風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第441回  大日三山 その3 (朝景と花)

『日本百景』 夏  第441回  大日三山 その3 (朝景と花) 〔富山県〕

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奥大日岳頂上の雪渓越しに望む
剱の雄姿に呆然と立ち尽くした

  大日三山 だいにちさんざん (中部山岳国立公園)
北アルプスの山で最も魅力的な岩の“殿堂”・剱岳。 この剱岳の絶好の展望台が、傍らに鎮座するこの大日三山である。 山の雑誌でよく見る剱岳の写真も、この大日三山の稜線から撮られたものが多い。 
お薦めはは山が染まる夕暮れ時。 岩の殿堂が雲海と伴に輝くのだ。 

また、豊富なお花畑もこの山域の魅力の一つだ。 雲海に浮かぶ岩の殿堂を望み、お花端の庭園で遊ぶ山旅は、バスやロープウェイの車窓からは決して味わえない感動を体感できるだろう。



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大日三山・山遊ルート 行程図

   行程表               駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR富山駅より鉄道利用(1:05)→立山駅よりケーブルとバス利用(1:00)→室堂
      (0:30)→雷鳥沢(0:50)→新室堂乗越(2:00)→奥大日岳(2:10)→大日小屋
       大日小屋から大日岳へは往復20分
《2日目》 大日小屋(2:20)→奥大日岳(1:50)
      ※ 今回は奥大日岳より1.5km地点で幕営・夜間歩行〔非合法〕
       奥大日岳(1:50)→新室堂乗越(0:50)→雷鳥沢(0:40)→室堂よりバスとケーブル
     (1:00)→立山駅より鉄道利用(1:05)→JR富山駅
  ※ 前回の『第440回 大日三山 その2』からの続き

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撮った写真を自らで否定する改変は
写真コンテストでの
高評価以外に何も生み出さない

前回の記述で、「一枚の写真にどれだけの思い入れがあるか・・」、それがワテの写真の評価方法であると記したが、目にした情景をそのままフイルムに刻み込む事ができる事を、写真撮りとして最も幸せな事だと思うし、この感動を与えてくれた情景をそのまま写真にする事が、ワテが目指す究極の写真の姿だと思う。

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こんな素晴らしい情景を
改変する必要がどこにあるのか?

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何も手を加えなくても
大自然はいつも最高の情景を
魅せてくれるのだ

だから、撮った後に改編する事を生業とする『カメラを騙るデジタル写真製造機』と、その造られた画像をワテは趣味としては一生涯使う事はない・・と言い切れるのである。 まぁ、ワテは、こんな偏固な考え方な奴なんですよね。 だから、理解されなくても、自分の意志は絶対に曲げないという気持ちを常に抱いている。

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神秘の峰・毛勝山
原版を見栄えよく改変せねば・・
と思う位ならそれは失敗だと認めて
再度撮り直しに行けばいい事で

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美しい花にさえ手を加えるデジタル画像は
最高のモノを自らの手で汚して
自滅していく事なんだと思う

さて、朝日のショーが終わると、朝の光で照らされ暖められた雪渓の水蒸気がクライマックスの第二幕を始める。

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朝日の昇るこの時間に
ここにいるのはワテただ一人
これよりワテの為だけの
クライマックスショーが始まる

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朝露が朝の光に輝き
美しき白い花がよりいっそう映える

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朝の光は黄色の花を黄金色に変える

豊富な雪渓とお花畑の見渡す全てに絶景が広がり、そして雪渓から上がる水蒸気に更に朝の光が当たって“光のカーテン”を創造している。

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陽の光で湧き上がった水蒸気が
陽の光に反射して神秘のカーテンを掛ける

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これより続く絶景の連続に際して
心を落ち着けるべく
花と峰の定番ショットを撮る

その神秘のベールで覆われた剱岳。 それは、「この時に、この場所に来るべく努力をした者」だけが望める絶景である。

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ワテは撮った写真こそ
その場・その状況で撮りうる
ベストショットだと信じたい

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立ち尽くして動けなくなる絶景を望んだ後
心を落ち着かせる為に
しゃがみ込んでこのイワカガミを
撮ったのを憶えている

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心を落ち着かせるべく
しゃがんで撮っていると
妖精のような小さな花を見つけた

そして、その情景を望む条件をクリアした者だけが味わえる最も贅沢な眺めなのである。 これこそ、我が編集する『日本百景』という文集の究極の目標なのである。 時を忘れて、花と雪と剱の眺めを思う存分味わおう。 

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美しい三角錐を魅せる薬師岳

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その薬師岳を
ハクサンイチゲの花で飾ってみた

魅せてくれるのは、剱岳だけではない。 立山に続く奥大日からの稜線、雪縞模様が鮮やかな立山三山、北アきっての端正な山姿を魅せる薬師岳、その奥には水晶岳や天衝く『槍』も望める。 

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水晶岳や槍穂高と
日本の名峰を独り占めできる

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雪のまだら模様の立山と
ハクサンイチゲのお花畑

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チングルマの花
やがて花が落ちて稚児車のような実となって
後の世代にその存在を伝えるのだろう

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絶景の連続に何をどう撮ったら
いいのか迷ってしまう

花を撮るも良し、振り返って立山から続く“山のオーケストラ”を撮るも良しである。
そうこうしていると、フイルムと時間が湯水の如く消費される事だろう。 

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撮っても撮っても
撮り足らない情景がそこにある
これは撮り足らない事を理由に
再びこの頂に立つ事が必要だね

時が経って日も完全に高くなると、観光登山客や山荘泊の登山客がやってきて“我一人だけの楽園”も終わりを告げる。 後は往路を戻るのみだ。 「あの感動的な情景を満喫する、ひと味違った山旅を体験したんだ」という心の高鳴りを胸に街へ、下界へ帰ろう。

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朝日に輝く
イワカガミの花を撮ったら

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そろそろ下方に見える室堂へ向けて
下っていきましょうか

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山のオーケストラを見ながら
蛇行する下界への道に向けて下っていこう

室堂まで下り着き、観光客で混雑するバス待ちの列に並んだ瞬間、「これより下界に帰るんだなぁ」と実感する。 そして、下界に下っていくバスの中で、またあの山上のパラダイスに魅せられに、再びこの地を訪れる事を心の内で約束するのである。


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頑なにチョンの天皇に謙る姿に
日本人が「オレオレ詐欺」やら
に簡単に騙される理由が解るよ

それは「金に余裕のある」お人よし
だけでは済まない欠点というべき
理由があるんだよね~

その欠点とは分析力の欠如と
矛盾点を見出す力が低いって事なんだよね

だから何度も同じ手に騙されるんだと思うよ
あのチョンの背乗りに謙る自体が
自国を貶めるおぞましい事なんだし







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