風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第393回  三江線・粕淵駅

路線の思い出  第393回  三江線・粕淵駅 〔島根県

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粕淵駅
駅舎が建て替えられて
以前の趣が消えてしまったなぁ

《路線データ》
       営業区間と営業キロ       輸送密度 / 営業係数(’16)    
      江津~三次 108.1km        46  /   1109
         廃止年月日             転換処置
          ’18/4/1      備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
                        など区間によって分担
運行本数(’17)
             江津~三次   下り2本・上り1本
             江津~石見川本 上り1本
             江津~浜原   3往復
             石見川本~三次 上り1本
             浜原~三次   2往復
             口羽~三次   1往復
      ※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
             江津~三次   下り4本・上り3本
             江津~石見川本 上り1本
             石見川本~三次 上り1本 
             江津~浜原   1往復
             浜原~三次   1往復

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ワテの想う粕淵駅は
国鉄時代のこの駅舎だった
『国鉄バスのりば』の看板と
丸ポストが効いてますね

粕淵駅(かすぶちえき)は、島根県邑智郡美郷町粕渕にあったJR西日本・三江線の駅である。
地名は俗字(異体字)の「渕」を用いているが、駅名は正字の「淵」を用いていた。 同線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった。

浜原方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ駅で、ホーム上に待合室があった。
元は島式1面2線であったが片側の線路は撤去され、その路盤は現駅舎及び駅前駐車場の用地に転用された。 駅舎は美郷町商工会館との合築で建て替えられて、商工会の係員が出札業務を受託する浜田鉄道部管理の簡易委託駅となっていた。

商工会係員による当駅での受託駅業務は平日の昼間時のみで、POS端末による発券方式であった。
また、駅前を発着する石見交通バスの定期券・バスカードの発売も行っている。 自動券売機は設置されておらず、受託駅業務時間外は無人駅と同じ対応であった。 なお、三江線が廃止となってからは、旧粕淵駅部分はそのままバスの待合所となっている。

当駅は美郷町の役場所在地である町の中心駅で、2015年の一日平均の乗車人員も25人と、三江線の駅の中では川戸駅に次いで利用客の多い駅であった。



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かつては『桜の駅』として
有名だった粕淵駅だが

2018年に路線廃止となった三江線の粕淵駅は、桜の駅として有名だった。 だが、晩年は駅の線路脇の桜が撤去されたのか、桜の時期となっても桜は咲いておらず少しガッガリしたものである。

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周囲が桜で満開だったのに
かつて桜の駅だったこの駅が
坊主だった事に愕然としたよ

粕淵駅の周辺には桜の咲く川沿いの土手の『お立ち台』もあるのだが、この事もあって「春の三江線の撮影地」としては見送ったのである。 ・・と言う訳で、ワテのこの粕淵駅のイメージは、最初に三江線を訪れた『夏』・・、三江線では数少ない『夏』のイメージを抱いているのである。 以前の国鉄型の気動車が行き交っていた「駅に桜並木の有る頃」ならば、『春』もイメージしていたけど・・ね。

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こういう情景が保たれていたなら
この駅のイメージは『春』なのだけれど

三江線に初めて乗ったのは高校時代の夏で、その時の旅の目的は九州の「我が青春のローカル線」である宮原線へ向かう経路の途中に立ち寄ったモノである。 それは、金のない高校生の夏休みを使って出た旅の事(この後の路線廃止が迫った宮原線の追っかけは、エスカレートして秋のド平日となったが)で、目的地の九州までのきっぷはもちろん『セ・セ・セ・セ青春18きっぷ』で、日数をかけての道中となったのである。

そして、金のない高校生が日数をかけて・・となると、途中で『駅寝』をカマさなければならなくなるのである。 こういった事で「駅寝する駅=駅舎のある無人駅」があって、このタワケガキの嗜好を満たす径路といえば、ローカル線の三江線という事となる。

・・で、粕淵駅に進入する前に江ノ川を渡った鉄橋が目に着いて、何の考えもナシに下りたのが、この粕淵駅だったのである。 この頃は(今も・・だけど)撮影前に下調べなど全くせずに『撮り鉄』をしていて、川がどの位置あってそこが撮影適地かどうかも全く把握せずに、好みと直感とだけで撮影地を決めていたのである。

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撮影場所の様子も把握せずに
下りた割にはそれなりのが撮れる
『ビキナーズ・ラック』に恵まれるワテ

でも、その割には、無計画で下りた所ではほぼキッチリと実績を残せているのである。 但し、その『実績』はワテの『○鉄』レベルの撮影のウデを対象としての事であるが・・。 真剣に『撮り鉄』してる方と比べちゃぁ、ダメだよ。

