風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第426回  興浜南線・雄武駅

『路線の思い出』   第426回  興浜南線・雄武駅 〔北海道〕

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駅跡の裏手にひっそりとある
雄武駅跡の記念碑
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
営業区間と営業キロ              輸送密度 / 営業係数(’83)
     興部~雄武 19.9km               203   /  1734 
 
   廃止年月日          転換処置          廃止時運行本数
         ’85・ 7・15           北紋バス              6往復

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在りし日の雄武駅舎
※ ウィキペディア画像を拝借

雄武駅(おむえき)は、北海道紋別郡雄武(おうむ)町字雄武にあった国鉄・興浜南線の駅である。
興浜南線の廃線に伴い、1985年7月15日に廃駅となった。 廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する駅で終端駅であった。

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路線廃止後も名寄本線が廃止となるまで
興部駅に放置されていた
『さようなら興浜南線』のスタンブ

ホームは、線路の北東側(雄武方面に向かって右手側)に存在した。 この他にも貨物線・留置線・給水線など、旅客用の1番線の外側に4番線(2~4番線はホーム無)までと、興部方から駅舎側に分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1本有していた。 1番線の先には1975年3月時点で専用線が続いており、3番線の先には蒸気機関車時代の転車台が残っていた。

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道の駅の裏手の住宅地に
列車の通らぬトンネルが
ポッカリと口を開けていた
※ ウィキペディア画像を拝借

線路の延長上に興浜北線・北見枝幸駅までの未成線の路盤が10km以上先まで続き、駅の北側には『雄武トンネル』も完成していた。 職員配置駅で、駅舎は線路の東側に位置しホーム中央部分に接していた。
貨物列車は1980年時点で隔日運転で、発送荷物はパルプ用丸太、到着貨物は石油・肥料・飼料が主であった。

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『さよなら乗車記念』タトウの裏面に
記載されていた雄武町の町名の由来

当駅の所在する地名からで、地名はアイヌ語の「オムイ」(川尻・塞がる・所)、あるいは単に「オム」(川尻・塞がる)に由来する。 現在の雄武川の河口が、風や潮流に運ばれた砂で塞がれる事から付けられた地名である。 なお、駅名は「おむ」と読むが、駅が所在する雄武町は「おうむ」と読み、駅名と地名では読み方に相違があった。

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味のある図案だった
雄武駅の『ディスカバー・ジャパン』のスタンプ

雄武駅は、興部駅から北上してきた盲腸線である興浜南線の終端駅である。 興浜南線が興浜線(興部~浜頓別)の先行開業区間として開業した経緯で、当駅は盲腸線の終端駅となった。当駅から北に向かい、枝幸郡枝幸町の興浜北線・北見枝幸駅との間の未成区間が計画され、路盤や施設などは一部が建設されていた。

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『ディスカバー・ジャパン』に比べて
ショボい図案の手彫りバージョン

しかし、社会情勢の変化に伴い、この未成区間は開通する事なく興浜南線と共に雄武駅は廃止された。
本来、興浜線の途中駅となる計画であった為に、線路は駅からさらに数百メートル北上した地点まで伸びていた。

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駅跡には『道の駅・おうむ』と
農協のスーパー『Aコープ』が建てられた
『道の駅・おうむ』は『Aコープ』
買い物客の駐車場と化してたりして
※ ウィキペディア画像を拝借

路線廃止後は駅舎は取り壊され、跡地には2000年頃に地域交流センターが建設され、バスターミナルの『道の駅・おうむ』となった。 また、地域交流センター横に「歴闘五十年 興浜南線終着駅 おむ」と記された記念碑が設置されている。 駅近辺には、未成区間の『雄武トンネル』も残存している。

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日ノ出岬付近をゆく
在りし日の興浜南線列車

かつて当駅から幌内川中流域の上幌内地区へ向け、簡易軌道雄武線が運行されていた。 計画では雄武~上幌内地区の延長27kmで、その内の開業区間は雄武~上雄武の12.0kmであった。 動力は内燃で、栽培されていた甜菜及び森林資源の搬出が目的であった。 しかし、モータリゼーションの影響によって未完成区間の工事は1953年度限りで中止となり、開業区間も撤去された。 また機関車は、歌登町営軌道に転用された。



