風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第406回  参宮線・池の浦シーサイド駅跡

『路線の思い出』   第406回  参宮線・池ノ浦シーサイド駅跡 〔三重県〕

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廃止後も駅名標を始め
駅を示す全てのアイテムが残っている

《路線データ》
        営業区間と営業キロ      輸送密度 / 営業係数(’15)     
        多気~鳥羽 29.1km        2119  /   198
運行本数(’18)
 快速〔みえ〕名古屋~伊勢市・鳥羽 伊勢市行 下り14本(内 伊勢市行  5本)
                       上り13本(内 伊勢市発  1本)
 普通    多気~伊勢市 上下とも毎時1本
       伊勢市~鳥羽  上下とも毎時1~2本

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入口を塞ぐフェンスがなければ
廃駅とは判らない池の浦シーサイド駅

池の浦シーサイド駅(いけのうらシーサイドえき)は、かつて三重県伊勢市二見町松下にあったJR東海・参宮線の駅(臨時駅)である。 毎年夏期限定で開業していたが、2018年から営業休止となっていた。 末期の2016年の営業日数は僅か4日間で、1日上下4本づつの計16本が停車した。 駅の管理は伊勢市駅が行っていた。

海水浴客の便宜を図って開業した駅であるが、駅前には干潟が存在するのみで最寄りの海水浴場『池の浦シーサイドパーク』までは徒歩で15分程度かかり、利用者のほとんどが鉄道ファンであった。
このように一般の利用者は皆無であった為、2020年3月14日に行われるダイヤ改正に合わせて廃止された。

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こうしてみると
単なる棒線構造の停留所ですね
※ ウィキペディア画像を拝借

単式ホーム1面1線を有する駅で、長さが3両編成分の約60m・幅約2mあるホームだけを有し、ベンチや待合室は無かった。 駅舎はなく、ホームを隔てたフェンスの向こうは海であった。 駅入口付近には、建物とベンチが長年手入れされない状態で放置されていたが、現在は撤去されている。 営業期間外には、ホーム入り口がフェンスで閉ざされていた。

鉄道ファンには知られた駅で、駅廃止になった今も鉄道撮影に訪れる者は数多くいる。 実際に当駅に降りた鉄道ルポライターによると、その時の降車客は20人弱で全員が鉄道ファンであり、海水浴客はいなかったという。「三重県統計書」によると、乗車人員は最盛期の1991年で年間1599人、以降駅の休止となった2017年で年間31人との事だった。

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駅からは遠浅の海が望めた
海芝浦駅より海に近いんでない?
※ chakuwikiより

1989年7月に池の浦海水浴場への海水浴客の誘致を目的に、地元の二見町と池の浦観光協会の要望を受けて開業した夏期限定の臨時駅である。 当時、池の浦海水浴場の利用客は約4万人おいて、JR東海では1万人の利用を見込んでいたようである。 開業1年目の1989年は、7月16日から8月31日までの計47日間営業し、名古屋からの臨時快速列車を含む1日33本が停車した。

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駅の最盛期には
看板列車の快速〔みえ〕も
停車していたとの事

1990年には95日営業し、普通列車だけでなく快速〔みえ〕も停車し、海水浴客や潮干狩り客の利用も見受けられた。 1995年は営業日数を30日間に縮小したが、1日あたりの停車本数は上下線各9本ずつあった。 しかし、競合する海水浴場が増えた事や、周辺の保養所が減少した事で利用者が減少し、2002年には海水浴客の利用ははほとんどなくなった。 この頃には、年間停車日数が10日前後となっていた。

停車日数・本数が減少する中、二見町では駅の存続要望を続けてきた。 それどころか、通常駅への昇格も要望していた。 だが、市町村合併で二見町が伊勢市となってからは当駅が話題に上る事がなくなり、伊勢市二見総合支所の担当者も「廃止されてもやむを得ない」とコメントしている。

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池の浦シーサイド駅に停車する
年間の停車列車16本の内の1本
※ ウィキペディア画像を拝借

2008年時点で、JR東海は「わずかながらも利用者はいるので、当面廃止予定はない」としていたが、2016年の営業日は7月30・31日、8月6・7日の僅か4日で、1日あたりの停車は列車2往復(下りが10時58分と13時58分、上りが11時38分と14時33分)と1日4本で、4日間で停車した列車の総本数は16本のみであった。

そして翌年の2018年5月31日に、JR東海は「2018年の営業は行わない」事を示唆した。 営業休止の理由として、ピークの1991年には年間1,599人の利用があったが、2017年は年間で64人程度まで利用客が減少し、今後の利用客の回復が見込めない為としていた。