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駅からはすぐ近くに
見えていた鉄橋だが

それで、「駅に着く直前に渡った鉄橋で撮ろう」と、この粕淵駅で下りて先程の鉄橋へ向かう。
でも、この鉄橋は駅から見える位のすぐそばにあるのだが、この橋が展望できる川の畔へは、道路を大回りして少なくとも1.5kmは歩かなければならなかったよ。

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この川べりに出るだけで
いっばいになって周囲の情景に
気を回す余裕はなかったよ

この事が記憶にあったから、高校を出てすぐの春はこの鉄橋より、春に染まる川情景と駅の桜をメインに撮ったよ。 話は反れたが、初めて訪れたこの時の『夏』のこの鉄橋では、川の畔に出る事だけで精いっぱいで、ロクなアングルで撮れなかったなぁ。

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高校生『撮り鉄』にありがちな
同じアングルで同じショット

もっとすんなりと鉄橋まで行き着く事ができたなら、河原に下りたり川面をクローズアップしたりできたかも・・。 まぁ、高校生のタワケガキが、そこまで頭が回る訳ないか。

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この時は写真の基本である
『露出』が何たるかも知らなかったが
撮ればそれなりに撮れたなぁ

・・なので、今回の掲載写真は今イチばかりです。 逆光で補正もしてないので、アンダーで発色が黒くすみ気味のモノばかりだしィ。 まぁ、この頃は露出補正の意味がよく解らんかったしィ。
特に露出補正を現わす『+補正』というのが何故に『+』で表現されて、コレが開けるのか絞るのかが今イチ解らんかったし・・ね。

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その中途半端さが災いして
現役時は人気がなかったキハ23
撮られる事が少なくて
今ではちょっとプレミアが
出てる形式だったりして

でも、この時に三江線で撮った車両は、現役の時の頃は「中途半端にキハ40で、車内装備及び性能はキハ20」として不人気だったキハ23で、不人気故に撮ってた奴が少なくてプレミア急浮上した形式でっす。

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ウン十年経って車で行ける
ようになってからは
かつての「車窓で見つけた撮影場所」に
向かう苦労がなくなったなぁ

・・そしてウン十年、この『夏』の時から四半世紀以上たった三江線自体に路線廃止が迫り来る2年前の『夏』にも、我がホームページの『撮影旅行記集』に作成していた『三江線・最後の一年』の取材!?の一環として訪れたよ。

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夏の多雨を表現すべく
雨霧を入れたりしたけど

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『夏』の『風景鉄道』は
季節表現がムズい
だから『夏』は
『撮り鉄』から遠退いたのかなぁ

でも、季節を表現するモノに乏しい『夏』は、撮るのが難しいね。 コレがヤマなら、高山植物や積乱雲、残雪のストライブなど季節を表現するアイテムが豊富なんだけどね。

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何も考えずにあの時と同じ
鉄橋でテキトーに撮っても
桜がちょろっとあるだけで季節感がでますねぇ

ちなみに、始めて訪れたこの時の『夏』は、116段階上のこの駅の寝台兼特等席で花火見物をしますた。 この頃はまだこの駅が『天空の駅』として有名になる前で、当然『駅降り鉄』も存在していなかったので、下りる際には車掌に「こんな所で下りても何もないよ」と訝られたよ。


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この所の安倍首相の空気の読めなさは
平時と緊急時は対応法が違うって事を
理解してないからでないの?って思うしィ

『アベノミクス』で受けたからって
この非常時に同じ手法の『Go to トラベル』は
反って批判を招くって事を理解してないのね

それに『Go to トラベル』実施の本当の理由は
自民党の実権を握る2Fの政権離反を防ぐ為で
非常時での「国民そっちのけ」で
それを見透かされて批判されてんだよね

そして財界の求めに応じて
シナやチョンとの事を穏便に済まそうとする
つまり安倍政権にとっては
政権維持と『ウイルス対策』は相反する事なのだ

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なぜなら『武漢ウイルス』拡散防止の
為に罰則付きで厳しく規制せねばならぬ事
クラスター要因の夜の接待業・夜の会食・
パチンコなどの遊戯施設・エンターテイメント関連
ライブ活動やテレビ番組収録などの芸能活動・・


それは全て在日チョンやシナ絡みで
日本の国を守る為には
休業補償不要で法規制すべきなのだが
今の安倍政権は上の勢力に憚って
『国民目線』の政治ができなくなっている









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No Subject * by かわっぺ
風来梨様
只見線拝見しました、あの周辺はいい山がたくさんあるので、
撮影でも浅草岳や守門岳はなじみ深かったです

ところで三江線、私も大好きな路線でした
全線走破4回、撮影3回と千葉から遥々何度も訪問したほど好きな路線でした
私は全部JRそれもキハ120時代だけだったので、国鉄時代に訪問出来て羨ましいです
廃止の日も行ってました
まだしばらく先になると思いますが、こちらも三江線写真出していく予定です
そしていつか廃線になった三江線も見に行きたいと思っております

