風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第126話  雲ノ平外輪山の名峰めぐり その4 (笠ヶ岳へ)

よも”ヤマ”話  第126話  雲ノ平外輪山の名峰めぐり その4 (笠ヶ岳へ)
   〔富山県・岐阜県・長野県〕 '95・8
弓折岳 2592m 、大ノマ岳 2622m 、抜戸岳 2813m 、笠ヶ岳 2898m【名峰百選 50峰目】

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双六のキャンプ場では
滅多に姿を魅せない笠が姿を現わした
ツイてるよ・・コレは

  笠ヶ岳 かさがたけ (中部山岳国立公園)
高山盆地から仰ぐ北アルプスの延々と続く山並みの中で、ひときわ均衡のとれた美しさを魅せる峰がこの笠ヶ岳 2898m で、北アルプスのどこから眺めても一見してそれと分かる『笠』を被せた山名通りの山容を示している。 北アルプスのほとんどの山が県境に頂を為しているが、この笠ヶ岳は全てが岐阜県内に属する名実ともの『飛騨の山』で、もちろん岐阜県内の最高峰でもある。

笠ヶ岳は樅沢岳から南西に派生し、弓折岳、抜戸岳と続く笠ヶ岳支脈の主峰であり、その支脈東面の蒲田谷と西面の双六谷を分画している。 そしてこの支脈の東面と西面は地形的に著しく相違し、非対称地形をなしているのが特徴である。

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抜戸岳を前に従えて
盟主たる姿を示す笠ヶ岳

笠ヶ岳の場合、東面は切り立った岩壁を巡らせ、蒲田川に向かって穴毛谷・クリヤ谷を落とし、西面は樹林に覆われた長大な北西尾根や南西尾根を走らせている。 その間に刻み込まれているのが笠谷・下佐谷、さらに小倉谷・打込谷などの渓谷で、いずれも高原川に合流している。

その雄偉な印象を抱く姿より古くから信仰の山となり、長和3年(1674)に円空上人がこの峰を開山し、その後、天明2年(1782)に南裔(なんねい)上人が阿弥陀、薬師、不動、大日の四尊の奉納を行った。 更に41年後の文政6年(1823)には、播隆(ばんりゅう)上人が28人の村人とともに、また翌年には一行66名を伴って笠谷から登っている。 これは日本山岳史上の壮挙とされているそうである。

現在の笠ヶ岳へ登山道は、主に東面の蒲田谷側のクリヤ谷(小池新道・鏡平経由)ルートと笠新道(新穂高温泉から8時間)があるが、笠新道は北アルプス随一と云われる急登高ルートで、登山初心者は避けた方が無難だろう。

笠ヶ岳周辺の山の良さは、山域全体の静寂さと眺望のすばらしさにある。 特に、蒲田谷を挟んで魅せられる槍・穂高連峰の大パノラマは圧巻である。 また、春から夏にかけては豊富な残雪と咲き競う高山植物、秋は錦繍の彩りなど四季折々の変化に包まれ、静かで味わいのある山登りが楽しめるフィールドとなっている。



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雲ノ平外輪山の名峰めぐり《4・5日目》 行程図

   行程表            駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR富山駅より鉄道(0:50)→有峰口駅よりバス(1:15)→折立
     (4:20)→太郎平小屋(0:20)→薬師峠キャンプ場
《2日目》 薬師峠キャンプ場(0:20)→太郎平小屋(1:40)→北ノ俣岳(3:20)→黒部五朗岳
     (2:00)→黒部五朗小舎
《3日目》 黒部五朗小舎(2:20)→三俣蓮華岳(1:30)→双六岳(0:50)→双六
《4日目》 双六(1:00)→弓折岳分岐(2:20)→抜戸岳(1:10)→笠ヶ岳(3:10)→弓折岳分岐
     (1:00)→双六
《5日目》 双六(1:00)→弓折岳分岐(0:40)→鏡平(1:20)→秩父沢(1:10)→ワサビ平 
     (1:00)→新穂高温泉よりバス(1:40)→JR高山駅

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朝の光は全てを神情景に仕立てる
朝の光に染まるヨツバシオガマ

 《4日目》 双六から笠ヶ岳往復
昨日の夕方に望めた笠ヶ岳からは、「結構近くにあるな」という感覚を抱かせるであろう。 
だが、この笠ヶ岳へは、片道4:30のロングラン行程なのである。 従って、朝は日の出前に出発しなければ、この往復はかなり厳しくなるだろう。 

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この山への往復は当時の『奇跡の体力』を
持ってしても夜明けと共に出発せねば
夜道を歩くハメになるほどに長い行程だ