休止後は伊勢市側も存続を求めていなかった為、営業休止のまま2020年3月14日に行われたダイヤ改正に合わせて正式に廃止された。 廃止後の2020年8月現在、ホーム及び駅手前の黄色の駅名標識(『池の浦』と表記)は現存しており、運転士が使うスタフには当駅を示す『池の浦』が残っているとの事。



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駅廃止後も駅名標は
撤去されずに放置されている
※ ウィキペディア画像を拝借

この駅はこの駅の利用客が年間4人と最少となった2005年に訪れている。 訪れたのは秋で、山旅放浪を終えて社会人1年生(恥ずかしい程の人生破綻者だな・・この筆者)となった「いわくつき」の年であった。 なので、勤め先が休みの土日を利用して出かけた「始めて」の小旅行だった・・と思う。

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朝は潮が満ちて
養殖筏が水面下にあったが

そして、この地に赴いた目的は注目を浴びつつあったこの駅ではなく、池ノ浦の真珠養殖筏と参宮線の『撮り鉄』の為だった。 この年は『撮り鉄』を細々と復活し出した初年で、当然に『鉄』の最新の知識など全く持っておらず、「池の浦シーサイド駅」が臨時駅であった事も「『鉄』しか訪れぬ駅」として注目を浴びつつあった事も全く知らなかったのである。

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日が高くなっていくと
見る見るうちに潮が退いて
養殖筏が現れた

まぁ、この駅を訪れた本当の目的をゲロすると、『駅降り鉄』さん達に石を投げかねられないが敢えて言うと、「車を止めて寝る場所を探して」深夜に訪れたのである。

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「寝る場所探し」が
ファーストコンタクトの
理由だったりする
15年前の駅前は
荒れるに任せて放置された砂地だったが
※ ウィキペディア画像を拝借

そしてその状況は、駅前に棄てられた浜茶屋系の売店のあるスペースに車を止めて車寝する事は出来たけれど、前面の国道を行き交う車のライトが気になって、車寝の場所を別の場所に変えたという事だった。

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時を経て訪れた廃止後の駅前は
きちんと整地されていた
※ 後に撤去されたようだ

何ていうか、車寝となってもその場所は、まず駅前を拠点にして探す『放浪山旅』で下界に出た時の行動パターンをキッチリ踏襲していたのである。 つまり、『放浪山旅モード』で行動しているのですな、このタワケは。

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撮り鉄だけでは間が持たないと思ったのか
伊勢の定番の『夫婦岩の朝日』も抑えていたワテ

それと、一度『撮り鉄』を離れた身なので、『撮り鉄』ばかりを追っかけるのは間が持たずに早々に撤収して、二見ヶ浦や伊勢神宮の大太鼓なども立ち寄って赤福を頬ばる、伊勢志摩を訪れる際の『定番』もしていたワテ。

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赤福頬張りながら
大太鼓を観賞したっけ・・なぁ

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朝熊山の展望台に行って
池の浦シーサイド駅を
俯瞰したりもしたっけなぁ

話は反れたがこの時の駅見分は、深夜にいい歳した中年男二人組(主君の風来茄子マルゥテツ二世殿下の御伴)が、営業期間外を示す看板の貼ったフェンスをどうにか(歳食うと足が上らなくなる)よじ登って中に入り駅ホームを見学する「ポリに見つかれば職質必至」の不法侵入だったのである。

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警告看板が貼られたフェンスを
真夜中によじ登って進入する
怪しすぎる中年二人組

そして、戻りは足が上らぬフェンスを越えるの嫌って、ホームより線路に下りて線路を伝って車に戻るという、『おそ松さん』のキャッチフレーズである「見事なクズっぷり」を披露する「成りは大人・精神は幼児」な中年二人組であった。

・・で、時が経ってこの時から15年後の今年の春に、この年間4日しか営業せず、しかも2年前から営業休止だったこの駅が廃止となった。 今年は『武漢ウイルス』が蔓延した事によって、勤め先でもより稼働している三重県の工場に応援出向に出され、よく一週間単位で三重に行かされたのである。 まぁ、大阪の工場では仕事がなく、賃金の8割の休業補償だったので要請があれば行かざるを得なかったのであるが。

その時の出向を終えた週末に、ふと鉄道ブログで見た「池の浦シーサイド駅の廃止」を思い出して、大阪へ帰るには逆方向だが同じ三重県内で距離も100km足らずのこの駅跡を再訪する事にしたのである。

