2020-10-30 (Fri)✎
よも”ヤマ”話 第121話 富良野岳 〔北海道〕 '95・7
富良野岳 1912m【名峰百選 47峰目】
完全なる曇天でヤマは一切撮れなかったので
頂上から見下ろす原始ヶ原を撮ってみた
富良野岳 ふらのだけ (大雪山国立公園)
十勝岳連峰の南西部に位置する十勝連峰最南端の峰で、富良野市と上富良野町にまたがる標高1,912mの峰である。 山域は大雪山国立公園に指定されている。
北に険しい尾根を引いた姿が魅力的で、十勝連峰中では最も花の多い山で人気は高い。 山名は“匂いを持つ川”を意味する、アイヌ語の「フラヌイ」が山名の語源から・・とされており、その「フラヌイ」はヌッカクシフラヌイ川を指していると思われる。 本来のアイヌ名は「下の峠山」を意味する「オッチシパンサイウシベ」であった。
火山ではあるが、山麓の安政火口を除き、古い時代に活動を終えたと考えられる。 その為に安政火口近辺を除いて全山で高山植物が豊富で、特に山頂部は夏の時期は広大なお花畑が広がる。
花の百名山に選定されていて、その著者の田中澄江は代表する高山植物としてエゾノハクサンイチゲなどを紹介した。
富良野岳に咲く花々 その1
エゾウサギギク
エゾノツガザクラ
エゾウサギギク、エゾツツジ、エゾノツガザクラ、エゾルリソウ、コイワカガミ、ダイセツトリカブト、チングルマ、フタマタタンポポなども見られる。
富良野岳に咲く花々 その2
チングルマ
エゾノツガザクラ
隣接する十勝岳が有史以来の激しい噴火のため、山頂部に植物に乏しいのと対照的である。
十勝岳温泉より富良野岳 ルート図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
JR上富良野駅より車(0:35)→十勝岳温泉(2:50)→富良野岳(2:00)→十勝岳温泉より車
(0:35)→JR上富良野駅
この年の北海道は雨が多く
天候不順だったせいか
花の山・富良野岳でもチシマフウロが
チョロっと咲くのみだった
前回の「ヘタレ」への序曲を臭わせる「ザックを担ぐ際に強風に煽られて転倒」によって、美瑛岳~十勝岳~富良野岳の『大雪~十勝連峰の完全縦走』が断念となったので、日帰り登山が可能な富良野岳を空身でチョチョイと往復して、十勝岳温泉で温泉療養と洒落こむとしよう。
まぁ、『山旅放浪』というプーな為に、美瑛~富良野岳断念の為にできた空き日程を移動に費やすのは、ガソリンを使う(=金を使う)ので避けたいので、移動する事無く登れる山が富良野岳と言う事もあるけど。
前の山行から帰ってきた十勝岳温泉の駐車場でその日は車寝(食料は車にたんと積んであるしィ)して、翌朝から富良野岳に登る。 観光客やハイカーがやって来るまでに、山頂を踏んで戻ってくる事が望ましいだろう。 さて、十勝岳温泉から、デカデカと案内板が掲げてあるスロープを登っていく。
しばらくは、広くて傾斜の緩い砂利道を歩く。
この砂利道は別名“温泉スロープ”といい、上ホロメカトック山の山腹にある噴火口・『安政火口』まで続いている。 この緩い傾斜の砂利道は、観光客がスニーカー履きで“観光地”である『安政火口』に行けるように整備されているようだ。
安政火口も撮らずに
霜に濡れたオトギリソウを撮っていた
『安政火口』からの登山道は、ようやくそれらしい登りとなる。 噴火活動が創りだした奇岩《化物岩》や、《八ッ手岩》などを見ながら、『D尾根』と呼ばれる尾根を乗り越えて行く。 『D尾根』を乗り越えると沢筋に一度下り、上ホロメカトック山との道を分けて、再び富良野岳の山腹を横切るように登っていく。 この山腹は見通しが良く、小さくなった十勝岳温泉ホテルの赤い屋根や上富良野の街も見渡せる。
この山腹の横断は樹林帯に突入して視界が利かなくなると終わり、樹林帯の中で方向を90°変えて、富良野岳稜線への急登となる。 だが、初心者コースなので急登もここ位で、時間も大して長くはかからない。 この唯一の急登を乗り越えると、富良野岳と上ホロメカトック山の鞍部に出る。
今回の富良野岳での魅せ場は
富良野岳の斜面を埋めるチシマフウロの花
ここから左に行く道は、上ホロメカトック山を先頭に山なみが連なる十勝連峰の縦走路だ。 この道は来年に歩くので、いずれ『よも“ヤマ”話』でも記す機会がやってくるだろう。 富良野岳には右に進む。
道は、ザラザラした溶岩砕土で登りにくい。 だが所々、丸太の段となっていて、道の整備は行き届いている。
ハクサンイチゲは見当たらなかったが
ウメバチソウは咲いていた
