2020-06-24 (Wed)✎
『日本百景』 夏 第437回 棚下不動ノ滝 〔群馬県〕
不動明王の化身として
崇められる滝へ
棚下不動滝 たなしたふどうたき 落差 雄滝 37m、雌滝 40m 群馬県・渋川市
棚下不動滝は、雄滝と雌滝の2滝からなる。 雄滝はいわゆる裏見の滝で、滝裏の通行が可能。
大きく抉られた崖下には不動院奥院があり、不動明王が祀られている。 この雄滝単独を指して「棚下不動滝」と呼ぶ事も多い。 雌滝は雄滝の北に位置する落差40mの滝。 年間を通し水量は少ない。
雌滝へ近づくルートは整備されておらず、棚下不動尊駐車場から棚下不動尊に至る坂道より遠景で望むのみである。
『百名滝』に指定されるも
かなりアプローチは判り辛い
関越自動車道・赤城ICより車で約20分
アプローチ 国道17号で沼田方向に進み、綾戸橋を渡って群馬県道255号を1.5キロほど
南下すると滝前駐車場
滝遊歩道入口にあった案内板
:
難路を思わせるような
大げさな案内図だ
駐車場から、徒歩約10分で棚下滝不動尊・本堂
行程表 不動尊・本堂の左脇の階段を昇っていくと滝前に出れるが、東日本大震災に
より滝前に至る登路が崩壊して現在は通行止の処置が取られている。
落水が美しい放物線を描く
冒頭で述べた通り、この滝の主瀑である雄滝は滝壁に大きな洞窟がある裏見の滝で、大きく抉られた洞窟には不動院の奥院があり、不動明王が祀られている。 そして、その洞窟は通行が可能で、洞窟の中からは完全なる裏見の瀑布を望む事ができる。 それでは、この裏見の秀瀑を訪ねてみよう。
『百名滝』で随一の秘められた滝へ
高速道路では関越道の赤城ICが最寄りの下り口となるが、一般道なら渋川市街を国道17号線のバイパスで抜けて、そのまま沼田方向に上がっていく。 約10キロほど進んだ所に《綾戸橋》という利根川に架かる橋があってこれ渡るが、案内はおろか信号もなく非常に判り辛い。 目印としては、『綾戸の簗場』という簗場の案内看板があるので、これを目当てにするしかないようだ。
この橋を渡って、合併前は《赤城村》と名乗っていた地域を結ぶ県道255線に入る。 県道を南下すると程なく旧赤城村の《棚下》の村落街を抜けて、その先500m程で『棚下不動滝〔雄滝〕』と記された看板標柱が立つ駐車スペースに着く。 ちなみに、この場所を駐車場と表さずに『駐車スペース』と記したのは、この駐車場がかなり荒れているからである。
東日本大震災で崩落した大岩
撤去ができずに放置されている
なぜなら、行程表で記した東日本大震災により直径5m強の巨大岩石がこの駐車スペースに落下した・・との事で、この落下した岩塊が駐車場の左中央部に災害の爪痕として残されている。 同じくこれら災害の影響で、不動尊本堂より滝の奥院までの側壁が崩れて参道を破壊して、以降現在に至るまで通行止の処置が取られている。
滝は不動尊の御神体として祀られている
:
被災後は進入が
許可されているのはここまで
だが、通行が許可されている不動尊の本堂より望む滝は、遠望ゆえに平凡な滝にしか見えず、かなり物足りない眺めである。
鳥居の先は震災で崩落していて
立入禁止処置が取られている
:
だが引き返すのは
あまりにも来た甲斐がない
従って、ここは非合法は承知の上で、「ゴメンチャイ」で進入する事にする。 だが、「危険」として行政で禁じられている崩落地に進入するのだから、これよりは全ての事で自己責任を伴うって事で・・。
まぁ、この崩落道であるが、少しゴロゴロして通りづらいものの、足周りさえ登山靴などシッカリしたモノを履いていれば通行に何ら問題ないレベルであった。 そして、その区間は僅か50m程なので、たぶん訪れたほとんどの人が通っているのだろうと思う。
震災で崩落した道を登りつめると
大きな洞窟を従える滝が
落水の放物線を描いていた
転落防止のゼブラロープが張られてある崩落道を登りつめると、噴水のように吹き出すような落水を魅せる雄滝の前に出る。 滝飛沫が飛散して爽快だ。
噴水のように勢いよく
落水を噴き出す雄滝が現れる
正面からの滝姿も素晴らしいが、何より心惹かれたのは横からの落水姿だ。 飛沫と新緑と斜光とが織りなす、正面とはまた別の繊細な滝の姿が望めるのである。 そこには美しき滝情景が、新緑とシャドーの明暗を織り交ぜ神秘的な姿を魅せていた。 その姿は真に神秘の艶姿といっていいだろう。
飛沫と新緑と斜光とが織りなす
神情景を魅せてくれた
この滝の艶姿を数枚撮って、お目当ての『裏見の滝』を拝み魅るべく滝下に大きく掘られた奥院の洞窟へ。
不動明王が祀られる
滝下の洞窟へ
裏から魅せられる滝姿は、なぜにこんなに繊細な眺めなんだろうか。 絹糸のような、繊細な落水模様を魅せてくれる。 もう嬉しくなって、横から、真後ろから、アオリ気味に、下部の切り取りetc・・と、思いつくままシャッターを切る。 それでは、『裏見ノ滝』でカメラを通して楽しんだひとときをごろうじろ。
裏から魅せられた神秘
あれだけ豪快な放物線を描いていた落水が
裏では姿を繊細な滴と水霧に変えていた
この滴を流すと新緑に水滴が反射して
更に鮮やかな彩を魅せた
時折噴き出した落水が
白いビームを落とす
この情景に魅せられて
いっとき裏見ノ滝に夢中となったよ
帰りも当然に往路で通った崩落地を通るので、自己責任の下で確実に通過したい。 帰りの坂道で正面右側に目をやると、ほとんど枯れてチョロチョロの流れの《雌滝》を目にする事ができるだろう。
雌滝への道はない
遠望で望むのみ
:
道なき道を行った人いるらしいけど
なお、《雌滝》は冒頭で記したように滝へのルートはなく、遠望のみの滝である。 屏風のような崖の上部にあり、崖の登攀 とはん でもせぬ限り、どうやら物理的に近寄るのは不可能のようである。
パヨクやそれに毒された頭の悪い奴が
「戦争で多くの血が流される」
「憲法改正は戦争を起こしたい者が唱えている」
とか宣っている
だが攻められた時に
護る術を持たないでいると
無抵抗のまま皆殺しに遭う
↓
更に多くの血が流されるのだ
また生かされたとしても
国の全ての富を攻めてきた奴らに奪われ
その上に奴隷同然の処遇を強いられる
人間として一番みじめな姿となるのだ
だから相手が攻めてこない様に
「日本を攻めればその倍以上の報復を科す」と
この国の力を見せつける事こそが
相手を自重させる最良の方法なのだ
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