テントをデポったまま笠ヶ岳山荘でタイムオーバーとなるのを防げるかどうかは、出発時間にかかっているのである。 もし、自信がなければ笠ヶ岳山荘宿泊の2日行程も可能であるが、費用面やザックの重量面(1日分の食料は確実に増える)で不利となるのは明らかである。

今現在のヘタレて、ついこないだに『スーバーオチャメ』(『ビッグオチャメ』より語呂がいいので、以降はコチラを採用←自身の恥をまだ引っ張るのか? このタワケは・・)をカマシたワテならば、「遅いけど宿泊代金出したくない」というコス辛い思惑を満面に抱いて、カンテラ点けて夜道を歩くハメになるだろうね。

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夜明け前に発つと
とっておきの情景に魅せられるから

話は脱線したが、朝日が昇る前にキャンプ場を出発したとしたら、御来光は槍・穂高の稜線を眺める小ピーク辺りで・・となるだろう。

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昨日の黒雲が錦に光り
やがて晴れてクライマックスに

御来光のバックライトを浴びて黄金色に輝く槍・穂高稜線のシルエット、黄金色の光のシャワーを浴びて輝くハクサンイチゲやイワカガミの花々。 ため息さえ出る素晴らしい色彩の妙に、しばし見とれよう。 

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ガンバって早発ちした者への
ヤマからの御褒美

日の出前の出発は確かに辛い。 だが、辛さを補ってあまりある情景を見る事ができるのである。 
そう何度も行けない山旅、また天気に恵まれないと望めぬこれらの絶景を是非とも味わいたいものだ。
それが、早い出発をお薦めする理由の一つでもある。 

ヤマからの極上の朝の贈り物
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花が朝の光で宝石となって
散りばめられていた

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『天使の梯子』が槍に架けられた
天使が槍に朝の目覚めを告げる
感動のシーン

黄金色に染まる中を歩いていくと、弓折岳の分岐に着く。 ここから、右手の稜線を伝っていくと笠ヶ岳へのルートだ。 分岐から右に進路を取り、少し高台に登ると弓折岳 2592メートル の山頂だ。
三角点は、縦走路から20mほど西に寄った高台にある。 

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朝は絶景を魅せてくれたが
明るくなるとドス曇りに
なのであまり写真撮ってないよ

ここから大ノマ岳に向かって、崩壊地の縁を150mほど急下降していく。 下りきった所が《大ノマ乗越》だ。 ここからはかつて『小池新道』への短絡道があったが、今は廃道となっている。 この《大ノマ乗越》から雪田を渡って大ノマ岳へ、山の斜面を巻くように登っていく。 道は砕石帯でやや滑りやすいが、通過に慎重になる程ではない。 この砕石帯の登りでひと汗かくと、何の表示もない大ノマ岳 2662メートル の上に出る。

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なので掲載写真が乏しくて
仕方なしに撮った写真を総動員

ここから望む抜戸岳は、立て屏風のように迫力を持ってそびえたっている。 もし、初めてこの山系を歩くなら、この山が笠ヶ岳との錯覚を起こすかもしれないね。 それ程に、抜戸岳は威風堂々とした山屏風を魅せているのである。 

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総動員しても足りずに
別の時に別の場所で撮った笠も参戦
※ 南岳のキャンプ場にて

大ノマ岳の右斜面の潅木帯を《秩父平》に向かって、馬蹄形を描いて下っていく。 下りきった所が《秩父平》のお花畑だ。 イワカガミやハクサンフウロ・ヨツバシオガマなどの花が草原を飾り、草原の端々に雪田が点在し、周りを抜戸岳の山屏風が取り囲む。 まるで、カール底に見られる庭園風景の様である。
ここから、抜戸岳の右端にある最低鞍部に向かって、砕石帯をジグザグに切って登っていく。 

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でも部外のモノを連チャンで載せると
体裁悪い(ウィキ画像使いまくる奴がよく言うよ)ので
この地で撮ったのを織り交ぜて

この登りの上部は抜戸岳の張り出した岩筋が進路を阻んでいるので、この岩筋の根元を巻くようにトラバースしていかねばならない。 この辺りはやや崩れているので、注意が必要だ。 この岩筋のトラバースを越えると、ハイマツと砂礫帯が広がる抜戸岳の最低鞍部に出る。 ここから、抜戸岳の稜線の約2/3を縦断する。 これが長いのだ。 最低鞍部から左へ、ハイマツと砂礫の急坂を突き上げるように登っていく。 

この急登は距離が短く、それほどキツくはない。 この急登を登りきった丘の上からは、天気が良ければ槍・穂高連峰の勇姿が望めるだろう。 さて、「キツい」といえばこれからである。 この後、稜線上の飛騨側に切られた細道を延々と下るでもなく、さりとて登るのでもなく伝っていく。

