2011-08-07 (Sun)✎
名峰百選の山々 第29回 『5 大雪・白雲岳』 北海道 大雪山系(大雪山国立公園) 2230m
コース難度 ★★ 体力度 ★★
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 層雲峡温泉よりタクシー利用 (0:50)→銀泉台 (3:00)→赤岳 (0:30)→小泉岳
(0:50)→白雲岳 (0:30)→白雲岳分岐 (0:30)→白雲岳避難小屋
《2日目》 白雲岳避難小屋 (0:40)→高根ヶ原・大雪高原温泉分岐 (2:30)→忠別岳
《2日目》 白雲岳避難小屋 (0:40)→高根ヶ原・大雪高原温泉分岐 (2:30)→忠別岳
(1:30)→五色岳 (1:10)→化雲岳分岐 (0:40)→ヒサゴ沼避難小屋
《3日目》 ヒサゴ沼避難小屋 (0:35)→ヒサゴ沼分岐 (0:30)→トムラウシ・日本庭園
《3日目》 ヒサゴ沼避難小屋 (0:35)→ヒサゴ沼分岐 (0:30)→トムラウシ・日本庭園
(1:25)→北沼 (0:30)→トムラウシ山 (1:30)→トムラウシ・日本庭園
(0:20)→ヒサゴ沼分岐 (0:45)→化雲岳 (0:50)→小化雲岳 (1:30)→第一公園
(1:20)→滝見台 (0:45)→天人峡温泉よりバス (1:05)→JR旭川駅
※ 『名峰次選 第29回 小泉岳』 《1日目》からの続き
白雲岳へは、山容の通りゴツゴツした岩場を登っていく。 岩場を尾根筋まで登りつめると、巨大な野球場がスッポリと入る位の大きな“クレーター”がある。 もちろん、この大きな“クレーター”はお花畑の宝庫となっており、チングルマ・キジムシロ・アオノツガザクラ・キバナシャクナゲ・エゾコザクラなどが、彩り鮮やかな“花のじゅうたん”を“クレーター”のあちらこちらに敷きつめている。
可憐に咲くチングルマの花
この大きなグラウンドの縁を巻いて進み、壁のように積み重ねられた岩場をよじ登っていくと白雲岳 2230メートル 頂上だ。 頂上に立つと、思わず声を上げたくなるような“絶景”が見渡せる。 それは、旭岳から後旭、そして北海岳の山腹にかけての白銀と緑の見事なストライブである。 雪渓の“白銀”とグラウンドの“緑”との、これほどに見事な調和が惜しげもなく投げ出されているのだ。
白雲岳の頂上に立つと
大雪山系でも指折りの“絶景”が見渡せる
丘の上に“ドイツのお菓子箱”のような
白雲岳避難小屋が建っている
白雲岳避難小屋が建っている
この小屋は、夏のシーズンには管理人が入って手入れが行き届き、またトムラウシや『奥大雪』の玄関口に当たる所に建っているので人気がある。 そういう訳で、シーズン中は利用客で常に満員となり、“すし詰め”は避けられない。
ゆっくり山の一夜を味わうなら、小屋前の幕営地でテント泊の方がいいだろう。
ゆっくり山の一夜を味わうなら、小屋前の幕営地でテント泊の方がいいだろう。
エゾノツガザクラ エゾコザクラ
小屋の建つ小高い丘からは、広大な《高根ヶ原》の大平原とトムラウシ山、そして《高根ヶ原》につく“明日に歩くであろう”一筋の道が見渡せる。 また、この小高い丘の周りにはお花畑があちこちにあり、山の旅のオアシスとしてこれ程に条件の整った所もそうはあるまい・・と思う。 今日は、ここでトムラウシ山への“一夜の夢”を結ぼう。
高根ヶ原の大平原とトムラウシ山
《2日目》 高根ヶ原を経てヒサゴ沼へ
《高根ヶ原》の大平原とトムラウシ山が朝日でオレンジ色に輝く光景を眺めたなら、さあ・・出発しよう。
爽やかな朝の大平原をトムラウシ山に向って、ひたすら真っすぐに歩いていく。 もちろん、朝露を浴びたお花畑が辺り一面に咲き競っている中を・・である。 花を見るなら、やはりこの時間帯であろう。
《高根ヶ原》の大平原とトムラウシ山が朝日でオレンジ色に輝く光景を眺めたなら、さあ・・出発しよう。
爽やかな朝の大平原をトムラウシ山に向って、ひたすら真っすぐに歩いていく。 もちろん、朝露を浴びたお花畑が辺り一面に咲き競っている中を・・である。 花を見るなら、やはりこの時間帯であろう。
朝露を浴びて浮き立つ
ハクサンイチゲの花が朝露を浴びて浮き立つように咲く様や、チングルマの花びらが朝日を浴びて輝く光景など、カメラと山を趣味にしていることの幸福をひしひしと感じるひとときである。
朝露が光を浴びて輝く・・ エゾノツガザクラが朝日を浴びてたわわに実って・・
朝のお花畑の大平原をのんびりと歩いていくと、《大雪高原温泉分岐》に出る。
朝のお花畑の大平原をのんびりと歩いていくと、《大雪高原温泉分岐》に出る。
辺りの景色はより開けて、“遙か遠き山”・石狩連峰や《五色ヶ原》の真っ平な丘なども見渡せる。
その間には、《大雪高原沼》が陽の光を浴びて黄金色に輝いているのも見渡せる。
“遙かなる”石狩連峰と大雪高原沼
振り返れば、雪のストライブでドレスアップした旭岳と、ゴツゴツした岩塊を黒光りさせる白雲岳が大平原の果てにそびえ立ち、前景をコマクサの大群落が埋め尽くしている。 また、小高い丘の上には、“ドイツのお菓子箱”のような《白雲岳避難小屋》がチョコンと建っている。 やがて、朝の光がオレンジ色から眩しい光に変わっていく。
朝日に映える白雲岳
続きは『名峰次選 第30回 忠別岳・化雲岳』をご覧下さい。
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No title * by 風来梨
こんばんは。
見て頂いてありがとうございます。
この白雲岳からのストライプは、一目見て虜になってしまいました。
そしてトムラウシ。 結構近そうに感じるのですが、2日がかりです。 でも、お花を見ながらの素晴らしい山旅ですよ。
見て頂いてありがとうございます。
この白雲岳からのストライプは、一目見て虜になってしまいました。
そしてトムラウシ。 結構近そうに感じるのですが、2日がかりです。 でも、お花を見ながらの素晴らしい山旅ですよ。
メインも見させていただきました。
旭岳を左に据えた写真はよく見ますがそのあたりからのですねぇ。
まだ見ぬトムラウシも目立っています。