このザラザラ道の急登を越えると、いよいよお待ちかねのお花畑が現れる。 ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・ウメバチソウ・チシマフウロ・・と、なかなかにカラフルだ。 花を見ながら所々むき出しになった岩を登っていくと、富良野岳 1912メートル 頂上に着く。
登頂を示すコレ以外に
ロクに写真が撮れない空模様だったよ
頂上からの眺めは、上ホロメカトック山を先頭に、十勝岳・美瑛岳・オプタテシケ山と、スライドしたように峰を並べている。 また、足元に広がる《原始ヶ原》も、濃い緑をたたえて印象的だ。
だが、この日は雨は降らなかったものの、全く下が見えない曇天で展望はゼロ。 花も期待したほどにはなかったような気がする。 まぁ、前の山行の『大雪~十勝連峰大縦走』でも、黄金ヶ原が“坊主”だったので、当然なのかもしれないね。
今回の富良野岳の花は
チシマフウロでした
:
チシマフウロの淡い紫は
空模様が良くなくても映えるね
帰路は、往路を忠実に下れば2時間程で十勝岳温泉の登山口に戻る事ができる。 戻ったなら、公約通りに十勝岳温泉のクアハウスで閉館時間いっぱいまで温泉療養だ。
大阪市長の松井が「都構想を実現させると
毎年218億の欠損が出る」と言った
大阪市の財務局長を
処分をチラつかせて恫喝し
報道陣の前で謝罪撤回させる
さらし首に処した
コイツ見た目通りの政治屋ヤクザだね
そしてこの大阪市の財務局長とやらも
恫喝に対して突っぱねる気概を見せろよ!
税収の3/4を大阪府にぶん取られて
黒字になる訳ねえだろう
更に特別区になる為の費用・ランニングコストは
この2倍も3倍もかかるぞ
ハッキリ言おう!
この住民投票で都構想が
賛成可決したなら大阪は終わり
大阪府への隷属関係が構築されるのだ
- 関連記事
-
- よも”ヤマ”話 第126話 雲ノ平外輪山の名峰めぐり その4 (笠ヶ岳へ)
- よも”ヤマ”話 第125話 雲ノ平外輪山の名峰めぐり その3 (三俣蓮華・双六)
- よも”ヤマ”話 第124話 雲ノ平外輪山の名峰めぐり その2 (黒部五郎カール)
- よも”ヤマ”話 第123話 雲ノ平外輪山の名峰めぐり その1 (黒部五郎岳へ)
- よも”ヤマ”話 第122話 焼石岳
- よも”ヤマ”話 第121話 富良野岳
- よも”ヤマ”話 第120話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その6(十勝連峰縦走路)
- よも”ヤマ”話 第119話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その5(トムラウシへ)
- よも”ヤマ”話 第118話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その4(忠別岳~ヒサゴ沼)
- よも”ヤマ”話 第117話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その3(高根ヶ原)
- よも”ヤマ”話 第116話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その2(北海岳~白雲岳)
スポンサーサイト
No Subject * by 鳳山
富良野ってアイヌ由来だったんですね。高山植物の花々、目の保養になります。
Re: No Subject * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
私も、「富良野」がアイヌ語とは始めて知りました。
大雪・トムラウシの両端にある黄金ヶ原と五色ヶ原は、もう花で大地が白く染まりますよ。
五色ヶ原
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1737.html
黄金ヶ原
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1726.html
宜しければどうぞ。
私も、「富良野」がアイヌ語とは始めて知りました。
大雪・トムラウシの両端にある黄金ヶ原と五色ヶ原は、もう花で大地が白く染まりますよ。
五色ヶ原
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1737.html
黄金ヶ原
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1726.html
宜しければどうぞ。