2020-09-12 (Sat)✎
『日本百景』 秋 第450回 五家荘・湯山・市房 〔熊本県・宮崎県〕
五家荘への入口・二本木峠より
五家荘の村里と霊峰・市房山
五家荘・市房山 ごかのしょう・いちふさやま (九州中央山地国定公園)
平家落人の里・『五家荘』と、九州では高峰の一つに数えられる市房山 1721メートル。
いずれも、『九州中央山地国定公園』として指定されている。
五家荘には『百名滝』に指定された
落差70mの栴檀轟の大瀑布がある
まず、『五家荘』の見どころは、何といっても《栴檀轟ノ滝》であろう。 秋の彩りによく映える名瀑で、『名瀑百選』の一つでもある。 一方、市房山は、これといった特徴はないのだが、九州でも有数の高峰からの眺めと、紅葉に染まる山の魅力は捨てがたい。
五家荘・市房山 名所位置図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 熊本市街より車(1:20)→二本杉峠(0:30)→栴檀轟ノ滝
(0:30)→樅木の吊橋・平家の里(2:20)→湯山温泉(0:10)→市房山登山口
《2日目》 市房山登山口より市房山登山・所要上り3時間、下り2時間半
市房山登山口(0:10)→湯山温泉・市房ダム湖など湯山の里めぐり
※ 湯山温泉より市房ダムまで車で5~6分
市房ダム(1:10)→人吉市内
里の秋はこの花と共に・・
彼岸花と黒蝶
《1日目》 五家荘めぐり
平家落人の里として有名な『五家荘』へ。 歴史とロマンを訪ねる小さな旅をしてみよう。
この『五家荘』は交通の便は至って不便な上に景勝地が点在しているので、車利用でめぐるのがベストのようだ。 それでは出発しよう。
五家荘めぐり・名所位置図
熊本市街より国道218号線と445号線を伝って、『五家荘』の入口・《二本杉峠》にやってくる。
なお、国道445号線は舗装はされてあるが、かなり急で狭い山道なので運転には注意が必要だ。
霧で裾野をかすめる霊峰・市房山
五家荘・二本杉峠にて
《二本杉峠》には駐車場付の展望台があり、この峠より眺める雲海越しの九州中央山地の情景は印象度抜群である。 ここから道は、『五家荘』の集落を結ぶ国道445号線と、《栴檀轟ノ滝》への村道との二手に分かれる。
『名瀑百選』の《栴檀轟ノ滝》は『五家荘』でも特にお薦めの所なので、当然村道の方に進路を取る。
この道も細くて急な下り道で、車の運転には苦労するだろう。 この道を30分で、滝の茶屋が並ぶ《栴檀轟ノ滝》前に着く。
九州の山岳地帯の水を集め
水量豊富な幅広の直瀑の
大瀑布を魅せる栴檀轟ノ滝
ここから、滝つぼへの遊歩道を15分ばかり下っていくと、落差70mの大瀑布が滔々と周りの紅葉に白布を掛けていた。 その豪勢な事・・。 “ひっそり閑”のイメージの落人の里からは、想像もつかない見事な滝絵巻である。
滝下まではかなり下らねばならず
観光客も敬遠するのか
アングル取りは比較的楽だったよ
滝つぼまでは結構下らねばならず、中高年の観光客を中心に途中で引き返す人も多いので、案外邪魔されずにカメラアングルを決める事ができる。
美しい滝に魅せられた後は、《平家の里》に歴史とロマンを訪ねていこう。 平家落人の集落は、《九連子》・《葉木》・《樅木》・《仁田尾》・《椎原》とあるが、《樅木》には有名な《樅木の吊橋》や郷土資料館などがあり、最も歴史を感じ取る事ができそうである。
樅木の吊り橋
:
まだ観光スポットを撮るのが
下手だった頃なので
こんな写真しかありません
・・長さ72m・高さ35mの《樅木の吊橋》を渡ると、《平家の里資料館》がある。 門をくぐるとその中は藁葺きの庵が並び、まるで桃源郷にタイムスリップしたみたいだ。 琵琶の琴音の調べに乗って、平家落人伝説が語り継がれる。
落人伝説の地への“かけ橋”
樅木の吊橋
落人の生活・文化を支えた《遺品展示館》には、いにしえ人の鎮魂歌が漂っている。
この他、竹細工の実演や体験コーナーなどのイベントも盛りだくさんで、大いに楽しめる所である。
いにしえの舞いを奉げた能舞台
※ 平家の里資料館パンフレットより
この他、《九連子》の鍾乳洞など、景勝地もたくさんある。 時間があれば、そちらの方も訪問してみるといいだろう。
あいにくこの時は湯山周辺は
前夜から大雨だったよ
五家荘の景勝地をめぐったなら、翌日の市房山登山に備えて市房神社の参道の入口にある市房山キャンプ場まで向かう。 このキャンプ場はコテージや食堂もあるので、キャンプ用具がなくても宿泊ができる。
明日は、市房山登山だ。 早朝から登り始めるので、早めに就寝しよう。
市房山は天候に恵まれず
登った2回とも雨だった
《2日目》 市房山登山と湯山の里めぐり
今日は九州でも5指の標高を誇る市房山 1721m に登り、下山後に湯山温泉で山の汗を流し、そして80m噴き上げる市房ダム湖名物の噴水や彼岸花咲き乱れる湯山の里を訪ねて、人吉へ戻る行程だ。
市房山・湯山ルート 行程図
日帰り登山を含むのでややキツめの行程だが、湯山り里をめぐるなら市房山は外せないのである。 なお、市房山登山の行程については、メインサイトに掲載している『五家荘・市房山』の〈2〉の項目を参照して頂く事にして、今回は『湯山の里めぐり』に焦点を当てようと思う。
市房山登山道にて
平安時代初期に建てられたという
