2020-12-20 (Sun)✎
よも”ヤマ”話 第127話 大朝日岳 その1 (大朝日岳へ) 〔山形県・新潟県〕 '95・8
鳥原山 1430m 、小朝日岳 1647m 、大朝日岳 1870m【名峰百選 51峰目】
美しく完璧な三角錐を魅せる
朝日連峰の主峰・大朝日岳
朝日連峰 あさひれんぽう (磐梯朝日国立公園)
大朝日岳 1870メートル を主峰に連なる朝日連峰は、東北では珍しい隆起山塊である。
それゆえに、重厚で嶮しい山容を魅せている。 また、登山も広域な縦走コースが中心となる為、それ相当の装備と体力が必要となる。 だが、これは裏を返せば、登山者が少なく静かな山行が楽しめて、また手付かずの自然も多く残されている・・という事でもある。 もちろん、“山の楽しみ”である高山植物も豊富で、特にヒナウスユキの群落は見事である。
今回の朝日連峰山行の行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《前日》 JR左沢駅より車利用(1:20)→朝日鉱泉
《1日目》 朝日鉱泉(3:00)→鳥原小屋(2:00)→小朝日岳(1:20)→大朝日小屋
※大朝日小屋から大朝日岳まで所要15分
《2日目》 大朝日小屋(1:30)→西朝日岳(0:50)→竜門小屋
※マイカー回収の為、竜門小屋で折り返し
竜門小屋(1:00)→西朝日岳(1:20)→大朝日小屋 ※大朝日岳まで往復30分
《3日目》 大朝日小屋(1:10)→小朝日岳(1:30)→鳥原小屋(2:40)→朝日鉱泉より車
(1:20)→JR左沢駅
霧が晴れて
姿を現わした大朝日岳
《前日・アプローチ》 朝日連峰の登山口・朝日鉱泉へ
東北の“遙かなる山”・朝日連峰は、その形容詞通りアプローチが大変な山だ。 バスは不定期便しかなく、アプローチ方法もお金がかかるタクシーを選択せねばなるまい。 また、マイカー利用ならば、縦走の際に登山口と下山口の交通圏が全く違うので、車の回収に日程を割かなければならない。
登山口の朝日鉱泉に建つ
朝日連峰登山の『山の家』
朝日鉱泉ナチュラリストの家
※ 朝日鉱泉ナチュラリストの家の案内ウェブより
何にしてもアプローチに丸1日かかるので、無理をせず前日は確実に《朝日鉱泉》まで入っておこう。 《朝日鉱泉》には登山者の為の宿があり、利用するといいだろう。
出発前に登山口で魅た絶景
:
これを望むと否応なしに
気合いが入ってくる
《1日目》 朝日鉱泉より大朝日岳へ
さて、登山を志す者の朝は早い。 4時過ぎには、出発支度の雑音が聞こえだす。 この朝日連峰は頂上まで6~7時間かかるので、これは当然の事だろう。 《朝日鉱泉》の宿を出ると、これから目指すべき大朝日岳が眼前にそびえ立っていて、これを見て“気合を入れて”出発する。
宿から一度沢に下って、吊橋で沢を渡って山の中へ入っていく。 しばらく歩くと、朝日川から《中ツル尾根》を行く最も“キツい”ルートを分け、土手に向かってのつづら折りの急登となる。 約30分程登っていくと、標高1000mのピークに出る。 ここからは、この土手を乗り越えて向こう側の沢に下っていく。 それも先程登った分、そっくりそのまま下っていくのである。 そういう訳で、この沢に下り着いた時には、1時間半歩いて“実績ゼロ”の虚脱感に襲われる事だろう。
花でも咲いてれば
「1:30登って獲得標高ナシ」
の虚脱感を幾分癒せたのだが
この沢を渡って、対岸の山に登っていく。 しかし、これがまた、粘土質のルンゼ状の溝の縁にネマガリタケや笹が覆う歩き辛くて厄介な道なのだ。 ルンゼの中を行くと溝を流れる流水でベチョベチョとなるし、土手の上は上でネマガリタケや笹が足に絡んで前進もおぼつかない。 そして急登で見通しも悪い。
こんな単調な登りに、約1時間半耐えねばならない。
ひたすら耐えて登っていくと、いつの間にか木道が現れて、ようやくこの辛い道から解放される。
木道からは開けた小規模の湿原となっていて、その先に《鳥原小屋》が建っている。
シーズン中は管理人が
常駐する鳥原小屋
※ 山小屋ウェブより
ここにはいい水場があり、ひと息着くのにいいだろう。 ここまでくるので一つの山を登ったようなボリュームがあるが、実際は頂上まで近いどころかまだ半分の道程だ。 ここから尾根上のピークを2つ越えて、大朝日岳へ登っていかねばならない。
まずは、鳥原山 1430メートル だ。 この山へは、丸太の階段を約100段ほど登ると山頂に登り着く。 山頂は朝日連峰稜線の絶好の展望台で、大朝日岳から以東岳への起伏に富んだ稜線が見渡せる。
