2021-01-28 (Thu)✎
この月末の週は『残念』の摘出手術で落ちた体力を回復させる為と、今年の写真始め(そう言えば『スーパーオチャメ』以来カメラさわってないや・・、ちゃんと動くかなぁ)の2つのミッションをこなす為に、東海方面に小旅行に出撃しまっす。
まぁ、「術後5週間の病み開け」という事もあるし、何より『オチャメ』+『残念摘出』で有給使いまくったので土日で片を着けないとならん・・という事で、派手な遠出はムリで近場の東海という事にしたのである。
それでも、今回の小旅行の目的であるローカル線『撮り鉄』と雪歩きでのリハビリのミッションをこなすべく・・という事で、ブロともさんの記事を見て知った天竜浜名湖鉄道の「カモメ舞う駅」の訪問と、南アルプスの麓である井川を目指す事にしたのである。 まぁ、南アルプスくんだりまで行けば、さすがに雪景色に出会えるでしょう・・と言う事で。
それで来週は、ブログ記事を書く時間がなく約2週間空いちゃうので、つなぎの補填記事を書き溜めしとかねばならないかと。 人気の無いブログでこういった事を怠ると、途端に閑古鳥が鳴く事を『スーパーオチャメ』の時に体験してますから。 それと、「身を切る内容の記事」を書くと、ヤジ馬系の閲覧者が増えるって事も・・。
それでは、いつものように下らない前置きが長くなったが、繋ぎのイベント記事おぱ・・。
お題は「我が体力の羽ばたく復活」を念じて、野鳥おば・・。 でも、最大望遠210mmなので、鳥の撮影を専門にしてるブログさんと比べちゃぁ・・ダメだよ。
マガモ クッチャロ湖と根室・春国岱
ハシッコイだけで
かわいさに欠けるマガモは
通常は撮影の対象外なのだが
コイツらは湖の主であるコハクチョウに比べてハシっこく、観光客がコハクチョウに投げたパン生地餌はほぼ全てコイツラがかっさらうよ。 それで食いっぱぐれたコハクチョウ同士が羽根をバタつかせるシーンがクッチャロ湖における日常茶飯事となっている。
でも空の王者が飛来すると
その餌を横盗りするハシッコイだけの少々かわいくないマガモ達だが、オオワシやオジロワシなどの猛禽類が飛来した時だけは一変する。
あまり絵にならないマガモ達の
とっておきのシャッターチャンスとは
そのあまり絵にならないマガモ達のとっておきのシーンとは、空の王者の襲来でマガモ達が一斉に羽ばたくシーンである。
その瞬間は一斉に羽ばたく
マガモ達の羽音で地鳴りがなるよ
それはもう凄ましいもので、羽ばたくマガモ達の羽音で湖周囲に地鳴りが起こるよ。 そして数の力で空の王者を威嚇するのか、一段となって湖を2~3回円を描くように周回するよ。 それで空の王者が立ち去ると、寝床に帰る夕方まで再び『日常茶飯事』が繰り返されるのである。
このシーンを見て
野鳥撮りの虜になったよ
この一斉に羽ばたくシーンを最初に眼にしたのが、根室にある野鳥の楽園『春国岱』だ。
意味深な赤暗い夕空にマガモが一斉に飛び交う姿に、昔テレビアニメで見た『ニルスの不思議な旅』の冒頭シーンを思い出したよ。
オオワシ 根室・春国岱とサロベツ・花咲内
空の王者・オオワシ
コイツが飛来するとドラマが生まれる
空の王者・オオワシ。 オジロワシと並ぶ空の王者たる猛禽類の大鳥だ。 だが、空の王者らしくチマチマと飛ぶ事はなく、大空高くを舞うように優雅に飛来してくる。 そして獲物を狙う時は、一転して矢の如く一直線に獲物に襲い掛かる。 そんな彼らを自然のフィールドで能力が最も劣る人間がカメラで追うとなると、ほぼ全て「負け」の結果となるだろうね。
偶然見かけたオオワシ