市房山神社奥宮・社殿
名も知らぬ赤い花が
登山道の傍にひっそりと
小さな花びらいっぱいに
雨露を浴びて
あいにくの雨天で
侘しさ漂う市房山頂上
朝、日の出と共に登山を開始すると、市房山を往復しても正午過ぎには下り着く事ができるだろう。
山でかいた汗は、登山口から車で10分足らずの湯山温泉で流そう。 入るのは共同浴場の『湯山温泉・元湯』だ。 この温泉は、PH9.8とやや強めのアルカリ性単純温泉に硫黄泉が混ざる泉質で、古くは弥生時代から続く由緒ある名湯との事だ。
湯山温泉・元湯
湯山温泉唯一の共同浴場だ
※ 湯山温泉・元湯のウェブサイトより
また、やや強めのアルカリ性で皮膚を活性化させて、また硫黄分のとろみが肌に優しい美肌効果抜群の美人の湯としても知られているそうである。 まぁ、日程に余裕があれば、市房山登山で1日、湯山の温泉と里めぐりで1日の3日行程にするのもいいだろう。
大雨登山の後・・
しっとりとした里風景を
魅せていた湯山の里
温泉で山の汗を落としてさっぱりしたなら、湯山の里をめぐってみよう。 「めぐる」といっても湯山全体が里風景を魅せているので、市房山キャンプ場から戻る最中に適当に車を停めて、路傍に咲き乱れる彼岸花や実りの秋を魅せる稲穂をカメラに収めるといいだろう。
里の路傍を真っ赤に染めていた彼岸花
彼岸花と黒蝶に夢中となって
里を真っ赤に染める彼岸花を撮るの忘れた
次は市房ダムへ向かおう。 市房ダムは堤体高78mの重力式ダムで、治水・農業用水・水力発電の用途を担う多目的ダムで、球磨川の最上流域の支流の湯山川との合流点に建設されたダムである。
堤体高さ78mの大型ダムの市房ダム
※ ウィキペディア画像を拝借
市房ダムの背後には、先程に頂を極めた霊峰・市房山がそびえ、ダムに堰き止められたダム湖・市房湖の周辺には1万本もの桜が植えられ、日本有数の桜の名所として知られている。 民主党政権時代の悪政により川辺川ダムの建設が取り止めとなった今、暴れ川と云われる球磨川の治水を担う最後の砦となっている。
だが、本年の令和2年豪雨災害(この災害は、チョンの成り済ましが議員の半数にも及んだ当時の民主党政権の悪政が原因で引き起こされたものであり、強いてはチョンの背乗り・天皇をキチンと処罰しなかった事が遠因の『Kの法則』といえる)では、市房ダムが治水する球磨川本流域ではなく、民主党の悪政により治水ダム建設が中止となった五木村域を流れる最大支流の川辺川が氾濫し、その濁流が球磨川中流部に押し寄せて決壊につながったとの事である。
噴水が飛沫を舞い上げると
美しい虹を魅せるシャッターチャンスとなる
※ 水上村観光課のウェブサイトより
暗い災害の話はここまでにして、この市房ダムとダム湖の市房湖のイチ押しは、湖面より噴き上げ高80mを誇る大噴水である。 湖面より噴水が上ると、湖面に虹が掛かる絶好のシャッターチャンスとなる。
この噴水は水質改善の為に設置されたモノであるが、今や温泉と市房山に次ぐ湯山の観光名所の一つとなっている。
国道388号線はダム堤体高さから
ループ橋で下っていく
※ ウィキペディア画像を拝借
ダム湖をめぐった後は、ダムの堤体高78mを下るべく設置された国道のループ橋を通り、湯前の町に出る。 湯前も地名の通り温泉の町だ。 温泉のハシゴをしながら人吉・熊本へ戻るのもいいだろう。
球磨川水害もチョンの背乗り・天皇ヒロヒトを
処刑・処罰しなかった事によって巻き込まれた
チョン由来の『Kの法則』の一つだと言った理由
前の天皇アキヒトによる
皇室法典の無視という
チョンそのままの皇位移譲により
悪しき流れの中で入った令和で
我が国は悪魔に憑りつかれたが如く
堰を切ったようにチョン由来の
『Kの法則』に巻き込まれている
令和元年の台風19号災害に始まり
チョンの宗主シナが兵器開発にシクじり
『武漢ウイルス』を全世界に撒き散らし
そして今回の球磨川水害・・
これら多発する気象災害は
チョンの成り済まし政党・民主党の悪政が原因だ
『武漢ウイルス』もヒロヒトが
日本の国を「謝って金を出す」『謝罪ATM国家』
に仕立てシナを肥え太らせたのが遠因だ
:
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No Subject * by 鳳山
おおっ!我が故郷熊本の記事ですね♪といって五家荘も市房山も市房ダムも名前だけは知っていてもまだ行ったことがありません。この記事で初めて現地の景色を知りました。ありがとうございます。
Re: No Subject * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
球磨川流域が大変な被害を受けた最中に、この地の記事を書くのはどうかなぁと思ったのですが、この地が抱く魅力的な景観で訪ねる人が増えて、それが町の再建の手助けになればと思い記事を書くことにしました。
観光客が往来するいつもの観光名所に戻る事を、旅好きとして願っています。
球磨川流域が大変な被害を受けた最中に、この地の記事を書くのはどうかなぁと思ったのですが、この地が抱く魅力的な景観で訪ねる人が増えて、それが町の再建の手助けになればと思い記事を書くことにしました。
観光客が往来するいつもの観光名所に戻る事を、旅好きとして願っています。