曇天で写真を撮っておらず
掲載写真に乏しいので
下山時の絶景をひとつまみ
特に、大朝日岳から延びるガンガラ沢のY字雪渓と、稜線に深く切れ込んだ黒俣沢が、より展望を引き立てている。 登り時は曇天で山がクスんでいたので、鳥原山の展望は《3日目》の下山の時に。
小朝日岳を越える辺りでは
小雨もパラつく生憎の天気で
写真を撮っておらず
大朝日の頂上の写真で代弁
ここからは、高低差100mほど下って、樹林帯に入っていく。 そして登り返しは、小朝日岳の山肌につけられた道を斜めに登っていく。 これが見た目よりもキツくて、最後には風化したザラ岩の鎖場もある。 鎖を使ってこの岩をイッキに30m登ると、小狭い広場に登り着く。 ここが小朝日岳 1647メートル の頂上だ。
小朝日岳は『白霧の世界』で
写真を撮っておらず
・・以下同文
ここも鳥原山と同じく絶好の展望台で、ガンガラ沢のY字雪渓がよりダイナミックに見渡せる。
また、大朝日岳の肩にある《大朝日小屋》の白い建物も、目にする事ができる。 こちらも、《3日目》の下山の時を乞うご期待。
マツムシソウも花びらが散って
花実だけの”ボウズ”になったのもあった
だが、小朝日岳から、また200mの急下降だ。 このコースは、「登ったら降りる」という“形”が如実にあるのである。 「帰りに使うとキツいであろう」この下りを下っていくと、キレットの底を踏んで緩やかに登り返していく。
小朝日岳より一筋の尾根道が
盟主・大朝日岳へ連なる
登り返して大朝日岳の支尾根の上に出ると、再び大朝日岳のY字雪渓が真横に広がり、前は朝日連峰の稜線の“立て屏風”という絶景の中を歩いていく・・ハズである。 だが、この時は、曇天に磨きがかかって”白霧の世界”になっていたので、知る由もないが・・。
秋の花・タテヤマリンドウ
:
もう盆を過ぎて
山は秋の植生となっていた
コオニユリ
:
ヤマの通過季節・秋を彩る
情熱的な色濃い花
この辺りから、高山植物がチラホラと見え出してくる。 この見通しのいい尾根筋を登っていくと、大朝日岳の取付の急傾斜の前に出る。 この取付の前に小狭い広場があり、この脇の小道に入っていくと、名にしおう銘水・《銀玉水》の清らかな水が噴出している。
朝日連峰随一と云われる
美味い水・銀玉水
※ 『山形県・みどり自然課』の
ウェブサイトより
清水で喉を潤したなら、この水を水筒に汲んで小屋まで持ち上げよう。 なぜなら、今日の宿泊地となる《大朝日小屋》には水場がなく、水を得るには往復20分の《金玉水》まで行かねばならないからだ。
大朝日岳避難小屋
:
この頃は小屋の写真を
あまり撮らなかったの・・
《銀玉水》からは大朝日岳へ向かっての急登となり、約30分ほど登ると《大朝日小屋》の建つ《大朝日ノ肩》に着く。 小屋に荷物を置いて、頂上を往復してこよう。 大朝日岳 1870メートル 頂上までは、約15分の登りである。
着いてそのまま登った時の頂上は
曇天で何も見えなかったが
山頂や小屋前からは、朝日連峰の稜線が連なり壮観だ。 また、鳥海・月山といった出羽の名峰も、美しい姿を雲間から魅せている。 そして、日本海と遠く佐渡島も望む事ができる。
夕方前から絶景を予感する
空模様になったので
次話のテーマを改編
「明日は、朝日連峰の稜線を歩いてみよう」と行きたいところだが、夕方前から空模様が回復してきて絶好の夕景が魅れそうなので、次話は大朝日岳の夕景・朝景だけで1つのよも”ヤマ”話にしようかと。
次話の予告をひとつまみ
※ 続きは、次話の『第128話 その2』にて
この年末年始はチョンの背乗り
天皇由来の『Kの法則』が
全世界だけでなく我が身にも炸裂して
自宅待機が濃厚(術開け早々に野宿旅
したらドヤされまくるしィ)となったが
その年末恒例の『紅白歌合戦』に
チョンのチンドン楽隊モドキが出るらしい
『紅白歌合戦』を放送するNHKは
日本の国が経営に携わる放送局のハズ
なのに何で事ある毎に日本に敵対する
チョンの楽隊モドキを出場させるの?
日本の視聴者は自国を侮辱しまくる
チョンが一匹たりとも
出場する事を望んではいないよ
:
という事はNHKが国民感情と
かけ離れているって事で
即ちNHK自体がチョンに
「乗っ取られている」て事である
そしてその「乗っ取り」の原因は
チョンの背乗り天皇ヒロヒトをあの時に
処罰・処刑しなかったツケの一つなのだ
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