:
そのゴツイがたいに
釣りしてるオッサンかと思ったよ
だから、オオワシに関わらず飛ぶ鳥を撮る時は「撮れればラッキー」と思い、偶然のチャンスに遭遇する幸運を念じてるよ。 それは、車が買える程の金をかけて巨大バズーカーを向けても、偶然のチャンスと幸運がなければ、能力の劣る人間が「負ける」事は必定なのだから。 そう・・、例え何百万の金を積んで、最新鋭の機材を揃えても・・である。
ウミネコ 日高・節婦ノ浜と浦幌・厚内浜
撮り鉄にきたのがいつの間にか
ウミネコに夢中になっていた
この節婦ノ浜は、日高本線の有名撮影地『判官岩』の裏側に位置する浜である。 そして、この浜に立ち寄ったのは、有名撮影地の『判官岩』への行き方が解らず、仕方なしに適当な浜を見つけて撮る事にしたからである。
列車を見つめる彼の
オスカー級の名演技が
逆光・黒潰れを物語に変えてくれた
でも、これがカメラ人生でも5指に入る名シーンをゲットできた『ストライク』な浜だったのである。
陽の光がキラキラと輝く砂浜に、オスカー顔負けの演技を魅せる彼がひとりたたずんでいた。
行き交う列車を見つめる彼の名演技は、ただの黒潰れを最高の物語に仕上げてくれたのである。
彼の珠玉の名演技は、「このままでは元が取れぬ」と邪な心で焦っていたワテを救ってくれたのだ。
そう・・この「適当に降りた」浜の情景は超ド級の『ストライク』で、完全に有名撮影地を喰っていたのだ。
たまらなく美しい銀の波しぶき
:
この美しい波も彼にとっては
押し寄せる津波となるのだろうか
鳥を専門的に撮影する人でも、あまりにもありふれた『ウミネコ』はカメラを向けないだろうね。
でも、この『ウミネコ』を見つめていると、物語を想像するシーンを魅せてくれるのだ。
このシーンを眼にして、「打ち寄せる波も彼らにとっては津波に値するのだろうな」とか、『銀の海』というお題を思い描くなど、ワテの中を物語が駆けめぐったよ。
タンチョウ 釧網本線・茅沼
タンチョウの愛の語らいが始まった
コレを撮ったのは遠く昔の高校生に上った頃・・。 まだ鉄道を追っかけるも、後のように真冬の北海道での駅寝デビューには至らない頃、そして初めての北海道への廃止ローカル線撮影旅で「フイルム」を間違えて、その旅のメインカメラで撮った写真が「全ボツ」となって『リベンジ』に燃えていた旅・・の頃だ。
まだこの時は飛んできたのを
ただ撮るだけだった
付け加えると、まだ興浜北線や南線があった頃である。 でも、ワテのプロデュースする旅は、主目的が廃止ローカル線の『撮り鉄』で、しかも大失敗を取り返す『リベンジ』であったとしても、『撮り鉄』以外の写真も撮る行程計画を立てるのですね。 だから、このように茅沼駅のタンチョウとか、納沙布岬とかの『撮り鉄』以外の名所にも立ち寄るのですね。
愛の語らいが決まったシーン
:
こういうシーンが連続的に撮れれば
『撮り鉄』から『野鳥撮り』に変ったかも
それが昂じて今現在も、地図やレンタカーのカーナビで滝や名所を見つけると、主目的そっちのけでそちらに向かってしまい、旅計画がズタズタに狂う事がよくあるワテです。
コハクチョウ クッチャロ湖と根室・温根沼
空を舞う姿が美しいコハクチョウ
この10年で6~7回・・、それは毎年のように冬に北海道に旅していた。 その写真のターゲットは、夕張支線や札沼線などの廃止路線の追っかけから、根室の野鳥や野生動物狙い、野付半島などの秘境探検、真冬の滝をめぐるアドベンチャーなど、様々な目的を持って・・。
仲睦まじく・・
空中で交尾してるのかな?