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登りはキツくないけど
掲載写真の内容がキツいね

体力的にはキツくはないが、こういう道は精神的に嫌なものである。 歩いても、歩いても、抜戸岳の巨大な石積みの壁が信州側を塞いでいる。 展望が利かないので、本当に進んでいるのか不安にもなってくる。 

途中、気分転換も含めて、石積みの壁に掘られている踏跡を伝って抜戸岳 2813メートル の頂上にいってみよう。 この頂上はあまり踏まれていないようで、《抜戸岳》と書かれた小さなプラカードの木片が砂礫の上に捨てられているだけであった。 展望もガスに巻かれて何もなく手持ち無沙汰だが、とにかく気分転換にはなる。

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西穂~奥穂の岩稜で撮った笠
笠が写ってれば何でもいいワケだな
このクソタワケは・・

抜戸岳から下って少し歩くと、信州側を塞いでいた抜戸岳の石積みの壁が徐々に低くなってきて、信州側が開けてくる。 抜戸岳の壁が完全になくなると『笠新道』の分岐に出る。 『笠新道』は、ここから谷に向かって一直線に下っている。 なお、この『笠新道』は、「新穂高から笠への最短ルートだが、北ア随一の急登ルート」という事で相当にキツく、止めといた方が無難である。

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笠新道を使って登ると到着は良くてこの時間帯
下手すると真っ暗闇に着いて山荘主にドヤされます
だから笠新道は止めといた方が無難
※ 写真は双六山荘前からの鷲羽岳で
  記事内容には一切関係ありまシェ~ン
 
この分岐から“門”のように迫り立っている《抜戸岩》の間をすり抜けて少し歩くと、雪渓とゴロゴロした岩が点在する《播隆平》に着く。 ここは《笠ヶ岳山荘》のキャンプ指定地との事だが、ゴロゴロした岩があまりにも多すぎてキャンプサイトとしては不向きのようだ。 当然、幕営をしている者は皆無であった。

ここから、《笠ヶ岳山荘》へは、高台を登っていけばいい。 《笠ヶ岳山荘》に軽ザックはデポって、カメラだけ持って山頂を往復してこよう。 山荘から笠ヶ岳の頂上へは、石積みの坂を10分ほど登るといい。 

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正直にゲロします
抜戸岳かに先で撮ったのは
このアリバイ写真1枚だけ

笠ヶ岳 2898メートル 山頂では濃いガスに巻かれて何も見る事はできなかったが、今まで歩いた距離を思うとやはり感慨深い。 なお、笠ヶ岳の三角点は、頂上標柱から左へ渡った小高い丘の上にある。
山頂で感慨深いひとときを過したなら、往路を戻っていこう。

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西鎌尾根で撮った笠ヶ岳のアップで
掲載写真の前のめり(朝だけ)をゴマかす

帰りは道筋が判っているのでいくらかは楽だが、大ノマ岳・弓折岳の2つの登り返しがあるので所要時間の大幅短縮は期待できない。 行き帰りともそれなりの時間を要するか故に、標準コースタイムで片道4時間半から5時間かかってしまうのである。

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『奇跡の体力』のあったこの時だから
双六で余裕で夕景が撮れたけど

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ヘタレた今なら絶対ムリですね



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下山日の翌朝も
夜明け前に発つのがベスト

 《5日目》 小池新道を下山
今日の行程は、今や登山口から500mの区間が舗装されたアスファルト道になってる整備されつくした『小池新道』を下るだけである。 その整備の行き届きようは、スニーカー履きの行楽客までもが入ってきそうな勢いである。

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普段は双六からは笠が見えないが

そ・れ・に・・、この山旅より四半世紀後のヘタれたワテでも、幕営装備一式担いでコースタイムの6時間を25分もアンダーで登れたしィ。 でも、雨の中の登山でびしょ濡れになって、濡れたTシャツをコンロで炙って乾かしていたらTシャツが焦げて穴があいて、穴があいたTシャツで恥もなく槍ヶ岳まで行った面の皮が厚過ぎるクソタワケなワテ。

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下山日の朝は
ひと夏に片手ほどしか現れない
笠が姿を魅せたよ

そして、降りた新穂高温泉では「山の後のひと風呂」と行きたい所だが、無料の共同浴場は潰されて、現在はバスのロータリーになっちゃってマス(現在はバス停から2.5km高山寄りに¥300の銭湯があるが、マイカー登山以外には遠すぎて入れそうにない)。

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あぁ・・昔は良かった
『奇跡の体力』あったしィ
今は潰されても這いずるゴキブリなみの
シブトさ以外は全て失ったよ

あぁ、昔は良かったなぁ。 何より「山の後の温泉をどうぞ」というように、心が通っていたもの・・。


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