に登頂する気満々」で訪れたのだった。

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元々ムリ・無謀の『バラ色計画』だったので
計画が破綻するのも早かったよ

だが、この阿波池田駅からバスに乗った後にその『真冬のバラ色計画』が崩れ出すのである。 
まずは、この阿波池田駅であるが、ロータリーはあるもののバスか転回できそうになく、タクシーが関の山の狭い駅前だった。

そこで、バス乗り場を見つける事をせねばならない・・っていうか、「家を出る前に調べてなかったのかよ、このタワケは・・」という囁きが聞こえるが、それは置いといて、バス停を探す。 すると、駅前に乗り入れる一部の路線バスや、三好市の運行する『コミュバス』の乗り場の前に『バス乗り場案内』の掲示があり、駅から直進方向に7~8分歩いた所に四国交通のバスターミナルがある事が記され、バスの大半はそこから出ているとの事だった。

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今の特急ネットワークより
夜行急行や快速のあった
この時代の方が便利だったよ

まぁ、こうして駅はバスからも遠ざかって、ますます不便になっていくのですね。 そのバスターミナルからは、四国交通が四国の主要都市及び京阪神への高速バスを昼夜を問わず運行してるのだから。
ワテのような勤め先の休み利用の突貫旅ならば、目的地に効率よくアプローチするべく夜行バスは欠かせなくなってきてるし、夜行のない鉄道は「使えなく」なってきているし・・ね。

今回は避難小屋利用なので、持ってきたテント一式は駅のコインロッカーに預けて、荷を軽くしてバスターミナルへ向けて歩き出す。 でも未訪の山で、地図に載ってるだけの避難小屋を確認する事もなく、「使えるモノ」と決めつけるこのタワケの変な『強心臓』ぶりは大したモノだよ。

ち・な・み・・に、このロッカーに預けたテントは、この峰で『撤退』という敗退の後に、余った日程と切符(もちろん『セ・セ・セ・セ青春18きっぷ』)を消化するべく立ち寄った「アサッテの方向」にある駅での簡易宿泊施設となったよ。

まぁ、上の行の記述で山行の結果が「敗退による撤退」とバラしてしまったので、その概要は今回の阿波池田駅の『路線の思い出』につながる事柄を挙げて、その敗退した山行自体は簡単に流すとしよう。

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山奥バス路線の運行は
小型マイクロバスだった
※ ウィキペディア画像を拝借

四国バスターミナルに着くと、『かずら橋』より更に山奥にある『平家落人の里』の《名頃》へ行くバスの乗り場を探す。 バス乗り場はすぐに見つかったが、そのバスは三好市営の『コミュバス』で、一大観光地の『大歩危・小歩危』や『かずら橋』までは四国交通バスも運行され結構な便数があるが、その先は『コミュバス』のみの日に4往復となり、しかも一番欲しい登山口のある《名頃》までは『スクールバス』扱いとなってしまうとの事を、「バスに乗って初めて知った」タワケである。

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山間の秘境バス停・久保停留所
※ 三嶺リベンジ山行の際に撮影

しかも、この『コミュバス』は、東祖谷村役場庁舎(合併後は三好市の東祖谷村支所となってる)先のバス停までしか行かないのである。 そこは《久保》という小さな集落前のバス停で、鉄道の『秘境駅』ならぬ『秘境バス停』として(一部に)有名なバス停である。

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このバス車庫を兼ねた
バス停の凄い所は

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細い山道の土手を掘って
バス車庫にしている所である
※ 三嶺リベンジ山行の際に撮影

その《久保》というバス停は、村役場(現在は三好市支所)を過ぎてすっかり細くなって本領発揮の『ヨサク酷道』の道の土手を掘って、マイクロバスが折り返す事のできる車庫を造った苦肉の策のバス転回場を備えた村の主要バスターミナルで、そのバス停の便所がデンジャラスなのである。

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雪の消えた春に撮ったから
怖くなかったけどこの先は崖で
90度折れた位置に便所がある
※ 三嶺リベンジ山行の際に撮影

それは、切り立った崖の下段にトイレが設けられていて、崖を切り抜いた石段を下っていくのだが、この石段がバリバリに凍ってツルツルとなって、滑り落ちると崖下まで落ちて「アノ世逝き」ともなりかねない恐ろしき便所で、もちろんボットンである。

言うなれば、「冬季は凍結の為、使用禁止」の処置がされても何らおかしくない便所が、いくら公衆便所とは言え開放されているのである。 恐らく、今までそういった転落事故がなかったのでスルーされているのだとは思うが、事故ると死亡事故モノだよ。 もちろん、この便所は使わなかったけど。

その《久保》からは、名頃方向からやって来た折り返しのマイクロバスに乗り換える。 バスの運ちゃんは村役場のブレザーを着た初老のおっちゃんで、おっちゃん曰く「冬は道が凍るので、《菅生》までしか行かないよ」という。 なお、《菅生》はクアハウスがあって、ここまでは人の往来があるのでバスが運行されているとの事である。

