風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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やっちゃいました! その2 10/16

出発はいつもの如く、何の代わりばえもない大阪発の夜行バスだった。 変わった点と言えば、最近身内の不幸による葬式にまつわるゴタゴタで寝れなくなってたので、睡眠薬を持っていて、それを飲んで寝たので、バスの中ではよく寝れた位か。

夜行バスはつづがなく富山駅前に着き、富山ガチャコンこと富山地鉄に乗り継いで立山駅へ。
立山駅は土日という事もあってわりと混んでいて、ケーブルカーは2便40分待ちだった。
そして、今日の朝飯は、富山ガチャコンの車内で食ったスーパーで買ったカツ重だったが、よもやこのカツ重が、この記事を書いてる時点の10/23の朝までを通して「最後の食事」になるとは努とも思わなんだよ。

ケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂まで行くのはいつもの通り。 室堂には9時10分に着いて、そこで大を用足して出発。 なお、この大の用便もこの時限りなのは藪の中に。

室堂から立山の雄山までは登山ハイカーも多く、20㎏を担ぐワテも、コースタイムをきる位に順調にやってこれた。 ちなみに立山・雄山神社は武漢ウイルスの為に盆休みで閉鎖されてたよ。 雄山から立山最高峰の大汝山もガチャガチャし出した稜線に多少遅れたものの、何とか着いていけた。 でも、一般のハイカーの大半が雄山までで、足を延ばしたハイカーでも、この大汝山が折り返し地点で、この先はワテ以外は数人となる。

ここから富士ノ折立を越えて、目指す内蔵助カールが口を開ける真砂乗越までやってくる。 
ここからの正規ルートは60メートルの標高差の真砂岳を越えて、内蔵助山荘(本年は武漢ウイルスの為に一年通じて閉鎖)まで大回りして内蔵助カールに降りるのであるが、このタワケはこの大回りを嫌って、かすかに踏跡が見えるカール壁の直下降する『遭難フラグ』を自らおっ立てているのである。

そのカール直下降だか、ジャリジャリのジャリガレでケツを着ければ滑り落ちる約40度の傾斜だった。 始めは1歩づつ降りていたが、耐えきれずに尻で滑ってしまって、それが杖でセービングしながらすると、結構早く降りれたので、タワケは調子に乗ってこれを繰り返して降りる。 でも、よい子は絶対マネしないでね。 制動にしくじると、加速度をつけてカール底まで100メートル以上滑落して『遭難フラグ』が確定『死亡フラグ』になるから。

しかし、かかった時間からすると、山荘を大回りするのとえろう変わらなかったりして。
さて、普通の登山者レベルなら「生死をかけた」カールの尻セード下りを乗り越えて、内蔵助カールをゆく登山道に合流する。 概ね岩にはペンキでの指標があって、この時点では「普通の登山ルートだな」と思ったよ。

で、旧内蔵助山荘跡と思しき石垣を通り過ぎる。 そろそろ時間的にテントの張りやすいここでビバー思ったが、ここでビバークすると明日黒部ダムに着くのが最終バスの後となりかねないので、先を行く事にした。 だがこれは、大いなる選択ミスだったのである。

なぜなら、ここで自重していれば、平らでテントの張りやすいこのスペースでテント張って夕食食って、気持ちよく寝て、翌日のアクシデントである降雪の中での下山も回避して、一般縦走路を劔御前小屋まで伝って、小屋も営業して人通りのある雷鳥坂を下って室堂に戻れば事なく済んだからである。

だが、行ってしまった事で『ワテ版ビックオチャメ』、一般ハイカー(行く訳ないけど)なら確実『死亡フラグ』のワールドへ足を踏み入れてしまったのである。

この旧内蔵助山荘蹟よりは石が転がるゴーロ場の通過があり、時間を食ってその下の草付きに出る。
テントビバークはこの草付きで・・と考えたが、思ったより平坦な草付きがなく通過してしまった。
思えばここが『ビックオチャメ』回避の「ラストチャンス」だったかもしれない。

更に下っていくとカール底の縁を抜けて傾斜地となり、登山脳が段々畑状になってる所に出る。
そして、その下方は再びゴーロ場となって、テントは張れそうにない状況だった。 このゴーロ場を越えてもテントを張れる場所がある保証もないので、この傾斜地で無理矢理テントを張ってビバークする。 
傾斜が急すぎてコンロは接地できず、夕食の夢は泡と消えたよ。 今日の夕食は、持ってきたパンをちぎってやり過ごす。 寝入った深夜過ぎから、ワテを『ビックオチャメ』に導く雪が50㎝積もってたよ。 

明日(次回)は、普通の人ならほぼ確実に逝っちゃってる大スペクタクルでっす。 真面目な人なら、胸くそ悪くなる事必至のドン引き内容でっす。


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♪後付けっていいな
できたらいいな・・

携帯打ちはやりにくかったよ
偏に柔らかい銀行の
携帯がクソな為だね



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