でも、冬は飛んでる姿を撮るのは容易なものの、テイクオフシーンや物語性のあるシーンをとるのはちとムズいのである。 なぜなら餌の時間以外は、凍った湖上で寝そべっているのがほとんどだからである。
何とか210mmの守備範囲で
コハクチョウのつがいがテイクオフ
してくれたけど微妙に撮り負けてますね
なので、厳冬期でも凍らない根室の温根沼にも立ち寄る。 ここは沼が凍らないからテイクオフシーンが撮れると思ったからだ。 だが、餌付けなど行っていないので、ワテの持つ望遠レンズの210mmの守備範囲になかなか入ってきてはくれない。 かといって、この為に車一台買える程の金を積んで、巨大バズーカーを手に入れる気はさらさらない。 そんな事をする位なら、今の手持ちレンズでも賄える別の手を考えたり、別の表現法で野鳥撮影に挑むよ。
5月連休休みに渡道した時も
始めはテイクオフ狙いだったけど
:
210mmでは勝ち目が
薄いと見たよ
こういった訳で210mmでは到底ムリなので、野鳥の飛来ドアップや野鳥の表情を仕留めるなどの『野鳥撮影者』の大半が狙うアングルには見切りをつけたよ。 まぁ、ドアップも魅力的ではあるが、皆が横並びで狙うシーンに興味が薄れてきたのである。
「ようこそ!クッチャロ湖へ」
と歓迎のホーズを取ってくれたよ
それで別の表現方法・・、「今持ってる210mmでも対応できる魅惑的な鳥の写真とは?」それを考える。 すると、日高本線の節婦ノ浜で魅せられた彼の名演技が頭に浮かんで、「コレだ!」と思ったよ。
それは、ドラマ性や物語を含んだ野鳥の写真である。 それでは、ワテが野鳥撮影で開拓した新たなジャンル(といえるのか?)の野鳥写真をごろうじろ。
湖面でたたずんでいた
ハクチョウたちが優雅に舞い始める
その舞は子を宿し育みたいとする
求愛の舞なのだろうか
それともこの湖の主役である事を主張する
雄壮の舞なのだろうか
コレって、ハマれば鳥のアップ狙いより面白いかも。 そして、機材も現状で持ってるモノで済むしィ。 まぁ、相手は自然のフィールドでは人間より遥かに上の野鳥だから、この路線でも撮り逃しや失敗は多々あるだろうけど。 でも、空という相手のフイールドで挑むより勝算はあると思うよ。 気長に待てば、『ハッピーリング』に出会えるかもよ。
つがいが魅せた愛の証
『ハッピーリング』
ライチョウ 南アルプス・悪沢岳
南アルプス・悪沢岳の頂にて
ヤマを見つめる雷鳥
飛べない鳥・雷鳥のオマエはヤマを見つめて何を想う。 ヤマを見つめて何を考える? 我が子がウロウロとほっつき歩いても知らんぷりで、一心不乱にヤマを見つめるオマエ・・。 野生である事を忘れたからなのか、野生だから・・なのか?
悠然とヤマを見つめるオマエがとても印象的だったので、思わず写真を撮っちまったよ。 でもオマエはそこにいた人間が立ち去る最後まで、動じずにヤマを見つめていたな。 その度胸は、ヤマの主である自覚を抱いているからなんだろうね。
白鳥雲 東大雪・石狩連峰縦走路
朝の東大雪の山なみ
明けの空を白鳥雲が優雅に翼を広げていた
コレって、真に幸運以外の何物でもない。 でも、自分の足でこの地に行かなければ、偶然も幸運も決して舞い降りる事はない。 どんなにいい機材を準備しても、どんなに撮影技術を研鑽しても、どんな高性能コンピューターで解析しても、偶然の幸運には出くわさない。 それは、そこに行った者だけが味わえるのだ。 そう、「偶然は時に計算づくを凌駕する」のだ。
こういう記事を書き続ければ
真っ当なブログになって
正当な人気も得る事ができるのだが
こんな写真を撮り続けるウデも
まじめな記事を書き続ける根性もないよ
だって「ロクデナシ&写真床」だもの
まぁバナー下でこんな事を
書いてる時点で
「アウトロー」なんだけど
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Re: No Subject * by 風来梨
朝弁さん、こんばんは。
こういった奇跡の情景は、空が全天に渡って見渡せる広大な平原か、山の上でしか魅れないでしょうね。
この『白鳥雲』が魅れたのは、北海道の石狩岳へと続く稜線上でした。 その場所に行けた奇跡と幸運を歓びたいですね。
こういった奇跡の情景は、空が全天に渡って見渡せる広大な平原か、山の上でしか魅れないでしょうね。
この『白鳥雲』が魅れたのは、北海道の石狩岳へと続く稜線上でした。 その場所に行けた奇跡と幸運を歓びたいですね。
白鳥雲
自分も夏に出逢った雲です。
観たときは驚き
ブログに公開しておりました。
昨日の暴風が落ち着き
心も休める日曜となりますように。