要するに、《菅生》より先は前述した『スクールバス』や『高齢者生活支援バス』扱いとなって、現在は《名頃》の集落は『限界集落』で学生は一人も在籍していない事から、冬季は運休との事なのである。

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この戦慄を鉄道車両で表すとコレかなぁ
アクセスの釣り餌に出して
きただけだろうが!という
耳鳴りが聞こえるのは気のせいか

これには戦慄が走ったよ。 でも、この運ちゃんが情に深い方で、「困ってそうだから、(雪がなくて)道が通れれば《名頃》まで行ったげるよ」という。 ・・助かったよ。 でも、帰りは、確実に《名頃》から《菅生》まで山道を7.5km歩かねばならんね。

・・で、《名頃》から登山開始。 なお、《名頃》には登山者駐車場と多目的トイレがあるので、冬季に《久保》のデンジャラストイレで命を削る必要はないと思われ・・。

三嶺に向かって登り始めたものの雪が深く、山の中腹では積雪2mに達していたよ。 それで時間がかかってタイムオーバーとなり(かつての『奇跡の体力』がなけれぱ、ラッセルで登っていくのはムリ)、半分ちょっといった《ダケモミの丘》という標高1600mの地点で山行を断念して撤退する。

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この雪で今のヘタレの状況ではね・・
撤退もやむなし

その撤退途中に、かんじきを履いた登山者3名のパーティが下ってくるのと遭遇する。 この登山者パーティも雪が深く撤退してきたようだ。 まぁ、かんじき履いてもムリと判断するのだから、『奇跡の体力』を失い、なおかつカンジキもなくラッセルのワテは絶対にムリでしたね。

・・で、そのパーティに同行して下る事にしたが、ここで運のいい事が判明する。 このバーティの1人が、Yahoo!ブログ時代にワテのブログ『風来梨のブログ』を『お気に入り登録』をして頂いてる『ブロとも』さんだったのである。 ワテの事を『ふ(風)ら(来)り(梨)』だと思っていたといい、偶然『ふらりのブログ』の事が話題となって判明したのである。

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阿波池田への帰還の足が確保できて
心に安寧を抱いて撮ると
綺麗な雪情景が撮れるね

これで、心配の種だった《名頃》から《菅生》までの7.5km歩きが解消されたよ。 もし、この区間を歩いていくとなれば、タイムオーバーで夕方に迫っていた事と鑑みて、《菅生》のバス停で野宿(しかもテントをコインロッカーに預けてきたので、寝袋だけのズブの野宿となる)だったしィ。

もちろん、この『ブロとも』さんの好意に甘えて、阿波池田駅まで車に乗せてもらう事になったのである。 その阿波池田まで下る車内で、ワテがブログのコメントに「この冬に三嶺に行く」事を言ってたから、「もしかしたら会えるかも・・」と思っていらしたようだ。 でも、本当に幸運だったよ。

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徳島と阿波池田を結んでいた
急行【よしの川】
今は無き小松島線の小松島港(仮)にて
また記事の内容が
鉄道や駅の思い出とかけ離れた
内容となっちまったよ

・・で、感謝感激の内に、阿波池田の駅に送ってもらったのが夕方6時前。 コインロッカーからテントを回収して、この日の宿泊場所は箸蔵駅でテント寝のゴージャスとなったよ。 あのままでは《菅生》でスブの野宿は避けられなかったし、下手すりゃ《菅生》で行き倒れてたかも・・。

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この日の宿はこの無人駅・箸蔵
テント用のテーブル(展示品棚)も
あって駅寝の神様が棲む駅だったよ

でも、行き倒れるような『オチャメ』が発生してゴキブリ並の生命力が発動すれば、《名頃》の多目的便所の中で一夜を明かす位の事はしたかもね。 多目的便所の中は凍結防止にヒーターが着いていて暖かいしィ。

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今回敗退となった三嶺には
その年の春にリベンジできました

なお、三嶺への山行記に興味のある方は、コチラをクリックすると筆者のタワケが感激しますので、宜しければどうぞ。


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アメリカがシナの工作に落ちて
政権を乗っ取られてしまって
世界の「終わりの始まり」が動き始めた

トランプさんの行った善政を覆すべく
精力的にシナやヒスパニック移民に
都合のいい大統領令を発布しているバイデン

それは選挙時に「認知症では?」
と疑われたバイデンとは
全く別人のように活き活きと
世界を困窮に貶める政策に邁進している

この事から恐らく今のバイデンは
米・民主党の仕立てた影
なのでは?と思うよ

始めはアメリカでもズブのパヨクである
カマラ・ハリスに首を挿げ替える
モノと予想してたれけど
こういう手もあったね

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まぁ、カマラ・ハリスに首を挿げ替えると
アメリカの白人達が決起して内乱勃発は必至だし
でも調子に乗ってシナや移民優遇を続けると
白人社会や労働者発のクーデターが起きるし
世界の安寧の為にワテはそれを待っている









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