No Subject * by 鳳山
今回も三江線について地図で調べました。江の川沿いを走っていたんですね。風光明媚なところでしょうから、在りし日に乗ってみたかったですね。

Re: No Subject * by  風来梨
かわっぺさん、こんにちは。

私も三江線は、ホームページに『三江線・最後の一年』という撮影旅行記を製作していたので、廃止前までに計6回通いました。 でも、最後の年の冬は長期運休があって、撮りたかった雪景色はダメでした。 そして最終日の早咲きの満開の桜は感動的でしたね。 今でも心の中に残る情景となっています。

三江線・なごり桜
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1521.html

シェルターだっ旧田子倉駅跡から六十里越トンネルに入る間に望む雪を乗せた浅草岳とキハ40のアングルは絶品でした。
ここ数年は秋になると、旧田子倉駅に通ってました。 もちろん、目的は『登山&撮り鉄』で・・。
守門岳も大白川から登りましたが、『撮り鉄』はヤマの位置から、只見線とコラボさせるのは難しいみたいです。

浅草岳と只見線キハ40
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1669.html

Re: No Subject * by  風来梨
鳳山さん、こんにちは。

三江線は広島県の備後国の主要都市・三次から島根県の江津までの108.1kmのろせんですが、この108.1kmの95%以上を江ノ川に沿って行き交っていた路線ですね。 川沿いの狭い土地にある集落をつなぐ路線だったので、周囲は狭く痩せた土地に段々畑が続く情景でした。

歴史的には石見銀山に近く、尼子氏と毛利氏が凌を削ったのが、この江ノ川の流域ですね。 毛利氏の調略により滅ぼされた羽須美郷の高橋氏ゆかりの城址や古戦場、江ノ川に沿った急峻な地形ゆえに、百名滝の常清滝を含めて多くの巨大滝が潜む風光明媚な所です。 廃線跡も桜の名所が数多くあり、石見銀山訪問のついでにふらりと立ち寄るにはいいかもしれませんね。

コメント






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No Subject

風来梨様
只見線拝見しました、あの周辺はいい山がたくさんあるので、
撮影でも浅草岳や守門岳はなじみ深かったです

ところで三江線、私も大好きな路線でした
全線走破4回、撮影3回と千葉から遥々何度も訪問したほど好きな路線でした
私は全部JRそれもキハ120時代だけだったので、国鉄時代に訪問出来て羨ましいです
廃止の日も行ってました
まだしばらく先になると思いますが、こちらも三江線写真出していく予定です
そしていつか廃線になった三江線も見に行きたいと思っております
2020-07-24 * かわっぺ [ 編集 ]

No Subject

今回も三江線について地図で調べました。江の川沿いを走っていたんですね。風光明媚なところでしょうから、在りし日に乗ってみたかったですね。
2020-07-25 * 鳳山 [ 編集 ]

Re: No Subject

かわっぺさん、こんにちは。

私も三江線は、ホームページに『三江線・最後の一年』という撮影旅行記を製作していたので、廃止前までに計6回通いました。 でも、最後の年の冬は長期運休があって、撮りたかった雪景色はダメでした。 そして最終日の早咲きの満開の桜は感動的でしたね。 今でも心の中に残る情景となっています。

三江線・なごり桜
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1521.html

シェルターだっ旧田子倉駅跡から六十里越トンネルに入る間に望む雪を乗せた浅草岳とキハ40のアングルは絶品でした。
ここ数年は秋になると、旧田子倉駅に通ってました。 もちろん、目的は『登山&撮り鉄』で・・。
守門岳も大白川から登りましたが、『撮り鉄』はヤマの位置から、只見線とコラボさせるのは難しいみたいです。

浅草岳と只見線キハ40
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1669.html
2020-07-25 *  風来梨 [ 編集 ]

Re: No Subject

鳳山さん、こんにちは。

三江線は広島県の備後国の主要都市・三次から島根県の江津までの108.1kmのろせんですが、この108.1kmの95%以上を江ノ川に沿って行き交っていた路線ですね。 川沿いの狭い土地にある集落をつなぐ路線だったので、周囲は狭く痩せた土地に段々畑が続く情景でした。

歴史的には石見銀山に近く、尼子氏と毛利氏が凌を削ったのが、この江ノ川の流域ですね。 毛利氏の調略により滅ぼされた羽須美郷の高橋氏ゆかりの城址や古戦場、江ノ川に沿った急峻な地形ゆえに、百名滝の常清滝を含めて多くの巨大滝が潜む風光明媚な所です。 廃線跡も桜の名所が数多くあり、石見銀山訪問のついでにふらりと立ち寄るにはいいかもしれませんね。
2020-07-25 *  風来梨 [ 編集 ]