でも、直感的に「写真を撮る程のもんでもないなぁ」と決め打ちする悪いクセが出て(フイルムも買ってなかったしィ)、「スマホのカメラで撮ればいいや」とカメラを持たずに出向いたのである。

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モーターボートのエンジンをオブジェに
その小旅行の際は
もちろんこの撮影場所も訪れるつもり・・

・・で、今度は、参宮線の宮川鉄橋をターゲットにした『撮り鉄』小旅行を企画して、また近い内に訪れたいな・・と思う次第である。


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少し前の記事のバナー下の続き
右も左も日本人ではなく
在日チョンの日本人成り済ましで
その目的はチョンによる
日本の隷属支配って事を述べたが
日本を隷属支配するべくの手法が異なるだけ

パヨクは宗主国・シナによる支配下で
新たなる体制国家『日本人民共和国』を創設し
日本を隷属支配する長に収まる事

そして天皇信奉右翼の目指す支配手法は
天皇を国家元首にした
北朝鮮型の全体主義のような
日本国民の服従支配である

その支配に向けた手法は
パヨクか『人権擁護法』や『ヘイト規制法』で
天皇信奉右翼が天皇への『不敬罪』だ

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これらが施行されると支配層のチョンが
日本国民の生殺与奪の権限を握る訳で
逆らう者は不穏分子として即粛清されるのだ
ワテなんて真っ先に
粛清を受けて殺されるだろうね








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No Subject * by 根室大喜
明日は花咲線を巡る旅に出ます^^)アタイはあなたみたいなプロ顔負け写真はとれませんが

Re: No Subject * by  風来梨
根室大喜さん、こんばんは。

できる事なら、今すぐ花咲線に旅の御伴がしたいです。 秋の北海道・・いいだろうなぁ。
北海道の四季折々の風景は、写真撮りを全てプロなみのウデに仕立てます。
「メンドクサイから三脚は使わない」、「二度行くのは金と時間の無駄なのでロケハンはしない」「日の丸構図万歳!」、「デジタルカメラはクソ!で使うに値しない」など写真界の重鎮や流れに逆らい、写真界からスポイルされて写真界を這いずる『写真床』のワタシも、その御相伴に預かってます。

No Subject * by 鳳山
確かに地図で見たら海水浴場からは離れていますね。伊勢湾漁協で釣りはできそうですけど、あまり需要がなかったんですかね?

Re: No Subject * by  風来梨
鳳山さん、おはようごさいます。

公称で駅名の通りの『池の浦シーサイドパーク』という海水浴場まで、徒歩15分離れていますね。
それ以上に、付近に駐車場完備の海水浴場が乱立して、駅近くにあった保養所や海の家関連施設も全て移転しちゃって、残るは『秘境駅』目当ての『駅降り鉄』ばかりとなってしまった経緯があります。

年に4日しか営業しない駅なんて、『駅降り鉄』にとっては下車必須の獲物ですから。

コメント






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No Subject

明日は花咲線を巡る旅に出ます^^)アタイはあなたみたいなプロ顔負け写真はとれませんが
2020-10-10 * 根室大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

根室大喜さん、こんばんは。

できる事なら、今すぐ花咲線に旅の御伴がしたいです。 秋の北海道・・いいだろうなぁ。
北海道の四季折々の風景は、写真撮りを全てプロなみのウデに仕立てます。
「メンドクサイから三脚は使わない」、「二度行くのは金と時間の無駄なのでロケハンはしない」「日の丸構図万歳!」、「デジタルカメラはクソ!で使うに値しない」など写真界の重鎮や流れに逆らい、写真界からスポイルされて写真界を這いずる『写真床』のワタシも、その御相伴に預かってます。
2020-10-10 *  風来梨 [ 編集 ]

No Subject

確かに地図で見たら海水浴場からは離れていますね。伊勢湾漁協で釣りはできそうですけど、あまり需要がなかったんですかね?
2020-10-11 * 鳳山 [ 編集 ]

Re: No Subject

鳳山さん、おはようごさいます。

公称で駅名の通りの『池の浦シーサイドパーク』という海水浴場まで、徒歩15分離れていますね。
それ以上に、付近に駐車場完備の海水浴場が乱立して、駅近くにあった保養所や海の家関連施設も全て移転しちゃって、残るは『秘境駅』目当ての『駅降り鉄』ばかりとなってしまった経緯があります。

年に4日しか営業しない駅なんて、『駅降り鉄』にとっては下車必須の獲物ですから。
2020-10-12 *  風来梨 [ 編集 ]