2020-09-02 (Wed)✎
よも”ヤマ”話 第116話 大雪山~十勝連峰 大縦走 その2(北海岳~白雲岳)〔北海道〕 '95・7
大雪・白雲岳 2230m(2度目の登頂)
白雲岳の頂上に立つと
大雪山系・・いや我が国でも
指折りの絶景が見渡せる
大雪・白雲岳 たいせつ・はくうんたけ (大雪山国立公園)
北海道の中央部に位置する大雪山は、旭岳を主峰とする火山群の総称で、アイヌ民族からは「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれ崇められてきた山域だ。 この2,000m級の山々が連なる山域には、250種以上の高山植物やエゾナキウサギなど珍しい生き物が生息している。
そんな魅力たっぷりの夏の大雪山で、最も魅せられる絶景が大雪山で第3の高峰である白雲岳 2230m の頂より望む雪渓と山肌がおりなすゼブラ模様の絶景であろう。 また、この白雲岳の頂上直下のクレーターは巨大な花々の器として、単一の花々で巨大なクレーターが彩られる。
このクレータが織りなす
巨大な花の器の主は
チングルマの花だった
緑と白の美しいゼブラ模様が広がる白雲岳山頂・・。 そして花々の園となる巨大クレータの器・・。
また、これよりトムラウシまで続く、高根ヶ原の広大な草原大地・・。 恐らく、我が国でも指折りの山岳絶景を望める山域であろう。
大雪山~十勝連峰 大縦走 1日目 行程図
《車の回送とアプローチ》
JR上富良野駅より車(0:35)→十勝岳温泉・十勝岳温泉の駐車場に車止め置きと上富良野行バス乗車
(0:45)→JR上富良野駅より鉄道利用(0:50)→旭川駅(1:10)→上川よりバス利用
(0:35)→層雲峡(泊)
《1日目》 層雲峡よりロープウェイとリフト(0:25)→黒岳7合目(1:10)→黒岳
(0:15)→黒岳石室(1:40)→北海岳(1:20)→白雲岳避難小屋分岐
白雲岳避難小屋分岐より白雲岳往復 上り40分・下り30分
白雲岳避難小屋分岐(0:20)→白雲岳避難小屋
《2日目》 白雲岳避難小屋(0:40)→高根ヶ原・大雪高原温泉分岐(2:30)→忠別岳
(1:30)→五色岳(1:10)→化雲岳分岐(0:40)→ヒサゴ沼避難小屋
《3日目》 ヒサゴ沼避難小屋(0:35)→ヒサゴ沼分岐(0:30)→トムラウシ・日本庭園
(1:25)→北沼(0:30)→トムラウシ山(0:25)→トムラウシ・南沼
《4日目》 トムラウシ・南沼(2:00)→黄金ヶ原(0:30)→三川台(1:30)→ツリガネ山
(1:30)→コスマヌプリ(1:00)→双子池
《5日目》 双子池(2:00)→オプタテシケ山(2:00)→美瑛富士避難小屋(0:30)→美瑛岳分岐
(2:30)→十勝岳避難小屋
《6日目》 十勝岳避難小屋(0:50)→望岳台よりヒッチハイク成功(0:20)→十勝岳温泉
十勝岳温泉に止め置きの車回収(0:35)→JR上富良野駅
※ 前回の『第115話 大雪~十勝連峰 大縦走 その1』の続き
北海岳は四方の登山道から
やってくる登山者のオアシスだ
北海岳到着は10時過ぎ。 ここは旭岳からくる者や黒岳石室からくる者、そして御鉢平を逆周りでくる者、白雲岳避難小屋から来る者、銀泉台からくる者など、いろいろな方向から登山者がやってくるオアシスのような所だ。 そして、『白鳥・千鳥』の雪紋や旭岳の勇姿が望まれる。
白雲岳と北海岳の間にある
巨大なクレーターの窪み
しばし、この贅沢な眺めと涼風を受けて休憩(何度とっても休憩は心地良い)をした後、白雲岳方向へと進む。 北海岳からクレーターの様に窪んだ地形を突っ切るように進むと、《白雲岳分岐》に着く。
トムラウシへの道が
グリーンベルトのように連なって
この分岐から南方を望むと、これより挑むトムラウシへの道がグリーンベルトのように連なって見渡せる。 あの平な丘が高根ヶ原、非対称になだらかな丘がストンと切れ落ちる忠別岳、王冠のような頂を魅せるトムラウシ・・、と夢の眺めが広がるのだ。 振り返っても、展望も遮るものがなく、表大雪の山々が360°視界に広がってくるのだ。
振り返ると表大雪の山々が
360°で見渡せる
また、花も咲いている高山植物の種が日本一多いと言われている小泉岳 2158m のすぐ横に位置するので、ホソバウルップソウ・タカネイワツメクサ・エゾタカネスミレ・チョウノスケソウ・キバナシオガマ・・、それに白色のコマクサなど、他ではあまりお目にかかれない花が目白押しで咲き乱れている。