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興浜南線・雄武駅の足跡は
失敗旅の時に北線・北見枝幸へのバス乗り継ぎ
の際に降りただけの稀薄なものだった
※ サブカメラで撮ってたB級写真より

興浜南線・雄武駅の往時の足跡は、「室内用タングステンフイルムを持ってくるフイルム間違い」でメインカメラで撮った写真が『全ボツ』となったワテにとっての最大の失敗旅である『ファースト北海道・夏の旅』で、興浜北線の北見枝幸に乗り継ぐべく、興浜線未成区間連絡の宗谷バスに乗り込んだ時に駅舎の門をくぐったのみである。

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冬のリベンジ旅の時は
『撮り鉄』の本数を稼ぐ為に
雄武駅は始発で8分折り返し
※ グーグル画像を拝借

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その時に購入した
雄武駅の入場券

冬のリベンジ旅の時も、『撮り鉄』する列車本数を稼ぐ為に始発で雄武駅に行って入場券を買っただけで、折り返し列車に乗り込んで帰りはそのまま興部に戻ったので、足跡的には極々稀薄なのである。

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雄武駅駅舎の入った持ちネタは
他所でタナボタ的に入手した『お宝グッズ』
だけだったりするのは藪の中に

ちなみに、記事に掲載している興浜南線の『お宝グッズ』の数々は、ぢ・つ・わ・・興浜南線内で入手したモノでなく、名寄本線の中興部駅でタナボタ的に手にしたモノだったりして。 

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自身でもヨダレが出る『お宝グッズ』を
アクセスを釣る為に惜しみなく

でも、この人気のないブログ及び既に涸れ果てた過去の栄光のmyホームページ(『Yahoo!カテコリ』に登録され、しかも『絶景特集』でピックアップされた)にとっては、こういった『お宝グッズ』は極上の釣り餌だったするのは藪の中に。

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興浜南線が廃止になった後は
『オホーツク縦貫鉄道の夢』という
夢企画の取材!?で度々訪れていた

だが、廃線後は、この雄武駅跡にちょくちょく立ち寄る事がある。 なぜならHPやブログのカテゴリに、根室から稚内まで夢鉄道でつなぐ空想旅『オホーツク縦貫鉄道の夢』の企画を立ち上げていて、年末年始に毎年のようにオホーツク沿岸を訪ねる旅をしたからである。

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興浜南線在りし時の
櫓だけの日ノ出岬と流氷
でもその旅は時の流れの無常を
強く感じる旅だったよ

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それは殺風景なガラス細工に建て替えられて
それも冬季は「誰も来ないから閉鎖」だったから
この光景に「時の無常」を強く感じたよ

その旅の道中で、この雄武駅跡は『道の駅・おうむ』となって、その脇には食料を調達できる農協のスーパー『Aコープ』があって、その取材!?旅では重宝するからだ。

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30年の時が経って再度訪れた時には
思い出の地にホテルが建っていて
愕然としたけど温泉ホテルは重宝するよ
※ 楽天トラベルの掲載写真より

駅跡の雰囲気は皆無となったけれど、風呂は日ノ出岬を望む丘に建つ温泉ホテルがあるし、雄武の町は雰囲気的には宗谷第二の町である北見枝幸よりも活気があるように見えるのである。

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『道の駅・おうむ』のフロアの一角には
興浜南線の鉄道資料館が設けられていた
※ 『道の駅・おうむ』のウェブサイトより

また、駅跡に建つ『道の駅・おうむ』には、御多分にもれず駅跡として『興浜南線資料館』が開設されていて、往時の興浜南線の写真や路線史の解説が掲示されていて、中央には「さよなら切符」などの『お宝グッズ』が展示されているのである。

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コレは『道の駅・おうむ』にもなかった
”極上モノ”の『お宝グッズ』だしィ

でもワテ・・、掲示されていた『お宝グッズ』は元より、展示されてない”極上モノ”の『お宝グッズ』も持ってたりして。

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コレも『道の駅・おうむ』の
興浜南線ギャラリーに
負けず劣らずの一品だと思うよ