眩い黄色を魅せるキンポウゲ
大雪を白く染め上げる主役は
このエゾノハクサンイチゲだろう
最も可憐な花・・
その名はエゾコザクラ「小桜」
ヤマの紅い宝石
エゾノツガザクラ
小さなイワウメの花が
眩く白い光を放って
それでは、ここに荷物をデポして、白雲岳を往復してこよう。 白雲岳へは、山容の通りゴツゴツした岩場を登っていく。 岩場を尾根筋まで登りつめると、巨大な野球場がスッポリと入る位の大きな“クレーター”がある。
白雲岳のクレーターを花の器に変えた
小さな花々の白や紅の輝き
クレーターを花の器と言わしめた花は
エゾノハクサンイチゲだった
もちろん、この大きな“クレーター”はお花畑の宝庫となっており、チングルマ・キジムシロ・アオノツガザクラ・キバナシャクナゲ・エゾコザクラなどが、彩り鮮やかな“花のじゅうたん”を“クレーター”のあちらこちらに敷きつめている。
赤い宝石・エゾノツガザクラも
花の器を染め上げる
それはこのように
小さな赤い宝石が個々に
赤い光を放っていた
クレーターから
岩屑の積み重なる山頂に登っていこう
クレーター壁の雪渓と
花の器から飛び出して咲き競う花々
この大きなグラウンドの縁を巻いて進み、壁のように積み重ねられた岩場をよじ登っていくと白雲岳 2230m 頂上だ。 頂上に立つと、思わず声を上げたくなるような“絶景”が見渡せる。
積み重なる岩屑の上に
立って目にしたモノ
それは奇跡とも言える絶景だった
それは、旭岳から後旭、そして北海岳の山腹にかけての白銀と緑の見事なストライプである。
雪渓の“白銀”とグラウンドの“緑”との、これほどに見事な調和が惜しげもなく投げ出されているのだ。
やがて雲がストライプを
魅せる山肌に被さってくる
この絶景に魅せられたワテは
この大雪・白雲岳を
【名峰百選】の一席に加えたのである
これを魅せられると、大雪山の懐の深さを身にしみて感じるのである。 この山上の“楽園”を充分に満喫したなら、デポした荷物を回収して今日の宿泊地・《白雲岳避難小屋》に向おう。
高根ヶ原への入口にあるモレーンに
ちょこんと建つ白雲岳避難小屋下の
テント場が今夜の宿地だ
《白雲岳避難小屋》へは、《白雲岳分岐》から約200mの標高差を下っていく。 お花畑の急坂を下っていくと、やがて小高い丘の上にチョコンと“ドイツのお菓子箱”のような《白雲岳避難小屋》が建っているのが見える。 この小屋は、夏のシーズンには管理人が入って手入れが行き届き、またトムラウシや『奥大雪』の玄関口に当たる所に建っているので人気がある。 そういう訳で、シーズン中は利用客で常に満員となり、“すし詰め”は避けられない。
ドイツのお菓子箱な小屋の中は
シーズン中はすし詰めの満員だ
ゆっくり山の一夜を味わうなら、小屋前の幕営地でテント泊の方がいいだろう。 小屋の建つ小高い丘からは、広大な《高根ヶ原》の大平原とトムラウシ山、そして《高根ヶ原》につく“明日に歩くであろう”一筋の道が見渡せる。 また、この小高い丘の周りにはお花畑があちこちにあり、山の旅のオアシスとしてこれ程に条件の整った所もそうはあるまいと思う。 今日は、ここでトムラウシ山への“一夜の夢”を結ぼう。
※ 以降《2日目》の行程は、次回の『第117話 その3』にて
安倍首相が媚シナ・チョン派閥議員や財界に
主導権争いで破れたのは
偏に政権維持の為に
奴らの要求のほとんどを呑んで
チョンやシナを優遇して
日本国民の支持を失ったからだろう
消費税の増税は『輸出戻り税』の制度により
輸出企業には還付金が戻る・・即ち
企業だけが実質消費税免除となる財界の要望である
外国人労働者の受け入れ拡大も
媚チョン・シナ派閥や
在日チョンが頭の財界トップの要望である
そして駅や道路標識で氾濫する
汚ならしい事この上ないチョン文字も
こういう奴らの要望の元に行われたのである
そしてその要望や要求は政権維持が
不可能なほどにエスカレートしていったのだ
こういった事を防ぐ為には
国民の支持を力に消費税は据え置きとして
チョン・シナに対して
徹底的な制裁と報復で対峙すると同時に
そしてシナ・チョンに媚びる派閥議員とも
党を刷新する覚悟で対峙していくべきだったのだ
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