根室から稚内までの600km近い長い行程を、オホーツク海に沿って鉄道廃線跡や未成線の遺構を伝う旅企画の中で、温泉とコインランドリー(コインランドリーは『道の駅・おこっぺ』の近くにある)と『ホットシェフのセイコーマート』の『北海道旅の三種の神器』に加え、食糧調達のスーパーまで揃う雄武は、絶好の中継点となるのである。

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「もっと撮ってれば良かった」と
贅沢な後悔を繰り返しているよ

でも、鉄道の在りし時に、もっと乗って・撮りたかったなぁ。 できれば、四季を通じて訪れたかったよ。 そして『オホーツク縦貫鉄道の夢』の冒頭で「もし、自由に鉄道を運行できる魔法があれば、ワテはきっと『オホーツク縦貫鉄道』を思い描くだろう」と記した通り、その夢を魔法に乗せて実行するだろうね。
それでは、「夢のひととき」を復活させた夢魔法をごろうじろ。

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流氷の浮かぶオホーツク越しに
雄武の街を望む

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鉄道を自由に通す魔法があれば
ワテはきっと
『オホーツク縦貫鉄道の夢』を叶えるだろう

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ワテにとっての日ノ出岬は
いつまでもこの情景なのだ


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ワテが常々日本人の多くに
足りないと思うのは
事の分析力なんだよね

簡単に『あるある詐欺』に
引っ掛かる者が後を絶たなかったり
チョンの排斥を訴えながら
明らかにチョン面のチョンの背乗り天皇に
下賜づいて反日の後押しをしてるのだから

ホント・・「ちょっと考えれば
判りそうなモノじゃない!」という
事でも簡単に引っ掛かる

それは支配の為の大衆洗脳である
天皇信奉で盲目的に天皇を敬い崇める
云わば宗教みたいなモノに引っ掛かって
れが醒めやらずこびり着いているからだろうね

それも天皇信奉右翼に煽られて
「陛下を慕わない奴は反日パヨクだ」
やら「非国民」だのと
邪悪なチョンのヒトモ◇キと同じように
分析をして事の事実に気づいた者を罵倒する

これでチョンや反日パヨクも
ずいぶんと反日の仕事が捗るだろうね
その証拠に『右翼』と称する奴らが主張する
「憲法改正」やら「核保有による国防」は
1mmたりとも進んでないじゃない!

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アメリカが乗っ取られて
シナの傀儡・民主党政権が樹立した様に
逆に世の中はパヨクの
思い通りに事が運んでいるしィ

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撒き散らしたシナを糾さない限り
解決しない事は解るハズなのに



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No Subject * by hanagon
雄武駅は私も枝幸への乗り継ぎに降りただけで、写真も撮っておらずほとんど印象に残っておりません。なんという残念な事をしてしまったのか。。
オホーツク縦貫鉄道は自分も妄想しました😅

Re: No Subject * by  風来梨
hanagonさん、こんばんは。

雄武駅からの枝幸行きバスの乗り継ぎは慌ただしく、何もできなかったですね。 それに、バスも駅舎の前にデンと停まって、駅舎も撮れそうになかった記憶があります。

か『オホーツク縦貫鉄道』を妄想から記事にして、未だに追っかけている私です。

ブログ版『オホーツク縦貫鉄道の夢』です。 宜しければどうぞ。
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No Subject

雄武駅は私も枝幸への乗り継ぎに降りただけで、写真も撮っておらずほとんど印象に残っておりません。なんという残念な事をしてしまったのか。。
オホーツク縦貫鉄道は自分も妄想しました😅
2021-02-10 * hanagon [ 編集 ]

Re: No Subject

hanagonさん、こんばんは。

雄武駅からの枝幸行きバスの乗り継ぎは慌ただしく、何もできなかったですね。 それに、バスも駅舎の前にデンと停まって、駅舎も撮れそうになかった記憶があります。

か『オホーツク縦貫鉄道』を妄想から記事にして、未だに追っかけている私です。

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2021-02-11 *  風来梨 [ 編集 ]